Pokemon GO

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Pokemon GO - (2018/12/06 (木) 04:26:52) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2018/03/15 (木) 14:49:54
更新日:2024/04/19 Fri 19:24:27
所要時間:約 10 分で読めます




Pokémon GOとはナイアンティックと株式会社ポケモンによって開発されているスマートフォン向けのゲームである。


●目次

概要


ポケットモンスターシリーズ初、かつ世界初となる本格的なスマートフォン向けアプリである。
(日本では移植作のポケとる、コマスターに次ぐ3番目に配信されたアプリ)
スマートフォンというプラットフォームの特性とポケモン本編の世界観を大きく活用したゲームシステムを大きな特徴とする。
外伝的作品は数多く出ているポケモンシリーズだが、本編同様に収集、育成、対戦の要素を盛り込んだ作品は非常に少ない。
簡単に言えば、スマートフォンを通して見た現実世界がポケモンの世界になっているというゲームである。乃至はポケモン版Ingress
町中のいたるところにポケモンが現れるので、プレイヤーはそれを捕まえて育てて行く。

振り返れば、1996年に発売されたポケットモンスター 赤・緑は、
「この世界のどこかにはポケットモンスターという不思議な生き物が住んでいる」と言った感じのゲームだった。
また、以降の作品の舞台も基本的に現実世界をモデルにしている。
ポケGOはその割とありがちなコンセプトを逆手に取り、ポケモンを現実世界に落とし込んだゲームであるとも言える。

キャラクターデザインはコザキユースケ氏が担当。

登場人物


  • ウィロー博士
ポケモンシリーズではおなじみのポケモン博士。プレイヤーをポケモンの世界へと誘う。
ナイスミドルな博士で、白衣とリュックサックが特徴。
歩き回るポケモンゲームの博士とあってか、彼自身もフィールドワークに適した服装をしている。
チュートリアルで登場し、その後はヘルプを開くと顔を見せてくれる。
ゲームシステム上、御三家ポケモンを直接託すのではなく、御三家ポケモンを三者択一で捕獲するように案内してくる。
その男前な容姿に見惚れた腐女子は多く、ゲーム配信開始直後はSNSのポケGO界隈がファンアートで溢れかえった。

  • スパーク
サンダーがシンボルマークであるチームインスティンクト(黄)のリーダー。元気で明るいイケメン。なぜか人気がなく不遇。チームの人数もいちばん少ない。

  • ブランシェ
フリーザーがシンボルマークであるチームミスティック(青)のリーダー。ミステリアスかつ中性的で性別不明。

  • キャンデラ
ファイヤーがシンボルマークであるチームヴァーラー(赤)のリーダー。褐色肌の熱血美人。人気が高く、チームの人数はヴァーラーが全ユーザーの過半数を占める事態に。



ゲームシステム


ナイアンティックがIngressで培った技術とノウハウをポケモンゲームに移植したもの。
Google MapとGPSの位置情報を使用し、現実世界をまるごとポケモン世界のマップにしている。
ポケモンはいたるところに生息しており、彼らを見つけてはボールを投げて捕まえていくのが最も基本的なゲームシステムである。
ポケモンはマップ上に配置されているため、プレイヤーは実際に自分の足で歩き、近づいてから彼らを捕まえなければならない。
ボールを投げてポケモンを捕まえると経験値を獲得できるが、投げ方次第ではボーナスが付いて獲得経験値が増加する。
捕獲戦闘画面はスマホのカメラを利用したAR(拡張現実)機能を使用可能であり、この要素により現実世界とポケモンの世界を視覚的に重ね合わせている。
スマホを通して自分の目の前の世界を見ると、そこにはポケモンがいて自分はそのポケモンを捕まえようとしている…ということになるのである。
現在はアップデートでルビー・サファイアから登場の第三世代までのポケモンが出現する。

モンスターボールを始めとするアイテム類はポケストップと呼ばれる特定地点で入手可能である。
ポケストップで手に入るボールはモンスターボール、スーパーボール、ハイパーボールが実装されているが、上位のボールはトレーナーレベルを上げないと手に入らない。

ポケストップは史跡・跡地やモニュメント、マクドナルドやイオンなどのスポンサー企業の店舗所在地が設定されている。ぶっちゃけIngressのポータルの位置情報の流用である。
必然的にスポンサー企業の多い地域ほどポケストップの数は多くなり、何もない田舎ほどポケストップの数は少なくなる。
地方都市などはそれでも記念碑やモニュメントがポケストップになっているが、それすらもない地域ではポケストップが殆どないということもあり得る。
当然ながら運営側もこの問題は認識しており、全国の神社・寺・教会など過疎地にもありそうな施設をポケストップにするなど、田舎でもなるべく遊べるように改善を試みている。
郵便局なんかもポケストップになっており、簡易郵便局も含まれるため、田舎も幾分か救われている部分がある。
逆に都会の宗教施設ポケストップ化は本来人気の少ない静かな場所にプレイヤーが集まりすぎるという問題があり、施設側がポケストップの削除要請を出さざるを得なくっている。

トレーナーレベルはポケモンを捕獲したりポケストップを回すことで経験値にあたるXPが入手でき、蓄積することでレベルアップしていく。

また、ポケストップからはポケモンのタマゴが手に入ることがある。
実際に歩いて孵化させるという点はゲーム本編と同じだが、当然歩くのはプレイヤーとなり、どの程度歩いたかは移動距離で計算される。
本編と異なりそのままでは孵化できず、孵化装置にセットしてから歩く必要がある。
タマゴは孵化までの必要距離により2km、5km、10kmの3種類に分かれている。
やっとの思いで孵化させた10kmタマゴからウソッキーが出てきてもスマホを投げないであげよう。
そしてお察しの通り、ピチュートゲピーらベイビィポケモンはタマゴからしか入手できない。


課金要素


基本無料のゲームなので一応このゲームにも課金要素があり、リアルマネーをゲーム内通貨「ポケコイン」へと換金することができる。
ポケコインがあればショップで消耗品アイテムを買うことが可能で、ゲーム進行を楽にできる。
とは言えスマホゲームアプリとしては比較的緩めの課金要素であり、ショップアイテムはモンスターボール、回復アイテム、ふかそうちなどいずれも無料でも入手可能なアイテムかそのの互換アイテムである。

例えば初期装備の「ムゲンふかそうち」は1個しかなく、タマゴは一度に1個ずつしか温められない。
しかしショップで3回まで使える消耗品アイテム「ふかそうち」を買えば、その装置の数だけ更にタマゴを温められるようになり、最大9個のタマゴを同時に温められるようになる。
タマゴがかえればXPを稼げるので一気にタマゴを割ることができればXPの貯まる早さも早くなる。
…と言った感じである。

しかしそのポケコインもジムに自分のポケモンを設置して数時間防衛すれば少しずつ貯まるし、
「ふかそうち」などのアイテムも一部を除きレベルアップやリサーチなどの報酬で手に入るという親切設計。
「無課金だから入手機会がない」というアイテムは事実上存在しないし、「無課金だからできない」要素もない。
(例えばタマゴ複数同時割りは課金しないと難しいが、タマゴ割り自体は無課金でもできるということ)
課金はあくまでも、ゲームを進めやすくするための手段であり、課金すればいいポケモンが手に入るということもあまりない。
無課金でもポケモンの捕獲や育成を効率良く行えば、課金者より強い手持ちが揃うこともあり得る。

むしろ、ゲーム性が同じIngress独特の特徴であった、現実世界への対価である「リアル課金」のほうが重要…かも。

ポケモンのステータス


ポケモンの強さはレベルや能力値ではなくCP(コンバットポイント)に集約されている。
CPが大きければ大きいほど強く、進化前より進化後のほうがCPは大きくなる傾向があり、進化するとCPが大きく上昇することも珍しくはない。
また、CPは原作における攻撃と特攻、防御と特防のうち高い方を参照するようになっており、素早さは存在しない
さらにCPは攻撃種族値の比率が大きい仕様
つまり、原作で言う重火力系のポケモンが有利な仕様であり、攻撃技しかない本作では耐久型やサポート型のポケモンは涙目状態と言える。
さらに特性の概念も導入されていないため、特性前提の低ステータスであるチャーレムが悲惨な能力になっていたり、
逆に特性で高ステータスを制限していたケッキングが鬼みたいな強さになっていたりと、ゲームバランスは原作と大きく異なる*1
また、本家ゲーム同様個体値のようなものがあり、ポケモンの詳細画面で所属チームのリーダーに見せることで数値を大体教えてくれる。
スマホアプリであろうと、廃人たちは個体値厳選を強いられてるんだ!

ポケモンを捕まえるごとにその種族の「アメ」と「ほしのすな」が手に入り、これを使うことでポケモンを強化育成できるようになっている。
アメは例えばポッポ系であれば手に入るのは「ポッポのアメ」で、進化後のピジョンやピジョットにも使用できる。
後発で進化前が追加されたポケモンの場合、アメの名前は初出の形態から取られるようになっており、例えばピカチュウ系であれば「ピカチュウのアメ」となる。
アメとほしのすなを一定数用意することでポケモンを進化させられるようになるが、一部のポケモンは更に追加のアイテムがないと進化できないようになっている。
ポケモンを進化させると500XPも入手でき、(基本となるポケモン1匹捕獲分のXPが100)それが図鑑未登録の初入手ポケモンならさらに+500XP。
慣れてきたトレーナーは進化に必要なアメが少ないポッポやキャタピーにビードル(アップデート後はゴニョニョやケムッソも)などを確保しておき、30分入手XPが倍になるしあわせタマゴを使用してから一気に進化させることでXPを大量に獲得するという手法を使ったり。

進化に必要なアメは大体1進化ポケなら50個、2進化ポケなら25→100個(一部ポケモンは12→50個)だが、中には400ものアメが必要なポケモンも。(現在はコイキング、ホエルコ、チルット)
ポケモン一匹捕まえた時に手に入るアメが3個ということを考えれば、どれだけ果てしない道かおわかりいただけよう。

捕まえたポケモンは全て保管され、逃すことはできないが、不要なポケモンはウィロー博士に送ることが可能で、送ったポケモンに対応したアメが博士から貰える。
なんでアメが貰えるのか、世界観設定がよく分からないが、たぶん研究協力のお礼とか、送ってくれたポケモンをもっと捕まえて育てて欲しいとかそういう意味合いなのだろう。
「アメと引き換えたポケモンたち、どこ行った?」
「君のような勘のいいトレーナーは嫌いだよ」
……みたいなことではないはずだ。

なお、「沢山のトレーナーから毎日ポケモン沢山送られて大変じゃね?」的なファンアートをよく見かけるが、ポケモンシリーズの世界観は「博士が主人公やライバルという、頼れる子供数人に目を付けて研究協力を頼む」というものである。
シナリオ上では初代から一貫して、ライバル以外に同じような経歴のトレーナーが存在しないことになっており、他のプレイヤーとの交流はシナリオの次元を超えたメタな次元の出来事である。
本編の基本的なシステムや世界観設定を踏襲しているポケGOも同様と考えていいだろう。
(他のプレイヤーいたら悪の組織とか何億回もボコボコにされてるじゃん)

パソコンという概念はなく、キャンプメニューから全ての所持ポケモンを確認できるが、バトルを行う際は6匹でパーティを組むようになっている。
また、本編の設定をポケGOに落とし込む関係上、特殊な仕様となっているポケモンも何匹かいる。
例えばメタモンはポッポやコラッタに擬態して現れ、捕獲して初めて変身が解除されて正体がメタモンであると明らかになる。
戦闘時も自分から戦うことはなく、目の前にいるポケモンに変身して戦うようになっている。


CPはそのポケモン専用の「アメ」とほしのすなを一定数与えることで強化できるようになっているが、トレーナーレベルに応じて強化限界がある。
強いポケモンは腕のあるトレーナーにしか扱えないという、本編シリーズで言うところのバッジのようなシステムである。

ポケモンジム


トレーナーレベルが5を超えると参加できるようになる。
プレイヤーはインスティンクト、ミスティック、ヴァーラーいずれかのチームに所属し、自分と同じチームのプレイヤーたちと一緒にポケモンを選抜してジムを結成する。
自分と違うチームのジムとはバトルを行うことが可能で、一定回数勝つことで相手チームのポケモンを追い出し、自分のチームのジムにすることができる。
このジムに長時間ポケモンを設置することができれば、今作の課金アイテムであるポケコインを入手できる。
バトルは自分のポケモンをタップしたり長押しすることで技を繰り出し、敵の攻撃はスワイプで回避する。

また、強力な野生ポケモンを協力プレイで倒すレイドバトルもジムで発生する。
レイドバトルではまず巨大なタマゴがジムに出現し、1時間後に自動的にタマゴから強力な野生ポケモン「レイドボス」が出現する。
トレーナーたちはタマゴが割れてから45分以内にジムへ集い、協力してレイドボスのポケモンを倒すことになる。
ボスを無事に倒せば報酬としてXP、ほしのすな、ふしぎなアメ、きんのズリのみを貰い、バトルへの貢献度に応じてプレミアボールが与えられ、捕獲チャンスが到来する。
捕獲チャンスはレアかつ高CPのポケモンを捕まえる絶好の機会であり、トレーナーたちは与えられたプレミアボールを使い切るまでにボスを捕まえる必要がある。
使用ボールは与えられたプレミアボールのみなので、モンスターボールを100個持っていても全く役には立たない。
半面モンスターボールが底を突いた状態でも参加可能なので、レイドボス捕獲成功時のXPのみならずバトル勝利時にも大量のXPを獲得できる絶好の機会である。
手持ちのポケモンさえ育っていればボスが少々強くても協力プレイで突破することができる。
最大20人までが協力プレイを行うことが可能で、20人を超えた場合は新しいグループに割り振られる。
つまり40人いた場合、20人ずつが協力し合うことになる。

しかしながらいつでもホイホイと参加できるほど甘くはない。
レイドバトルは「レイドパス」を持っているトレーナーのみが参加可能である。
レイドパスは一度に一枚しか持てない上、どこかのポケストップから一日に一枚しかもらえない。
前日に貰ったパスを一枚消費して新しく一枚貰うことは可能。
一日に何度でも参加したい場合、有料の「プレミアムレイドパス」を購入する必要がある。
レイドボスとしてミュウツーが出現する日「EXレイドバトル」には「EXレイドパス」が必要であり、EXレイドパスを持たなければレイドバトルに参加することはできない。
EXレイドパスは定期的にレイドバトルをこなしているトレーナーに与えられる日時指定のパスで、指定された日時に指定されたジムへ行くとそのパスで参加可能なレイドバトルが始まるようになっている。

また、強いレイドボスは協力プレイが必要不可欠であり、1人ではどうあがいても限界がある。
このため、強いレイドボスが出現するレイドバトルに参加したいときは、人が集まりそうなジムを選んで参加する必要がある。
住宅地の奥にある公園のジムより町のど真ん中にあるマクドナルドのジムのほうがトレーナーは多いのだ。



ポケモンリサーチ


2018年3月31日より実装されたシステム。
「フィールドリサーチ」と「スペシャルリサーチ」の2種類が存在する。

前者はポケストップから「タスク」を入手し、それを達成することで「リワード(報酬)」を受け取ることができる。
また、タスクを達成すると1日1回スタンプを貰え、7つ集めると「大発見」が発生し、伝説ポケモンを入手することができる。
大発見で手に入る伝説ポケモンは定期的に入れ替わるが、出現する伝説ポケモンの種類はいつリサーチを始めたかに依存する。
このため、新しい伝説ポケモンが出たからと言って放置中のリサーチを進めても、前のポケモンを捕まえるまで新しい伝説ポケモンには出会えない。

後者はストーリー仕立てとなっており、ウィロー博士から直接依頼を受け、それをこなすことによって幻のポケモンの謎に迫る……というもの。
初見でヌルヌル動くウィロー博士に驚かされた人も多いだろう。

本編との連動


株ポケはリリース当初から本編シリーズとの連動予定を明らかにしている。
3DS版の本編シリーズにも出会った場所のデータに「Pokémon GO」というものがあり、
カロスマーク・アローラマークやGBマークが表示される位置にGOマークが表示されるという仕様も解析によって明らかになっている。

ポケモンシリーズでは内部データの異なるゲームからのポケモン転送は既に実例があり、
ゲームボーイ版のバーチャルコンソール版から3DS版にポケモンを転送するシステムが実装済みである。
スマートフォンとニンテンドー3DSの直接通信は難しいかもしれないが、
ポケムーバー・ポケモンバンクがあるため、サーバーを経由させれば本編シリーズへの転送も不可能ではない。
このためポケGOからの転送も決して夢ではないと思うのだが、現在のところ公式からのアナウンスはない。
続報を待とう。

余談


バッテリー問題

このゲームにおける一番の難点はバッテリー消費の速さである。
ゲームの稼働時間に対するバッテリー消費量はそこまで大きくないのだが、アプリをバックグラウンドで起動すると移動がカウントされない。
ポケモンをたくさん捕まえたい場合やタマゴを孵化させる場合、アプリをアクティブにしてスマホを持ち歩く必要がある。
この仕様により、スマホのバッテリー消費が早くなってしまうのである。
一時期はポケGOをプレイするためにモバイルバッテリーを購入する人が後を絶たなかったほどである。

もちろんこの問題は公式でも認識しており、
  • スマホを逆さまにすると画面を暗くするバッテリーセーバー
  • 専用デバイスPokémon GO Plusとの連動でアプリをバックグラウンドで起動しても歩数がカウントされる
  • Apple Watch用アプリとの連動でPokémon GO Plusと同等の機能を使用できる
といった対処法が提供されている。

謎のポケモン

9月22日15時頃から名前が「??????」と表示される謎のポケモンが出現し、話題となった。
一時はバグポケかと疑われたこともあったが、後にLet's Goピカチュウ・イーブイに登場する幻のポケモン・メルタンであると判明した。


周りをよく見て、常に注意しながら追記・修正してください。


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