アマゾネス(遊戯王OCG)

登録日:2011/06/17 Fri 01:04:03
更新日:2025/04/15 Tue 07:33:38
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遊戯王OCGに登場するカテゴリの1つ。
名前の通り、未開の地に住む女性だけの戦闘部族である「アマゾネス」がモデルとなっている。

すべて地属性かつ戦士族が多いテーマであり、《増援》や《戦士の生還》などと言った豊富な戦士族サポートの恩恵を受けやすいのが強み。獣族の「ペット〇〇」モンスターもいくつか存在している。

該当するカードは第2期のパックである「Spell of Mask」から登場してはいたが、カテゴリ化したのは第3期パックの「黒魔導の覇者」。
この時期はまだ原作に数体しか出ていない状態でアマゾネスの名称指定サポートも少なく、戦略にまとまりがない状態であった。
せいぜい展開して《アマゾネスペット虎》を強化するしかない状態だった。

それ以降はしばらく新規カードが登場しなかったが、
第7期にはあの《強謙》や《スクドラ》が収録された「DUELIST REVOLUTION」(以下DREV)で突然強化された。
7年半ぶりという実に唐突な新規の登場であり、特に《アマゾネスの里》《アマゾネス女王》の登場はデッキの方向性を大きく示してくれた。だが「EXTRA PACK Volume 4」以降長らく新規は途切れる。

ARC-Vにてタイラー姉妹が登場。ここが転機となり、融合召喚を行うテーマという扱いになる。
第10期には「COLLECTORS PACK 2017」「デュエリストパック-レジェンドデュエリスト編-」で強化され、十分にデッキを組めるまでになった。

第11期には「デュエリストパック-輝石のデュエリスト編-」でタイラー姉妹をイメージした新規が登場。新たな融合モンスターのフィニッシャーや、融合召喚をサポートするカードが登場。依然として直接的な相手の妨害は一切行えないものの、融合モンスターを軸とした戦術は格段に強化された。

忘れた頃に強化されるのがこのテーマの特徴の1つかもしれない。


各モンスターの名前の構成は「アマゾネス○○(○内は役職名)」となっている。
筋骨隆々とした逞しい女性モンスターが多く、その手の嗜好を持った紳士にはたまらないテーマであろう。
よく鍛えられた二の腕や腹筋、そして褐色の肌からは他の女性型モンスターにはない力強さと健康美を感じさせる。



+ 7期以前、里と女王が来る前の昔話
アニメGXでタニヤが使用していたが、この時期でもある程度特徴のあるデッキだった。

アマゾネスの個性はモンスターが地属性に固まっており、かつ《アマゾネスペット虎》という優秀な下級モンスターがいた点。
《巨大ネズミ》から引っ張ってこれる攻撃力1900以上のモンスターというのは当時としては想定外であり、さらに聖戦士以外のアマゾネスを《巨大ネズミ》《荒野の女戦士》から自在にリクルートできるため攻撃力の維持や増強が簡単。

さらにそれらからリクルートするモンスターはアマゾネスに限らず、2枚目のリクルーターで時間を稼いだり、自爆特攻から《異次元の戦士》で除外を狙ったり。
そして《アマゾネスの鎖使い》によるハンデスなどもあり、力押しの筋肉女感のあるテーマから受けるイメージとはまったく異なる柔軟な運用ができた。早い話が、分からん殺しに特化したデッキだったのである。

さらにモンスターが地属性に偏っているということは《ガイアパワー》による攻撃力の向上も図れる。攻撃力が上がれば《アマゾネス弩弓隊》などの効果も期待できる。
特に《ペット虎》は相手をしてみると厄介なモンスターなので、攻撃力が低いうちに、あるいは盤面に出ていないうちにさっさと倒しておきたいモンスターである。
この焦りが《弩弓隊》に引っかかる隙を生みやすく、さらに低い打点を補佐するために《収縮》《銀幕の鏡壁》などを使って《弩弓隊》の効果を高めることすらできた。

一方で《アマゾネスペット虎》が獣族だったため、《増援》などのサポートに対応せず、攻撃力がひくいうちは《切り込み隊長》などのカバーも難しい。
また、モンスターを並べるため、《ブラック・ホール》や《ライトニング・ボルテックス》などの全体除去に非常に弱いという弱点があり、《我が身を盾に》なども必要になった。
リクルーターと《鎖使い》の関係でライフもよく減るところに《銀幕》《神宣》《我が身》なども使う為、ライフ消費も激しいという弱点まであった。

《アマゾネスペット虎》を軸にする以外にも、リクルーターが多めに入ったことに加えて《アマゾネスの鎖使い》までいたことから、《強制転移》系のカードでリソース勝負に持ち込むという動きも可能であった。


【下級モンスター】

アマゾネスの射手(アマゾネスアーチャー)
効果モンスター
星4/地属性/戦士族/攻1400/守1000
(1):自分フィールドのモンスター2体をリリースして発動できる。
相手に1200ダメージを与える。

初のアマゾネス。
当初はアマゾネスというカテゴリは存在せず、同じパックに収録されていた女の子カードの1つに過ぎなかった。
原作・アニメで孔雀舞が「アマゾネス」を使用するようになったので、この娘もその一員となった*1
褐色筋肉質の姉御肌が多いアマゾネスの中にあって、細身の(やや)白い肌で幼い顔立ちをしている異色のイラスト。アマゾネスのコンセプトが成立する前に作られたため、イラストの雰囲気が非常に異なっている。それでもやっぱりかわいいのでコアなファンも多い。

効果は自分フィールド上モンスター2体をリリースして、相手ライフに1200のダメージを与えるというもの。
モンスター2体のリリースはかなり負担が重いが、メイン2で相手のライフを削り切るのに使える。
「回数制限のない射出要員」「《増援》《クリッター》やリクルーターにも対応」であり、各種ブレード系デッキの元祖【アーチャーブレード】でソリティア的な使い方をされて脚光を浴びる。
《M.X-セイバー インヴォーカー》でリクルートできることから、もっぱらアマゾネス以外のデッキ、たとえば【インフェルニティ】などで先攻ワンキルのために使われていた。

長らく無制限だったが、効果を悪用する環境が整った結果2018/10/1の改訂で《メガキャノン・ソルジャー》とともに一気に禁止となった。
FWD》を使用する先攻ワンキルデッキが、先に禁止となったキャノン・ソルジャー兄弟の代用品としてループコンボに組み込んだためである。
このカードもFWDの被害者として見られることもあるが、
【アーチャーブレード】*2での前科もあった上に「ターン1制限のない射出カード」はいつ禁止カードになってもおかしくはないため、覚悟していたプレイヤーも多いだろう。

一応、元凶となったFWDターン1制限、サイバース族限定とエラッタを受けて釈放されたので同じようにエラッタされれば戻って来れる可能性は出たが、回数制限が付かないと再度規制される恐れもあるので釈放は難しいだろう。

最近まではあまりにイラストの雰囲気が違うので本当に純粋なアマゾネスの一員か?もしかして一時的に協定を結んだ外部の人間では?とか言われていたが、
アマゾネスを代表とするサポート《アマゾネスの叫声》のイラストに描かれていることからアマゾネスの仲間であることに間違いはない。

といってもこれはかなり後世のカードである。イラストに遊び心を加えることが多くなった現在ならともかく、OCG的にもイラスト的にも長らく「原作のアマゾネスとは別のところで活躍している人」という趣だった。


アマゾネスの剣士
効果モンスター
星4/地属性/戦士族/攻1500/守1600
(1):このカードの戦闘で発生する自分への戦闘ダメージは代わりに相手が受ける。

このモンスターの戦闘で発生するダメージは相手に押し付ける効果を持つ。
後述する《アマゾネス女王》や《アマゾネス女帝》は戦闘破壊耐性を付与できるため相性がよく、この効果でフィニッシュを決める事も可能。《アマゾネスの叫声》で全体攻撃を付与すればデカブツに囲まれたところから逆転可能。

ピン挿ししておき《アマゾネス女帝王》の効果でリクルートするのもよい。
貫通ダメージを与える《サイバーエンド》や《カオス・MAX》に対しては思わぬ地雷となることも。

しかし、中途半端に攻撃力が高いので《奈落》にひっかかり、打点を上げてしまうと相手に与えるダメージが減るというジレンマがある。

勘違いされやすいが、戦闘ダメージの移し替えなので《ブラックフェザー・ドラゴン》のような効果ダメージを無効にする効果では防ぐことはできない。

剣士だからか「肉を斬らせて骨を断つ」という言葉を地で行くお方である。
後に登場した《脆刃の剣》を相手モンスターに装備させれば、あちらの効果で戦闘ダメージを相手にも与え、自分が受けるダメージはこのカードの効果で相手に与えるというコンボが可能となる。《聖騎士の追想 イゾルデ》のために入れておく装備魔法として一考の価値はある。

第7期以前に【アマゾネス】を組む場合、《強制転移》系の戦術にリソースを注ぐタイプでない限り3枚必須のカード。
攻撃力が1500以下なのでリクルーターから引っ張れる」「癖のない効果を持っている」という点が重要なのだ。
対戦相手にダメージを押し付ける効果を持っているため、当時多かった守備表示モンスターをガンガン攻撃してダメージを押し付けていったり、対戦相手の残り2000程度のライフをリクルーターと彼女の自爆特攻で削ったりと八面六臂の活躍を見せた。

《強制転移》《死のマジック・ボックス》との相性は悪いが、そういったカードを入れないタイプではまったく癖のない大活躍をした。結局彼女こそ【アマゾネス】の時代を常にリードしてきた女なのである。

海外版でもイラストが修整されていないことが一時期やたら有名だった。これは下手にイラストを修整すると「文化に対する攻撃」とみなされてしまうからだと説明されている。
ただ最近はその上で「俺たちの文化でエロになってしまうものは規制するべきだ」という見方が強まっているらしい。


アマゾネスの格闘戦士
効果モンスター
星4/地属性/戦士族/攻1500/守1300
このカードが戦闘を行う事によって受ける
コントローラーの戦闘ダメージは0になる。

戦闘を行うことで発生するダメ―ジを0にする効果を持つ。
基本的に相手にダメージを受けさせる《剣士》が優先されるが、
《里》と《強制転移》のコンボを狙う場合などはこちら採用されることも。

己の肉体を武器にする格闘戦士なだけあって、アマゾネスの中でも特にムキムキである。それとおっぱいがでかい。

たびたび剣士と比較される彼女だが、どちらかというと「他のアマゾネス全般」との比較が重要になる。
「戦闘ダメージが0になる」という戦術は能動的に生かすことができない。そのため《アマゾネスの鎖使い》をはじめ、他に能動的に使える優れた効果を持っているモンスターとの比較が重要になってくる。
第7期以前に【アマゾネス】を組む場合は、「4枚目以降の剣士」ではなく「6~7枚目以降の攻撃力1500のアマゾネス」として活躍することが多く、
《剣士》《鎖使い》を温存したいときなどにリクルーターで引っ張ってくるモンスターとして活躍した。


アマゾネスの吹き矢兵
効果モンスター
星3/地属性/戦士族/攻 800/守1500
自分のスタンバイフェイズ毎に相手フィールド上モンスター1体を選択する。
選択したモンスターの攻撃力はターン終了時まで500ポイントダウンする。

自分のスタンバイフェイズに相手モンスターの攻撃力を500ダウンさせる。
発動するタイミングが自分のスタンバイフェイズと遅いので、《巨大ネズミ》や《荒野の女戦士》でリクルートするといい。

攻撃力を下げる効果だが、500しか下げられないので優先度はかなり低い。
攻撃力を補うなら別の手を探すべきだろう。

矢吹丈のような前髪だが、動物の骨で作った装飾品がトレードマークのお洒落さん。


アマゾネスの聖戦士
効果モンスター
星4/地属性/戦士族/攻1700/守 300
自分のフィールド上の「アマゾネス」という名のついたモンスターカード1枚につき、
このカードの攻撃力は100ポイントアップする。

自分の場のアマゾネス×100攻撃力を上げる。その効果は仲間と協力して戦うアマゾネスらしい。
自身も含まれるため実質的な攻撃力は1800である。一応、最大攻撃力は2200となるがわざわざ狙う意味は薄いだろう。
《斥候》や《仔虎》を使えば手軽にアマゾネスを並べられるが、上昇効率が悪いので他のカードも併用したい。
見た目が使用者の孔雀舞にそっくりのゲロマブパツキンの巨乳で、非常にふつくしい。
人によってはかなりイラストアドが高い一枚。チャームポイントはおへそ。

ただ最大攻撃力が2200と言っても、それは「5枚のアマゾネスを戦場に展開できて初めて実現する」という点で、全体除去を食らうと一気に戦線が瓦解する。
攻めているときは強いが守りに入ると途端に弱い。そういう意味でも孔雀舞にそっくりなカードである。


アマゾネスペット(タイガー)
効果モンスター
星4/地属性/獣族/攻1100/守1500
(1):「アマゾネスペット虎」は自分フィールドに1体しか表側表示で存在できない。
(2):このカードの攻撃力は、自分フィールドの「アマゾネス」モンスターの数×400アップする。
(3):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
相手モンスターはこのカード以外の「アマゾネス」モンスターを攻撃できない。

アマゾネスに反応して攻撃力が上がり、他のアマゾネスを攻撃から守る隻眼の虎。孔雀舞が使う《ハーピィズペット竜》を意識したデザインだろう。

自身だけでも攻撃力1500となり、もう1体いれば1900となるが、さすがに力不足なので他のカードの力も借りたい。
古いテキストでは「破壊しない限り」と書かれているが、別に破壊以外の方法で除去しても問題はない。
後に《ペット虎獅子》の融合素材となったが、《仔虎》には《ペット虎》として扱えるようになる効果があるので、結局お呼びがかかることは少ない。
使うなら《融合派兵》《融合徴兵》などに対応している点を生かしたい。

しかし第7期以前に【アマゾネス】を組む場合はこの虎の使い方こそ肝となるという、《里》以降のアマゾネスとはまったく異なる柔軟な動きのデッキだった。


アマゾネスの鎖使い
効果モンスター
星4/地属性/戦士族/攻1500/守1300
(1):このカードが戦闘で破壊され墓地へ送られた時、1500LPを払って発動できる。
相手の手札を確認し、その中からモンスター1体を選んで自分の手札に加える。

戦闘で破壊された時、1500のライフコストで相手の手札を確認し、モンスターカード一枚を奪う効果を持つ。
1500とライフコストは大きいが《ダスト・シュート》+1ドローと考えればアドバンテージ的には十分。
第5期終盤以降カテゴリデッキが主流となったので、奪ったモンスターをこちらの戦力として使える事は期待できないが、相手のキーカードとなるモンスターを盗めればそれだけで結構な妨害になる。

《強制転移》で送りつけたいモンスターの1つであり、《里》とのコンボが可能。
しかし、戦闘破壊されなくする《女王》や《女帝》との相性は悪い。

相手の手札を捨てさせる効果は珍しくなかったのだが、それを「自分の手札に入れてしまう」という処理を行うのは珍しい。これまで《エクスチェンジ》でしか存在しなかった要素だったこともあり、しばらくの間は大変物珍しがられた。

原作漫画では1000のライフコストで相手の「デッキ」から好きなモンスターカード一枚を手札に加えるという効果。手札のみならずデッキのカードすべてを晒しものにするとなれば社長相手に使ったら大激怒間違いなしだろう。

この効果で舞はラーの翼神竜闇マリクから奪い取ったが、ゴリラ語ヒエラティックテキスト詠唱で奪い返されてしまう。

《訓練生》が成長した姿のようだが、ステータス的には成長前と同じ。多分技術が向上したんだろう。


アマゾネスの訓練生
効果モンスター
星4/地属性/戦士族/攻1500/守1300
このカードが戦闘によって破壊したモンスターは
墓地へ送らず持ち主のデッキの一番下に戻す。
このカードが戦闘によって相手モンスターを破壊した場合、
このカードの攻撃力は200ポイントアップする。

戦闘で破壊したモンスターを墓地へ送らずデッキの一番下に戻す。
また、戦闘でモンスターを破壊するたびに攻撃力を200上げる効果を持つ。

リクルーター潰しには最適な上、攻撃力を微量ながらも上げる効果も便利。
ガスタ】などのリクルーターを使うデッキには非常に嫌がられる。

《訓練生》なのに《剣士》や《格闘戦士》と攻撃力は同等。そしてかわいい
強い女モンスター使いたいのにかわいいってのはなんか……まぁこの辺は人の好みなのでその辺で*3


アマゾネスの賢者
効果モンスター
星4/地属性/戦士族/攻1400/守 700
このカードが攻撃した場合、そのダメージステップ終了時に
相手フィールド上に存在する魔法・罠カード1枚を選択して破壊する。

戦闘を行ったダメージステップ終了時に相手の魔法・罠を一枚破壊する。
成功すれば美味しい効果ではあるが、そもそも伏せ除去は攻撃前に行いたい行動であり、攻撃反応罠には滅法弱い。
罠カードの発動を封じる《レッド・リブート》などを使うか、下のスカウトで耐性を付与するなら可能性はあるか。

賢者なので肉弾戦の担当ではなさそうだが、その腹筋は程よく鍛えられている。


アマゾネス・スカウト
効果モンスター
星2/地属性/戦士族/攻 500/守1100
このカードをリリースして発動する。
自分フィールド上に表側表示で存在する「アマゾネス」と名のついたモンスターは、
このターン効果モンスターの効果の対象にならず、魔法・罠・効果モンスターの効果では破壊されない。
この効果は相手ターンでも発動する事ができる。

リリースすることで、アマゾネスを効果の対象にできなくさせ、効果での破壊を防ぐ。
アマゾネスはサーチや展開手段が多いので、フィールドに出すことは難しくない。
《女帝王》で出せば耐性が自身に含まれない欠点を補える。
フリーチェーンの効果に弱いという欠点があるため、スタンバイフェイズ辺りにさっさと発動してしまうといい。
墓地に落ちたら《虎獅王》や《クロシープ》で繰り返し蘇生させよう。

《訓練生》のような若手の2人組であり初々しい。武器は剣と弓。


アマゾネス王女(プリンセス)
効果モンスター
星3/地属性/戦士族/攻1200/守 900
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードのカード名は、フィールド・墓地に存在する限り「アマゾネス女王」として扱う。
(2):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから「アマゾネス」魔法・罠カード1枚を手札に加える。
(3):このカードの攻撃宣言時にこのカード以外の自分の手札・フィールドのカード1枚を墓地へ送って発動できる。
デッキから「アマゾネス王女」以外の「アマゾネス」モンスター1体を守備表示で特殊召喚する。

【アマゾネス】の初動となる働き者のプリンセス。
「アマゾネス」と名のついた魔法・罠を何でもサーチできる。
サーチ先には《アマゾネスの叫声》があるので、実質モンスターを含めた万能サーチとなる。

フィールド・墓地に存在する間は《アマゾネス女王》として扱うので《アマゾネス女帝》の融合素材にでき、そちらの効果で呼び出す候補にもなる。

攻撃宣言時、手札・フィールドのカードをコストに《プリンセス》以外の「アマゾネス」を守備表示でリクルートできる。自爆特攻になっても《女王》を出せば戦闘破壊から守れ、《急襲》があれば戦闘を行ったモンスターを除外できる。

コストとして墓地に送るのは墓地から何度でも特殊召喚できる《仔虎》がベスト。他にも墓地からPゾーンに置ける《金鞭使い》《銀剣使い》、自力で特殊召喚できる《シャーマン》も相性がいい。
なお、この効果は1ターンに何回でも使えるので、《叫声》で全体攻撃できるようにするとその分アマゾネスを呼べる。ただし、コストは必要なので気を付けよう。

《ブラック・ガーデン》と組み合わせると1ショットキルが可能。
リクルートしたアマゾネスに反応してトークンが出るので、デッキのアマゾネスが尽きるまで延々と殴り続けることができる。

レベル・攻守は《女王》の半分であり、《女王》として扱う効果があることから、この娘が成長して「女王」となるのだろう。髪の色全然違うけど…。


アマゾネスの斥候
効果モンスター
星3/地属性/戦士族/攻 800/守1200
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカード以外の手札の「アマゾネス」モンスター1体を相手に見せて発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
(2):このカードが戦闘で破壊され墓地へ送られた時、
「アマゾネスの斥候」以外の自分の墓地の「アマゾネス」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを手札またはデッキに戻す。

亜白龍》のように、自身を除く「アマゾネス」を見せることで手札から特殊召喚できる*4
手軽に展開できるので《聖騎士の追想 イゾルデ》や《クロシープ》などのリンク召喚にも便利。《戦士長》だけでは足りないなら採用しよう。

戦闘破壊されると《斥候》以外のアマゾネスモンスターを回収できるため、《強制転移》による送りつけと相性がいい。
ただし、《女王》との噛み合わせが悪いのはご愛嬌。サンドバッグにされないように気を付けよう。
外見はくノ一風で春麗並みの美脚。


アマゾネスペット仔虎(ベビータイガー)
効果モンスター
星2/地属性/獣族/攻 500/守 500
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードのカード名は、フィールド・墓地に存在する限り「アマゾネスペット虎」として扱う。
(2):このカードが手札・墓地に存在し、
自分フィールドに「アマゾネス」モンスターが召喚・特殊召喚された場合に発動できる。
このカードを特殊召喚する。
(3):このカードの攻撃力は、自分の墓地の「アマゾネス」カードの数×100アップする。

手札・墓地にある時にアマゾネスの召喚に反応して特殊召喚できる獣族。かわいい。
1ターンに1回だが、何度でも蘇生できるので、《プリンセス》で《女王》を連れてくるコストや《ペット虎獅王》で破壊するカードにも使いやすい。
融合素材リンク素材としても重宝される。

攻撃力が上がる効果もあるが素の攻撃力が低いので完全にオマケ。ほぼ素材用のカードである。

《プリンセス》同様にフィールド・墓地にある間は《ペット虎》として扱うので、《ペット虎獅子》の融合素材に使用可能。
おそらくは「ペット虎」の幼い頃だろうが、融合召喚を主軸にするならばぶっちゃけこっちの方が使い勝手はよい。


アマゾネス霊術師(シャーマン)
効果モンスター
星2/地属性/戦士族/攻 800/守1800
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが手札・墓地に存在する場合、
「アマゾネス霊術師」以外の自分フィールドの「アマゾネス」カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを持ち主の手札に戻し、このカードを特殊召喚する。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分は「アマゾネス」モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
(2):このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから「融合」1枚を手札に加える。

「デュエリストパック-輝石のデュエリスト編-」で追加されたアマゾネス新規。
杖を持つフード姿の術師で、前線に出るメンバーでないのか比較的細身。魔法使い族ではなく他の「アマゾネス」同様戦士族なのはサポートを共有するうえでありがたい。

(1)はアマゾネスモンスターをセルフバウンスする事で自身を特殊召喚する効果。手札だけでなく墓地からも発動できる点が強み。何らかのコストとして使った後手軽に自己蘇生できる。
手札に戻すのはPモンスターの《金鞭使い》と《銀剣使い》が手頃。フィールド魔法の《里》を戻せば除去から守ったり、リクルート効果を再度使ったりできる
発動後はEXからの展開制限がかかるので、使うタイミングは慎重に。

(2)は自身の特殊召喚成功時に「融合」のサーチを行える効果。(1)で特殊召喚後に(2)でサーチという使い方が主となる。
なお、特殊召喚方法は別に問わないので、他のカードの効果で出しても融合を持ってくる事ができる。具体的には《プリンセス》《女帝王》《急襲》《意地》《イゾルデ》《クロシープ》など。
この方法で出した場合はテーマ外のEXモンスターも出せるので頭に入れておくといいかもしれない。


アマゾネスの銀剣使い
ペンデュラム・効果モンスター
星3/地属性/戦士族/攻1200/守2000
【Pスケール:青7/赤7】
このカード名の(2)のP効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドの「アマゾネス」モンスターの攻撃力は自身のレベル×100アップする。
(2):自分の「アマゾネス」モンスターが戦闘を行う攻撃宣言時、
自分の墓地の「アマゾネス」魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを手札に加える。
【モンスター効果】
このカード名の(1)(2)のモンスター効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):モンスターゾーンのこのカードが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。
このカードを自分のPゾーンに置く。
(2):このカードが墓地に存在する状態で、
自分フィールドに「アマゾネス」モンスターが特殊召喚された場合に発動できる。
このカードを自分のPゾーンに置く。

「デュエリストパック-輝石のデュエリスト編-」にて追加されたアマゾネス初のペンデュラムモンスター。
長い銀髪とその名の通りの銀の剣を持つ女剣士で、後述する金鞭使いと対を成す1枚。
(1)のP効果はアマゾネスのレベルに比例したパンプアップで、上昇値はレベル×100と控えめだが金鞭使いも同じ効果を持つので2枚発動で200アップとなる。
アマゾネスは戦闘を介して効果を発動するモンスターも多く属するので、こういった打点強化は嬉しい。
特に女帝王はPゾーンに1枚で4200、2枚揃えば5200と超高打点を得られるようになる。

(2)のP効果はアマゾネスの戦闘に連動したアマゾネス魔法・罠カードのサルベージ。
回収の狙い目は速攻魔法の《アマゾネスの叫声》《アマゾネスの秘術》で、それぞれアマゾネスのサーチまたは墓地送り・バトルフェイズ中に融合召喚を行い追撃とどちらも強力。それ以外にもメインフェイズ2で《アマゾネスの急襲》や《アマゾネスの弩弓隊》を伏せて牽制するも良し、単に《アマゾネス王女》のコストに使っっても良しと実にありがたい効果。

モンスター効果については(1)も(2)も自身をPゾーンへ置くことを重視している。
(1)は自身の破壊時に自動的にPゾーンへ移動し、(2)も墓地にこのカードがある時に場にアマゾネスが特殊召喚されるとPゾーンへ移動というもの。
融合素材にするなどして墓地に落ちても自らPゾーンに設置できるのは非常に便利。《シャーマン》で手札に戻せば《融合》をサーチしてそのまま融合召喚できる。

モチーフは銀髪と相方が金髪な点、「デュエリストパック」がアニメキャラのテーマ強化がメインな点から、タイラー姉妹の片割れであるグレースだろう。
口元に微笑みを浮かべているのは遊矢のエンタメデュエルや笑顔の信条に対し特に好意的だった為だろうか。
なお胸がタイラー姉妹モチーフなだけあってか彼女の胸もタイラーである。


【上級モンスター】

アマゾネス女王(クィーン)
効果モンスター
星6/地属性/戦士族/攻2400/守1800
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
自分の「アマゾネス」モンスターは戦闘では破壊されない。

表側表示で存在する限り、自身を含めたアマゾネスは戦闘では破壊されなくなる。
星6と事故要因にはなりやすいが《剣士》や《賢者》の効果を使いやすくなる。
また、《急襲》と組み合わせれば手札から特殊召喚でき、そのまま殴れば相手のモンスターを除外できる。《女帝王》でリクルートするのも有効。

その反面、《鎖使い》《斥候》や《里》の効果が使えなくなるので注意。
自分のアマゾネスにしか効果が及ばないので、《強制転移》で送りつける分には問題ない。

おそらくは《プリンセス》が成長した姿であり、そちらの効果でリクルート可能。
天真爛漫で快活な《プリンセス》から、落ち着いた雰囲気の貫禄あるクィーンへと成長を遂げた。
見下すような眼差し、今にも踏みつけてくるように差し出された足、ドMにはたまらないモンスターである。
アマゾネスの戦略そのものを完全に変えたモンスター。女王の来る前と後はまったく別のデッキと言って過言ではない

なお、「デュエリストパック-レジェンドデュエリスト編-」ではなぜか再録されず遊戯王OCGの商品を500円分購入した際に配布されるスペシャルパックで再録された。
だが、他のラインナップが《ゲール・ドグラ》《轟雷帝ザボルグ》《幻想の見習い魔導師》《深淵に潜む者》《セイント ミネルバ》など、
恐ろしく豪華だったために、相対的にハズレ扱いされるという憂き目に遭ってしまった…無念。


アマゾネスの戦士長
効果モンスター
星5/地属性/戦士族/攻1900/守 0
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドのモンスターが、存在しない場合または「アマゾネス」モンスターのみの場合に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
(2):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから「アマゾネス」魔法・罠カードまたは「融合」1枚を選んで自分フィールドにセットする。
このターン、自分は「アマゾネス」モンスターでしか攻撃できない。

大槍を持つ筋骨隆々なアマゾネス。戦士長なだけあってか、他の前線タイプのアマゾネスより派手な装具と鉢金を身に着けている。
「デュエリストパック-輝石のデュエリスト編-」にて融合軸アマゾネスのサポートとして登場したカード。
(1)の効果により、フォトスラ条件により召喚権を使わずに手札から出せるのが強み。場がアマゾネスだけならモンスターがいても出せるのも有り難い。

(2)は自身の召喚・特殊召喚成功時にデッキから「アマゾネス」魔法・罠か《融合》をサーチしフィールドにセットする効果。デッキからのセットは《灰流うらら》のサーチ妨害をすり抜けられるという強みがある。

ただし、セットするのはネックでもあり、速攻魔法を持ってくるとそのターン中は発動できない。
便利なサーチカードである《アマゾネスの叫声》は速攻魔法なので即時発動できない、《融合》や《里》のような他のアマゾネス系魔法なら即時発動可能。
あるいは《秘術》で相手ターン中の融合召喚を狙うか、《意地》を持ってきて保険とするなどか。

頭数を揃えられる点と《融合》を引き込める点から、アマゾネス融合を出すのに使うのがベターだろう。幸い《ペット虎獅王》の両方の素材にできるレベル5のアマゾネスでもある。

サーチ効果使用後はアマゾネスでしか殴れなくなる点には注意。尤も、初手1ターンならこの制約はある程度気にならなくなるが。


アマゾネスの金鞭使い
ペンデュラム・効果モンスター
星5/地属性/戦士族/攻2000/守1200
【Pスケール:青1/赤1】
このカード名の(2)のP効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドの「アマゾネス」モンスターの攻撃力は自身のレベル×100アップする。
(2):自分の「アマゾネス」モンスターが戦闘を行う攻撃宣言時、
フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
【モンスター効果】
このカード名の(1)(2)のモンスター効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):モンスターゾーンのこのカードが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。
このカードを自分のPゾーンに置く。
(2):このカードが墓地に存在する状態で、
自分フィールドに「アマゾネス」モンスターが特殊召喚された場合に発動できる。
このカードを自分のPゾーンに置く。

銀剣使いと対を成すもう一枚のPモンスター。ウェーブのかかった長い金髪と金色の鞭を持つ女戦士。

P効果・モンスター効果共にほぼ銀剣使いのコンパチであり、違いはP効果の(2)がアマゾネスの戦闘時に連動して魔法・罠の破壊が行えるものになっている。邪魔なバックや永続カードを割って安全な攻撃を行うのが主な目的だろうか。
ただし《ミラフォ》などの攻撃反応罠には間に合わないのは気になる。

自分の場の魔法・罠も破壊可能なので、《急襲》を破壊して墓地から後続を展開してもいい。
《銀剣使い》とセットで置くことで常時アマゾネスモンスターにレベル×200の打点強化が可能となる。単なる攻撃力上昇と言ってもレベル8~10の融合アマゾネスともなるとバカにならない打点に成長する。

自身をPゾーンに配置する効果も同じなので、何度でも何度でもな・ん・ど・で・も!Pゾーンに配置可能。
アマゾネスの戦闘補助を行う要員として活躍してくれる事だろう。

Pスケールは《銀剣使い》の7に対しこちらは1。メインデッキに入るアマゾネスモンスターはちょうどこの2~6の範囲内なので、何でもP召喚ができる点もポイント。
とはいえ、これら2種は融合素材として使った後に自身の効果でPゾーンに置ける点に真価がある。そのため、P召喚はやろうと思えば一応できる程度の認識で問題ない。

《ペット虎獅王》の融合素材の関係で、デッキから引っ張り出す時は《銀剣使い》よりもこちらが優先されやすい傾向にある。

こちらは金髪な点からグロリアがモチーフだろうか。モンスター効果が銀剣使いと全く同じでステータスは銀剣使いの逆転なのも姉妹イメージだと思われる。
そしてこちらも胸がタイラー。


融合モンスター

アマゾネス女帝(エンプレス)
融合・効果モンスター
星8/地属性/戦士族/攻2800/守2400
「アマゾネス女王」+「アマゾネス」モンスター
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
このカード以外の自分フィールドの「アマゾネス」カードは戦闘・効果では破壊されない。
(2):自分の「アマゾネス」モンスターが守備表示モンスターを攻撃した場合、
その守備力を攻撃力が超えた分だけ相手に戦闘ダメージを与える。
(3):融合召喚したこのカードが戦闘で破壊された場合、
または相手の効果でフィールドから離れた場合に発動できる。
自分の手札・デッキ・墓地から「アマゾネス女王」1体を選んで特殊召喚する。

「女王」と別のアマゾネス1体で融合召喚されるエンプレス。
なんか獏良が万歳しているような見た目だが気のせいだ。
ARC-Vでタイラー姉妹の姉のグロリアが使用した融合モンスターである。
元々アマゾネスは融合召喚とは関係なかったが、「融合次元」のキャラクターに使用されたために融合モンスターの切り札が設定された。
あれ、どこかで聞いたような……

効果は自身を除くアマゾネス「カード」への破壊耐性の付与。
そして自身を含めたアマゾネスモンスターに貫通効果を与える。

《女王》同様、アマゾネスの戦闘破壊を防げるので《急襲》での除去や《剣士》でのダメージの押し付けと相性がいい。
モンスター以外も守れるので、《里》や《急襲》の破壊も防げるのはありがたい。
貫通効果も得られるので、打点で超えているならばそのままゴリ押しできる。

《女王》と違って自身は戦闘破壊されてしまうのだが、その場合は手札・デッキ・墓地から「女王」を特殊召喚できる。
戦闘破壊されない《女王》で場を繋ぎとめるほか、《プリンセス》で後続をサーチして体勢を整えるのもいい。
破壊以外の除去にも対応しているが、エクシーズ素材として吸収する《Ark Knight》や《インフィニティ》には注意。
また、この手の効果のお約束として《ライトニング》に攻撃されると発動できなくなる。
また、2020年のルール変更でEXデッキにバウンスされた時にも発動できなくなったので注意しよう。

なぜか自身には耐性を付与できず、その破壊耐性もバウンスや除外には無力なのであまり過信はできない。《女帝王》の登場後は《秘術》の効果で直接EXデッキから素材として落とされることが増えた。

《プリンセス》でサーチした《叫声》で《戦士長》を連れてくると簡単に融合召喚できる。
速やかに融合召喚するために《沼地の魔神王》辺りを入れておきたい。
名指しで指定された素材の代用にもなるので《虎獅子》とも出し分けしやすい。


アマゾネスペット虎獅子(ライガー)
融合・効果モンスター
星7/地属性/獣族/攻2500/守2400
「アマゾネスペット虎」+「アマゾネス」モンスター
(1):このカードが攻撃するダメージ計算時に発動できる。
このカードの攻撃力はそのダメージ計算時のみ500アップする。
(2):自分の「アマゾネス」モンスターが相手モンスターに攻撃したダメージ計算後に
相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力は800ダウンする。
(3):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
相手は他の「アマゾネス」モンスターを攻撃できない。

《ペット虎》と別のアマゾネスで融合召喚されるライガー。
こちらは妹のグレースに使用された。

攻撃時に攻撃力を500アップし、アマゾネスモンスターが攻撃した相手モンスターの攻撃力800ダウンさせられる。
また、素材の《ペット虎》よろしく、他のアマゾネスを攻撃対象にできなくさせる。

「アマゾネス」で戦闘を行えば攻撃力を800下げて突破しやすくなる。ターン1制限が無いので最大4000ポイントもダウン可能。
《女王》で戦闘破壊耐性を付与すれば、大抵の相手は突破できるだろう。その際はやはり《剣士》が役に立つ。ただし、対象を取る効果ゆえに妨害されやすいのが欠点。

融合素材については《仔虎》が使えるので問題はないだろう。

なお、ライガーとは虎とライオンの混血種のこと。


アマゾネス女帝王(カイゼリン)
融合・効果モンスター
星10/地属性/戦士族/攻3200/守2800
「アマゾネス」融合モンスター+「アマゾネス」モンスター
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが融合召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから「アマゾネス」モンスター1体を特殊召喚する。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
このカード以外の自分フィールドの「アマゾネス」カードは相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない。
(3):「アマゾネス女帝」または「アマゾネス女王」を素材として融合召喚したこのカードは1度のバトルフェイズ中に2回攻撃できる。

アマゾネスの新たな切り札。グロリアの真のエースカードとしてデザインされたと思わしき一枚。
戦いを重ね、「女帝」を越えた「女帝王」へと至ったアマゾネス女帝。纏う鎧はより華美に、携えた剣はより大きくなった。

素材の条件は融合次元の仲間こいつを思わせる。《秘術》の墓地効果でEXデッキの「アマゾネス」を素材にできるので、うまく活用して負担を軽減したい。

(1)の効果は「アマゾネス」のリクルート。レベル等の制限はなく、様々なアマゾネスを特殊召喚出来る。
《霊術師》を呼んで次なる融合の布石としたり、《王女》を呼んでさらなる展開を行ったりと、融合時のディスアドバンテージを補うどころかお釣りが返ってくるのは中々に強力。

(2)は自身が場にいる限り「アマゾネス」カード全てに対象不可+効果破壊耐性を与える効果。
モンスターだけでなく魔法・罠もアマゾネスであればこの恩恵を受けられる上に、自己破壊は可能なので銀剣・金鞭の効果で割りたいカードだけは割るという動きも可能。
(1)の効果で女王を呼んでおけば戦闘破壊耐性も追加され、ほぼ無敵のアマゾネス軍団が完成する。

(3)は自身の融合時に特定素材を使用場合、2回攻撃可能となる効果。
先述の銀剣・金鞭が揃っていれば5200打点が2回殴って来るという意味不明な超絶火力を叩き出す。ワンショットキルも夢じゃない。

欠点は《女帝》と同じく自身には一切の耐性が付与されないこと。そのため2体並べるなどして万全な状態を作り出したい。《カイゼリン》自体が別の《カイゼリン》の素材になるので、《虎獅王》や《意地》で後から蘇生して揃えるという手もある。

だが、そうまでしても《アーゼウス》のような破壊以外の全体除去を手軽に撃ってくるモンスターもいるのが恐ろしい。相手のターンを耐性で凌ぐよりも打点上昇と連続攻撃でさっさと殴り切ってしまう方が確実だろう。

アマゾネスペット虎獅王(キングライガー)
融合・効果モンスター
星9/地属性/獣族/攻2900/守2800
レベル5以上の「アマゾネス」モンスター+「アマゾネス」モンスター
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、相手モンスターはこのカード以外のモンスターを攻撃できない。
(2):自分フィールドの「アマゾネス」カード1枚と自分の墓地の戦士族の「アマゾネス」モンスター1体を対象として発動できる。
対象のフィールドのカードを破壊し、対象の墓地のモンスターを特殊召喚する。
この効果を発動するターン、このカードは攻撃できない。

もう一つのアマゾネスの新たな切り札。こちらはグレースの真のエースカードだろうか。
幾多もの敵を屠り「虎獅王」へと成長した《アマゾネスペット虎獅子》。

(1)は攻撃対象を自身に固定する効果。アマゾネスペット系が持つ効果を意識しており、他のモンスターを守る事を重視している。
《虎獅子》から強化された点は「アマゾネス以外も守れる」という所で、女帝王+女王の無敵布陣から漏れたアマゾネスでないカードもこいつが守ってくれる。攻撃力の低下と引き換えに何度もカウンター効果できる《アポロウーサ》とは相性がいい。

(2)はフィールドの「アマゾネス」カードと引き換えにした墓地の戦士族アマゾネスの蘇生。発動後は自身が攻撃できない制約がかかる。
何度か出てきたが、アマゾネスには破壊される事で効果発動するカードがいくつか存在しており、それを能動的に割りつつ新たに展開が出来るというのがポイント。特に《里》の効果をメインフェイズ1に使えるようになったのは要注目。
《アマゾネスの急襲》《アマゾネスペット仔虎》の破壊時にアドを取れるカードを破壊対象とすれば、融合時の損失を帳消しにできる。

この効果を使うと攻撃できなくなるので、《女帝王》の素材にしてしまうのも手。

【魔法カード】

アマゾネスの呪詛師
ターン終了時まで、自分フィールド上の「アマゾネス」という名のついた表側表示モンスター1体と、
相手フィールド上表側表示モンスター1体の元々の攻撃力を入れ替える。

自分のアマゾネスと相手モンスター一体の攻撃力を入れ替える魔法。
イラストには呪詛師本人と思われるおばあちゃんが描かれているが、モンスターではない。
《叫声》でサーチできるので戦闘補助としては悪くないのだが、通常魔法なのでコンバット・トリックとして使えないのがやや残念な所。
また「元々の攻撃力」を入れ替えるので、別の効果で攻撃力が上がっているとこのカードを使っても意味がなかったりする場合もある。


アマゾネスの里
フィールド魔法
(1):フィールドの「アマゾネス」モンスターの攻撃力は200アップする。
(2):1ターンに1度、「アマゾネス」モンスターが
戦闘・効果で破壊され墓地へ送られた時に発動できる。
自分はその「アマゾネス」モンスターの元々のレベル以下のレベルを持つ
「アマゾネス」モンスター1体をデッキから特殊召喚する。

「アマゾネス」をサポートするフィールド魔法。
フィールド上の「アマゾネス」の攻撃力を200ポイント上げ、
「アマゾネス」が破壊され墓地へ送られた時、1ターンに1度破壊された「アマゾネス」のレベル以下のアマゾネスを特殊召喚できる。
未満ではなく以下いうのがミソで、戦線がなかなか目減りしない。

1ターンに1度だが戦闘・効果の両方に対応し、
ウイルス》で手札から破壊されたり、《神の宣告》などで召喚を無効化され破壊されてもリクルートできる。
《強制転移》で適当なアマゾネスを送りつけるとモンスターを奪った上にリクルートできるので一石二鳥。
自爆特攻でも《急襲》の効果が使えるので、積極的に戦闘を行っていきたい。

このカードと《アマゾネス女王》の出現は戦略の方向性を大きく変えるほどの革命をもたらすカードだった。
【マシンナーズ】よりはましとはいえ、まったく別のデッキになってしまった。

アマゾネスの闘志
永続魔法
「アマゾネス」と名のついたモンスターが、
その攻撃力よりも高い攻撃力を持つモンスターを攻撃する場合、
ダメージ計算時のみ攻撃モンスターの攻撃力は1000ポイントアップする。

「アマゾネス」が攻撃する時、ダメージステップ中攻撃力を1000上げる、アマゾネス専用スカイスクレーパー。
《テラフォ》は使えないが、《プリンセス》や《戦士長》でサーチできるので問題ない。
こちらから攻撃する時しか適用されず、永続魔法だが複数枚発動しても効果が重複しないので注意。
《金鞭使い》《銀剣使い》が存在する現状では優先度は落ちるか。

イラストには《格闘戦士》が登場しているが、ジョジョで主役を張れそうなくらい男前に描かれている。あらやだカッコいい。


アマゾネスの秘宝
装備魔法
「アマゾネス」と名のついたモンスターにのみ装備可能。
装備モンスターは1ターンに1度だけ、戦闘では破壊されない。
装備モンスターが攻撃した場合、その攻撃を受けたモンスターをダメージ計算後に破壊する。

「アマゾネス」にターン1の戦闘破壊耐性を付与する装備魔法。
また、装備モンスターが攻撃したモンスターをダメージ計算後に破壊できる。

《剣士》に装備させればタイマンで一方的に相手を殴り倒す簡易ロックと化し、除去や展開力に乏しいデッキはこれだけで封殺することも可能。

ただ、戦闘破壊から防ぐなら《女王》、戦闘を行ったモンスターを除去するなら《急襲》があるので、肩身が狭い。
装備魔法なので、手札からすぐに装備できるのを活かすのが吉か。


アマゾネスの叫声(アマゾネスコール)
速攻魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):デッキから「アマゾネスの叫声」以外の「アマゾネス」カード1枚を手札に加えるか墓地へ送る。
(2):自分メインフェイズに墓地のこのカードを除外し、
自分フィールドの「アマゾネス」モンスター1体を対象として発動できる。
このターン、そのモンスター以外の自分のモンスターは攻撃できず、
対象のモンスターは相手モンスター全てに1回ずつ攻撃できる。

「デュエリストパック-レジェンドデュエリスト編-」で遂に登場した待望のサーチカード。
同名カード以外の「アマゾネス」カードを何でも1枚手札に加えるか、墓地に送ることができる。
待望というか、そもそも《増援》におんぶだっこだったテーマが《増援》を奪われたら戦える理由がない以上、こういう補填が出ないと戦うことすらできなくなってしまうという方が正しいか。

【アマゾネス】では3積み確定の1枚。
これがあるので、《プリンセス》から好きなモンスターをサーチ可能。
墓地送りとしては《秘術》が最有力効果。《戦士長》か《霊術師》で《融合》を持ってくるだけで手軽に《女帝王》を融合召喚できる。

使い終わった後は墓地から除外することで《拡散する波動》のような全体攻撃の付与が可能。
主に《急襲》で相手のモンスターを除外するのに使われる。
《金鞭使い》《銀剣使い》のP効果で打点を上げ、《女帝》の貫通効果で一気に相手のモンスターを破壊すると爽快。

ちなみに叫んでいるのは今は亡き《アマゾネスの射手》。本人は禁止カード化で現役を退いたが、【アマゾネス】使いの間ではこれのイラストで相変わらず目にする機会は多い。


アマゾネスの秘術
速攻魔法
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):自分の手札・フィールドから、
「アマゾネス」融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、
その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。
(2):自分メインフェイズに墓地のこのカードを除外して発動できる。
このターン、自分が「アマゾネス」融合モンスターを融合召喚する場合に1度だけ、
自分のEXデッキの「アマゾネス」モンスター1体を墓地へ送って融合素材とする事もできる。

《呪術師》で描かれた老婆と《霊術師》が唱える秘術。この術によって無敵の《女帝王》と《ペット虎獅王》が誕生するのだろう。
融合テーマとなってからの「アマゾネス」の為に作られた、専用の融合カード。
名称に融合とついてないのはおそらく某アナコンダでの悪用を防ぐ為だろう。

(1)の効果はアマゾネス限定の普通の融合。シンプルだが、速攻魔法ゆえに柔軟な運用ができる。
速攻魔法であるのはメリットもデメリットもあり、《戦士長》でセットしたターン中には発動できないが、自分バトルフェイズでの追撃や、相手ターンに融合することでのサクリファイス・エスケープが狙える。《銀剣使い》でサルベージしてくるとそのままバトルフェイズ中に発動できる。

(2)の効果が中々に強烈。
墓地のこのカードを除外する事で、1度のみとはいえEXデッキのカード1枚を直接素材にできる破格の効果が発動する。
しかも「アマゾネス融合を出す融合召喚時」という条件なので、《戦士長》や《霊術師》がサーチしてきた融合をさらに使いやすくできる。
上記の《女帝王》は《女帝》を素材にすることで2回攻撃が出来る効果が解禁されるので、主にそれを目的として使うことになるだろう。

この効果のため、融合モンスターを出すだけでなく《叫声》や《おろかな副葬》などで積極的に墓地に送り込むことも狙っていきたい。

さすがに秘術の(1)を発動→墓地で(2)も発動は強力過ぎるためか、「1ターンにどちらかしか使えない」という制約が課されている。
尤も、《戦士長》や《霊術師》が《融合》を引っ張ってきてくれるのであまり気にならないのだが。


【罠カード】
アマゾネスの弩弓隊
通常罠
相手の攻撃宣言時に、自分フィールド上に「アマゾネス」という
名のついたモンスターが存在する場合のみ発動する事ができる。
相手フィールド上の全てのモンスターは表側攻撃表示になり
(リバース効果は発動しない)、攻撃力は500ポイントダウンする。
相手は全てのモンスターで攻撃しなければならない。

相手が攻撃した時、自分のフィールドに「アマゾネス」モンスターが存在する時に発動可能。
相手フィールド上のモンスターを全て表側攻撃表示にし、500ポイント攻撃力を下げた上で強制的に攻撃させる。さらにリバースモンスターの効果は発動しないという(登場当時としては)嬉しいおまけ付き。

上手く使えば相手モンスターをまとめて返り討ちにできるが、500ポイント下げた程度では焼け石に水かもしれない。
そもそも相手の攻撃宣言時にしか発動できなため、リバース効果の対策としても使いづらい印象がある。

特殊召喚手段と攻撃力が完全にインフレしており、攻撃反応罠自体がすっかり弱体化している現在ならこのような評価で落ち着いてしまうのだろうが、《炸裂装甲》すら強い時代にあってはハマると非常に強いカードだった。

第7期以前に【アマゾネス】を組む場合、「アマゾネスの低い攻撃力を補う攻撃力低下効果」「相手の盤面を崩せるかもしれない攻撃強要」「うざったい《マシュマロン》《魂を削る死霊》のような戦闘破壊されないモンスターをダメージソースにできる」という点などからハマると強い【アマゾネス】のもうひとつの軸として機能する。

弩弓(クロスボウ)隊という名前だがイラストのアマゾネスが持っているのは全員とも洋弓である。
多分クロスボウという別の概念を示す言葉だと気づかずに、語感を重視して「超ド級」みたいな言い回しで使ってみたのだろう。ファンタジーってそういうの結構あるし。
ゴブリン突撃部隊》が描かれている《弩弓部隊》という全く無関係なカードもあるが、こちらには巨大なクロスボウ(というかバリスタ)が描かれている。


救出劇
フィールド上の「アマゾネス」という名のついた
モンスターを対象にしたカードが発動した時に発動する事ができる。
対象になったモンスターカードを手札に戻し
別のモンスター1体を手札から特殊召喚する。

アマゾネスモンスターが効果の対象になった時に、それを手札に戻し、別のモンスターを特殊召喚できる。
原作では戦士族全般に使用できた代わりに罠カードの効果からしか守れなかったため、汎用性は落ちたがアマゾネスサポートとして見れば強化されている。

新たに出すのはアマゾネスでなくてもよいので何らかのコンボを組めそうだが、アマゾネスが対象に取られるという発動条件が少々面倒。
「アマゾネス」カードではないのでサーチできないのもネック。

イラストでは左腕をギロチンで斬られそうな女性を助けようとしているのだが、明らかに間に合っていない
海外版ではギロチンの描写がまずかったか上記のツッコミを解消するためか、左上の手はそのまま残されつつも、
兵士に囲まれながら木に縛り付けられている女性を助けようとしている画になっている(ついでにその女性も露出が減らされた)。


アマゾネスの意地
永続罠
自分の墓地から「アマゾネス」と名のついたモンスター1体を選択し、
攻撃表示で特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターは表示形式を変更する事ができず、
攻撃可能な場合には攻撃しなければならない。
このカードがフィールド上に存在しなくなった時、そのモンスターを破壊する。
そのモンスターが破壊された時このカードを破壊する。

アマゾネスを墓地から蘇生させる専用《リビングデッドの呼び声》。
ただし攻撃表示で蘇生され、表示形式も変更できず毎ターン攻撃を強いられる。
《女王》や《剣士》を蘇生させれば、そのデメリットもある程度解消できるか。

「アマゾネス」融合モンスターを素材に指定する《女帝王》の登場後は、耐性を万全にするためのカードとして一考の価値がある。攻撃の強要も打点が高いおかげで気にならず、《女帝王》や《女帝》は魔法・罠カードも破壊されなくするので、デメリットを補える。

加えて、セット効果を使うと「アマゾネス」以外が攻撃できなくなる《戦士長》の効果を相手ターン中に発動しておく使い方もある。

また、本家同様蘇生したモンスターが破壊以外の方法でフィールドを離れると無意味に残り続けるため、《霊術師》で手札に戻して再度発動を狙うこともできる。

《リビデ》が無制限かつ《戦線復帰》のようなカードも存在しているが、デメリットはあるがサーチが容易なこちらとどちらを使うかはデッキによる。

イラストにはボロボロになった孔雀…もとい《聖戦士》が描かれている。
傷ついても立ちあがろうとする力強い姿にはグッとくるものがあるだろう。
それにしても呪術的な力ではなく、意地によって墓地から這い上がってくるのは脳筋なアマゾネスらしい。


女王の選択
通常罠
自分フィールド上に存在する「アマゾネス」と名のついたモンスターが
戦闘によって相手モンスターを破壊し墓地へ送った時に発動する事ができる。
自分のデッキからレベル4以下の「アマゾネス」と名のついたモンスター1体を特殊召喚する。

自分の場の「アマゾネス」が戦闘で相手モンスターを破壊し墓地へ送った時、レベル4以下の「アマゾネス」をリクルート。
展開補助が可能だが、罠ゆえに遅さが気がかり。
また、「アマゾネス」カードではないのでサーチできないのが残念。

ちなみに《訓練生》は戦闘破壊したモンスターをデッキボトムに送るのでこのカードの発動トリガーにならない。……あれ?

《訓練生》と《女王》が揃ったイラストはかわいい&ふつくしい。


アマゾネス転生術
通常罠
自分フィールド上に表側表示で存在する
「アマゾネス」と名のついたモンスターを全て破壊する。
その後、破壊した数と同じ数まで自分の墓地に存在する
レベル4以下の「アマゾネス」と名のついたモンスターを
表側守備表示で特殊召喚する事ができる。

呪術師のばーちゃん再登場。
自分の「アマゾネス」をすべて破壊し、その数までレベル4以下のアマゾネスを表側守備表示で蘇生する。
対象を取る除去へのサクリファイス・エスケープか、《プリンセス》《霊術師》などの効果の再利用が主な目的か。《戦士長》が対象外なのは惜しい。
守備表示で蘇生するので、融合召喚リンク召喚の素材にするのが無難。

能動的にアマゾネスを破壊できるので《里》とはコンボが組める。ただし、出せるのは1体。
破壊するアマゾネスは《仔虎》で水増しできるが、レベル4以下の「アマゾネス」しか蘇生できないのがネック。


アマゾネスの急襲
永続罠
(1):1ターンに1度、自分・相手のバトルフェイズに発動できる。
手札から「アマゾネス」モンスター1体を特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターの攻撃力はターン終了時まで500アップする。
(2):自分の「アマゾネス」モンスターが相手モンスターと戦闘を行ったダメージ計算後に発動できる。
その相手モンスターを除外する。
(3):フィールドのこのカードが破壊され墓地へ送られた場合、
自分の墓地の「アマゾネス」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。

「デュエリストパック-レジェンドデュエリスト編-」で登場した永続罠。
自分・相手のバトルフェイズに1度、手札から「アマゾネス」1体を特殊召喚できる。
リリースが必要な《女王》を展開するのに重宝される1枚。
アマゾネスが戦闘を行った相手モンスターを除外できるので《女王》の効果と相性がいい。

(2)は戦闘を行った相手モンスターを除外する効果。ターン中の回数制限が無いので、《叫声》の全体攻撃付与と合わせて相手モンスターを一網打尽にできる。戦闘を介するのはネックだが、対象を取らない除外なので多くの耐性を無視できるという利点はある。

(3)は破壊されると墓地のアマゾネスを特殊召喚できる蘇生効果。すぐに割られてしまっても無駄にはならず、《金鞭使い》や《虎獅王》で能動的に破壊することもできる。【アマゾネス】では頼りになる効果が詰め込まれており《プリンセス》《叫声》《戦士長》で速やかにサーチしたい。

イラストでは《スカウト》の二人が獣に襲い掛かっている。


アマゾネス拝謁の間
永続罠
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードの発動時の効果処理として、
自分の墓地のモンスター及び自分のEXデッキの表側表示のPモンスターの中から、
「アマゾネス」モンスター1体を選んで手札に加えるか、
「アマゾネス」Pモンスター1体を選んで自分のPゾーンに置く事ができる。
(2):自分フィールドに「アマゾネス」モンスターカードが存在し、
相手フィールドにモンスターが特殊召喚された場合、
その相手モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力分だけ自分のLPを回復する。

「ANIMATION CHRONICLE 2022」にて続けて追加されたアマゾネスサポートカード。アニメでタイラー姉妹が用いた未OCGカードだった1枚。
アニメから少し効果が変更されており、Pカードサポートとなった。

(1)は墓地・EXデッキからのアマゾネスのPモンスターの回収。ただでさえ何度でも復活する《銀剣使い》《金鞭使い》のコンビを過労死レベルで使い回せるようになる。
EXデッキからの回収手段はこのカードの登場までテーマ内になかったので、より銀剣・金鞭を使い潰せる様になった。

(2)は条件付きのLP回復。アニメ作中ではこの効果を何度も発動して遊矢を苦しめていたが、OCG化にあたって1ターンに1回のみの制約がついた。
戦闘を行う事がメインのアマゾネスにとって、ライフポイントが減る機会は多いので地味ながらも嬉しい効果。相手の超高打点モンスターの特殊召喚に併せて回復し、ライフ差で圧をかけていこう。

アマゾネスの秘湯
永続罠
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードの発動時の効果処理として、
デッキから「アマゾネス」モンスター1体を手札に加えるか、
「アマゾネス」Pモンスター1体を選んで自分のPゾーンに置く事ができる。
(2):自分フィールドに「アマゾネス」モンスターカードが存在し、
自分が戦闘ダメージを受けた時に発動できる。
受けたダメージの数値分だけ自分のLPを回復する。

温泉にてリラックスする《弩弓隊》メンバーと《ペット虎》。
戦闘民族だって人間、たまにはゆっくりと休息をとりたいものである。
「ANIMATION CHRONICLE 2022」からの追加カード。こちらも未OCG化だった元アニオリ。
タイラー姉妹は《アマゾネス拝謁の間》とこれを組み合わせたライフゲインコンボによって、相手を圧倒する戦術を得意としていた。

(1)は「アマゾネス」モンスターのサーチor「アマゾネス」PモンスターのPゾーン配置。
デッキからのサーチはシンプルに強いが、永続罠なのでワンテンポ遅れるのが難点。
一応、《金鞭使い》《銀剣使い》を置いて戦闘で返り討ちにすることを狙える。
アマゾネスでは困るものではなく、デッキの持続力・安定力を維持する為の布陣として有用な効果。
相手ターン中のサーチも《秘術》によって活かすことができ、《霊術師》で手札に戻して使いまわすこともできる。

(2)は戦闘ダメージの補填。フィールドにアマゾネスモンスターが存在する場合、1ターンに1度だけ受けたダメージを回復できる。つまり受けた戦闘ダメージを帳消しにできるということ。
相手の1ショットキルを防げる点は地味ながらも有用で、1ターンさえ凌げばどうとでもなる事例が多々ある遊戯王OCGにて「首の皮一枚であっても繋がる」のは逆転の一手を切り開く活路となる。
ただし、一度の攻撃でLPをすべて飛ばしてくるような大型には無意味なので注意されたし。

それにしても女の子と虎が温泉に浸かってくつろいでいるというカードイラストは遊戯王OCGの中ではかなり珍しい。

???「呼んだ?」

【その他相性の良いカード】
  • 《新鋭の女戦士》
地属性戦士族の戦闘時に相手モンスターを弱体化させる効果、墓地からのモンスター回収効果を持つ。
地属性戦士族主体で戦闘でアドバンテージを獲得するアマゾネスと相性がよく、戦闘破壊されたモンスターの回収や、融合素材の確保などに役立つ。

  • 《ガーディアン・キマイラ》
カード名が異なるモンスター3体を素材とする融合モンスター。
自分の手札とフィールドのモンスターをそれぞれ1体以上という指定があるため、《超融合》で相手のモンスターを除去することはできない。

融合召喚時に、素材とした手札のモンスターの数だけドローし、素材としたフィールドのモンスターの数だけ相手フィールドのカードを対象を取らずに破壊する。また、自分の墓地に《融合》があれば相手の効果の対象にならなくなる。

除去が苦手な【アマゾネス】の弱点を補える上、本家《融合》を使うという点も活かすことができる。


「聖騎士」に属するリンク2のモンスター。L召喚時に戦士族1体をサーチし、起動効果で装備魔法を任意の種類デッキから墓地に落とすことで、その枚数と同じレベルの戦士族1体をリクルートできる。

サーチ効果で手札に加えたモンスターは通常召喚・特殊召喚ができず、モンスター効果も発動できなくなるが、融合素材にする分には問題ない。《金鞭使い》《銀剣使い》を魔法カードとして使うのには制限はかからず、ターンを跨げばそれらは自身の効果でPゾーンに置ける。

起動効果で《プリンセス》や《霊術師》を呼べばさらなる展開に繋がる。デッキに複数枚装備魔法を入れなければならない点も、戦闘でアドバンテージをとる【アマゾネス】ならば他のデッキほど気にならない。

《リナルド》を採用すれば落とした装備魔法を拾えるので、様々な戦略が考えられる。

  • 《クロシープ》
カード名が異なるモンスター2体が素材のリンク2モンスター。
リンク先にモンスターが特殊召喚された場合、融合、シンクロ、儀式、エクシーズのいずれかがリンク先に存在すればそれぞれ決まった効果を発動できる。

特に融合モンスターがリンク先にいる場合の下級モンスターの蘇生効果が魅力的で【アマゾネス】とは相性がいい。特殊召喚時のサーチ効果を使い回す他、《干ばつの結界像》を持ってきて展開を止めるなどの小技も効く。

勘違いされがちだが、効果のトリガー自体はリンク先にモンスターを特殊召喚することだけなので、リンク先に決まった種類のモンスターが既に出されていれば問題はない。

羊のモンスターだが、偶然にも《ペット虎》と同じ地属性・獣族でもある。

  • その他、各種汎用リンクモンスター
《ペット仔虎》《斥候》《里》のおかげで展開力がそこそこあるため、素材の縛りが緩い汎用リンクモンスターは候補となる。【アマゾネス】は直接的な除去や妨害を非常に苦手とするため、その欠点を補うためにも何枚か採用しておくといい。


  • 《おろかな副葬》
おろかな埋葬》の魔法・罠カード版となる通常魔法。
《秘術》をデッキから墓地に落とすためのカードとして候補に挙がる。
これと《戦士長》があれば即座に《女帝王》を融合召喚できる。


  • 《バーバリアン・エコーズ》
「バーバリアン」をサポートするための永続魔法。
発動時にレベル5の戦士族をサーチし、手札を捨てる。
《戦士長》をサーチしつつ、手札に来た《秘術》《仔虎》《霊術師》《金鞭使い》《銀剣使い》などを落とすことができる。

また、フィールドのモンスターがバウンスされた場合に発動できる効果も【アマゾネス】ならば発動が容易であり、特定のカードのサーチや《月の書》効果で戦闘をサポートできる。

  • 《死魂融合》
墓地の素材を裏側表示で除外して融合召喚できる通常罠。ただし出したターン中は攻撃できなくなる。
《カイゼリン》を2体並べることを重視したい場合に選択肢に挙がるカード。
墓地リソースを消耗するが、《秘術》で落とした融合「アマゾネス」は蘇生制限を満たさないので大した問題にはならないだろう。
ただし、魔法カードではないので「フュージョン」のサポートを受けられないのがネックか。

  • 《御前試合》
互いのプレイヤーの使用するモンスターの属性を1つに統一させる永続罠。
「アマゾネス」モンスターはすべて地属性なので活用できる。
ただし、EXデッキの汎用モンスターの使用が縛られる点にはご注意。


【特徴】

戦闘によってアドバンテージを得られ、モンスターが倒されても後続を呼び出して戦線を維持するという、シンプルで扱いやすいデッキである。

サーチカードも充実し、肝心の《融合》も《戦士長》と《霊術師》で簡単に入手できる。

……が、

  • 戦闘種族のくせに下級が中心、おまけにステータスが中途半端
  • モンスターが破壊されて墓地へ行かないと《里》の効果が使えない為、除外に弱い。
  • モンスターを中心に戦うので《スキルドレイン》に弱い。
  • 半端なステータスが災いして、《奈落》や《魔のデッキ破壊ウイルス》のようなカードに引っかかりやすい。

と、細かい所で弱点が多いのが悩みどころ。

  • 戦闘を介してアドバンテージを得るので、相手のカードの除去や無効化といった妨害が能動的に行えず、相手の展開を許してしまう。
  • フィニッシャーとなる融合モンスターは単体だと自身に耐性が付与されない。また、その耐性にも穴があり、特に《アーゼウス》のような対象を取らない破壊以外の除去にはめっぽう弱い。
  • 《融合》をサーチできる《戦士長》や《霊術師》を使うとアマゾネス」以外のカードの使用に制限がかかるため、上記の欠点を他のテーマで補おうとすると出力が落ちる。

という欠点も依然としてある。

それでも「COLLECTORS PACK 2017」と「デュエリストパック」2種で格段に強化され、」《融合》をサーチして速やかに融合召喚を行えるようになったので、カジュアルレベルではあるがテーマデッキとして成立するほどの戦力は整った。

モンスターを並べやすいことからリンク召喚との相性もいいため、今後の研究に期待がかかる。


ちなみに、

初登場の「Spell of Mask -仮面の呪縛」の発売日が2001年4月19日
アマゾネスがカテゴリ化された「黒魔導の覇者」が2002年9月19日
《女王》や《里》が収録された「DUELIST REVOLUTION」が2010年4月17日
海外先行登場のアマゾネスが来日した「EXTRA PACK Volume 4」が2011年9月17日
ARC-Vの新顔が入った「COLLECTORS PACK 2017」2017年5月13日
《プリンセス》や《急襲》でさらに強化された「デュエリストパック-レジェンドデュエリスト編-」が2017年6月3日
新規融合サポートや融合アマゾネスが登場した「デュエリストパック-輝石のデュエリスト編-」が 2022年5月21日
……と、第2期から存在するカード群にも関わらず、強化までにかなり長い期間を要している。


原作、アニメでの活躍

DMではバトルシティ編から孔雀舞がアマゾネスを使い始めた。
しかし「陸戦型のアマゾネスは囮」と言われてしまったり、
トーナメントで戦った相手がサディストの闇マリクだったこともあって、惨たらしく斬殺されたり拷問されたりする辺り、扱いが悪い。

ただし《鎖使い》は神のカードである《ラー》を奪うという印象的な活躍をしており、闇マリクに一矢報いて見せた。

ちなみに《鎖使い》はジャンプ本誌で舞とマリクの戦いが終わった頃にジャンプの付録として登場した。
その次の号の付録が初の罠モンスターとなる《アポピスの化神》だったので、
話題性では多少そちらに見劣りするかもしれないが、そこは愛でカバーしよう。

なお《鎖使い》はDREVでの強化により一時的に注目された。


遊戯王GXでは三沢の嫁ことタニヤっちがこれを使用。
フィールド魔法「アマゾネスの死闘場」(未OCG化)で、十代とリアルファイトを繰り広げた。
おい、デュエルしろよ。
後にタニヤは三沢とねんごろになり、三沢の特殊能力によってアマゾネスごと巻き添えにしてフェードアウトしていった。あの炎のドラゴンまだOCG化しないんですかねぇ?


その後、およそ10年の間を開けてARC-Vのタイラー姉妹が使用。
切り札が融合モンスターの《アマゾネス女帝》と《アマゾネスペット虎獅子》になったが、
これがきっかけとなって「コレクターズパック」や「輝石のデュエリスト編」での強化につながったと言える。

敵役が使う融合テーマになってしまったことに疑問符を浮かべた者は多かっただろうが、「アマゾネス」の歴史に大きな影響を与えた出来事には間違いない。


タニヤ「ここに“追記“と“修正“のデッキがある 好きな方を選ぶがいい」

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最終更新:2025年04月15日 07:33

*1 この時期はこういった「後のカードが雑に名称を指定したせいで突然そのカテゴリーに括られるカード」というのが多く、特に海外で混乱を引き起こした。特にシンクロ黎明期に《デーモン・ビーバー》と《堕落》が真面目に使われた話はかなり有名だろう。

*2 フェニックスブレードで戦士族を除外し、混沌の黒魔術師+次元融合のコンボで場に戻し、アマゾネスの射手で射出を繰り返す1ターンkillデッキ。

*3 完全な余談となるが、アマゾネスが登場した頃の筋肉娘はギャグ寄りの性癖だった。筋肉娘を軸にしたエロゲーが伝説のネタゲー扱いされていたり。アマゾネスを組む人が少なかったのはそういう理由もあるのかもしれない。

*4 あちらは条件による特殊召喚、こちらは発動する起動効果という違いはある