おすすめ呪文
バードが7レベル呪文を取得可能になったと言うことは、14レベル特徴の「魔法の秘密」から他クラスの呪文を取得可能になる頃だと思われる。バード5レベル呪文に記載のある呪文の取得でも良いが、6~7レベル呪文で選択可能なお勧めの呪文を以下にいくつか記載する。
- ダメージを与えるなら
- 戦闘を有利に進めるなら
〈テンサーズ・トランスフォーメーション〉(ウィザード6Lv)
- 探索に役立てるなら
〈シミュレイクラム〉(ウィザード7Lv)
ダメージを与える
〈プリズマティック・スプレー〉TCoE
円錐形の範囲に7色の光線を放ち、ランダムな効果を与える呪文。
- 7色の効果についてはPHBp271を見てもらうとして、特に強力なものは【6】の石化効果と、【7】の異次元への追放効果である。
- しかし、効果の選択はランダムなので狙って発動することはできず、また、たとえ上手く引き当てたとしても、石化や追放に成功するまでに複数回のセーヴィング・スローが行われるため、あまり利益を得られない可能性もある。
- さらに、【1】の〔火〕ダメージや【4】の〔毒〕ダメージは耐性や完全耐性を持つクリーチャーが多く、運悪くそれらを引き当てるとまったくダメージを与えられないこともある。
- 【8】を引き当てれば振り直せるのできわめて大きなダメージを与えられるが、1/8でしか期待できない。
〈モルデンカイネンズ・ソード〉
【精神集中】
力場の剣を召喚し、発動時および、その後のボーナス・アクションで3d10の力場ダメージの攻撃を行わせる。
力場の剣を召喚し、発動時および、その後のボーナス・アクションで3d10の力場ダメージの攻撃を行わせる。
- 呪文の発動時およびその後のボーナス・アクションで攻撃を行わせることができる。
- ダメージの平均値は16.5ポイント。クレリック呪文〈スピリチュアル・ウェポン〉を6レベルで発動すれば3d8+呪文発動能力ダメージを与えられることを考えると、性能はあまり良くない。
- バードにはもっと強力な精神集中呪文が山ほどあるため、この呪文を習得する優先順位は低め。
HPや状態を回復する
〈リジェネレイト〉
目標1体のHPを4d8+15回復する。
また、失われた体の部位を再生させる。
また、失われた体の部位を再生させる。
- D&Dの戦闘で、体の一部を失うことは極めて稀なことである。
- クリーチャーの中には脳みそを食べたり、体を分解する光線を放ってきたり、飲み込んで消化してくるものがいるが、それらの攻撃を受けた場合は死んでしまうので、この呪文ではなく〈リザレクション〉が必要になる。
- DMG掲載の「クリティカル・ヒットを受けると体の一部が欠損する」選択ルールを採用している場合は、有用性がハネ上がる。
- ロールプレイに用いるのも良いだろう。戦争で脚を失った老兵、生まれつき目の見えない村娘、拷問で指を失い、二度と楽器を弾けなくなったバードなどを、君の手で救ってあげよう。
〈リザレクション〉
死後100年以内の死体を蘇生する呪文
- 普通に死んだだけであれば、〈レイズ・デッド〉で用が足りる。
- この呪文が必要になるのは、肉体の一部を失ってしまった場合や、死後10日以上経ってしまった場合などである。おめでとう。 君が生きている限り、 君の仲間がキャラクターロストすることはなくなった。
- とはいえ、アンデッドにされていたり、魔法の病気や呪いを受けていたり、魂が囚われている場合は依然として蘇生できない。
敵を妨害する(デバフ)
〈フォースケイジ〉
射程内の選んだ場所を、いかなる物質も通さない力場の牢獄で取り囲む。
瞬間移動、または次元間移動によって脱出しようとする者は【魅力】セーヴに成功しなければならない。
瞬間移動、または次元間移動によって脱出しようとする者は【魅力】セーヴに成功しなければならない。
- クリーチャーを閉じ込める呪文の中では最強の呪文。味方を守るのにも敵を閉じ込めるのにも使える。
- 味方を守る場合は、強力な精神集中呪文を唱えている味方を守るのに使うとよい。
- 敵を閉じ込める場合は、敵を戦場から隔離するのに使える。また、〈シックニング・レイディアンス〉、〈クラウドキル〉、〈インセンディエリ・クラウド〉などの中に閉じ込めて殺すのもよいだろう。
その他
〈イセリアルネス〉
体をエーテル化させる呪文。エーテル化すると周囲からは見えなくなり、物体は自分を通り抜ける。
- 隠密、壁抜け、ホバリング移動をすべて同時に行うことができる。 敵地の偵察、退避、戦闘のスキップなどに役立つだろう。
- 物質要素が必要ないので、所持品を奪われた時に脱出するのにも使える。
- ただし、以下の事に気を付けなければならない。
- 〈シー・インヴィジビリティ〉等で探知される。
- 「お互いに影響を及ぼすことができない」ので、相手の呪文発動に対して〈カウンタースペル〉などを発動することができない。
- 味方と意思疎通できない。
- エーテル界にも作用を及ぼすクリーチャーからの攻撃対象となった場合、例え死んだり"気絶"状態になっても呪文の効果は残るので、味方による回復が困難になる。(そもそも味方に気付いてもらえない可能性がある)
- エーテル界についてはDMGp48を参照のこと。エーテル界には「境界エーテル界」と「真エーテル界」があるが、この呪文によって訪れることはできるのは「境界エーテル界」であると思われる。「境界エーテル界」と接しているのは物質界、フェイワイルド、シャドウフェル、内方次元界である。したがって、アストラル海や外方次元界では機能しないものと思われる。
〈シンボル〉
壁や床などに秘文を刻み、特定の条件を満たすと魔法の罠が発動する呪文。
- 特性上、防御戦やダンジョンなどの罠に用いられることが多い。高レベルになれば拠点を持つこともあるだろうし、キャンペーンシナリオの途中で拠点防衛線を行うこともないわけではない。
- 仕掛けた後は、〈ニストゥルズ・マジック・オーラ〉や〈ノンディテクション〉で魔法のオーラを隠すことで隠蔽や攪乱を狙える。
- なお、仕掛けた位置から10フィート以上移動したなら破壊される。したがって、持ち運んで奇襲に備えたり、敵に投げつけて攻撃することはできないので注意しよう。
〈テレポート〉
8体までの味方と共に、同一次元界の、知っている場所へ瞬間移動する呪文。
- 非常に便利な移動呪文であり、パーティの誰かが持っておきたい。
- 単に旅程が短縮されるだけでなく、危険な遭遇や罠を避けたり、強敵から逃亡することが可能。他にも、名前を聞いただけの宿敵の居場所に一か八か転移することもできる。
- 瞬間移動は君が精通している場所ほど成功しやすい。「その地にゆかりがある物を持っている」場合、成功率は100%なので、新しい土地を訪れたときはマメに集めておこう。
- 一度訪れただけの場所や、話に聞いただけの場所であっても27%の確率で成功するので、とりあえず一刻も早く今いる場所を離れたいというときは役立つだろう。
- DMへ:とても便利な呪文なので、パーティがこの呪文に頼りきりになることは容易に想像できる。君がDMなら、なんらかの制約を設けた方が良いだろう。たとえば、パーティが同じ場所を往復するなら、目的地に敵が待ち伏せているとか、敵の本拠地では、〈モルデンカイネンズ・プライヴェート・サンクトゥム〉や〈フォービダンス〉がかかっていて、容易に逃げられないなど。
〈ドリーム・オヴ・ザ・ブルー・ヴェイル〉TCoE
8体までの同意するクリーチャーは、物質界に存在する別の世界の夢を見る。
この呪文が6時間持続したなら、その世界に転送される。
この呪文を発動するには、行きたい世界に由来する魔法のアイテムか、その世界出身のクリーチャーが必要である。
持続時間中にダメージを受けたクリーチャーは転送されない。術者がダメージを受けた場合、全員が転送されない。
この呪文が6時間持続したなら、その世界に転送される。
この呪文を発動するには、行きたい世界に由来する魔法のアイテムか、その世界出身のクリーチャーが必要である。
持続時間中にダメージを受けたクリーチャーは転送されない。術者がダメージを受けた場合、全員が転送されない。
- 他の物質界に行ける呪文。
- フォーゴトン・レルムのキャンペーンの途中でエベロンがやりたくなった時に使える。(もちろん、プレイグループ内でよく相談してから!)
- あるいは、フォーゴトン・レルムで遊んでいるグループとグレイホークで遊んでいるグループが一緒にセッションする時、誰もPCを作り直すことなく、一緒に冒険できる。
〈プロジェクト・イメージ〉
【精神集中】
自分の精巧な複製を作り出し、自由に動かす。
ボーナス・アクションを使って、複製を通してもの見たり聞くことができる。
自分の精巧な複製を作り出し、自由に動かす。
ボーナス・アクションを使って、複製を通してもの見たり聞くことができる。
- 〈ミスリード〉との違いは、自身が不可視になれない点や、物質要素を必要とする点などがあるが、・最も大きな違いは持続時間。〈ミスリード〉が1時間しかもたないのに対し、この呪文は1日持続するため、より遠出させることができる。
- 使用方法については〈ミスリード〉を参照。
〈ミラージュ・アーケイン〉
最大1マイル四方の領域に、幻の地形を作り出す。幻は外見、音、匂い、触感を伴う。
この呪文はクリーチャーを変装したり、隠したり、追加できない。
超視覚を持つクリーチャーは、幻を通じて真の姿を見ることができる。
この呪文はクリーチャーを変装したり、隠したり、追加できない。
超視覚を持つクリーチャーは、幻を通じて真の姿を見ることができる。
- 使いどころを選ぶ呪文だが、影響範囲は広大で、射程は最高の「視界内」。
- この幻は物理的相互作用が可能だが、どこまでのことができるのかは不明。本当にいろいろなことができるため、最終的にはDMの判断に従おう。例えばこんなことを提案してみよう:
- 何の変哲もない道を幻の壁、沼、密林、溶岩地帯、激流に変え、行軍を阻む。
- 本当は危険な場所(溶岩地帯など)を安全な場所に変え、自分たちが通過する。あるいは敵軍が通過しているときに呪文を解く。
- 街や拠点の周りにアダマンティンの城壁を作り、破壊不能だと思わせる。
- 谷や川、海峡などに橋を架け、歩いて渡れるようにする。
- 幻の岩を作って、敵に投げつける。
〈モルデンカイネンズ・マグニフィセント・マンション〉
疑似次元界の豪邸と、そこへ入ることができるポータルを作り出す呪文。
- どんなに危険な場所でも大休憩できる。
- ポータルを閉じさえすればもはや侵入は不可能であり、絶対安全と言っても過言ではない。一応、ポータルに入るところを目撃されていた場合、入り口で待ち伏せされるリスクはある。
- 疑似次元界の中は大豪邸ということになっているが、演出面にこだわるなら、君たちの故郷の家や、パーティがはじめて出会った酒場、1レベルのときよくたむろしていた店などが現れることにしても面白いだろう。もう13レベルか。ずいぶん遠くまで来たものだ……と感慨にふけるのも趣がある。