おすすめ呪文
味方を支援する(バフ)
〈トゥルー・シーイング〉
同意するクリーチャー1体に超視覚、魔法によって隠された扉を見抜く能力、エーテル界のものを見る能力を与える呪文。
- 非常に潰しの効く呪文。相手が暗闇に隠れていても、不可視化していても、無害なものに変身しても、幻術をかけてきても一切騙されることはない。
- 持続時間は1時間しかないため、ダンジョン突入前などに唱えておきたい。
- 超視覚のくわしい効果についてはPHBp185を見てもらうとして、この項目では、「この呪文でも見破れないもの」を書いておこうと思う。
- 魔法ではない隠し扉。
- 魔法ではない隠れ身。
- (魔法かどうかに関わらず)霧や煙など、視界を遮るもの。
- (魔法かどうかに関わらず)盲目状態になってしまった場合。
〈ヒーローズ・フィースト〉TCoE
豪勢な料理が現れ、12体までのクリーチャーに24時間、4つの有益な効果を与える。
- ①:毒や病気の治療。
- ②:毒や恐怖に対する完全耐性。
- ③:【判断力】セーヴに有利。
- ④:2d10の最大HPの上昇。
- 24時間も持続するので、食べてから大休憩を取れば実質的にリソース消費なしで上記の利益を受けることができる。
- 重要な戦いの前日には必ず食べよう。ロールプレイ的にも、最後の晩餐でそれぞれの決意を語ったり、胸の内を吐露したりすると盛り上がるだろう。
敵を妨害する(デバフ)
〈アイバイト〉
【精神集中】
クリーチャー1体を「眠り」「恐慌」「不調」のいずれかの状態にする。
持続時間中、アクションを使って対象を変更できる。
クリーチャー1体を「眠り」「恐慌」「不調」のいずれかの状態にする。
持続時間中、アクションを使って対象を変更できる。
- この呪文最大の特徴は「目標を変更できる」ことであり、相手がセーヴィング・スローに成功するなどして状態異常から回復したとき、別のクリーチャーを新たな目標にできる。
- 3つの効果はどれも強力だが、おすすめは「睡眠」と「恐慌」だ。どちらも確実に行動不能にすることができる。「睡眠」はダメージを受けたり揺り起こされると目覚めるので、敵勢力のイニシアティブを確認してから唱えよう。「恐慌」は君から視線が通らなくなると終了するので、遮蔽物のない広い地形で適正がある。
〈オットーズ・イレジスティブル・ダンス〉
【精神集中】
1体のクリーチャーに踊り続ける呪いをかける。(セーヴなし)
そのクリーチャーは移動できず、【敏捷力】セーヴと攻撃ロールに不利を受け、他のクリーチャーはこの目標に対する攻撃ロールに有利を得る。
1体のクリーチャーに踊り続ける呪いをかける。(セーヴなし)
そのクリーチャーは移動できず、【敏捷力】セーヴと攻撃ロールに不利を受け、他のクリーチャーはこの目標に対する攻撃ロールに有利を得る。
- セーヴなしで相手にデバフを与えることができるという非常に信頼性の高い呪文。
- 単体に対する最も確実な無力化であり、イレジスティブル(抵抗できない)の名に恥じない性能を持つ。
- 特に「呪文抵抗」や「伝説的抵抗力」の特徴を持つクリーチャーに有効である。単一の大ボスと戦う時は準備しておきたい。
〈マス・サジェスチョン〉
12体までのクリーチャーに〈サジェスチョン〉をかける呪文。
- 〈サジェスチョン〉の複数版。群衆を自分たちの利益になるように誘導したり、敵の軍隊を一挙に無力化することができる。ただし、セーヴは個々に行うので、全員がセーヴに失敗してくれる可能性はゼロに等しい。呪文が効かなかった者への対処は考えておくべきだ。
- どのような命令を与えるのがよいかについては、〈サジェスチョン〉を参照のこと。
その他
〈ガーズ・アンド・ウォーズ〉
2,500平方フィートの範囲を保護し、許可されていない侵入者を罠にかける呪文。
- 冒険者は防衛するより攻撃することのほうが多いので、主にDMが使う呪文という印象がある。
- とはいえ、PCも高レベルになれば領土や拠点を持つことがあるだろう。
- D&Dの呪文はさまざまなタイプのシナリオを想定している。君たちが、オークの軍勢から砦を守らなければならなくなった時や、ダンジョンの主を倒して新たな主となったときなどには、この呪文の存在を思い出そう。
〈プログラムド・イリュージョン〉
特定の条件が満たされると起動する幻を作り出す呪文。
- 基本的には、やってきた者を罠にかけるために使う。落とし穴を幻の地面で覆い隠し、その上に相手の興味を惹きそうなものを置いておいたり、周囲に可燃物を撒いて幻で隠し、敵が現れたらトロルの幻を出現させたり(敵が火を使ってトロルに立ち向かおうとすると周囲が火の海になる)、宝物庫へ続く部屋や、君たちが隠れている部屋へ続く廊下を隠したり、危険で通れないかのように見せかけることができる。
- さて、このように書くと、DMがダンジョンのギミックとして使う呪文か、城や拠点を建設したPCがセキュリティ保持のために唱える呪文のように思えるが、活躍の場は必ずしもそれだけではない。
- この呪文は1アクションで唱えられるため、敵地で騒ぎを起こして陽動を行ったり、危険な場所で休憩せざるを得ないとき、敵の侵入を防ぐためにも使える。
- とはいえ、今挙げたような状況は〈メジャー・イメージ〉や〈レオムンズ・タイニィ・ハット〉といった低レベル呪文でも対処可能という意見もある。
〈ファインド・ザ・パス〉
【精神集中】
現在地から、(同じ次元界で)知っている場所への最短経路がわかる。
現在地から、(同じ次元界で)知っている場所への最短経路がわかる。
- 目的地が「知っている場所」ではなくてはいけないため、ダンジョンボスの居場所や、次の階層へ進むための階段の位置、宝物庫の位置などは一切、分からない。したがって、用途は非常に限られる。
- たとえば、〈プレイン・シフト〉や〈テレポート〉の効果でランダムな場所にテレポートしてしまったとき、故郷や拠点に変える経路を知るために使えるかもしれない。
- あるいは、迷宮に閉じ込められた時、出口までの最短経路を知ることができる。
- 旧版では非常に強力な呪文だった。行ったことのない場所への経路を知ることができるだけなく、罠を避けることもできた。しかし、イベントをスキップし、アドベンチャーの醍醐味が失われるため、大幅に弱体化された。