おすすめ呪文
ダメージを与える
〈ファイアー・ストーム〉
範囲内に7d10の[火] ダメージを与える呪文。
- 平均ダメージは38.5とそこそこだが、 注目すべきはその効果範囲。10フィート立方体10個を好きなように繋げるという自由度の高さが魅力である。乱戦状態で味方を避けて発動したり、敵集団に挟み撃ちにされたとき、 両方の集団を攻撃することができる。
HPや状態を回復する
〈リザレクション〉
死後100年以内の死体を蘇生する呪文。
- 普通に死んだだけであれば、〈レイズ・デッド〉で用が足りる。この呪文が必要になるのは、肉体の一部を失ってしまった場合や、死後10日以上経ってしまった場合などである。おめでとう。 君が生きている限り、 君の仲間がキャラクターロストすることはなくなった。
- とはいえ、アンデッドにされていたり、魔法の病気や呪いを受けていたり、魂が囚われている場合は蘇生できない。
〈リジェネレイト〉
目標1体のHPを4d8+15回復する。
また、失われた体の部位を再生させる。
また、失われた体の部位を再生させる。
- D&Dの戦闘で、体の一部を失うことは極めて稀なことである。クリーチャーの中には脳みそを食べたり、体を分解する光線を放ってきたり、飲み込んで消化してくるものがいるが、それらの攻撃を受けた場合は死んでしまうので、この呪文ではなく〈リザレクション〉が必要になる。
- DMG掲載の「クリティカル・ヒットを受けると体の一部が欠損する」選択ルールを採用している場合は、有用性がハネ上がる。
- NPCに用いるのも良いだろう。戦争で脚を失った老兵、生まれつき目の見えない村娘、拷問で指を失い、二度と楽器を弾けなくなったバードなどを、君の手で救ってあげよう。
自分や味方を支援する(バフ)
〈イセリアルネス〉
体をエーテル化させる呪文。エーテル化すると周囲からは見えなくなり、物体は自分を通り抜ける。
- 隠密、壁抜け、ホバリング移動をすべて同時に行うことができる。 敵地の偵察、退避、戦闘のスキップなどに役立つだろう。
- 物質要素が必要ないので、所持品を奪われた時に脱出するのにも使える。
- ただし、以下の事に気を付けなければならない:
- 〈シー・インヴィジビリティ〉等で探知される。
- 「お互いに影響を及ぼすことができない」ので、相手の呪文発動に対して〈カウンタースペル〉などを発動することができない。
- 味方と意思疎通できない。
- エーテル界にも作用を及ぼすクリーチャーからの攻撃対象となった場合、例え死んだり"気絶"状態になっても呪文の効果は残るので、味方による回復が困難になる。(そもそも味方に気付いてもらえない可能性がある)
- エーテル界についてはDMGp48を参照のこと。エーテル界には「境界エーテル界」と「真エーテル界」があるが、この呪文によって訪れることができるのは「境界エーテル界」であると思われる。「境界エーテル界」と接しているのは物質界、フェイワイルド、シャドウフェル、内方次元界である。したがって、アストラル界や外方次元界では機能しないものと思われる。
敵を妨害する(デバフ)
〈ディヴァイン・ワード〉
範囲内の任意の数の目標に【魅力】セーヴを行わせる。
失敗すると、現在のHPによってさまざまな効果を受ける。
50以下:1分間、聴覚喪失
40以下:10分間、聴覚喪失/盲目
30以下:1時間、聴覚喪失/盲目/朦朧
20以下:即死
また、エレメンタル、セレスチャル、フィーンド、フェイは、セーヴに失敗すると出身次元界へ送還され、24時間は戻れない。
失敗すると、現在のHPによってさまざまな効果を受ける。
50以下:1分間、聴覚喪失
40以下:10分間、聴覚喪失/盲目
30以下:1時間、聴覚喪失/盲目/朦朧
20以下:即死
また、エレメンタル、セレスチャル、フィーンド、フェイは、セーヴに失敗すると出身次元界へ送還され、24時間は戻れない。
- 聴覚喪失状態はあまり強いデバフではないので、最低でも盲目状態にしたいところ。
- 朦朧状態にすることができれば、【敏捷力】セーヴを要求する攻撃を確実に当てることができるようになる。
- パーティにウィザードやソーサラーがいるなら、1ラウンド目に〈ファイアーボール〉などで敵集団のHPを30以下まで削り、君がこの呪文で朦朧状態にして、2ラウンド目にもう一度撃つことで、敵集団を確実に殲滅するという流れが理想だ。
クリーチャーを召喚する/生み出す
〈カンジャー・セレスチャル〉
【精神集中】
脅威度4以下のセレスチャルを召喚する呪文。
脅威度4以下のセレスチャルを召喚する呪文。
- MMに載っているセレスチャルで召喚できるのはペガサスとコアトルのみ。9レベルで発動すれば脅威度5まで召喚できるようになるものの、ラインナップはユニコーンしか増えない。
- いくつかのシナリオブックやサプリメントには追加のセレスチャルのデータが載っているが、いずれも未訳である。日本語版の発売が待たれる。
- 有用と思われるのはコアトルであり、14種類の呪文の発動能力と、変身能力を持つ。
その他
〈シンボル〉
壁や床などに秘文を刻み、特定の条件を満たすと魔法の罠が発動する。
- 特性上、防御戦やダンジョンなどの罠に用いられることが多い。高レベルになれば拠点を持つこともあるだろうし、キャンペーンシナリオの途中で拠点防衛線を行うこともないわけではない。
- 仕掛けた後は、〈ニストゥルズ・マジック・オーラ〉や〈ノンディテクション〉で魔法のオーラを隠すことで隠蔽や攪乱を狙える。
- 仕掛けた位置から10フィート以上移動したなら破壊される。したがって、持ち運んで奇襲に備えたり、敵に投げつけて攻撃することはできないので注意しよう。
〈テンプル・オヴ・ザ・ゴッズ〉XGtE
輝く神殿が現れ、アンデッド、エレメンタル、セレスチャル、フィーンド、フェイの侵入を防ぐ。
- 冒険者は防衛するより攻撃することのほうが多いので、主にDMが使う呪文。
- とはいえ、PCも高レベルになれば領土や拠点を持つことがあるだろう。 君たちが、悪魔の軍勢から領地を守らなければならなくなった時や、ダンジョンの主を倒して新たな主となったときなどには、この呪文の存在を思い出そう。
〈プレイン・シフト〉
最大8体までの味方と共に、次元を移動する。
あるいは、1体の目標に近接呪文攻撃をヒットさせ、かつその目標が【魅力】セーヴに失敗したなら、異次元に追放する。
あるいは、1体の目標に近接呪文攻撃をヒットさせ、かつその目標が【魅力】セーヴに失敗したなら、異次元に追放する。
- ① 次元を移動する:物語の方針をPL自らが決定することができる呪文の一つである。この呪文を覚えるということは、きっと君には行きたい次元界があるのだろう。 火の次元界のイフリートの王に会って、叶えてもらいたい願いがあるのかもしれない。九層地獄に行って、堕落した友人の魂を救いに行きたいのかもしれない。 セレスティア山に登り、君が信仰する善なる神々に会いたいのかもしれない。実際のところは、DMがシナリオを用意する必要があるため、どこへでも行けるというわけではない。DMと相談のうえ、どの次元に行きたいのか決めよう。いずれにしても、目的の次元界に行くには、その次元に同調した音叉が必要である。この音叉の入手難易度はDM次第だ。失われた古代の遺跡に眠っているのかもしれないし、ウィザードの学院にいる博士たちの協力を得なくてはいけないのかもしれないし、その次元に住むクリーチャーを召喚術で喚び出して、高価なアイテムと引き換えに譲ってもらわなくてはいけないのかもしれない。なお、費用対効果は悪いが、同一次元界での移動手段としても使える。一度違う次元移動してから、再度この呪文を発動して、元の次元界の魔法円に瞬間移動するのである。二度手間になってしまうものの、パーティの誰もを〈テレポート〉を覚えていないときは代替手段として使える。
- ② 相手を他の次元に追放する:非常に強力な効果だが、 近接呪文攻撃であるため、ミスすると一気にピンチに陥る。また、たとえ攻撃がヒットしても、【魅力】セーヴがあるため、これに成功されても呪文は失敗となる。欺きの領域なら、「神性伝導: 二重存在」で敵に近づくことなくこの呪文を発動できる。また、幻影と共に目標に隣接することで攻撃ロールに有利を得るため、 貴重な呪文スロットを無駄撃ちするリスクを減らせる。戦の領域なら、「神性伝導 必中打撃」によって攻撃ロールに+10ボーナスを得る。 貴重な呪文スロットを無駄撃ちするリスクを減らせる。「魔法のたしなみ」で〈ファインド・ファミリアー〉を覚えれば援護アクションによって攻撃に有利を得られるうえ、使い魔の位置から呪文を発動できるため敵に近づく必要がない。