おすすめ呪文
〈エルドリッチ・ブラスト〉は必ず習得すべし。
ダンジョンの探索時は〈メイジ・ハンド〉を先行させることで罠を回避できる。
〈マイナー・イリュージョン〉は汎用的に使える陽動手段であり、戦いを避けたり、敵の注意を引くのに役立つ。
ダンジョンの探索時は〈メイジ・ハンド〉を先行させることで罠を回避できる。
〈マイナー・イリュージョン〉は汎用的に使える陽動手段であり、戦いを避けたり、敵の注意を引くのに役立つ。
ダメージを与える
〈インフェステイション〉XGtE
クリーチャー1体に1d6の〔毒〕ダメージを与え、さらにランダムな方向に移動させる呪文。(ただし、機会攻撃は誘発しない)
- 移動方向がランダムなので、能動的に効果を活かしづらい。いっぽう〈ライトニング・ルアー〉ならば、決まった方向にしか移動しないので、作戦が立てやすい。
- また、ダメージ種別が〔毒〕である点、セーヴィング・スローが【耐久力】である点も評価を下げる。
- なお〔毒〕に完全耐性があるクリーチャーであっても、移動する効果は受ける。
- ロールプレイする時は、どんな昆虫が現れて攻撃するのか、臨場感たっぷりに描写してみよう。
〈エルドリッチ・ブラスト〉
クリーチャー1体に1d10の〔力場〕ダメージを与える呪文。
- ウォーロック呪文は〈エルドリッチ・ブラスト〉と〈それ以外〉に分類されると言っても過言ではない。
- 特に、妖術「苦悶の怪光線」を覚えればダメージの期待値がはね上がるため、非常に強力。
- 特殊な仕様の影響で呪文の使用回数が少なめなウォーロックにおいて、この初級呪文は物理職の攻撃アクション同様の意味を持つ。レベルが上がってくると下手な低レベル呪文より威力が高くなるので、呪文スロットは補助系の呪文に回してもいいだろう。
- 「惑わしの楽派」や「雄弁の学派」などのバードが特技「魔法のたしなみ」でこの呪文を取得するのも面白い。これらサブクラスは攻撃呪文の取得が遅く、「追加攻撃」も持たないため、攻撃力が不足しがちだ。この呪文は、射出本数(=攻撃回数)がウォーロックレベルではなく、キャラクターレベルの成長に従って増えてゆくので、攻撃力の確保が可能になる。
- 妖術「長距離怪光線」と特技「呪文狙撃手」、呪文修正「呪文射程延長」を組み合わせれば射程は驚異の1200フィートになる。
〈クリエイト・ボンファイアー〉XGtE
【精神集中】
地面に焚き火を作り、範囲内に入ったり、ターンを終了したクリーチャーに1d8[火]ダメージを与える。
地面に焚き火を作り、範囲内に入ったり、ターンを終了したクリーチャーに1d8[火]ダメージを与える。
- ただ闇雲に発動しても一度ダメージを与えただけで終わってしまう。
- 麻痺や拘束状態にして移動を封じたり、強制的に移動させる効果と組み合わせて、継続的にダメージを与える工夫をしよう。
- 味方が隣接することで、機会攻撃か〔火〕ダメージかの二択を迫ることもできる。
- しかし、習得数の少ないウォーロックがわざわざこの呪文を覚える価値があるかは疑義がある。
- ダメージの発生するタイミングが、〈クラウド・オヴ・ダガーズ〉や〈ムーンビーム〉とは異なるので注意。
〈グリーンフレイム・ブレード〉SCAG/TCoE
近接武器攻撃をヒットさせた目標の5フィート以内にいる別の目標にも【呪文発動能力】ポイントの[火]ダメージを与える呪文。
- ダメージは 【呪文発動能力】 に等しいため、能力値ダイスで良い目が出たときに習得すると良いのはもちろんのこと、 固定値やポイントバイであっても、固定ダメージが確約されるため有用。
- 通常の武器攻撃の上位互換であるため、 武器攻撃を主体とするキャラクターなら優先的に覚えたい。 特に攻撃回数が少なく、複数を攻撃する手段に乏しい低レベル帯で有用。
- ただし〔火〕はあまり良いダメージ種別ではなく、抵抗されやすい。
- 「呪文の発動」の一部として近接武器攻撃を行っているだけで、「攻撃アクション」を行っているわけではない。したがって、 妖術の「血に飢えた剣」で2回攻撃することはできない。また、二刀流や 「長柄の使い手」で追撃することもできない。
- ヘクスブレードは、武器攻撃のダメージにも〔火〕ダメージにも【魅力】を使うため、無駄がない。ただし、前述の通り、妖術「血に飢えた剣」との相性は悪い。
- 「ターシャの万物釜」で若干説明文が変わり、発動に「1sp以上の価値のある近接武器」が必要になった。肉体武器(タバクシーの猫爪など)や代用武器、魔法で生み出した武器〈シャドウ・ブレード〉では発動できないことに注意しよう。
〈サンダー・クラップ〉XGtE
自身の周囲5フィートのクリーチャーに【耐久力】セーヴを行わせ、失敗すると1d6の〔雷鳴〕ダメージを与える呪文。
- ダメージ種別や判定に使う相手の能力値を考えると〈ソード・バースト〉の方がおすすめ。
〈ソード・バースト〉SCAG/TCoE
自身の周囲5フィート以内のクリーチャーは【敏捷力】セーヴを行い、失敗すると1d6の〔力場〕ダメージを受ける。
- 最も低コストな範囲攻撃である。
- ダメージ種別は〔力場〕であり、もっとも抵抗されにくい。
- へクスブレードなどの近接攻撃を行うクラスが、敵陣に突っ込んで使うのが一般的。
- 〈サンダー・クラップ〉とはほぼ同じ効果だが、ダメージ種別やセーヴィング・スローの種類で考えるならこちらの方が優秀。
〈チル・タッチ〉
クリーチャー1体に1d8の〔死霊〕ダメージを与える呪文。
ヒットすると、君の次のターン開始時までHP回復を封じる。
アンデッドにヒットしたなら、次の君のターン終了時まで、君に対する攻撃ロールに不利を受ける。
ヒットすると、君の次のターン開始時までHP回復を封じる。
アンデッドにヒットしたなら、次の君のターン終了時まで、君に対する攻撃ロールに不利を受ける。
- ウォーロックの攻撃呪文は〈エルドリッチ・ブラスト〉でほぼ用が足りるため、採用することはまれ。
- アンデッドにデバフを与える効果を持つが、アンデッドは大抵〔死霊〕に抵抗を持つので、相性は良くない。
〈トウル・ザ・デッド〉XGtE
クリーチャー1体に1d10の〔死霊〕ダメージを与える呪文。目標のHPが最大値以下なら、ダメージが1d12に増加する。
- 条件を満たした時のダメージは初級呪文の中では最大。ダメージ種別〔死霊〕も抵抗されにくいため優秀だが、ウォーロックの場合はもっと抵抗されにくい〔力場〕ダメージを与える〈エルドリッチ・ブラスト〉で用が足りる場合が多い。
〈ブーミング・ブレード〉SCAG/TCoE
武器で攻撃した相手が自分の意思で移動したなら1d8の〔雷鳴〕ダメージを与える呪文。
- 「普通の近接武器攻撃」の上位互換。近接攻撃を行う可能性があるならこの呪文を入れておこう。
- 〈クラウド・オヴ・ダガーズ〉や〈ムーンビーム〉など、エリアに対してダメージが発生するタイプの攻撃と組み合わせれば、移動してもしなくてもダメージを与えることができる。
- 「ターシャの万物釜」で若干説明文が変わり、発動に「1sp以上の価値のある近接武器」が必要になった。肉体武器(タバクシーの猫爪など)や代用武器、魔法で生み出した武器〈シャドウ・ブレード〉では発動できないことに注意しよう。
〈フロストバイト〉XGtE
クリーチャー1体に1d6の〔冷気〕ダメージを与え、次の武器攻撃に不利を課す呪文。
- 当該ルールブックを導入している卓なら、習得可能な全クラスで有用といえる初級ダメージ呪文。
- ダメージは低めだが、「武器攻撃の攻撃ロールに不利」というデメリットを、リソース消費なしに付与することができるという点で、非常に有用性が高い。セーヴィング・スローを行わせる呪文なので、近接・遠隔両方の戦闘に対応できる上、遮蔽(他のクリーチャーや柵など)が目標との間にあって射撃があたりづらい状況であっても、目標が見えてさえいれば命中率に影響がない。
- 短所は【耐久力】が高い相手には効きづらい点くらい。
〈ポイズン・スプレー〉
10フィート以内のクリーチャー1体に、1d12の〔毒〕ダメージを与える呪文。
- ダメージは大きいが、射程が短いのが欠点。また、ダメージ種別が〔毒〕である点、セーヴィング・スローが【耐久力】である点も評価を下げる。
〈マインド・スリヴァー〉TCoE
クリーチャー1体に【知力】セーヴを行わせる。
失敗すると1d6の〔精神〕ダメージを与え、君の次のターン終了時までに目標が行う1回のセーヴに1d4のペナルティが付く。
失敗すると1d6の〔精神〕ダメージを与え、君の次のターン終了時までに目標が行う1回のセーヴに1d4のペナルティが付く。
- ダメージを与えた上でセーヴィング・スローにペナルティを与える。
- 〈ホールド・パースン〉など、効果は強力だがセーヴに抵抗されると無駄撃ちになってしまう呪文の前にこれを使っておこう。
- 〔精神〕ダメージは抵抗されにくいので優秀。
- 【知力】 セーヴに習熟するクリーチャーは少ないので当たりやすい。また、遮蔽物があっても命中率に影響がない。
〈マジック・ストーン〉XGtE
3個までの石を魔法の武器にする。
- 普通の攻撃を受け付けない敵(ライカンスロープなど)対策として有用。
- ファイターが退屈してダイス積み(※)を始める前に、この呪文を唱えて石を渡してあげよう。
(※)暇を持て余したTRPGプレイヤーが始める謎の遊び。使おうとして崩すとなぜか怒られる。
〈ライトニング・ルアー〉SCAG/TCoE
クリーチャー1体を10フィート引き寄せ、その結果君の隣までやって来たなら1d8の〔電撃〕ダメージを与える呪文。
- 味方と敵を引き離したり、敵を〈クラウド・オヴ・ダガーズ〉や〈ムーンビーム〉の範囲内に押し込むことができる。
- 君の隣まで来ない限りはダメージが発生しないので、味方を、"拘束"状態や"つかまれた"状態から救助するのにも使える。
自分や味方を支援する(バフ)
〈トゥルー・ストライク〉
【精神集中】
次の1回の攻撃に有利を得る。
次の1回の攻撃に有利を得る。
- 通常は、2ターンあるなら、2回攻撃した方が強い。有利を得たいだけなら、他の味方に援護してもらうとか、相手を伏せ状態にした方がよい。この呪文を活かすならば、相手を不意打ちする直前や、動かない物体(扉など)を確実に一撃で破壊したい場合などに使うとよい。
〈ブレード・ウォード〉
〔殴打〕〔斬撃〕〔刺突〕ダメージに対して、1ラウンドだけ抵抗を得る呪文。
- 戦闘中にダメージを受けたくないだけなら、回避アクションで十分。
- この呪文を採用するなら、回避アクションがダメージを受ける確率を下げるのに対し、この呪文はダメージそのものを減らす点に注目したい。ダメージを受けた際の精神集中解除の判定の難易度を下げたい場合や、罠がかかっているかもしれない扉や宝箱を開ける場合などに役立つ可能性がある。
〈フレンズ〉
【精神集中】
相手を1分間だけ魅了する。呪文が終了すると相手はだまされていたことに気付く。
相手を1分間だけ魅了する。呪文が終了すると相手はだまされていたことに気付く。
- 1分しか持続しない点には注意。
- どれほどのことができるかは最終的にはDM判断になるが、ちょっとしたうわさ話を聞く、門番を説得してすばやく通り抜ける、敵の注意を一時的に惹きつけるなどの目的で使えると思われる。
- ウォーロックは【魅力】が高くなりやすいため適性がある。
その他
〈プレスティディジテイション〉
ちょっとした手品のような効果がたくさん使える呪文。
- ①火花、風、音楽、異臭などの瞬間的な感覚効果を引き起こす。
- ②松明や焚火を瞬時に点ける/消す。
- ③小さい物体を綺麗にする/汚す。
- ④軽い物体を温める/冷やす/風味を付ける。
- ⑤物体の表面に色、印、文字などを描く。
- ⑥1ラウンドだけ存在するガラクタや幻影を生み出す。
- 例えばこんな時に使おう:
- 酒場で手品を披露し、町の人々の信頼を得る。
- 幻影、感覚的効果、放火などによって敵の注意を引く。
- あなたが扉を開けた瞬間、拍手とテーマソングを流す。
- 敵の持つ松明を消して、戦場を暗闇にする。
- 返り血をきれいにして、殺人の証拠を隠蔽する。
- 宿屋を立ち去る時、ベッドや床に落ちた髪の毛をきれいにして、〈スクライング〉(体の一部から持ち主の位置を占う呪文)をされるのを防ぐ。
- 寒い地域(暑い地域)で、カイロ(保冷剤)を作る。
- ワインの風味を変えて、毒を盛ったことをバレにくくする。
- トランプの柄を変えてイカサマをする。
- 国王の公印を偽造して、ニセの通行許可証を作る。
〈マイナー・イリュージョン〉
幻影や幻聴を作る呪文。
- 足音で敵の注意を逸らしたり、隠れ場所を作ったり、悪党の人相書きを視覚的に作成するのに使えるが、最大の利点は、視線を遮れること。
- 通路や、部屋の入り口に壁の幻を設置すれば、向こう側にいる限り、敵は君への遠隔攻撃に不利を受ける。また、見えているものしか目標にできない呪文を唱えられない。
- 自分のターンでは、①移動して幻影を通り抜ける ②敵に遠隔攻撃 ③残りの移動で幻影の向こう側に隠れる という動きを繰り返すことで、一方的に攻撃できる可能性がある。
〈メイジ・ハンド〉
10ポンド(≒4.5kg)までの物体を運ぶことができる手を操る呪文。
- 直接触りたくないものを触るとき使おう。罠がありそうな扉、宝箱、レバーなど。ただし攻撃には使えない。
- ダンジョンでの使用が多いと思われるが、シティ・アドベンチャーで敵の目を盗んでの荷物をこっそり盗み出すのに使うこともある。