【わいるどあーむず せかんどいぐにっしょん】
ジャンル | RPG | ![]() 高解像度で見る 裏を見る |
対応機種 | プレイステーション | |
発売元 | ソニー・コンピュータエンタテインメント | |
開発元 | メディア・ビジョンエンタテインメント | |
発売日 | 1999年9月2日 | |
定価 | 7,140円 | |
廉価版 |
PlayStation the Best:2000年8月24日/2,800円 PS one Books:2001年12月06日/2,100円 |
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配信 | ゲームアーカイブス:2007年11月28日/600円 | |
判定 | 良作 | |
ワイルドアームズシリーズリンク | ||
PlayStation Studios作品 |
荒野が広がり、緩やかに衰亡していく世界『ファルガイア』を舞台としたRPG『ワイルドアームズ』の続編。
かつてファルガイアを焔の朱に包みこんだ災厄があったという。
人々は英雄『剣の聖女』と彼女の持つ剣『アガートラーム』に希望を託し、
彼女は自分の命と引き換えに焔の災厄を封じ込め、ファルガイアを救った。
それから長い月日が流れ、剣の聖女と焔の災厄の話は数多くある物語の一つとして人々に語り継がれ、
残されたアガートラームは権威の象徴となっていた。しかしファルガイアは再び危機に陥る。テロリスト集団『オデッサ』がファルガイアの覇権を手にするため各地で動き出したのだ。
相次ぐモンスターの凶暴化や、オデッサの脅威に対抗するためメリアブール国によって an Awkward Rush & Mission Saver―通称『ARMS』と呼ばれる特殊部隊が組織される。
主人公アシュレーはそのメンバーの一人に選ばれ、ARMS結成の記念式典に出席するのだが、
そこではオデッサの暗躍によって人に魔物を取りつかせる実験が行われアシュレーもそれに巻き込まれてしまった。
ちりばめられた数々の特撮ネタ
本作最大の特徴として、あらゆる要素がプロデューサー金子彰史氏の趣味の塊(往年の特撮&アニメ(特にヒーローもの、ロボットもの)であることが挙げられる。
まるで作品を私物化しているかの様だが、シリーズ独特の台詞回しや作中のテーマ『英雄』にマッチしており、現在は比較的好意を持って受け入れられている。
しかし「現在は」とあるように、発売当時は(2chも含めて)批判的な意見もかなり多く見られた。この辺りについては「ワイルドアームズ 2ndイグニッション コンプリートガイド」(エンターブレイン刊)に掲載されているスタッフインタビューなどからも窺い知れるので、興味がある方は一読してみるのも良いだろう。
本作時点での「シリーズ作品」は前作のみしか存在せず、そちらはかなり王道のファンタジーに近い世界観だったため、変化に戸惑うファンが多かったのもやむを得ないところではある。
シリーズ第一作である前作から引き続き、荒野のRPGとして独特な世界観を形成しつつ、物語を通して『英雄』についてを問いただすシナリオ、今作でも健在のなるけサウンド、プレイヤーキャラが3人から6人に増えた事で戦略の幅が広がった戦闘など全体的に高評価であり、特にラスボス戦は屈指の名イベントとして挙がる事も多い。
現在ではアーカイブスでも配信されており、気軽にプレイが可能になっている。
*1 ただし元ネタの元ネタはインドの伝承に登場するモンスターである。
*2 作中でのある一件で公式に地雷認定されてしまったり、両親が死刑執行されたほどの凶悪犯罪者だったという裏設定がある、など立ち位置や性格に反してブラックなネタが結構多い
*3 どう頑張ってもキャラのHPが1万を超えないのに、全体攻撃を含め軽減させなければ確実に1万以上のダメージをたたき出してくる。
*4 フォースポイント。戦闘中に攻撃したりダメージを受けると増加し、「フォースアビリティ」を使用すると消費する。これも前作から続投のシステムである。
*5 敗北によるゲームオーバーを迎えた時、その戦闘を仕切りなおして、最初からやり直すことができるアイテム。消耗品、かつ非売品
*6 前述した「実質的なラスボス」の方なので、厳密にはラストバトルの一つ前だが。