【もんすたーはんたーくろす】
ジャンル | ハンティングアクション | ![]() ![]() |
対応機種 | ニンテンドー3DS | |
発売・開発元 | カプコン | |
発売日 |
通常版:2015年11月28日 3DSLL同梱版:2015年11月28日 New3DSLL同梱版:2016年4月28日 |
|
定価 |
バッケージ版:5,800円 ダウンロード版:5,546円 3DSLL同梱版:26,000円 New3DSLL同梱版:22,000円(共に税別) |
|
レーティング | CERO:C(15才以上対象) | |
判定 | 良作 | |
ポイント |
ナンバリング作品ではないモンスターハンター シリーズ初のメインモンスターが4体集結 新要素の『狩技』と『狩猟スタイル』で個性豊かな狩りへ ファンサービスやモンスター数は『G級シリーズ』を除いて歴代屈指 |
|
モンスターハンターシリーズ |
カプコンの看板シリーズ、『モンスターハンターシリーズ』の一作で『モンスターハンター4G(以下MH4G)』の続編となる。略称は『MHX』で、プラットフォームは引き続き3DS。
2015年5月31日の『モンスターハンター ハンターの集い 2015』にて発表され、「続編はやはり『MH5』か?」と予測していたファンの意表を突くアルファベットタイトルである(*1)。
テーマは「クロス」で、新しい要素、復活した要素、続投した要素が「クロス」する新しい『モンハン』となっている。
なぜナンバリングを付けず「クロス」というタイトルにしたのか、当時は疑問の声が上がった。
スタッフがインタビューで答えたところによれば、従来のモンハンを『ストリートファイター』のナンバリング作品とするならば、本作は『ストZERO』シリーズのようなものらしい。
スタイリッシュさを加えつつもゲームの本質はそのままになっているとのことで、概ねその例えの通りの作品に仕上がっている。
+ | 狩猟スタイルの一覧 |
+ | 上記反転のラスボスについて ネタバレ注意 |
クロスする新旧要素
改善された武器バランス
武器のレベルアップシステム
新要素により、さらに個性的になった狩猟
作り込まれたオリジナル要素
システムの改善点
モンスターの挙動の改善
本作のコンセプトを体現したクオリティの高いオープニングムービー
+ | オープニングムービーの裏設定 |
高品質な音楽
+ | エンディングムービーについて ※ネタバレ注意 |
演出の強化点
ストーリーはあってなきがごとし
オトモのぶんどりの仕様の変化
獰猛化モンスターの仕様
復活モンスターの調整について
+ | 以下モンスターごとの紹介 |
+ | 以下モンスターごとの紹介 |
+ | 以下モンスターごとの紹介 |
やりこみ要素の目減りと難易度の低下
村人たちの「偏り」
「死体斬り」が不可能
ヒットストップ
麻痺・睡眠武器のバリエーション
激変したスキル環境
調整不足のニャンターモード
その他
モンスターの挙動に関する問題点
武器種内の調整不足
狩技・スタイル間の格差
+ | 以下武器ごとの解説 |
狩技そのものの問題点
マップ
クエスト関連
装備、アイテム関連
バグ
システムの問題点
モンスターのリストラ
演出の劣化点
New3DSで起動した場合の変化
シリーズの原点に立ち返りつつ、荒削りな点はあるが「狩猟スタイル」「狩技」の新要素の取り入れに成功している。
また「極限化」を筆頭に前作までの過度なハンター不利の要素を取り除き、ハンター側の大幅強化も相まって全体的に狩猟のしやすい環境となっている。
一方で、意図してかせずか、評判の芳しくない前作『MH4G』からの脱却に囚われている節があり、
強武器だったチャージアックスの度の過ぎた弱体化をはじめ、『MH4G』で好評だった要素の過剰なオミットに首を傾げる声も少なくない。
特に、問題点を抱えていたものの中毒性の高いやり込み要素として多くのヘビーユーザーを産んだギルドクエストの完全削除はヘビーユーザーを中心に賛否を呼んでいる。
ハンターの強化に対してモンスターが全体的に弱体化している等の理由で、良くも悪くも難易度は低下しているが、この辺は好みの問題が大きい。
また『MH4(G)』から劣化した各種UI、依頼クエストの仕様など今作独自の問題点も少なからず存在し、前作の正統進化とは言い難い側面もある。
とはいえ、新システム取り入れに成功し、長期シリーズの宿命とも言えるマンネリ化を払拭した功績は大きい。
また完全ではないものの『MH4G』の主要な不満点を取り除き、狩猟環境を整備したことを大なり小なり評価されている。
上記の問題点は決して無視できるものではないが、総合して見ると、期待の大きい本シリーズの中でも「良作」といってよい出来だろう。
*1 ただし、『モンハン』の世界観では「5」は日本の「4」「9」、欧米の「13」などと同じような「忌み数」という設定が存在するため、それを避けた可能性もある。
*2 同じディレクター担当をした『MHRise』拡張版である『MHRise:SB』では狂竜症のワードは出ているがモンスターの狂竜症は登場していない。
*3 もっとも、『MH4(G)』のフィールドが上位からしか登場しないという事情も大きく絡んでくるのだが。
*4 ただし、獰猛化ショウグンギザミのように、前作の強豪とは別ベクトルの強さを持つモンスターもいるため、すべての面において難易度が低くなっているとは言えない。
*5 特に最後の配信クエストは獰猛化四天王とイビルジョーの大連続というかなりの高難易度クエスト。
*6 ただし、自分でレベル10のクエストを受注する必要がある。
*7 大型モンスターだけでもゲリョス、リオレイア、イャンガルルガ、オオナズチ。小型モンスターにもガブラス、イーオスが名を連ねる。更にイャンガルルガには二つ名持ち、リオレイアに至っては二つ名と希少種まで存在する。
*8 SP10の「斬れ味レベル+1」の上昇量が半減、SP15の「斬れ味レベル+2」でようやく過去作の「+1」相当。『MH3』、『MHP3』も必要スキルポイントが+15であったが、今作では「1スロ1ポイント」の装飾品が作れないため発動難易度が高くなっている。
*9 斬れ味の良い武器は、ダメージ補正も大きく弾かれにくい。そのため、斬れ味が悪いが高攻撃力の武器よりも、斬れ味が良くて低攻撃力の方が期待値が大きい場合も多い。
*10 一応、一式装備以外でも二つ名スキルを発動させる方法もある。
*11 黒炎王一式の4スキルのうち弱点特効、風圧【大】無効、高級耳栓は武器種や相手によっては無駄になり、汎用性はあるが最適解にはなり辛い。これに加えてスキルシミュレータの確立により、最適解となる防具を組むのが容易くなったことが主な理由。
*12 フィリアS一式など例外が無いわけではない
*13 キー入力をしないと最速起きと比べて、3秒近くダウン状態のままで無敵時間を延ばせる、モンハン関連作品では『MH4G』より導入されている
*14 このような事態を想定するなら、モンスターが寝てから罠を設置する、罠を張れるサポート行動を持つニャンターを(パーティーの誰かが)使うなどの対策が考えられる。
*15 ドドブランゴの往復ラリアットやジンオウガの前足叩き付けなどが該当
*16 ただし爆弾以外ではダメージを受けない。
*17 平地でもギリギリの高度なため、段差の下や下り斜面から乗ろうとすると高度が足りず乗れなくなってしまう
*18 一応、一方は上位相当の大型モンスターの乱入があることで差別化されている。
*19 属性強化状態が残り時間に関係なく切れ、ビンも全て消費する。おまけにコマンドの関係上暴発しやすい。
*20 ストライカースタイルでの属性強化でも、属性強化がない『MH4』の属性解放斬りのモーション値に僅かに負ける。
*21 ラオシャンロンやシェンガオレン、ヤマツカミのサイズが記録されないモンスター
*22 制作スタッフのインタビューでは、旧作との(世界観の)繋がりを感じてもらうために入れたとのこと。