【しんねっけつこうは くにおたちのばんか】
ジャンル | アクションゲーム | ![]() |
対応機種 | スーパーファミコン | |
メディア | 16MbitROMカートリッジ | |
発売元 | テクノスジャパン | |
開発元 | アルマニック | |
発売日 | 1994年4月29日 | |
定価 | 9,800円(税別) | |
判定 | なし | |
ポイント |
シリーズ屈指のシリアスで硬派な作風 良くも悪くも手堅くまとまりすぎた 四半世紀後の新展開の原点 |
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くにおくんシリーズ |
くにおくんシリーズの硬派アクション第5弾。AC版『熱血硬派くにおくん』に近い面クリア式のベルトスクロールアクション。
それまでくにおくんシリーズの主流として定着していた『ダウンタウンシリーズ』から久々に『熱血硬派シリーズ』に回帰し、シリーズ初代である『熱血硬派くにおくん』のAC及びFC版に近い作風となった。
少し前に発売されたSFC版『初代熱血硬派くにおくん』よりもさらに原点に近く、パラメーターの成長やアイテムといった概念はない。
ある日のこと、くにおとりきは身に覚えのないバイクによるひき逃げ容疑で逮捕され少年院に収監されてしまう。
くにおの舎弟であるひろしから、花園高校に異変が起きていること、そして逮捕されているはずのくにおが町で目撃されたという情報を得た2人は、ひろしの協力によりその日の夜の内に少年院を脱走。
真犯人を捕まえ無実を証明すべく戦いに身を投じるのだった。
+ | ネタバレ |
『初代』のような目立ったバグや未完成と思しき箇所は無いが、代わりにやり込み要素や小ネタには欠ける手堅い作品と言った所。
しかしベルトスクロールアクションとしての完成度は標準以上。シリアスなストーリーと破天荒な演出など魅力的な要素も持ち合わせており、
「ダウンタウン」は元より、普段の「熱血硬派」とも一味も二味も違った「くにお」達の戦いを体験出来ると言う意味でも貴重な作品である。
現在では後述する移植版も発売しており、プレイのハードルも低くなっている。
久々の「熱血硬派シリーズ」で難易度も硬派な作品だったが同時にテクノス製の「くにおくんシリーズ」のアクションゲームとしては最終作となってしまい(*9)、結果的にシリーズの挽歌になってしまった。
その後、テクノスの倒産とともにシリーズも長い休止期間に入ることになり、熱血硬派シリーズの再登場は17年後の『熱血硬派くにおくん すぺしゃる』まで、完全新作としては更に2年後の『乱闘協奏曲』まで待つ結果となった。
(なお、ダウンタウンシリーズとしては『ダウンタウン熱血物語ex』が本作より10年後に発売されており、他にスポーツ系の作品も何作か発売されている。)
*1 あえて世界観をつなげて考えると、ダウンタウンシリーズの第一作目『ダウンタウン熱血物語』は「くにお」が3年生、『挽歌』は2年生設定なのでダウンタウンシリーズが始まる以前の話になる。
*2 運転しているのは法務教官の「たかやま」。ストーリーの流れでこうなっているのだが彼は警察官でないので、現実社会ではパトカーを運転することは不可能である。
*3 マップ毎にチェックポイントとパスワードが設定されていると言っていい。
*4 厳密には花園高校をクリアし、「きょうこ」が仲間になった直後。
*5 『超熱血!大運動会』、PS3版『熱血行進曲』、『乱闘行進曲』などでは一応喧嘩も可能だが、あくまで競技の一環である。
*6 ゲームでは割と普通に女性とも戦うが、ドラマ版では「女の子は殴れない」と断言し、非道を働いた「べにじし」に手を出さないどころか優しく諭したり、女殺し屋に何度攻撃されてもスルーし続けるなど、もはや不自然なほどに徹底していた。
*7 アーケード版の『熱血硬派くにおくん』のステージ4に登場するヤクザとよく似たグラフィックで一撃死ではないもののドスを使ってくる
*8 後年のドラマ版と舞台版でも「みすず」を演じたのはどちらも男性役者である。
*9 本作発売後にSFCでパズルゲームの『くにおのおでん』が、GBで『熱血!ビーチバレーだよ くにおくん』が発売された。
*10 外見はくにおの髪色が違うだけで全く同一。なお、ゲーム中での表記は「けん」と平仮名表記。
*11 『熱血格闘伝説』の「ダブルタイガー兄弟」を筆頭に「げんえい」「つげ」「とびやま」といった過去作の実力者が集まったチーム。
*12 これ以後の作品でも「きょうこ」共々『River City Girls』まではスポーツバトルしかやっていない。
*13 つまりビッチという事。
*14 『サッカー編』エンディングでは「くにお」を含め協力してくれた部員多数と××××(ネタバレなので伏字)をやっている。
*15 名前通り、「みすず」をリーダーとし、AC版のスケ番「くみこ」や『初代熱血硬派くにおくん』のヒロイン「みほ」など『熱血硬派シリーズ』の女性キャラを集めたチーム。
*16 「みさこ」はサッカーシリーズや『すぺしゃる』以降でのグラフィックではなく、本作のイメージを意識した新規描きおろしグラフィックになっている。「みすず」も『すぺしゃる』以降のようなFC版の流用ではなく本作に近い姿に描き下ろされている。
*17 そもそもはせべは「物語」の初登場時、自分で言っている通り『冷峰学園』の生徒である。『熱血高校』からはかなり離れた位置の学校であり、くにおと付き合うことはおろか、姿を見たり話をする機会もそれほど多くなかったと思われる。
*18 タイトルロゴには日本語で「くにおたちの挽歌」のサブタイトルも併記されている。
*19 日本語には対応しており、「みさこ」達の日本語ボイスも『RCG2』に先駆けて収録されている。