新・熱血硬派 くにおたちの挽歌

【しんねっけつこうは くにおたちのばんか】

ジャンル アクションゲーム
対応機種 スーパーファミコン
メディア 16MbitROMカートリッジ
発売元 テクノスジャパン
開発元 アルマニック
発売日 1994年4月29日
定価 9,800円(税別)
判定 なし
ポイント シリーズ屈指のシリアスで硬派な作風
良くも悪くも手堅くまとまりすぎた
くにおくんシリーズ


概要

くにおくんシリーズの硬派アクション第5弾。AC版『熱血硬派くにおくん』に近い面クリア式のベルトスクロールアクション。
それまでくにおくんシリーズの主流として定着していた『ダウンタウンシリーズ』から久々に『熱血硬派シリーズ』に回帰し、シリーズ初代である『熱血硬派くにおくん』のAC及びFC版に近い作風となった。
少し前に発売されたSFC版『初代熱血硬派くにおくん』よりもさらに原点に近く、パラメーターの成長やアイテムといった概念はない。

ストーリー

ある日のこと、くにおとりきは身に覚えのないバイクによるひき逃げ容疑で逮捕され少年院に収監されてしまう。
くにおの舎弟であるひろしから、花園高校に異変が起きていること、そして逮捕されているはずのくにおが町で目撃されたという情報を得た2人は、ひろしの協力によりその日の夜の内に少年院を脱走。
真犯人を捕まえ無実を証明すべく戦いに身を投じるのだった。


特徴

  • ストーリーは旧作と比べてシリアス寄りである。
    • ダウンタウンシリーズ以降、くにおくんといえばハチャメチャでコミカル色が強いスポーツマンというイメージが定着していたが、本作ではそういった要素は一切排除されている。
      硬派な仁侠映画的な雰囲気が強く、ストーリー中で明確に死人が出る描写もある。
  • 本作ではお馴染みのくにおとりきに加え、くにおの彼女「みさこ」、りきの彼女「きょうこ」が仲間に加わる。シリーズでも珍しい女性のプレイヤーキャラ。
    • 本作においては二人とも、平手やキックで並み居る不良達と対等以上に渡り合うパワフルガールである。
      • 上記の通りダウンタウンとは別物*1であるため、そちらにおいてりきの彼女だった「まみ」や同シリーズヒロインの「はせべ」は作中には登場しない。
    • 「みさこ」も『熱血高校ドッジボール部 サッカー編』からの登場だが、サッカー部との関連を匂わす描写は無く、性格や設定も大きく異なっている。
      • 作品毎に性格や設定が変わると言えば「ひろし」もそうだが、今回の彼は「くにお」の舎弟となっている。

システム

  • 一人プレイ及び二人で同時プレイが可能、それぞれが仲間キャラのうちの一人を操作する形になる。
  • 操作はパンチ(Y)、キック(A)、バックアタック(X)、ジャンプ(B)、ガード(L/R)、キャラチェンジ(SELECT)。コントローラーのボタンを一通り使う構成。
    • ガード後にABXYのいずれかのボタンを押すとキャラに応じた必殺技を出す事ができる、ただし、「くにお」と「りき」は序盤の囚人服を着ている間は使用できない。
      • 「くにお」と「みさこ」、「りき」と「きょうこ」のグループで必殺技が似通っているが、女性キャラは移動力が大きい、掴み技が出来ないといった違いがある。
      • ダウンを取られると起き上がり時に一定時間点滅し無敵になる。雑魚敵がダウンした場合は無敵時間はないが、一部の雑魚やボスキャラはプレイヤー同様に無敵時間が存在する。
  • 基本的には奥行きのあるベルトスクロールで敵を全滅させることで先に進んでいくが、奥行きがなく左右のみを移動しながら戦うシーンも存在する。操作面ではほぼ変化なし。
  • 4人のライフは独立しているが、使用しているキャラのライフが尽きるとプレイヤーは戦闘不能となりゲームに参加できなくなる。
    • すべてのプレイヤーが戦闘不能になると、たとえ待機キャラが生き残っていたとしてもゲームオーバーになるので上手く切り替えていく必要がある。
    • 一部のシーンでは画面外に落下するとそのまま戦闘不能扱いになりゲームオーバーになる。
    • ゲームオーバー後はコンティニューが可能、ライフが全快し直前のシーンからリトライすることになる。
    • ポーズ時には再開用のパスワードが表示され、タイトル画面で入力すれば再開が可能。かなり細かい単位でパスワードが変わるため、中断と再開に関しては不自由はない。
    • なお、上述のように成長要素やアイテム所持要素がないので、パスワードで保存されるのは ステージ進行(それも一本道)と難易度だけ であり、わずか4ケタの数字(ゲーム中では「牢屋のダイヤル錠」の描写になっている)で表されている。
      • 仲間の状態(「くにお」たちの服装・「みさこ」や「きょうこ」加入の有無など)などはステージごとに固定なので記録されない。
  • 一部ステージの間の場所移動の手段としてバイクに乗って高速道路に入り目的地を目指す疑似3Dステージが挟まる。
    • FC版『熱血硬派くにお君』のバイクチェイスを彷彿とさせるシーンでやってくる族を蹴りで吹っ飛ばす。なお、当然ノーヘル
    • 壁にぶつかるとバイクから転げ落ちてしまい問答無用でゲームオーバーとなるため、ブレーキを駆使してカーブを曲がったり、追ってくる敵をキックで撃退していく。
      • なお、加速すると最大218kmにまで到達する、警察は何をしているのかと言いたいが、とあるシーンではパトカーに誘導されながら218kmでぶっちぎるシーンもあるので問題がないのであろう。
      • 運転しているのはたかやまだが、彼は警察官ではなく法務教官なので、現実社会ではパトカーを運転することは不可能。
    • 二人プレイの場合は二人乗りになり、蹴りを相棒に任せる事が可能。

問題点

  • 難易度
    • ライフ回復はほぼステージクリア時だけで、それ以外はゲームオーバーやパスワードからの再開時のみ。
    • アイテムやキャラクターの成長といった救済処置は一切ない。雑魚でも必殺技を多用したり初動が早くてよけにくい攻撃が多く、さらに後半になるにつれて仲間が減ったり、初見殺しの即死ポイントがあったり、体力が回復しないまま連戦を強いられるシーンが増えてくるため難易度は高め。
      • ただしこれはあくまでステージに限った話で、コンティニューは無限に可能な上にチェックポイントが過剰にあるためペナルティなしにリトライでき、全体的にはゴリ押しでクリアできてしまう。アクションが苦手な人でも十分にクリア可能とも言えるが、一方で緊張感は薄い(ノーコンティニューのクリアは困難だがプレイヤーの拘りでしかない)。
  • ノーマルモードとイージーモードがあるが、イージーで始めると途中でゲームが終了してしまう。
    • 黒幕が登場し、いよいよ物語のクライマックスになるであろうシーンで黒幕から「てめぇイージーモードでのうがきたれてんじゃねえ!モンクがあるならノーマルモードででなおしてこい!このクソガキが!」「パスワード0222ではなぞのこうこうのまえからだ!」*2メタなセリフで強制的に終了する
    • イージーモードでは真のエンディングが迎えられないのは珍しくないが、物語の佳境で唐突に終了させられる作品はなかなか無い。アクションが苦手な人には厳しい仕様である。
      • 後に発売された作品で言えば『悪魔城ドラキュラ黙示録』『メタルスラッグ6』なども同じ仕様である。いずれも作品の難易度自体が高めで、苦手な人へのハードルを更に高くしているという問題に繋がっている。
      • 本シリーズでも嘗てGBで出た熱血硬派シリーズ『熱血硬派くにおくん 番外乱闘編』も低難易度では途中までしかプレイ出来なかった。硬派を名乗るならイージーモードで能書き垂れてんじゃねえ!と言う事だろうか。そんなモードをわざわざ用意する必要があるのかは疑問だが…。
    • この仕様のため、ノーマルとイージーとではパスワードが独立している。
  • ボリュームが少ない
    • 周回プレイややり込み要素が無く、数時間ですべてクリア可能となっている。それまでのシリーズに比べるとボリュームに乏しい。
    • あくまでそれまでのシリーズと比べての話であり、ベルトスクロールアクションとしては標準的。
  • やや特異な操作
    • 必殺技の出し方がそれまでのシリーズとは異なり、ガードの予備動作後に出す形に変わっており戸惑いやすい。
      • 「くにお」の技に隙が多く、特に「旋風脚」は敵の隙を的確に突かないとまず当たらない。前述したライフの問題で迂闊に隙を晒せないため、主人公ながらややピーキーな性能になっている。逆に「りき」の「マッハパンチ」は低威力ながら出が早く、ダウンも取れるので扱いやすい。初心者向けのキャラといった調整。
    • 「くにお」の必殺技としてお馴染みの「マッハキック」も登場するが、使用するのは「りき」の対になっている「きょうこ」であり、くにおは使用できない
      • 一応、代わりに使用している旋風脚も『すとりーとバスケット』等でくにおの技として採用される事が多く、イメージとしては間違っていない。
  • 通常攻撃や掴み攻撃が弱い
    • 本作では敵の攻撃頻度が高く、コンボ攻撃は雑魚敵にすら割り込まれてしまう事が多いため正面から接近して殴る攻撃の使い勝手が悪い。過去作よりも手軽に暴れられる爽快感が損なわれてしまっている。
    • 一方で(空中移動中の)ジャンプキックが安定して優秀で、攻撃判定が出っぱなしのまま長距離移動するため総じて敵の行動を狩りやすく、当たれば強制ダウン→ダウン追撃確定(ボス級でも1~2発確定、雑魚ならジャンプ追撃も可)、ガードされても距離が開くため仕切り直しになるなど出し得技になっている。
    • ボス級の敵は判定が強く、プレイヤーの通常攻撃がかち合うと大半は負ける仕様であるため、隙を窺う必要のないジャンプキックは連打するだけで難易度が大幅に下がってしまう。強判定攻撃とかち合った時はさすがに潰されるが、それでも相打ちが多い。
    • こういった点もあり必殺技を当てる、突進を誘発してバックアタックで迎撃する、上述のジャンプキックなどでダウンを奪い追い打ちを仕掛けるのが安定行動となり、通常攻撃を使うメリットがない。
  • BGMの使い回し
    • それまでのステージで流れた曲がラスボス戦でも使い回されている。曲自体はラストバトルのシチュエーションによく合っているのだが。
    • FC時代で言えば『忍者龍剣伝』や『超惑星戦記 メタファイト』もラスボス曲がステージ曲の流用だったが、それらがゲーム終盤の特定ステージの曲だったのに対し、本作は序盤から道中で何度も流れていた曲である。
    • ただし、ラストバトルの前哨戦に当たる、くにおと因縁のあるキャラクターとの戦闘では専用曲が存在する等、曲数が少ないわけではない。
  • 「みさこ」と「きょうこ」の扱い
    + ネタバレ
  • ストーリー展開上の都合なのだが、二人は終盤で重傷を負い戦線離脱してしまい、最後まで使う事はできない。
  • それどころか、以降は全く姿を見せずに終わってしまう。
    • 一応、エンディングにて一命は取り留めた事は語られるのだが、それだけである。
    • 元々『サッカー編』のキャラだった「みさこ」はともかく、本作初登場の「きょうこ」は再登場まで実に19年もの歳月を要する事になる。

評価点

  • キャラクターごとのアクションが豊富で、動かす楽しみがある。
    • 『熱血硬派くにおくん』の一通りの攻撃方法に加え、ダウン下蹴りなどの攻撃アクションはかなり多彩。また「観覧車や電灯にぶら下がりながら蹴りをかます」といったアクション映画のような攻撃もできる
    • 何もしないまま放置したり、一部イベントでは話す際に所謂「不良座り」になる。「みさこ」と「きょうこ」も例外ではない…が、ギリギリの所で見えない。残念
  • シリーズでは珍しく女性キャラで喧嘩ができる。
    • シリーズ全体で見れば確かに、スポーツ系ゲームなどでは女性キャラが使用出来る作品はある*3のだが、本格的なアクションゲームとして使用可能な作品は2019年に『熱血硬派くにおくん外伝 River City Girls』が発売されるまでの25年間シリーズ唯一であった。『熱血硬派くにおくんSP 乱闘協奏曲』では「みすず」を操作出来るが、操作できるのは2周目からなのでおまけ要素に近い。また、「みすず」は乱闘協奏曲では「くにおに女扱いされてない」ので含めて良いかどうか…。
    • 数は多くは無いが、敵にも従来のようなスケバンではない女性キャラが登場する。
      • 中でも中ボスの1人である「リサ」はボディコンの金髪美女で、このようなキャラとも本気のボコり合いが出来るのは『RCG』を除けばシリーズでも本作ぐらいである。
  • 爆発で崩壊する花園高校の屋上で戦ったり、遊園地の観覧車の真上に乗ったりと戦う場所を選ばないハチャメチャぶりは過去作以上。
    • ラストバトルは屋敷が炎上・崩壊する中で繰り広げられ、クライマックスらしく盛り上がるものとなっている。
  • 背景のドット絵の作りこみやゲーム全体の演出に力が入れられており、SFCの回転縮小機能を多用した遊園地や首都高など見どころは多い。
    • ゲーム全体の雰囲気は既に過去の物となりつつあった昭和のツッパリや任侠映画を意識しており、ハチャメチャながらどこか懐かしさを感じられるような作りになっている。
      • 同様に登場する敵キャラも街の不良だけではなく、金で雇われたマッチョな黒人用心棒やら、ヤクザ*4などシリーズの中では異彩を放っている。
    • スタッフロールが終わった後でしばらく待つと、オープニングの構図を利用した粋な演出を見る事ができる。
  • シリーズの中では珍しく、やられる時や落下した時の悲鳴といったボイスがついている。
    • なお、「みすず」のやられボイスは男性用の物が使われている*5

総評

『初代』のような目立ったバグや未完成と思しき箇所は無いが、代わりにやり込み要素や小ネタには欠ける手堅い作品と言った所。
しかしベルトスクロールアクションとしての完成度は標準以上。シリアスなストーリーと破天荒な演出など魅力的な要素も持ち合わせており、
「ダウンタウン」は元より、普段の「熱血硬派」とも一味も二味も違った「くにお」達の戦いを体験出来ると言う意味でも貴重な作品である。
しかし、他のシリーズ作品と違って配信やリメイクは未だされておらず、プレイのハードルが高いのが残念。

久々の「熱血硬派シリーズ」で難易度も硬派な作品だったが同時にテクノス製の「くにおくんシリーズ」のアクションゲームとしては最終作となってしまい*6結果的にシリーズの挽歌になってしまった。
その後、テクノスの倒産とともにシリーズも長い休止期間に入ることになり、熱血硬派シリーズの再登場は17年後の『熱血硬派くにおくん すぺしゃる』まで、完全新作としては更に2年後の『乱闘協奏曲』まで待つ結果となった。
(なお、ダウンタウンシリーズとしては『ダウンタウン熱血物語ex』が本作より10年後に発売されており、他にスポーツ系の作品も何作か発売されている。)


余談

  • 全体的に『熱血硬派くにおくん』をなぞるようなストーリーとなっており、ボスキャラも「しんじ」「みすず」「さぶ」といった同作のキャラが出演している。
    • 「みすず」「さぶ」は概ね原作を意識したデザインだが、「しんじ」は髪型も服装も大きく変わっているが雑魚の暴走族のグラフィックを少しいじっ…ゲフンゲフン
  • エンディングでは明らかにくにおが殺人をしていると思わしき描写になってしまっているが、その後はスタッフロールと共に映画調のエンドロールが流れるので、本作自体が映画と言う設定なのかもしれない(「みすず」が友情出演、「さぶ」が特別出演になっているなど芸が細かい)。
    • PS3版『ダウンタウン熱血行進曲 それゆけ大運動会 ~オールスタースペシャル~』『ダウンタウン乱闘行進曲 かちぬきかくとうSP』『ダウンタウン乱闘行進曲マッハ』で「ケン*7」が「じゃぱん選抜*8」のメンバーとして登場しているが、『乱闘行進曲』では「以前フィクション作品でくにおと生き別れた兄弟役を演じていた人物」と語られており、完全に本作の件が映画扱いされている。
  • 本作ではすでに「くにお」と「さぶ」に面識があり、二年前に何らかの因縁があった事になっている。一見AC版の事のようだが、本作の「くにお」はAC版と同様に高校二年生(取説に明記)なのでそれは別件と言う事になる。過去にどんないざこざがあったかは不明(一応、AC版でも「くにお」と因縁があるという設定がある)。
  • OPでは「くにお」と「りき」(の偽物)がひき逃げをするシーンから始まり、「くにお」の偽物である「ケン」に関しては作中で明らかになるが「りき」の偽物に関しては作中に出てこず一切不明だった。
    近年、制作に携わった岸本氏によって「ケン」の舎弟分の「あきお」という人物である事が明かされているが、その素性は未だ不明。もし『挽歌2』が発売されるなら登場する可能性があるとの事。
  • 「みさこ」は本作と『サッカー編』シリーズの他、本作の一か月後に発売した『くにおのおでん』にも登場し、プレイアブルキャラではないがタイトル画面やパッケージを飾った。後年の『すぺしゃる』からは「熱血高校のマドンナ」という設定でレギュラー化し、実写ドラマ版でもヒロインを務めたりと、熱血硬派シリーズのヒロイン的ポジションを確立している。
    「きょうこ」は長らく登場しなかったが『乱闘協奏曲』に再び「りき」の彼女として出演。「りき」を尻に敷き、「みさこ」とは大の仲良しという事になっている。実写ドラマ版にも「みさこ」のようなレギュラーでこそないもののちゃんと出演しており、それを皮切りに以降の作品にも登場するようになっていった。
    • 『すぺしゃる』以降の「みさこ」のイラストやドット絵は『サッカー編』を踏襲しているが、一作目のリメイクである『すぺしゃる』では設定がリセットされている為、他のキャラ同様、同作で「くにお」が転校してきた際が初対面と言う事になっている。
      • 今作初出の「きょうこ」はともかく「みさこ」の喧嘩が強いという設定は今作で初出であり、これ以前はあくまでドッチボール部やサッカー部の男子を尻に敷く描写はあるとはいえ喧嘩すること自体がほぼなかった*9
        上記の「本作は映画である(=本編のifストーリーである)」と言う前提で考えれば設定の食い違いも説明出来るか。
        なお、これ以外に「みさこ」は「くにお」のいない間に浮気をしてた件について「りき」に「スベタ*10呼ばわりされているが、彼女は初登場の『サッカー編』の時点で色気を武器にするキャラ*11だったので、こっちはそこまで唐突ではない。
    • 『くにおのおでん』の方はダウンタウンキャラが普通に登場する作品であり、また違う意味でややこしい事になっている。
      • 学園祭で「みさこ」が運営しているおでん屋を舞台に「くにお」達がおでんパズル対決を繰り広げる話だが、対戦相手は「くにお」と「りき」以外は「ごだい」「にしむら」「はせべ」などと、ダウンタウンキャラばかりである。
    • また、2人ともPS3版『ダウンタウン熱血行進曲 それゆけ大運動会 ~オールスタースペシャル~』のDLC、および『ダウンタウン乱闘行進曲 かちぬきかくとうSP』にて「チームミスズ*12」のメンバーとして参加している。「みすず」恐るべし…。
      • こちらでの設定やデザインは本作準拠であり*13、久しぶりの挽歌バージョンでの登場となった。但し、外見こそ『挽歌』準拠だが、2人とも口調や性格は本編の方に近い。
      • ちなみに『乱闘行進曲』はタイトル通りダウンタウンシリーズの一作で世界観もそちらに準拠しているが、「きょうこ」は本作同様に「りき」の彼女と語られるシーンもある。まさか…二股…?
    • 2人とも2018年の舞台版『乱闘演舞編』にも登場している(設定・容姿は『すぺしゃる』以降準拠)。
      • 余談だが、こちらは熱血硬派シリーズを基本としてダウンタウンシリーズのキャラも多数登場している中で、「しんじ」は登場していない。近年では活躍の場が与えられて存在感が増し、ドラマ版にも登場していたのだが…また扱いに翳りが見えてきた…か?
    • そして2人は『River City Girls』にてまさかの主役に抜擢された。デザインは現代風且つ設定も一新されているが、そのベースは本作である。同作記事でも解説しているが、こちらではダウンタウンヒロインの「はせべ」「まみ」とのヒロイン対決も実現している。
    • 『River City Girls』で知名度が上がった為か、シリーズ35周年記念作の一つ『ダウンタウンスペシャル くにおくんの三国志だよ 全員集合!』では、2人とも熱血硬派キャラとしては「さぶ」「みすず」よりも先行してそして「ひろし」「しんじ」を差し置いて参戦が発表された。
      • ちなみにこちらの公式サイトでは各キャラの出典元の解説が載っているのだが、「みさこ」については「軽い性格のサッカー部マネージャー」「不良が大嫌い」「熱血高校一、二を争う美女だが強い男が好きで異性関係の噂が絶えない」と、新旧はおろか本作の設定までもが綯い交ぜになっている。こう見ると、なんとも激動の変遷を辿ってきたキャラである。
  • 「くにお」に彼女が居ると言う設定は実はシリーズ全体を通しても本作ぐらいだったりする。
    • 誤解されがちだが、ダウンタウンシリーズの「はせべ」は「くにお」の彼女ではない。確かに「くにお」の事が好きで「やまだ」からそれを指摘されたりもしてたが、明確に付き合っている描写はなかった*14。「みさこ」も本作以外ではそれとほぼ同様である。
  • 本作の続編として『熱血硬派くにおくん~九龍の爪~』と言うタイトルが企画されていたが、テクノス倒産に伴って幻の作品となった。
    • 岸本氏にとっても思い入れの深い企画らしく、『すぺしゃる』公式サイトの質問コーナーでも「現行機用に製作したい」と語っている。
    • 同作の「香港が舞台」「さぶの兄が登場」と言ったプロットは後に『乱闘協奏曲』に活かされる事になる。
  • 『すぺしゃる』公式サイトの岸本氏への質問コーナーにて、上記の「あきお」の件も含めて本作にまつわる話が少しだけ語られている。
    • 岸本氏はメインキャラを除くシリーズの登場人物で、特に好きなキャラとして本作の「たかやま」を挙げている。
    • 「りき」が最終的に「まみ」「きょうこ」のどちらとくっつくかという質問もあったが、「りき」はもてるので分からないとの事。もしかしたら二人以外にも先生や他校の生徒との新たな恋が芽生える可能性もあるとか。今後の「りき」の立場や如何に。
  • 一部のSEは同社から発売されたアーケード版から移植されたスーパーファミコン用ベルトスクロールアクションゲーム『コンバットライブス』からの流用だが、本作のみのSEも存在する。

その後の展開

  • 長らく移植、リメイク、配信の機会に恵まれなかった本作だが、2021年に『River City Girls 2』と共に、本作のまさかの27年越しの移植版が発表された。
    • 更には遂に海外でも発売される。洋題は『River City Girls Zero*15』。即ち、『River City Girls』の原点という扱いである。
    • 当初は2021年内のリリースを予定していたが後に2022年への延期が発表され、本作のデザインを『River City Girls』寄りの絵柄で新たに描いたアートワークも同時に公開された(参照)。
    • 2022年2月14日に海外にてNintendo Switch版が発売された。他機種版は後程との事だが、日本版の展開に関しては詳しい発表は無い*16
      • これほどの時を経て移植&ローカライズに至った理由は、『River City Girls 2』の作中にて『挽歌』の内容やキャラに触れて掘り下げているためとの事。シリーズでも比較的マイナーな異色作にこのような形で光が当たるとは、世の中分からないものである。
    • ゲーム内容自体はベタ移植だが、アニメによるオープニングムービーや主題歌、コミック調のカットシーンなど『River City Girls』で導入されていた要素が追加されている。また、当時の説明書も収録されている。
    • ちなみに『River City Girls Zero』としての内容は、『River City Girls』の「みさこ」と「きょうこ」が『新・熱血硬派 くにおたちの挽歌』をプレイしているという体裁となっている。
最終更新:2022年05月06日 09:52

*1 あえて世界観をつなげて考えると、ダウンタウンシリーズの第一作目『ダウンタウン熱血物語』は「くにお」が3年生、『挽歌』は2年生設定なのでダウンタウンシリーズが始まる以前の話になる。

*2 厳密には花園高校をクリアし、「きょうこ」が仲間になった直後。

*3 『超熱血!大運動会』、PS3版『熱血行進曲』、『乱闘行進曲』などでは一応喧嘩も可能だが、あくまで競技の一環である。

*4 アーケード版の『熱血硬派くにおくん』のステージ4に登場するヤクザとよく似たグラフィックで一撃死ではないもののドスを使ってくる

*5 後年のドラマ版と舞台版でも「みすず」を演じたのはどちらも男性役者である。

*6 本作発売後にSFCでパズルゲームの『くにおのおでん』が、GBで『熱血!ビーチバレーだよ くにおくん』が発売された。

*7 外見はくにおの髪色が違うだけで全く同一。なお、ゲーム中での表記は「けん」と平仮名表記。

*8 『熱血格闘伝説』の「ダブルタイガー兄弟」を筆頭に「げんえい」「つげ」「とびやま」といった過去作の実力者が集まったチーム。

*9 これ以後の作品でも「きょうこ」共々『River City Girls』まではスポーツバトルしかやっていない。

*10 つまりビッチという事。

*11 『サッカー編』エンディングでは「くにお」を含め協力してくれた部員多数と××××(ネタバレなので伏字)をやっている。

*12 名前通り、「みすず」をリーダーとし、AC版のスケ番「くみこ」や『初代熱血硬派くにおくん』のヒロイン「みほ」など『熱血硬派シリーズ』の女性キャラを集めたチーム。

*13 「みさこ」はサッカーシリーズや『すぺしゃる』以降でのグラフィックではなく、本作のイメージを意識した新規描きおろしグラフィックになっている。「みすず」も『すぺしゃる』以降のようなFC版の流用ではなく本作に近い姿に描き下ろされている。

*14 そもそもはせべは「物語」の初登場時、自分で言っている通り『冷峰学園』の生徒である。『熱血高校』からはかなり離れた位置の学校であり、くにおと付き合うことはおろか、姿を見たり話をする機会もそれほど多くなかったと思われる。

*15 タイトルロゴには日本語で「くにおたちの挽歌」のサブタイトルも併記されている。

*16 日本語には対応しており、「みさこ」達の日本語ボイスも『RCG2』に先駆けて収録されている。