【ろっくまんえっくすしっくす】
ジャンル | アクション | |
対応機種 | プレイステーション | |
発売元 | カプコン | |
開発元 |
バリューウェーブ カプコン |
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発売日 | 2001年11月29日 | |
定価 | 6,090円 | |
廉価版 |
PlayStation the Best for Family 2002年11月28日/2,800円(税別) |
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配信 |
ゲームアーカイブス 2015年7月8日/617円(税込) |
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判定 | スルメゲー | |
ゲームバランスが不安定 | ||
ポイント |
最終章のはずだった前作から1年未満でリリース 露骨な調整不足と稚拙なテキスト 初見で絶望不可避な即死トラップ・異様な弾幕の応酬 不評だった前作の新要素は改善、仕様変更 強化された探索要素とキャラのカスタマイズ要素 シリーズ最弱8ボスとシリーズ最強8ボスが共演 |
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ロックマンシリーズ |
それは3週間前…
スペースコロニー「ユーラシア」はシグマの策略によりあっけなく占拠された
シグマの雇った謎のレプリロイド「ダイナモ」
彼の操作によりユーラシアのとった軌道は地球…
地球消滅の惨劇が始まったイレギュラーハンター「ゼロ」
地球の存亡を背負い
一人のレプリロイドが荒れ狂うスペースコロニーへ真っ向からぶつかった…結果、スペースコロニーの破壊に成功
地球消滅はまぬがれたものの爆発の被害は大きく
地上はあらぬ姿へと一変するそしてシグマとの死闘
エックスとゼロは命からがらシグマを倒すが…
戦いから帰還したのは青い光… エックスだけであった
手には見覚えのあるセイバーが握られていた3週間後の現在…
荒れ果てた地上はレプリロイドがかろうじて活動できる程度に
汚染が鎮まりつつあったそして… ある男の…
ロックマンXシリーズの第6作。PSをプラットフォームとした最後の作品。
『X4』と『X5』の間には3年以上の間が開いたが、本作は前作発売から1年未満で発売された。
キャラクター性能
+ | 詳細 |
ナイトメア現象
レプリロイドを救助すれば体力を回復や1UPをしてくれたり、戦いに役立つ強化パーツやライフアップ、エナジーアップをくれたりする。
前作に引き続き、アーマーは4つのパーツを全て集めた時点で初めてアーマーとして使用可能になる。
+ | 詳細 |
前作の反省が活かされている点がいくつもある。
前作から導入されたパーツシステムが大幅に強化され、ステージやボスに適応したカスタマイズにより数々の難所を突破していく快感を得られる。
開発期間の短さ故か新曲の総数は少なめだが前作同様クオリティは高く、とりわけ過去シリーズのアレンジ曲はなかなかのもの。許せる人許せない人問わずここは高く評価されている。
+ | その他の評価点 |
前作から続投のシステムの中で特に改善や仕様変更がされていない要素もある。またシステムによっては前作での評判の悪さから改善、仕様変更でなく廃止して欲しかったという意見もある。
+ | 詳細 |
パーツのカスタマイズ性は向上していてカスタマイズ単体の評価は良い。
…のだが、パーツを手に入れるために前述のレスキューが必須なことが賛否両論。
+ | 詳細 |
前作同様、ゲームオーバーになってコンティニューすれば中断ポイントから普通に再開可能(『X4』はエリアの、『X3』以前はステージの最初から)なため、相変わらず残機の価値はほぼ皆無と言っていい。
基本的なアクションは『X4』以降のものを継承しており問題のない出来。だが新アクションや特殊武器、必殺技の一部が扱いづらい&仕様がわかりにいものがいくらか存在し、多くのプレイヤーが難色を示した。
しかしプレイヤーの研究によりかなり強力な特性がある事が判明した要素も多く好意的に見ているプレイヤーも増えた。
エックスがセイバーを使うのと同様にゼロはゼロでバスターが強化されるなど、本作では両者の初期状態から使えるサブウェポンにも強さがフィーチャーされているのは興味深い所。
+ | エックスのバスターやセイバー関連 |
+ | エックスのアーマー関連 |
+ | エックスの特殊武器関連 |
+ | チャージ版特殊武器について |
+ | ゼロ関連 |
あまりの粗いステージ構成により高難易度というより理不尽とまで言われることが多い。
+ | ステージ詳細 |
+ | 難解なギミックにさらに追い打ちをかける「ナイトメアS」 |
全体的にステージ難易度が高い反面、ボスは調整されたレベル制の影響とゴリ押しで勝ててしまう調整の為、簡単に勝ててしまうものが多い。
回避不能、困難なパターンやゴリ押しで勝てるバランスなどを許容出来るかで評価が変わる。
+ | ボス詳細 |
前作との繋ぎの関係については問題点にて記述
+ | ネタバレ有詳細 |
プレイに支障をきたすような致命的なバグ等は特に存在しないが、「攻略の助けになるバグ」は幾つか存在する。
+ | 一例 |
一部キャラでは進行不可能となる地帯がいくつか存在する。『X6』の評価を著しく落としている最大最悪の問題点。
+ | 詳細 |
無理矢理擁護すると、知っていれば引っかかることはないため、周回プレイにおいては問題とならないことが救い。
一応、特殊武器を用いたテクニックを駆使すれば、強化パーツなしのノーマルエックスで全アナザールートの制覇と全レスキューの回収が可能なことは判明している。
だが明らかに想定外の内容であり、それにより評価を見直すのは難しい。
ゲームレベルによってはかなり緩和される問題ではあるが、「ふつう」「むずかしい」ではかなり難しく、初見ではまず救出不可能なレスキューターゲットが存在する。
+ | 詳細 |
本作は前作の続編であり「コロニーの破壊には成功したものの、コロニーの爆発(絵的にはどう見ても落下しているが…。ある程度は被害を抑えたという感じか)で地球に多大な被害が出た」という設定になっているが…。
ボイスを付けるためにしっかりチェックされたのか、前作より良くなってはいる。しかし、「X4」から相変わらず中途半端にカタカナ、ひらがなや漢字が入り乱れて大変読み辛い。
+ | ネタバレ有詳細 |
+ | 長いので折り畳み |
パッと見と触れてすぐの印象は前作よりもよく思えるのだが、進めれば進めるほどにそのステージ構成の如く「トゲのある作品」であることに気づく。
調整不足や難易度の高さゆえに敬遠されがちな本作だが、パーツのカスタマイズや特徴的なバグの多さなど、中毒性の高い要素も含んだ作品である。
シナリオ面は相変わらずの突っ込み所が多く発生しているが、システム面は改善された部分も多いため、「許容できる」とするユーザーもそこそこ居る。
基本的なアクション面は問題ないが、それを活かし切れるステージ構成ではないという評価が出るのはどことなく後続の名作『X8』と共通する部分があるが、『X8』と同じ評価とまでならなかったのはやはり開発期間の短さゆえの「遊びやすさ」という意味での調整不足や詰めの甘さが所以であるだろう。
シリーズ内に完成度の高い傑作が存在しているため、それと比較され何かと批判が多くなる「X6」だが、
Xシリーズ特有の自由度の高いアクションとカスタマイズ性の高さで高難易度を楽しむという、他シリーズにはない楽しみ方が可能な作品である。
+ | 君にこの動きができるか? ※例のセリフもあり |
*1 画面内でウィルスに侵されるとグラフィックが変化、この状態で放置した場合は行方不明として、倒すと死亡と記録される
*2 ジャンプ中にジャンプボタンを押すと短めの、ダッシュボタンを押すと長めのエアダッシュが発動。エフェクトやモーションは前作のフリームーブの流用で、微弱な攻撃判定も据え置き
*3 後発の『X8』における各アーマーも口元が隠れるデザインだが、こちらは上に張り出た襟元で見えにくいだけである
*4 何故かプレス機の天井についているトゲはプレス機が下降している時に触れるとミスになる
*5 前作のナビゲーションがあんまりだったためプレイヤーサイドの評価は高くないが、設定的には有能さ故にハンターに引き抜かれている
*6 前作及びX7以降はナビゲーターからのアドバイスが一方通行で飛んでくるのみ
*7 ただし「WARNING」の演出は前二作より文字が出てくるスピードなどが遅くなりテンポが悪くなっている
*8 この3名は今作のED曲も担当
*9 EDでは若本"則"夫と誤植されている
*10 前作では敵はおろか地形すら貫通できる性能だった
*11 ハイジャンプとスピードムーブがあれば全てのレスキューとアイテム入手が可能になる
*12 エックスの通常ショット連射は指への負担が掛かり続ける上、縛りプレイでもない限りチャージショットを使わない理由が無いのもあるが。当然ながら通常ショットが全てチャージショットに置き換わる「アルティメットバスター」を装備したエックスに対する時間規模の連射火力には劣る
*13 プレイヤー側のほとんどの攻撃は地形を貫通できない
*14 X5だとナビの強制停止など、X7だとロード時間や壁蹴りダッシュジャンプの廃止、チャージキャンセルバグなど
*15 飛ばされる先は前半4種、後半4種の計8種
*16 一応、無敵時間を利用すれば無理やり救出可能
*17 例えば初期本家ロックマンはボスの無敵時間が短く、ほとんどゴリ押しで勝ててしまうが、特に問題点にはなっておらず、ついでにボスが弱いという指摘もない。本家「4」「5」ではボスの無敵時間が長くなり、瞬殺できなくなったことが問題点として挙がっている。また「X3」「X4」は弱点武器を当てた時に敵が大きくのけ反りパターン化が容易になってしまったことが問題となっている。さらに後の名作「X8」はゴリ押し防止のために攻撃パターンを変える毎にボスが無敵時間を持つようになったが、この点はテンポが悪いということで問題点として取り上げられている
*18 『X2』のヘチマールにラッシングバーナーなど製作者が明らかに意図したというものではなく、あくまでボスの特性と特殊武器の性能が噛み合った結果によるものである
*19 「ウワァー!」は断末魔
*20 スカラビッチのみ純ゲイト製でないような発言があるが、8体とも過去にゲイトが作ったものだというセリフがある
*21 護衛対象がイレギュラー化してしまい、已む無く破壊したところを、タイミング悪く部下のハンター達が駆けつけて誤解され、シェルダンをその場でイレギュラー認定してしまったため、ガードマンの誇りを傷つけられたシェルダンはその場で自決した
*22 声優もワイリーと同じ故・青野武氏
*23 「その死に方は過去のイレイズ事件と似ている」という台詞が入る。イレイズ事件とはGBCで発売されたシリーズ番外編の『ロックマンX2 ソウルイレイザー』に登場した単語で、『ロックマンX大全書』でも関連が示唆されている
*24 ただし、地形に挟まれたり穴に落ちたりした場合は無効
*25 エリア内に風が吹くナイトメアS
*26 ゲーム中のエンドロールでは「僕"ら"は」と誤植されている
*27 一部ステージでは徐々にライフが減っていくため厳密な意味でのノーダメージ攻略は不可能だが、チートにより被弾ダメージでのみ即死するようにしている