| Vol | マット | タイトル | 概要 | 判定 | 
| 1 | A | アスレチックワールド | 初作品。Aマットの基本操作をまんべんなく取り入れた基本形なゲーム。 運動能力の採点もありチュートリアル的ゲームながら出来は良い。 | 良 | 
| 2 | B | ランニングスタジアム | Bマットを使い二人用に対応した陸上競技の体感ゲーム。 コナミの『ハイパーオリンピック』を本当に走る形でプレーするような感覚。 | シリ不 | 
| 3 | B | エアロビスタジオ | ゲームというよりはファミコンで画面を見ながらエアロビクスをする実用ソフトに近い。 見方によっては『ダンスダンスレボリューション』の先駆けと取れるかも? | なし | 
| 4 | A | ジョギングレース | 「ランニングスタジアム」とイメージが被るがこちらは1人用のマラソンゲーム。 カロリー消費まで兼ね備えた実用ソフト的な一面もあり。 | |
| 5 | B | 迷路大作戦 | スポーツ系から一転して体感アクションのゲームらしいゲームに。 アトラクションのような巨大迷路感覚をファミコンで実現。 | |
| 6 | B | マンハッタンポリス | ゲームらしいゲーム第2弾。警察官として悪人を捕らえるアクションゲーム。 普通のコントローラーで補助も可能だがファミトレにして煩雑な操作が要求される。 | ク | 
| 7 | B | ファミトレ大運動会 | 大勢でワイワイ大興奮!ファミトレはやっぱりスポーツ系が良く似合う。 いろいろ競技の工夫の多さが見どころ。 | 良 | 
| 8 | B | 突撃!風雲たけし城 | 当時TBSで放送されていた人気アトラクション番組のゲーム化だがゲーム向けな改変も目立つ。 とはいえ番組再現を過度に意識しなければ十分楽しめる。 | 良 | 
| 9 | B | 風雲たけし城 二 | 番組は未だ人気衰えず1年越しで第2弾が発売。再現度は上がったものの少々操作が複雑になった。 名物は前作で使いまくったせいかマイナー関門もある。「つう(二)」は「通」も含む? | なし | 
| 10 | A | 来来キョンシーズ ベビーキョンシーのあみだ大冒険 | 久しぶりのAマット対応作品にして日本での最終作。 キョンシーになった気分でジャンプアクションも実質運ゲー。 | ク | 
| B | ショートオーダー/エッグスプロード! | 日本未発売作品のパズルゲーム。 | 
| 機種 | タイトル | 概要 | 判定 | 
| Wii | ファミリートレーナー | 約20年ぶりに復活。マットの上で走るスタイルは健在。 | |
| ファミリートレーナー2 | |||
| みんなで冒険!ファミリートレーナー | |||
| いっしょに遊ぼう! ドリームテーマパーク | |||
| Switch | ファミリートレーナー | マットから脱却し、レッグバンドを採用。 | 
| 機種 | タイトル | 概要 | 判定 | 
| FC | スーパーモグラたたき!!ぽっくんモグラー | IGS発売のもぐらたたきゲームで専用のマットコントローラーが付いている。 実はこの作品のマットコントローラー「Tap-Tap Mat」はファミコンの本シリーズのものと互換性がある。 | 不安定 | 
バンダイから発売され周辺機器「マットコントローラー」を使って、体(主に足で)でする家庭用の体感ゲームの走りとなったシリーズで通称「ファミトレ」。
1986年11月発売の『ファミリートレーナーシリーズ1 アスレチックワールド』をスタートに、当初は体でするゲームらしく体感スポーツゲームを主体にシリーズを発売してきたが『迷路大作戦』などゲームらしいジャンルにも手を伸ばしている。
操作性自体特殊なこともあってか、ゲームとしての出来はかなりムラがあるシリーズになっている。
ファミコンブームにより遊びの王道はファミコンとなったことで外で虫取りやボールなどで遊ぶことが激減し、運動不足を心配する親と、ファミコンをしたい子供双方のニーズを満たし、双方に支持されたこともあって専用コントローラーを必須のシリーズながら10作品とファミコン最多のシリーズ作品がリリースされた。
しかし1987年は『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』発売によりRPGブームが本格化、この年はまだ旧来の王道ジャンルと拮抗していたが1988年になると一層RPGブームは加速度的に進んでいくことになる。
また同時期は『プロ野球ファミリースタジアム』(通称:「ファミスタ」)『燃えろ!!プロ野球』(通称:「燃えプロ」)により野球ゲームブームに火が付いた年でもあり、これも1988年には続々新顔タイトルが参戦し瞬く間にRPGと並んで全盛期を迎えることになる。
そのようなブームに飲まれていったせいもあり結果的にシリーズ作品のほとんどが1987年に集中している。
1988年以降は1988年12月と、1989年1月の2タイトルのみにとどまり以降は携帯ゲーム機の始祖的存在『ゲームボーイ』や、ファミコンを上回る性能を持った『PCエンジン』『メガドライブ』といった他社の新ハード発売にも飲まれここで終焉を迎えることになる。
一度は完全に終わったシリーズではあるが任天堂が2006年12月に体感重視の新ハード『Wii』を発売。体感ゲームの走りであった本作も、それに合わせて新作が発売され一度は終わったはずの本シリーズも実に約20年ぶりに復活を果たした。
Wiiでのシリーズも2011年を最後に途絶えたが、またまた10年近くを隔てた2020年にはNintendo Switchで新作が発売され、このように復活と終焉を繰り返し未だ歴史は終わっていない。
発売元のバンダイは2005年にナムコと合併し「バンダイナムコゲームス」となったこともあってか『Wii』版以降のシリーズは上記『プロ野球ファミリースタジアム』をはじめとしたナムコの『ファミリーシリーズ』のラインナップにも含まれる。
余談だがナムコの『ファミリーシリーズ』第1号『プロ野球ファミリースタジアム』は1986年12月発売なので、本シリーズ第1弾『アスレチックワールド』が『ファミリー○○』というタイトルでは初である。
そもそもファミスタはそこまでのヒットを期待されておらずあれほどの大ヒットになることなど想定外でシリーズ化が決まったのは後のこと。本シリーズはハナからシリーズ発売を目論んでいた。