初音ミク

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初音ミク - (2016/11/28 (月) 11:49:36) の編集履歴(バックアップ)



年齢:16歳
身長:158cm
体重:42kg
得意ジャンル:アイドルポップス/ダンス系ポップス
得意な曲のテンポ:70~150BPM
得意な音域:A3~E5
発売日:2007年8月31日

クリプトン・フューチャー・メディアから発売されたDTMソフトウェア、及び同ソフトのイメージキャラクターの名称。
「はつね みく」と読み、名前の由来は「まだ見ぬ未来から、初めての音がやって来る」
「歌声音源VOCALOIDシリーズ」の一つであり、ボイスのサンプリングは声優の藤田咲氏。
透明感があり空気に澄み渡るような声質が特徴。

デザインはイラストレーターのKEI氏が担当。
青緑を基調としたカラーリングで、制服やメカっぽいアームカバーなど全体的にサイバーな印象を与えながらも
ツインテールやプリーツスカート、ニーソックスといった萌え要素をまとめた容姿になっている。
尚、衣装のモチーフはヤマハのシンセサイザー、DX7。
かつて大ヒットしたこの商品に肖ってミクも大ヒットして欲しいという願いが込められており、それは見事に功を奏したと言える。

クリプトン社製の先輩ソフト(VOCALOID)としてMEIKO、KAITOがいる他
同輩ソフト(VOCALOID2)に鏡音リン・レン、巡音ルカがあり、また後述の他社製ボーカロイド達の先輩とも言える。

ミク、リン・レン、ルカの三種はまとめて「キャラクター・ボーカル・シリーズ(CVシリーズ)」と呼ばれている。
ミクの左肩には「01」のナンバーが記されているが、これはCVシリーズの一番目という意味。
因みに、最初は巡音ルカがCVシリーズの第一弾、ミクが第三弾となる予定であったが
色々あって現在のような順番で発売されることになった。
彼女らのイメージカラーは色料の三原色であるシアン(ミク)、マゼンタ(ルカ)、イエロー(リン・レン)に対応している。

+ ボーカロイドについて
ボーカロイドはDTM(デスクトップミュージック、コンピュータを使った打ち込み音楽)の為に開発された音源で
これ迄にギターなど楽器の音源はあったものの「歌」の音源は存在していなかったことから製作された。
勘違いされやすいが、ボーカロイドエンジンの技術はYAMAHAの開発した物であり、
クリプトンはライセンス契約して製品化している会社の一つでしかない。

当初クリプトンからもMEIKO、KAITOなどのボーカロイドは発売されたが、あまり知名度が上がらないままに終わってしまう。
しかし、初音ミクはキャラの持つ秀逸なデザインと少しの萌え要素によって多くの人間に知られるようになり
そして何よりも音源ソフトとしての使い易さのため、発売直後から初音ミクに歌わせたカバー曲やオリジナル曲が
ニコニコ動画に投稿されるようになって、初音ミクの知名度と人気は急速に拡大していった。

知名度の高いキャラを備えた音源という利点のために
DTMにおいてボーカルを獲得することや制作した音楽を多くのユーザーの目に止まらせることの難しさといった
DTMの問題点が数多く解消され、衰退していたDTM界に革命を引き起こした。

通常、年間千本売れれば大ヒットとされるDTM業界において、初音ミクは発売後2週間で4千本
年間4万本を優に超え、発売5周年を迎えた現在は7万6千本という驚異の売り上げを記録した。
(因みにミク以前にMEIKOも三千本売れたヒット商品。但しDTMソフトの多くは数万~十万円弱するものが多い為
 15000円のCVシリーズと単純比較してはいけない。それでも市場の歴史に残るほどの売り上げではあるのだが)
ミクの大ヒットは後続のボーカロイドである鏡音リン・レンや巡音ルカの売り上げに影響を与えたことは勿論
以前に発売されたMEIKO、KAITOが再評価される切っ掛けにもなった。

上述のようにライセンス製品なのでミク登場以前にもクリプトン社製以外のボーカロイドはあることはあったのだが
ミクのヒットにより注目を集め国内メーカーも次々とボーカロイド事業に参入、一気にその種類を増やした。
現在「VOCALOID2」エンジンを用いた国内製品にはクリプトン製のものの他
インターネット社製の神威がくぽ、GUMI、Lily、ガチャッポイド
AH-Software製のSF-A2 開発コード miki 、氷山キヨテル、歌愛ユキ、猫村いろは
キューンレコード社製の歌手音ピコ、YAMAHA製のVY1、VY2など、多くの仲間がいる。
これらの多くにはミクに習うようにイメージキャラクターが設定されており
現在は最新型エンジン「VOCALOID3」が登場しており、これを用いた製品も続々登場中。
海外でも作られているが、仕様がやや異なっている。

現在ではニコニコ動画やクリプトンの運営するピアプロというサイトで大勢の人間がボーカロイドを用いて自作した歌を発表している。
更に初音ミクの存在によってDTMの世界が広く知られるようになり
それによって ネットを通して誰でも自分の作った歌を公開し聴いて貰える基盤を確立した ことは
音楽の創作においては大きな変化と言えるだろう。
後に公開した一部の曲は人気次第で「Project DIVA」「maimai」や「SOUND VOLTEX」などの音楽ゲームに収録され、
他にもボカロPと呼ばれるユーザーはネットだけに留まらず商業展開に進んでいくという一種の社会現象が起きている。

また、ミク用に開発されたフリーの3D動画製作ソフト『MikuMikuDance』(通称MMD)の登場によって
誰でも手軽に楽曲にあわせた3D振り付けダンスが製作できるようになり、
まさに本格的にボーカルからヴァーチャルアイドルへと進化することになった。
現在MMD用の3Dモデルはボーカロイドに留まらず、ニコニコで人気のありとあらゆるキャラのものが
凄まじい勢いで開発されており、ボーカロイドの枠を飛び越えた一つのジャンルとして成立して一大勢力を築いている。

バーチャルアイドルの現実化 という意味でも世界から注目されており
ミクの誕生日とされている3月9日に行われたミク感謝祭にて
実際にステージ上を歩いているように見えるスクリーン投影という形で行われたコンサートは満員御礼の大盛況。
その様子は全国ネットのニュース番組でも放映された。この様子がyoutubeなどで大々的に知られるようになり
ニューヨークでもコンサートが実現。超満員であった。

イギリスで最も有名なタブロイドフリーペーパー「METRO」は2010年10月21日
「ミク」に関し「彼女は、地球上で最大のポップスターの一人」と大々的に報じた他
エクアドルの「EL UNIVERSO」は10年9月8日付の電子版で「骨も肉もない有名な芸術家」との見出しを掲げ
何千人も収容するアリーナを満員にできる人物だと紹介した(J-castニュース 引用)。


また、ネギ繋がりでネギの世界一の原産国メキシコの雑誌の表紙にもデビュー。
2011年には トヨタをスポンサーに全米にCMデビュー までした。
多くの海外メディアによって尚も加速しつつある知名度の上昇は、
こういった分野で世界を牽引する日本への興味・期待が集まっていることの証である。

その勢いは止まらず、Google ChromeのCMにまで登場。
あのレディー・ガガやジャスティン・ビーバーと並んでyoutubeにおける「顔」として登用された。
また、このCMで使われた楽曲『Tell your world』はiTunes Storeの総合ランキングで1位を獲得。
更に海外ファンの強い要望もあり、WASABEATにて世界217カ国で追加配信という邦楽最多記録まで叩き出した
後にこのCMはカンヌ国際広告祭にて銅賞を受賞し、また初音ミクは持ち歌の数でギネス記録認定されるにいたった。
初音ミクは登場から5年を経た現在、その動向に世界の目がついてくるほどのキャラクターに成長したのである。

日本のネットユーザーや非オタク層の中には「初音ミクは機械に過ぎない」と批判する者も多く、それは事実である。
繰り返しになるが、初音ミク=ヴォーカロイドはDTMソフトであり、つまるところ楽器の一種でしかないのだから。
だがここまでくると、下手な日本人歌手やアイドルを上回る結果を「彼女」が成し遂げた事に疑いの余地はないだろう。

最早ジョークなどではなく日本発の世界を代表するバーチャルアイドルとして認知されてきているのである。マジで。

オリジナル曲の 「みくみくにしてあげる♪」 は中毒性のあるメロディとキャッチーなフレーズで大ブレイクした。
初音ミクの曲で最も再生数が多い曲で、同時にニコニコ動画で3番目に再生数が多い動画である。

そして上記の動画から約5年、まさかの 完全版 である 「みんなみくみくにしてあげる♪」 が投稿された。

時報アナウンスを初め、様々なジャンルとの親和性の高さからニコニコ動画を代表するアイドルとして認識されているが
その実、 公式の設定という物が殆ど存在しない
年齢身長体重などの最低限のプロフィールしか存在せず、それ以外全て白紙の状態となっている。

開発初期は様々な設定があったものの
ユーザーに与える情報を極力少なくすることで想像の幅を広げ易くするために全て取り除かれた。
なので現在広まっている性格やキャラクター性も全てユーザー達が築いていったものであり
作品によって性格が違っていてもそれらは全て正しいと言える。
「みっくみくにしてあげる♪」という台詞もミクを象徴する位に有名ながら、あくまで一ユーザーが作った曲の歌詞であって公式とは扱われていない。
ミク自身の出自についても、作者によって普通の人間だったりロボットだったりサイボーグだったり電脳上の仮想人格だったり妖精さんみたいな扱いだったりと
全く統一されていない。
割と広く知られているアホの子だったりネギ好きだったりするのも全てユーザーによる創作である。

このような二次設定はある程度一般認識として広まってコンセンサスが得られれば
『公認』と言う形で半オフィシャル的な扱いを受けることもある。
(ネギ好きやはちゅねミク、亜種の弱音ハク・亞北ネル・重音テト等)
但し「公認」はしてもあくまで「公式」とは異なる為、これらが正式な設定として盛り込まれるという訳ではないので注意。
キャラデザのKEI氏が描いている漫画版ですら「メーカー非公式」であって、ボーダーラインは意外と厳格である。
因みにPSPなどで展開される音楽ゲームの「Project DIVA」ではモジュール(コスチューム)の一つとして公認キャラが数人登場している。

+ 紳士的な余談
戦闘力に関しても明確な数字は無く、創作者の好み通りに解釈されていたのだが
後に発売された姉妹品の巡音ルカが公式巨乳だった為最近はその余波を受けて並またはそれ以下とされていることが多い。
と言っても、元のイメージイラストからして平均以下と見られることの方が多かったのだが。
尚PSP音ゲーの『初音ミク -Project DIVA-』では3D化したからか平均程度となっていたが
続編の『初音ミク -Project DIVA- 2nd』以降ではとうとう絶壁になってしまった。どうしてこうなった。
この『Project DIVA』シリーズはアーケードでも稼動中である。

ファンの間では戦闘力よりもパンツに関する考察の方が盛んであり
youtube板には「VOCALOIDパンツスレ」という専用スレが10スレ以上続いている。
一見するとネタスレっぽく見えるがSF好きも多く集まるジャンルだけあって、妙に熱の入ったトンデモ仮説が立ち上げられたり
制作者にパンツ派閥を聞くのが慣例と化していたり、 オフラインイベントでクリプトンに質問したり とやたらにアグレッシブである。
紳士自重しろ。

尚、フィギュアの設定にあたって出されたクリプトン非公式見解では「(自分で好きな物に変えやすいから)とりあえず白」とのこと。
要するに『自分の好きなように考えていいよ』ということなのだろう。
因みに前述のProjectDIVAでは色がわかるもののモジュール(衣装)によって変わるためやはり固定ではない。
下着ではないが、第1作目である『初音ミク -Project DIVA-』から用意されている水着モジュールにはスク水と、パンツとブラジャー両方に青緑色の縞模様が描かれたビキニがある。水着とは言うが、下着姿にも見えなくもない。

また同じSEGAつながりのコラボレーションとして『ファンタシースターポータブル2』『ファンタシースターオンライン2』にも
ミクの衣装が登場しているが、パンツは前者では青緑+白の縞パンだったが、後者では真っ白になっている。
スタッフ曰く「以前に縞パンにしたら怒られたから」らしい。
+ 更にPSO2では
更にPSO2ではミク本人がロビーのモニターを通じてムービーの垂れ流しコンサート(と言う名の『DIVA f』の宣伝)に来た事もある。
暴力表現こそ無いものの、そのときの楽曲がよりにもよって「ネトゲ廃人シュプレヒコール」だった。おいバカやめろ。
衣装はPSO2の基本衣装の一つ ウィオラマギカ を薄緑にしたものを着てきた。なおこの服、デフォで縞パンである。
ついでにミクの髪型もPCが出来るようになり、マグ(ペットロボ)の外装として ミクダヨー も登場している。

同人誌(一般・R-18問わず)では真っ白か、髪の毛と同じ青緑色+白の縞模様で描かれることが多く
一般的にも「ミク=縞ぱん」という認識が浸透している。
でも縞ぱんじゃなかった(´・ω・`)

このようにあらかじめユーザー自ら個性を作ることを前提としたキャラの為、何でもあり状態になっている。
この辺りが他の版権キャラと一線を画す部分であり、原作という概念が存在しない非常に特殊な例でもある。
ファンの間でもかなり認識の差が激しく、正直なところファンにとってももはや把握不能の状態。
白紙でありながら全てを飲み込み集約する、まさにカオスの歌姫と言えよう。
但し、版権自体は存在するので 暴力表現 露骨なエロ などの倫理的にまずい物は許容されていない。
格ゲーなどで ミク本人が戦うのも禁止 …なのだが、
『Project DIVA』シリーズにおいては曲のPVで怪獣と戦うものがあったり、
モジュールにも『PSO』『バーチャファイター』『戦場のヴァルキュリア』など戦闘要素の濃い作品のものが登場していたりする。
これらについてはあくまで「PVの演出」「衣装のバリエーションの1つ」ということでセーフだと思われる。

一応、版元もあまり大っぴらにしなければある程度は黙認というスタンスなので無理のない範囲で楽しみましょう。
この辺りはミク以外のボカロ系でも共通事項なので動画に使用する際の参考にするといいかもしれない。

+ 込み入った話
ここまでなら所謂ネットキャラの一つで終わる話だが、ミクの辿ってきた遍歴は平坦な道ではない。

所謂非オタ系企業に生み出されたキャラということ自体が異端であることに加え
既存の音楽業界やキャラクタービジネスとは異なる立ち回りにより、徐々にその特異性が露わになっていく。

先述のようにキャラとしては何でもありに弄ることが前提になっている上、声まで弄れるという部分が非常に大きい。
漫画やアニメ、ゲームのキャラは一方的に与えられた情報しかないのに対して、言葉さえも自由に作ることが出来るのである。
ユーザの数だけ様々なミクを作り上げることが出来、それが新たな創造を生むという創作の連鎖により
非常に大きなキャラクター性を作り出すに至っている。

また、前述のように音楽ソフトウェアとしても画期的なボーカル音源として注目され
歌い手を見つけることが出来ないアマチュア音楽家に希望をもたらした。
デジタル音楽史にはかつて某音楽管理団体の圧力により、壊滅的な打撃を受けたという歴史があるのだが
ボーカロイドの登場とそれに平行したニコニコ動画やyoutubeといった動画サイトの浸透により
『個人製作のオリジナル曲を聞いて貰う』敷居が大幅に下がり、前進したと言えよう。
そういう意味では彼女自身も時代の寵児とでも呼ぶべき存在なのかもしれない。

しかし、このような異端の存在が既存の仕組みにすんなりと受け入れられる筈もなく、幾度も衝突が発生している。
特に販売開始から数ヶ月~半年の間に名だたる企業・管理団体との戦いを経ており
この側面からか「自由な創作の象徴」とまで称されることもある。
そうした点は海外も承知しており、世界有数の大企業Google謹製ブラウザGoogleChromeのCMへの
初音ミク登用は一大快挙と言えよう。
2012年現在では複数のテレビ局で昼夜を問わず繰り返し「初音ミク」の特集が組まれ、放送されておりラジオ番組などとも
併せて、ボーカロイドの存在が一般層へと認知されてきており、台湾で行われたミクのライブは地上波で初めてTOKYOMXでの中継が放送された。

+ ちなみに…
企画初期の設定では
歌という文化が消滅した未来で、そんな状況を憂いた科学者によって作られたボーカルアンドロイドであり
暗い未来を変えるためにタイムスリップして現代にやってきたヴァーチャルアイドル
という設定だった。

因みに後継ソフトである鏡音リン・レンには「鏡に映った異性のイメージ」という設定があるが
こちらも正式に採用されてはいない。ファンにも 意識してる人 は殆ど…

尚、ミクから広まったイメージキャラクター戦略は日本国内だけに留まらず、海外企業も積極的に取り入れ始めている。
DTM界隈だけでも追従するようにキャラ付けしたソフトも少なくはない。
ちょっと不思議なセンスだったりするのもあったりするがそれはまた別の話である。

+ 実はこんなに多くの機関がイメージキャラクターとして起用したり、タイアップしたのはあまり知られていない
お友達、世界的に凄すぎて最早無敵だろ…。
とりわけ、グッドスマイルカンパニーは「ねんどろいど初音ミク」の大ヒットが新興フィギュアメーカーに過ぎなかった同社を押しも押されぬ企業に押し上げたことで知られる。
それからは何かにつけてミクのバリエーションを限定販売することで無数のユーザーをねんどろ沼に引きずり込んだ。
上記の一つの(生まれ故郷とされることも多々ある)札幌市では、冬季に雪ミクという特殊コスチュームのミクでデコレーションされた路面電車が市内を走っている。
もちろん、これもグッスマにより毎年立体化されるのが恒例となっている。
そして稼いだ資本により社長の趣味でレーシングチームを立ち上げ、一般人から出資してくれる「個人スポンサー」を募り、
その特典として「レーシングミク」を送るということをしている。
無論、個人スポンサーの大半は高い金を払って「レーシングミク」が欲しいだけなのは言うまでもない。
そんなこんなで今やスカイツリー内に移転した本社オフィスのことを「ミク御殿」と揶揄する者もいる。
|ミクダヨー
2010年5月21日にはミクファン1万4千人分応援メッセージが刻まれている
金星探査機「あかつき」を載せたH-IIA型ロケット17号機が宇宙へ無事出発し、宇宙進出した

因みに、彼女の歌には先日地球に帰還した小惑星探査機「はやぶさ」を題材にしたものも存在している。
この「あかつき」との関わりも、そういった縁があってのことなのかもしれない。

+ 御三家
ニコニコ動画ではアイドルマスター東方Project、そしてボーカロイドは、その世界観の魅力と自由度の高さ、充実したキャラや音楽、
そして何より多大な想像の余地と版元の寛容な姿勢によって二次創作の制作が非常に盛んなジャンルであり、
この3つを一纏めにニコニコ御三家、あるいは三大ジャンルと呼ぶことがある。
またののワさんゆっくりたこルカなど、御三家キャラクターから生まれたちょっと可愛いが どうしてこうなった的な 二次創作キャラを
まとめた「誤算家」なんて括りもあり、やつらは 恐ろしいことに全てMUGEN入りしている。
近年はMikuMikuDanceの発展により、これらの作品同士の共演の垣根も下がりつつあるようだ。

特にボカロとアイマスには歌やダンスという共通項があり、ボカロにアイマス曲を歌わせる
アイマスMADでボカロオリジナル曲に合わせて踊らせるなど、以前からコラボ作品も多く作られている。

なお、公式でもボカロとアイマスのコラボは実現している。
前述の『初音ミク -Project DIVA-』シリーズではアイマスの衣装と楽曲がDLC配信されており、
PS3版『THE IDOLM@STER2』ではDLCでミクの衣装と共に ミク本人がアイドルとして登場した。
流石にプロデュースこそできないが、会社の枠を超えた共演に驚いた人も多いはず。

2010年4月30日に追加音声「Miku Append」が発売された。
Append(アペンド)には付加という意味があり、既存の音声へ新たに6種の歌声を付加し表現の幅を拡げることができる。
追加されたのは以下の6種。
  • vivid(滑舌を明瞭化)
  • soft(発音のアタックを少し弱め)
  • sweet(ささやくような小声、β版ではvery small)
  • dark(落ち着いた歌声)
  • solid(より強い発音)
  • light(勢いのある、爽やかな声)
ますます進化して行くVOCALOIDの躍進に期待が寄せられている。
海外での人気の高まりを受け、英語バージョンの発売もされており、こちらはVOCALOID3エンジンが使用されている。
また、日本でも2013年9月26日にVOCALOID3エンジンを使用した「初音ミクV3」及び前述の英語版同梱の「初音ミクV3バンドル」が発売された。
こちらは「vivid」「light」以外のアペンドライブラリが含まれている。
さらに、VOCALOID2版発売9周年を迎えた2016年8月31日には、VOCALOID4エンジンを使用した「初音ミクV4X」が発売された。

+ Get ready…
月刊ニュータイプにて一時期集中連載されていた電脳戦機バーチャロン特集の折に、
カトキハジメ氏が彼女をフィーチャーして「フェイ・イェンHD」というイラストが書き下ろされた。
そして『extend』や『ARCADE』でもそのモジュールが使用できる上、フィギュア化までなされた。
この「HD」とは「ハート・オブ・ディーヴァ」の略であり、
設定上はファイユーブが電脳世界でミクの魂と出会ったことに影響されたという、所謂ファイユーブによるミクのコスプレ。
一応コピーライトにはクリプトン社の名前も併記されている。

+ ファイユーブについて
ファイユーブとは、オリジナル・フェイ・イェンとも呼ばれるバーチャロン初期から存在するキャラ。
ただし裏設定みたいなもので設定資料集やドラマCDには登場してもゲーム本編に登場したことは無い。
他のバーチャロイドとは違い14歳女性並のメンタリティを持ち、人間に化ける事さえ可能。
姉妹にオリジナル・エンジェランの「アイスドール」、オリジナル・ガラヤカの「アプリコット・ジャム」が存在しており、それぞれ17歳、11歳とされている。
(初代でのプレイヤー機は遠隔操作型。前半がゲームのふりをしたパイロット選考、後半が実戦とされている。
 一方『マーズ』のハッター軍曹はAIを持つか巨大サイボーグなのでは?とも言われている)
プレイヤー機の方は破棄された開発データの残骸と捕獲作戦失敗から得られたデータから作られたレプリカモデルに過ぎない。

なお、ドラマCDでの活躍(?)から訓練されたファンによるHDの評価は
「なんだ、いつもの14歳か」「永遠の14歳なら仕方が無い」であり、批判する方が逆に「にわか」扱いされる。
そもそも初代からフェイ・イェンが存在する時点で…(当時も一部硬派厨(リアルロボ至上主義者)からの批判があったが)。
後には胸にでっかいハートマークを着けたり、ア○ミラ化したりとやりたい放題。そしてカトキ氏は初代からのメインデザイナーである。
余談だがセラムン(実際はセーラーV)ガンダムことノーベルガンダムをデザインしたのもカトキ氏である。

……そして、2013年3月14日に発売されたニンテンドー3DSソフト『スーパーロボット大戦UX』にて、
『「電脳戦機バーチャロン」シリーズ フェイ・イェンHD』として単独参戦を果たした。
キャラクター単体が登場作品となることはスパロボ初である。

ネギ(ジェイド・フォーキー)を振り回したり、ストーリーが進むとまるでパイロットカットインとでも言わんばかりに ミク本人のカットイン が挿入される上、
任天堂ハードの携帯機では初のフルボイス(CVも中の人の中の人こと 藤田咲氏 )という素敵仕様。
単独参戦という都合上いるだけ参戦という形……かと思いきや、バーチャロン公式ブログでも
「シナリオ監修を中心に公式スタッフがバッチリサポート」「というか公式が台詞書いてる」
「ゲーム中で歌姫デビュー」と言われており、がっつりメインシナリオにも絡んでいる。もはや公式が集団感染
(というか、バーチャロンのスタッフはスパロボに物凄く好意的で以前にもシナリオ監修している

UXでは三度にわたる覚醒イベントや歌姫系キャラとの絡みなど、多くのイベントが用意されている。
39 話『蒼穹-そら-』(蒼穹のファフナーの最終話が元)において、
蒼穹作戦の最中、バーチャロンシリーズのメインテーマ曲のボーカルアレンジ『in the Blue Sky ver.HD』を披露しながら
完全覚醒を果たすというコラボレーション最大展開の見せ場が存在する。
(ちなみに解禁時のイベントでフェイが「舞い上がれ、空の蒼穹(あお)に!」と本曲の歌詞を言う場面があるのだが、
 さすがに実際の歌詞までそれにするのはマズかったらしく、実際の歌詞では「舞い上がれ、空の あお に」となっている)
ストーリーの中核部分にまで絡む活躍で、 黒幕曰く決定的 と言えるほどの最大の不確定要素。
UXのハッピーエンドを決定付けた要因のひとりであり、彼女がいなければ勝利と帰還はなかったかもしれないと言われるほどの大役っぷりである。

初音ミク本人もフェイの精神世界の中で「???」名義で出演している。
インターミッション1回限りの出演なのだが、この場面のためだけにミクのグラフィックが用意されている。
というかUXの世界にフェイを呼び込んだのはミクなのである意味重要人物。
あと、フェイのセリフには初音ミクオリジナル曲の歌詞を元にしたと思わしきものがいくつかある。

ちなみに、今回声を担当した藤田咲氏は『第2次スーパーロボット大戦Z 再世篇』でも
『真マジンガー 衝撃! Z編』の役柄で出演しており、その縁からかUX作中においても活躍シナリオ・絡むキャラクター共に
全体を通して『マジンカイザーSKL』の登場人物や設定とのクロスオーバーが多く用意されている。
全武装集 電脳の歌姫、風の導き手(13:08~)

あくまでもファイユーブでありミクではないのだから上記の「暴力表現はNG」というのにも抵触しないと思われる。
スパロボ公式ラジオでも博士が「ミクなら駄目だが、フェイ・イェンならOKという事か!」と言っている。
カットインこそミクその人だが、これもファイユーブによるイメージ映像でしかない……と思われる。

なお、前述した紹介の通り、さりげなく本作はファイユーブの ゲーム媒体初登場作品 でもある。
尤も スパロボに登場するフェイ・イェンは全てファイユーブ という説もあるが。
(特に第3次αは本来チーフとハッター軍曹が参加している作戦にフェイ・イェンタイプはいないはずと発言していることや、
 初登場時にフェイが「何故かこんな姿に」と言ってる上にチーフ達の上司であるリリン・プラジナーに心当たりがある節があり、
 CVもファイユーブの中の人)なので……


MUGENにおける初音ミク

MUGENでも複数のキャラが作られている。
但し、ニコニコを代表する人気キャラなので、取り扱いには要注意。

+ ゆ~とはる氏製作の「初音ミク」
  • ゆ~とはる氏製作の「初音ミク」
吉川かば夫氏のドット絵を元にゆ~とはる氏が制作したもの。ニコニコMUGEN動画では最も見かける機会の多い初音ミク。
音符を用いた攻撃を主軸とした遠距離重視型だが、ネギによる打撃やキックなど接近戦も十分にこなせる。
というか、そちらも含めて非常に技の数が多く、音符・ねんどろいど・ネギロケットと通常必殺技だけでも三種類ある飛び道具をはじめ、ネギを使った昇龍、切り返しにもぶっぱにも対空にも使える獄屠拳、溜め居合、設置技、流星キック、ネギを振り回す連打技、通常超必共にある当身など多芸。一般的な格ゲーの技で搭載していないのはコマ投げと無敵突進技、あとは移動技くらいである。
あげく超必で呼び出す多彩なストライカー(後述)は特殊な性能のものも多く、挙げていけばキリがない。そのうえ一撃必殺まで搭載している。
昔は防御力がであったが、今はそんなこともない。単発以外のダメージに対しては寧ろ堅めの部類。
特定条件下で火力も防御も上がるほか、様々なゲームのシステムを実装しているので総合性能は意外とオールラウンダーである。
シールド・ブラッドヒートサイクバースト・ロマンキャンセルリコイルガード怒り爆発などの他の格ゲーのシステムを数多く取り入れている。
その為総合的な防御能力では凶にも匹敵するレベルである。
それゆえにAIではかなりオールラウンドな強さを発揮する反面、技もシステムも多く操作が複雑であるため、人操作で完璧に使いこなすには修練が必要。
ゲージ数は最高3本まで。ゲージ技として実際に歌を歌い、その歌に即した攻撃を行う。また、それ以外にも独自のゲージ、音符ゲージを持つ。
特殊イントロは驚異的なまでの範囲で対応しており、他のVOCALOID達は勿論、自分より年下には強がったり
ネギに関係している?相手にはネギは自分のものと豪語したり、忍者や変身ヒーローを見て喜んだり…等、
他にも様々なものが存在し、ゆ~とはる氏のキャラ同士でも反応する。
珍しいものとしては髪型に対してのコメントも。
また、追加されたロック技「シンデレラロマンス」によるミッドナイトブリス対応キャラの数も非常に広範囲。
攻撃時に発せられる声や歌声は全てミクの声を使用している。

レベルの変更が可能なAIも搭載されていて、中々の強さ。
GUILTY GEARのように金カラーの強化形態もあり、通常に比べ攻撃力や防御力が上昇(1.5倍)、体力が通常の倍に増加+自動回復、音符ゲージMAX、更には
E缶によって体力を急速に回復できる、残機により一度だけ体力が0になっても復活する(復活直後に無敵はない)。
などと大幅な強化がなされており、重装甲のキャラとなっている。
時には生当てで7~8割を減らし切る強力な超必でさえ2~3発もらっても余裕で耐え切る事もある程。
また、上記の金カラーとは別に黒カラーも用意されており、こちらは常時ゲージMAX仕様となっている。ただし、それ以外は基本性能のままとなっている。

MUGENキャラクターのランク付けに照らし合わせると大体通常=強上位、黒=凶中位、金=凶上位~狂下位に当てはまる。
技の発生・発動中に無敵がない為に潰されることが多く、中・遠距離からの無敵付き飛び道具や投げの得意な相手、リーチの極端に長い相手には苦戦することが多い。
また、同様の理由で超反応を多用するキャラ相手にはうまく切り返しができない。火力もKOFキャラの半分程度と、低めである。
このように、得手・不得手に左右される部分がある為相性によって下のダイヤに属するキャラに負けることもよくある。
大会等で出す時の参考にされたし。


+ 独自システム「ミクマーク」「サムネイル」「音符ゲージ」
「ミクマーク」「サムネイル」「音符ゲージ」という独自のシステムを搭載している。
ミクマーク
全開状態になると基本攻撃力及び防御力が1.2倍、ブラッドヒート発動可能、一撃必殺使用可能などのメリットがある。
ネギを食べる、攻撃するorされる、ガードする等によって全開状態になる。
サムネイル
画面左下(2P時右下)に表示される縮小アイコンのことを指す。主に使用するのは「初音ミクwithニコニコオールスターズ」の時のみである。
このサムネイルに表示されているキャラが必殺技使用時にストライカーとして登場する仕組みになっている(押すボタンによってランダムに
キャラを呼ぶか、サムネイルのキャラを呼ぶか選べる)。
挑発ボタンを最後までずっと押していると、サムネを切り替えることができる。
因みにそのサムネに表示されているキャラが相手の場合、サムネが「視聴できません」となり技が出ない。技は出なくてもゲージは消費されるので注意。
音符ゲージ
超必殺技を使用する際に必要なゲージ、最高で5個まである。
これがないと技が出せずに、「足りないよ~」とミクが喋る。隙が大きいのでこれをやってしまった時はまず反確だろう。
なくなった時は、挑発ボタンで回復できる。

+ 超必殺技 「初音ミクwithニコニコオールスターズ」 (消費ゲージ2+音符ゲージ2)。
参考動画
ニコニコオールスターズという名の通り、 ニコニコで有名なキャラ などがミクの歌に合わせてストライカーとして登場する(キャラでない場合もある)。
ある時はラピュタ王だったり、ある時はSOS団団長、またある時はヤンデレだったりと数多くのキャラが登場する。
現時点(3/18時点)でこの技で登場するキャラは総計40名。
この必殺技のほかに「初音ミュージック」というのがあり、こちらはニコニコで作られたミクのオリジナル曲を歌う技である(消費ゲージ1)。
そして上記の二つの必殺技に使用された曲を総計すると75曲というとんでもない数になる。
製作者様の多大な苦労と頑張りに全俺が泣いた。

+ 一撃必殺技「みっくみくにしてあげる」
所謂「DESTROYED」や「テーレッテー」と同じく一撃で勝敗を決める技である。
特殊な条件を満たした上でコマンド投げを決める必要があるため、簡単には出せない。
相手を掴んだ瞬間、BGMがミクを代表する曲「みっくみくにしてあげる」に変わり
画面が切り替わりるとミクがデフォルメ化、さらには画面にはニコニコ動画のようなコメントが流れ出す。
そしてそのまま曲が 終了するまで 、ミクがダンスしながら相手に打撃を与えていくという技である。
(※2008年10月27日更新版より途中で省略可能になった)

※以下の動画はこの一撃必殺技をAI戦で決めている貴重なシーン
短縮verは11:50頃から こちらも短縮Ver、8:46頃から
コメントには「テラ理不尽www」などプレイヤーを代弁したようなツッコミや、弾幕フレーズも入る。
最後はGUILTY GEAR同様「DESTROYED」(音声はミク)。

+ この技について
最初に実装された時は純粋な打撃判定のガード不能技で、通常投げられ判定の無いキャラにもヒットし発生もそこそこ早かったが
更新を繰り返す内に投げ判定に変更され、発動条件も厳しくなり、発生も(コマンド投げとしては)かなり遅くなった。

しかし上記画像を見ればわかるように、投げの間合い自体はかなり広めなので条件さえ整えば狙っていける技である。
外すと同ラウンド中は挑発しても音符ゲージが回復しなくなる というペナルティがあるので注意。



国内で入手できるキャラの中では データ容量が神キャラ並かそれ以上に重い(通常版で140M)
その為、PCによっては処理落ちやMUGENそのものが落ちることもあり、かなりのスペックとメモリを必要とする。…しかし上には上が居た
因みに、ゆ~とはる氏本人と柊竹梅氏がそれぞれ柊かがみ風のカラーパレットを作っているのだが、前者は髪の色がアル・アジフっぽい。
また柊竹梅氏は他にも翠星石クリスマスツリーのようなカラーも作られている。

+ 補足
ドット素材の原型は 吉川かば夫氏 だが、ゆ~とはる氏が テスト段階の素材を無断使用して トラブルが起きてしまった事がある。
……が、その後の話し合いによってトラブルは解決し、現在は許可を得て製作&公開している。
キャラ化以前にも、mimimimi氏がエックス(ミックマンX繋がり?)のブリスとしてドットを無断で使用しており、その件に関してmimimimi氏は謝罪も反省も一切していない。
……嫌な事件だったね。

+ 大会ネタバレ注意
無茶?無謀?『成長+大貧民』 ランバトに同じヴォーカロイドであるKAITOと2人のチームでゲスト出場。
成長ルールが適用されたこの大会ではKAITOが確実に一勝したところをミクが止めを指す形で急成長し
誰にも手がつけられない強さになりながら一度も敗れることなく大暴れして、去って行った。

【クレイジークラスの】ランセレタッグバトロワ大会において金カラーで出場。
数多のキャや強化カラーキャラといった狂ランクのキャラが多く集まる中で
E缶や残機といった重装甲を駆使し、見事3位入賞した。

凶キャラ70人 最凶タッグ決定戦にはブラックカラーで参戦。つくみやあゆとのタッグ、「つくミック」を結成。
Aブロック初戦にて体力が通常の3倍、堅さは1.5倍の通常の4.5倍も堅いボス仕様サイキカルとゼロほたるの「蛍の光」に敗北したものの、その後は全勝し決勝トーナメント進出。
1回戦ではゴンザレスとカーネルの「前転の本気」、2回戦はMegaMari&神ベガの「ゴッドメガ魔理沙」をストレートで破り
決勝進出。ヤリドヴィッヒ(11P)&アナザーブラッドのレッドヨッシーエキスと激闘の上の接戦を制して見事優勝した。

【オカマ魔女主催】罰ゲーム前提チーム&タッグトーナメントにてチーム戦、タッグ戦を勝ち進み、2位に上り詰めた。

Mugen Hex Battle IIIでは陣取り戦の末に霊夢軍との体力が500ずつ減っていく最終戦へ移行し、最後は大将のミクが相手大将の霊夢を含む3人抜きで勝利してミク軍の優勝となった。

MUGEN祭 並盛りシングルトーナメントでは抽選王の奇跡が起こったのか初戦で後述のMMDミク Lat式との対決が実現。
真のMUGEN界のミクを決める戦いを見逃すな!

まだまだゆ~とはる氏によって改良が続けられているキャラだけに、今後の活躍も期待したい。

+ ju氏製作の「はちゅねミク」
  • ju氏製作の「はちゅねミク」
初音ミクのデフォルメキャラクター「はちゅねミク」。
小ポトレはクリプトン公式ロゴ、大ポトレはクリプトン公式イラスト、と期待を煽るだけ煽っておいて
いざ対戦画面では「はちゅねミク」。何だろう、このガッカリ感は…となるのが分かってやってますね。
が、戦ってみるとお手軽に作られた単なるネタキャラどころか腹が立つほど強い。
それもそのはず、本体には蓬莱氏によるAIがデフォルトで搭載されており、必殺技もβ版ながらしっかり作り込まれている。
巧みに距離をとってネギを投げつけてくる「葱投げ」、某ジャイアンを彷彿とさせる歌声”ぼえーーー”
のデカい文字を飛ばしてくる「音痴」といった飛び道具で攻め、ゲージが溜まるや超必「葱アッパー」
を食らわせてきたり、ネギを振って殴りかかる「葱アタック」で突進したり、地面を揺らす「地震」で
転ばせてきたりと多彩な連携を見せる。くれぐれも見た目で油断しないように。

残念ながら、現在は2016年のフリーティケットシアター終了によるサイト消滅で入手不可。

+ ハイパーヒロロ氏製作の「ミックマンX風のミク」
  • ハイパーヒロロ氏製作の「ミックマンX風のミク」
同人アクションゲーム『ミックマンX』のドットを使用した初音ミク。動きが滑らかでスピーディ。
超必殺技でミクが歌うなどの演出もある。
ドット絵の使用は元ゲーム制作者から許可を得ているとのこと。
  • 元になったミックマンXとその後継作ミックマンX2


+ P415氏製作の「MikuMikuDanceミク」
  • P415氏製作の「MikuMikuDanceミク」
3Dキャラクターを動かすフリーウェア「 MikuMikuDance 」を使用してモーションが作られた初音ミク。通称は「MMDミク」、「3Dミク」など。
複数の格闘ゲームからモーションを移し、ボクシングスタイルの近接打撃キャラになっている。元が3Dだけに動きが滑らかでヌルヌル動く。
現在は「ぼくしんぐモード」のほかに鉄拳の三島一八平八の動きを持つ「みしまけモード」が実装されている。

キャラ公開場所(動画の方は削除されているがDLアドレスは生きている)

mage氏がAIを公開しているが、みしまけモードには非対応なので注意。

+ deretun氏製作の「MMDミク Lat式 」
  • deretun氏製作の「MMDミク(Lat式)」
上記のP415氏製作の「MikuMikuDanceミク」と同様に、「 MikuMikuDance 」を使用してモーションが作られた初音ミク。
Lat氏の作成したモデルデータを使用していて、上記P415氏のキャラとの区別化のためか、Lat式とついている。
システムはABCの3ボタン式、チェーンコンボ等は無し。
波動・昇竜・竜巻コマンドと一通り揃っているが、性能は癖の強いものとなっている。
また、ブレイブソングというシステムが搭載されており、必殺技以上の攻撃を当てることで音符ゲージがたまり、音符3つの組み合わせで効果が発動、
また2ゲージ技は音符の組み合わせにより技が変化する。
ただ一つ、非常に滑らかな動きを実現するためにsffファイルのサイズがもの凄いことになっているため、低スペックのPCには少々優しくないのが難点だろうか。
具体的に言うと 360MB

現在、deretun氏本人のブログで公開中。

Lemu改めMA氏による外部AIも製作されていた。こちらはCarlidge氏のサイトで公開されていたが、現在閉鎖され入手不可。
また、草餅氏による外部AIも公開された。

コンボ

レシピ 備考
~5A(2A)→5B→214B→236C 基本コンボ。
牽制5Bor2B→Hit確認236C or 214214C 見てから間に合う。
5C等→236B→前ダッシュキャンセル5C→236C 236Bのキャンセルを利用したコンボ。ガードされたらバクステできる。
6B→5C 中段からのリターンが非常に大きい。遠距離の場合は直接236Cに繋ぐ。
2C→623B(→236236C) 通常対空から基本。
214A→236B or 236C 対空性能の高い214Aから。
昇りJA→JB→着地→(ジャンプ→空投げ)or(5A→236C) 空対空から。若干ネタ。
~ヴィーヴォ・カンタービレ→ダッシュ214214C→5C→236C→JC→2C→623C→3C インスタントチャージを利用したコンボ、飛びから8.5割強減らせる。ICカンタービレの時点で1.7ゲージ程残っていれば完走できる。
カウンターHit 5B or 2B or 5C(近距離)→5C 5B2Bからは0Fなので少し難しいがダメージupに。
(画面端)214C→214B 不意をつく214Cから一気にフォルテを付けられる。

+ deretun氏製作の「MMDミク Tda式 」
  • deretun氏製作の「MMDミク(Tda式)」
「MikuMikuDance」を使用してモーションが作られた初音ミク。今回のモデルはTda氏作成のAppendミク。
技演出やAppendの衣装デザインもあいまって上記のLat式より「かっこいい」寄りの雰囲気。
「前回重すぎて起動できないと言われまくったので、せめて前よりは軽くをコンセプトに制作 それでも重すぎわろた」(付属txtより)
とのことで、具体的に言うと75MB。確かに前よりは遥かに軽い。
ボイスはない。別カラーも搭載されておらず、外部AIともどもパッチ募集中とのこと。
システム的にはLat式と同様。現在、deretun氏のブログで公開中。
ejanho氏による外部AIが公開されている。

+ 242氏製作の「D4ミク」
  • 242氏製作の「D4ミク」
殆ど ラクガキのような 巨大なミクがありがたくないものを見せながら戦う、
クレイジーでエログロナンセンス怖いもの見たさな人向けのキャラクター。
声にしろ歌にしろ明らかに別の何かとしか言いようが無い。
とりあえず グロ注意 グロスプーと同じ作者なので。
でも2勝目の勝利演出など、 所々で可愛いくなる 。(下の動画の03:07)

こちらの動画で公開されていたが、既にアップローダーの期限が切れている。
そんな得体の知れない物にもtokage氏によりAIパッチが作成されたようだ。
+ 雑P氏製作の「雑音ミク」
  • 雑P氏製作の「雑音ミク」
2013年7月15日に公開された海外製のミク(まぁ厳密には初音ミクの亜種だけどね…)。
「ざつおん」ではなく「ざつね」と読む。「雑音ミクって何ぞ」という人は ここを参照
P415氏のMMDミク同様、MMDモデル「あにまさ式ミク」を素体にMUGENキャラ化したもの。
MMDミクと違い常にネギを手にしており、それを剣のように振るって戦う。AIは未搭載。
+ 一條氏製作の「シテヤンヨ」
  • 一條氏製作の「シテヤンヨ」
元ネタは初音ミクから派生したクリーチャー。
ニコニコでは「御惨家」の一員として有名だとか何とか。
ジュラルの魔王の作者である一條氏によってMUGENキャラ化された。
DL先は以下の動画から。
+ maruhen氏製作の「レーシングミク2014 EV Mirai Ver.」
  • maruhen氏製作の「レーシングミク2014 EV Mirai Ver.」
クラリック?白玉で知られるmaruhen氏が製作。
デザイナー・コヤマシゲト氏が描き起こした「レーシングミク2014 EV MIRAI Ver.」をモデルとし、
2D対戦格闘用にデザインを落とし込み、独自の設定を加えた2次創作物です。
+ キャラクタの設定
"レーシングミク2014 EV MIRAI Ver."はサイボーグである。
将来有望な学生バイクレーサーであった彼女を拉致・改造したのは、
新世紀の神"MIKU"を信奉する死の商人、ホワイトゴースト団。
彼女は神の似姿に造られた第2世代型・014番目の生体兵器なのだ。
某軍事大国への供与のため、洗脳手術を施される直前であった彼女は、
科学者たちの反乱により施設から脱出。
孤独な逃避行を続けるのであった・・・。

彼女のエネルギー源は食料とマイクロプラズマ発生装置である。
固体の摩擦により発生する微小な放電現象であるマイクロプラズマ。
マイクロプラズマ発生装置とは、
体内の神経経路に直列定着させたナノマシンの相互作用によりマイクロプラズマを発生させ、
同時に蓄電し、任意に放出が可能なデバイスである。
飛び道具・対空技・突進技といった、プレイヤーが直感的に操作しやすい技を持ち、
素早いダッシュや移動技により高い機動力を発揮します。
特殊防御や受け返し技はあえて搭載せず、キャンセルを絡めた絶え間ない攻めと
爆発力が身上のキャラです。
AIは、相手の攻撃を食らいつつも前へ前へと進むタイプに調整されています。


その他、ニマイメ氏のファミコンウォリアーズにも参加していた。


出場大会

+ 一覧
【ゆ~とはる氏製】
シングル
タッグ
チーム

その他
更新停止中
削除済み
凍結
【はちゅねミク】
【MikuMikuDanceミク(Lat式、Tda式も含む)】

【D4ミク】

出演ストーリー