NieR Re[in]carnation ストーリー資料館

2021年10月

最終更新:

nier_rein

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9月 10月 11月


10月11日追加

篤行の仇剣

私には息子がいる。心優しい自慢の息子だ。19歳となった息子は国のお達しにより戦地へと駆り出されている。私は彼が無事帰還することを毎日心から祈っていた。出征してから半年ほど経とうとした今日、息子からもうすぐ本国に戻ると知らせがあった。

家の近くから息子は電話をよこした。実家を出て2人で暮らしたい人がいる、今日はその人を紹介したいと真剣な様子で訴えかける。私は息子もついに結婚を考える年齢になったのかと、幸せを願い快諾した。

数時間後。玄関を叩く音がする。とうとう息子が家に帰ってきた。私はいそいそと扉を開ける。外は暗くて視界が悪い。よく見ようとランタンをかざす。私は椅子に座る息子とその隣にいる人物の姿を見て息を飲んだ。

息子は自分の力で体を動かすことができないほど、戦傷を負っていた。息子の隣にいたのは、息子が自己犠牲をしてまで庇った友人。友人は私に向かって一生かけて恩を返し、償うと涙ながらに申し出る。私は息子の優しさを初めて心から憎んだ。

武器種 小型剣 レアリティ ★★★★ 
属性 光   シリーズ
追加日 2021年10月11日
EN Benevolent Ruination
解放 ラルス(彩涙光の兵士)

夢財の象牙刀

剣を集めることが趣味の大金持ちの貴族。彼は珍しいもの好きだ。防具や剣だけでなく、家具や美術品に至るまで、滅多に手に入らない逸品を収集している。ある日、極上品が手に入ったと貴族の元に売人がやって来た。

売人が持参したのは身の回りの世話ができる女の機械人形。貴族は一度断るものの、格安でなんでもできるという宣伝文句に惹かれ貸し出しを受ける。期待していなかったが女との生活に慣れると満更でもない。

時が過ぎ、再び売人が貴族の元を訪ねる。返却期限が来たと言う。交友関係の狭い貴族はいつの間にか彼女に依存しきっていた。彼女なしの生活が考えられなかったため、追加料金を払って彼女を手元におくことにした。

延長を繰り返し膨大になる支払い。最後まで残していた大切な剣を売り飛ばし、有り金をかき集めた。その金も尽きた貴族は絶望し自らの命を絶った。主人が不在になると女は売人の元に自ら歩いて帰った。売人は言う、お前はなんでもできる便利な女だなと。

武器種 大剣 レアリティ ★★★★ 
属性 光   シリーズ
追加日 2021年10月11日
EN Fortune's Tusk

神秘石の槍

深い、深い森の奥でとある男が宝石を拾いました。
その宝石は、見たこともない美麗な光を帯びており、
見つけた男は、これを売れば借金が返せるかもと喜びました。

男は、宝石を競売にかけることにしました。
宝石が放つ光は目の肥えた富豪達をも惹きつけ、
一、十、百と、どんどん値段がつり上がっていきます。

男は目の飛び出るような金額を前にして、
借金返済どころか、大金持ちになれると大喜びしました。
千、万、億と、競売は続き、値段はまだつり上がっていきます。

……そして数年の時が過ぎましたが、まだ競売は終わりません。
兆、京、垓……と、宝石の価値は上がり続けていますが、
拾った男は借金が返済できず、地道に働いているといいます。

武器種 レアリティ ★★★  
属性 光   シリーズ 神秘石
追加日 2021年10月11日
EN Cryptolith Spear

黒趾ノ短剣

死者を弔う場として存在していた、とある教会。そこには身寄りのない子供達も暮らしていた。教会が街から離れた地に位置していたため、子供達は教会から離れた事もなく退屈な日々を送っている。

ある日教会に、黒い鳥を肩に乗せた怪しい雰囲気の女が現れた。旅の途中だという女は、世界各地の逸話や伝奇を語り、大いに子供達を沸き立たせる。女性の去り際、子供達は旅への同行を懇願した。

すると女は子供達に条件を出す。「代わりに何か贈り物を頂戴。私を一番驚かせた贈り物をくれた子だけ着いて来ても良い」。子供達は教会の中にある限られた物の中で、三者三様の贈り物を用意した。

最終的に女の旅に同行を許されたのは、教会の地下にある死者の骸を差し出し、女の怒りを買った子供だった。もっとも、旅に同行したのは、女の連れた鳥の胃袋に入った肉片だけであったが。

武器種 小型剣 レアリティ ★★★★ 
属性 闇   シリーズ 黒趾
追加日 2021年10月11日
EN Blacktoe Dagger

10月20日追加

見習い魔女の杖

古くからそこに佇む、魔法使いの学舎。
ふたりの少女とひとりの少年が出会い、
温かな団らんでお互いの孤独を癒した。

暫しの時を経て、親友となった彼女達。
魔法使いに伝わる『契約の儀』を前に、
各々の想いを形にできず心を痛ませる。

祭り後の静けさが漂う、魔法使いの街。
勇気を出し想いを言葉にした彼女達は、
交差した好意を前に、散り散りとなる。

絆を深めたふたりが、契約を交わす日。
少年の死と、親友の少女の失踪により、
少女の心は再び、孤独に呑み込まれた。

武器種 レアリティ ★★   
属性 水   シリーズ
追加日 2021年10月20日
EN Apprience Witch's Staff
解放 サリュ(契の魔女)

10月22日追加

妄信ノ引キ金

権力者でお金持ち。そんな両親を親にもつ私はいわゆるお嬢様。常に命を狙われるから、いつからか護衛人がつくようになった。護衛のために両親とは会わなくなった。でも平気。彼が私のことをいつも護ってくれているから。

私は四六時中狙われている。だから彼はずっと私のそばにいて護ってくれた。護衛の時間と比例して、私は彼への想いを密かに膨らましていた。私がお姫様なら、彼はナイトってことね。禁断の恋のようでワクワクするわ。

ある日誘拐犯が現れた。命ではなく、私の身柄が目的のようね。様子を探ろうと誘拐犯の方に目を向けると、奴は銃を彼に向けていた。狙いは彼? そんな! 彼は私を守ってくれるが、彼のことは誰が守るの? 考えるより先に、体が動いていた。

ああ、間に合わなかった。撃ち抜かれて飛び散った頭部を目の当たりにし、彼の死を突きつけられる。泣き叫ぶ私の元に犯人が駆け寄り、何故か私の無事を確認してきた。意味がわからない、もうどうでもいい。私は誘拐犯の銃を奪い、自分の頭を撃ち抜いた。

武器種 レアリティ ★★★★ 
属性 火   シリーズ
追加日 2021年10月22日
EN Trusting Trigger
解放 グリフ(彩涙光の兵長)

絡繰ノ制裁棒

とある国で華やかな生活を送る貴族。彼は貧乏からの成り上がりであった。彼の地位は弛まぬ努力が生んだ結果であったが、周りの貴族はそれを認めず、彼のことを卑しい成り上がり貴族として忌み嫌い、避けていた。

ある日、行商人が歴史的価値があるという古い本と機械仕掛けの杖を持ってきた。提示された金額はとても高額であったが、成り上がり貴族の彼は出された商品を一瞥し、少し考えた末に購入を決めて大金を支払った。

買った本はとても古く、この国のものではない言語で書かれていた。周りの貴族は、教養のない成り上がりが流れの行商人に騙されて無価値なものに大金を払ったと噂にし、彼のことを嘲り笑い、馬鹿にした。

しかし、彼にはこの本を読むことができた。苦労して過ごした貧乏時代に覚えた言語。そこには機械仕掛けの杖の使用法が書かれていた。この本と杖があれば、いつでも周りの貴族を皆殺しにできると気づいた彼は、独りでニヤリと笑った。

武器種 レアリティ ★★★★ 
属性 火   シリーズ 絡繰
追加日 2021年10月22日
EN Mechanical Baton

無法者の大鉈

人里離れた山奥に、咎人達が暮らす集落があった。ある時、山で両親とはぐれた幼い少女が、その集落に迷い込んでしまう。さも場違いな来訪者に咎人達は構えた武器をほどき、顔を見合わせた。

純粋無垢な少女にあてられたのか、意外にも咎人達は彼女の事をかわいがった。腹は減ってないか、寒くはないか、綺麗な花をあげるよ、と、咎人達は次々と少女の愛らしさに心が洗われていく。

しばらくのち。少女は家に帰りたいと言った。しかし少女に親心を抱いてしまった人達は、彼女を鉄製の檻に閉じ込める。少女は 「みん なで町に降りよう」と訴えたが、その声は届かなかった。

咎人の集落は、冬眠を逃した野生の巨大熊に襲われた。しかし少女は、皮肉にも檻の中にいたおかげで事なきを得る。血と肉片に囲まれた檻の中で、少女は虚ろに囁く。「だから言ったのに……」と。

武器種 大剣 レアリティ ★★★  
属性 火   シリーズ 無法者
追加日 2021年10月22日
EN Outlaw's Hatchet

10月31日追加

暖氷の街灯

雪の白に塗りつぶされた、暗い夜道。
少女が1人、防寒具も身に着けぬまま歩いています。
手にした銀貨を固く握りしめ、母の待つ家を目指しているのです。
そんな少女の前に雪中から、暖かく光る不思議な杖が現れました。

少女はその暖かな灯に、母の手の温もりを思い出しました。
最後に頭を撫でてくれたのは、いつだったでしょうか。
その記憶に縋りつくように、少女は杖に駆け寄ります。
すると、杖の灯は強く輝き、光が少女を包みました。

少女は暖かな光の中で、幸せな記憶を思い出します。
昔食べたシチュー。暖炉の前で編み物をする母親。
お気に入りだった手袋とマフラー。飼っていた犬。
杖の灯は一層輝き、おかげで少女は寒くなくなりました。

翌朝、杖を手にした少女が氷漬けの姿で発見されました。
その杖は、使用者の暖かな記憶を奪い、灯に変換する魔具でした。
少女は記憶を失い、帰る家さえ分からなくなってしまったのです。
しかし凍った少女の顔には、暖かな笑みが浮かんでいたそうです。

武器種 レアリティ ★★★★ 
属性 火   シリーズ
追加日 2021年10月31日
EN Winter's Warmth
解放 サリュ(形而上の魔女)

枢の排剣

むかしむかしあるところに、子供好きの神父がいた。神父は孤児院を営み、芸術を愛し男の子たちに絵を教えるのが日課である。

神父は子供同士でモデルをさせ、絵の指導をする。子供の丸みのある体型の美しさを説明し、それは芸術そのものであると熱弁した。

ある日、男の子が神父に相談しに来た。体の変化に戸惑っているようだ。すると神父は祝いの食事を取ろうとキッチンへ向かう。

神父は料理に猛毒の絵の具を混ぜていた。「これで全て大丈夫、私は芸術を愛し子供たちを愛する神父なのだから」

武器種 大剣 レアリティ ★★★★ 
属性 火   シリーズ
追加日 2021年10月31日
EN Core-expelling Blade

金翅・瞬膜

ある広大な大陸の皇国は、長く平和な時世が続いたために芸術文化が花開いていた。絢爛な画を施された陶磁器は特に莫大な値がつき、芸術好みの皇帝が蒐集していた。

この国の片田舎で生まれた娘は、学はなかったが絵を描くのが得意で、都へ上って丁稚しながら焼き物を学んだ。初めて絵をつけた陶磁器が官吏の目に留まり、宮廷画家として宮廷へ召し迎えられた。

この娘はまた、美しかった。皇帝は、彼女の才能と美貌のどちらもいたく称賛し、後宮へと迎えたがった。いつでも好きな時に絵を描かせてくれるならという条件で、娘はそれを受け入れた。

皇帝の寵愛ぶりに、後宮の女達の恨みを買った娘は、ある晩何者かに右手を切り落とされた。筆を持てなくなった娘は世を嘆き、皇帝の蒐集物の中から舶来の銃を取り出し、咥えて引き金を引いた。

武器種 レアリティ ★★★  
属性 火   シリーズ 金翅
追加日 2021年10月31日
EN Goldfeather: Membrane

ミュゲ・ルミエール

貴族の家に生まれた僕は今日もママの言いつけを守る。毎日お勉強もするし、習い事もたくさんするんだ。僕はママの喜ぶ顔がみたいんだ。ママが喜んでくれるなら僕は頑張るよ。

今日の予定は朝に絵を習って、昼に剣術の稽古、夜になると舞踏会に出席するんだ。毎日大変だけど、ママが褒めてくれるなら僕はなんでもするよ。僕は言いつけを守るいい子だからね。

ついにママの言いつけを破ってしまった。習い事に行かずに学校のお友達と川遊びをしてしまったんだ。ママは怒るけど、ほんとはお友達と外で遊びたいんだよ。

あ!すっごくいいことを思いついた! これならママの言いつけを守ってお友達と遊べるね。なんで今まで思いつかなかったんだろう。だってママを殺しちゃダメって言ってなかったもんね。

武器種 格闘 レアリティ ★★★  
属性 光   シリーズ
追加日 2021年10月31日
EN Muguet Lumière
解放 フィオ(守護たる少女)

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