地引網


天の国のたとえである。どのような者が天の国に選ばれるのかを示している。

マタイ13:47-50
「また、天の国は次のようにたとえられる。網が湖に投げ降ろされ、いろいろな魚を集める。網がいっぱいになると、人々は岸に引き上げ、座って、良いものは器に入れ、悪いものは投げ捨てる。世の終わりにもそうなる。天使たちが来て、正しい人々の中にいる悪い者どもをより分け、燃え盛る炉の中に投げ込むのである。悪い者どもは、そこで泣きわめいて歯ぎしりするだろう。」

トマス福音書にも類似のたとえがあるが、マタイ福音書では「賢い漁師」は「天使」を意味していたが、こちらでは「人間」を意味しており、人間のあるべき生き方の説明になっている。したがって、マタイ福音書とはまったく別の内容になってしまっている。

トマス8
そして、彼が言った、「人間はその網を海に投じた賢い漁師のようなものである。彼はそれを小魚で満たして、海から引き上げた。それらの中に彼は、そのまんなかに一匹の大きなよい魚を見いだした。つまり、賢い漁夫である。彼は小魚を全部海に投じた。彼は大きな魚を選び出して、苦労するところがなかった。聞く耳ある者は聞くがよい。」
最終更新:2017年04月15日 08:07