レビ記

旧約聖書中の一書で、伝統的に三番目に置かれてきた。
古代、ユダヤ教では『レビ記』の内容を、神がシナイ山でモーセに語ったこと(出エジプト20-31章)であるとみなし、律法の源泉として尊重してきた。
なお、第8-10章および第24章10-23節は規定と逸話が一体となったものである。ここでは「※」記号を付けて他と区別することとする。

名称

ヘブライ名は冒頭1番目の言葉から"ויקרא‎"(Wayyiqrā,「神は呼ばれた」の意味) である。
ギリシャ語名"Λευιτικόν" (Leuitikon,「レビ人に関する事項」の意味)は、イスラエルの祭司として特別な役割を担ったレビ族に由来する。
英語名"Leviticus"は、ギリシャ語名の英訳である。
和名『レビ記』は、ギリシャ語名の和訳である。

内容

出エジプト記の内容である。なお、年数は聖書の年表に基づいて算出している。


構成

1.いけにえに関する規定集 (1-7章) [2453年]
  • 全焼のいけにえ (1章)
  • 穀物の捧げ物 (2章)
  • 和解のいけにえ (3章)
  • 罪と罪過の為のいけにえ (4章-6章7節)
  • 祭司たちの奉仕 (6章8節-7章)
2.祭司時代の始まり(8-10章) [2453年]
3.不浄なものに対する対処の規定集 (11-16章) [2453年]
  • 清い動物と汚れた動物 (11章)
  • 出産において (12章)
  • らい病において (13-14章)
  • 漏出する体液 (15章)
4.贖罪日に関する規定 (16章)
5.神聖法集(民に向けた規定集) (17-26章) [2453年]
  • 血の尊厳 (17章)
  • 性の尊厳 (18章)
  • 律法の神聖 (19章)
  • 裁きの厳しさ (20章)
  • 聖別された祭司 (21-22章)
  • 聖なる会合 (23章)
  • 不断の奉仕 (24章1-9節)
  • 神への冒涜 (24章10-23節)
  • 主に属する地 (25章)
  • 土地に対する契約 (26章)
6.誓約に対する評価 (27章)
最終更新:2017年09月24日 12:51