シリア語バルクの黙示録

旧約偽典の1つ。5章からなり、ベシッタ訳聖書に含まれる。3章の「その後、知恵は地上に現れ、人々の中に住んだ。」という箇所が有名である。
バルクの黙示録は2つに分類され、シリア語バルク黙示録とギリシャ語バルク黙示録がある。シリア語の方はパレスチナのファリサイ派に由来するが、ギリシャ語の方はシリアに由来する偽典に分類される。
バルクがエレミヤと関わる中で行った数々の行為は様々な文書に名前を寄与することとなった。この文書のほかにも『バルク書』や『バルクの残余のことば』などが存在する。

内容

シリア語バルク黙示録では、バビロン捕囚の時代、荒廃した祖国に残されたバルクが破局の理由を尋ねる。バルクはさまざまな幻によりバビロン(ローマ)の支配に代わるメシアの時代が到来するのを見る。アダム以後からメシアの到来までは十二に段階に分けて解釈される。
最終更新:2017年09月10日 10:02