「サンクトゥス」は、ラテン語で「聖なる」。「聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな、万軍の主よ。天と地はあなたの光栄にあまねく満ち渡る。天のいと高きところにホザンナ」。神への感謝を捧げ、その栄光を称える賛歌。
東方教会に起源をもつ祈祷で、典礼文は
イザヤ書から取られる。冒頭でサンクトゥスを三回唱えるので、和訳では「三聖頌」とも言う。ちなみにHosanna (ホサンナ)はヘブライ語の音訳で、原義は「救いたまえと(我らは)祈る」。
原文(ラテン語)
Sanctus, sanctus, sanctus,
dominus deus sabaoth.
Pleni sunt caeli et terra gloria tua.
Hosanna in excelsis.
和訳
聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな、
万軍の神よ、主よ
天と地はあなたの栄光に満ちています。
いと高きところにホザンナ
成立
ウジヤ王が死んだ年のことである。わたしは、高く天にある御座に主が座しておられるのを見た。衣の裾は神殿いっぱいに広がっていた。上の方にはセラフィムがいて、それぞれ六つの翼を持ち、二つをもって顔を覆い、二つをもって足を覆い、二つをもって飛び交っていた。彼らは互いに呼び交わし、唱えた。
「聖なる、聖なる、聖なる万軍の主。主の栄光は、地をすべて覆う。」
最終更新:2017年07月04日 08:05