著者
アモツの子イザヤによる。
イザヤ書1:1
アモツの子イザヤが、ユダとエルサレムについて見た幻。これはユダの王、ウジヤ、ヨタム、アハズ、ヒゼキヤの治世のことである。
イザヤの活動時期は、ウジヤ=アザルヤ1年(アダム歴3140年)~アザルヤ52年(アダム歴3191年)に始まりで、ヒゼキヤ1年(アダム歴3220-21年)~ヒゼキヤ29年(アダム歴3249年頃)の間と考えられる。
実際の歴史に換算すると、紀元前8世紀(紀元前700年代)頃と考えられる。
内容
ただし、実際の内容は以下のように分類される。
1.第一イザヤ:BC740~690年頃のエルサレムでの預言(1-39章)
- 終りの時代のイスラエル(1-5章)
- イザヤの召命(6章)
- アッシリアによる侵略と回復1(7-12章)
- 諸外国の滅亡(13-23章)(※ただしバビロンに関する預言は第二イザヤか?)
- 地上の荒廃(24-27章)(イザヤの祈り)
- アッシリアによる侵略と回復2(28-35章)
2.アッシリアの撤退とバビロンの台頭(36-39章):
列王記下18-20章と並列
3.第二イザヤ:BC539年頃の捕囚地バビロンでの預言(40-55章)
- イスラエルの解放(40-48章)
- 主のしもべ(42, 49-55章)
4.第三イザヤ:BC538~500年頃の
バビロン捕囚後(帰国後)のエルサレムでの預言(56-66章)
- 再勧告(56-59章)
- 回復と救い(60-66章)
第40章以降にイザヤという名前は出てこず、内容もかみ合わないことから、後に他の預言者によって書かれたものが、原イザヤ書に加えられた可能性が指摘される。
最終更新:2017年07月05日 21:35