イザヤ書38章からの抜粋である。
ヒゼキヤは病気であったが、神の奇跡により命を得た。その時に歌った祈り。
イザヤ書38:9-20
病気であったが、その病気が治って命を得たユダの王ヒゼキヤの記した歌、ミクタブ。
わたしは思った。
人生の半ばにあって行かねばならないのか
陰府の門に残る齢をゆだねるのか、と。
わたしは思った。
命ある者の地にいて主を見ることもなくなり
消えゆく者の国に住む者に加えられ
もう人を見ることもない、と。
わたしの生涯は羊飼いの天幕のように
引き抜かれ、取り去られてしまった。
わたしはわたしの命を織物のように巻き終わり
糸から切り離されてしまった。
昼も夜も
あなたはわたしの息の根を止めようとされる。
夜明けまでわたしはそれを甘んじて受け
獅子に砕かれるように
わたしの骨はことごとく砕かれてしまう。
昼も夜も
あなたはわたしの息の根を止めようとされる。
つばめや鶴のように
わたしはすすり泣きの声をあげ
鳩のようにわたしは呻く。
天を仰いでわたしの目は弱り果てる。
わが主よ、わたしは責めさいなまれています。
どうかわたしの保証人となってください。
わたしは何と言えば答えてもらえるのか
そのようなことをなさる主に。
わたしは心に苦痛を抱きながら
すべての年月をあえぎ行かねばならないのか。
主が近くにいてくだされば、人々は生き続けます。
わたしの霊も絶えず生かしてください。
わたしを健やかにし、わたしを生かしてください。
見よ、わたしの受けた苦痛は
平和のためにほかならない。
あなたはわたしの魂に思いを寄せ
滅びの穴に陥らないようにしてくださった。
あなたはわたしの罪をすべて
あなたの後ろに投げ捨ててくださった。
陰府があなたに感謝することはなく
死があなたを賛美することはないので
墓に下る者は
あなたのまことを期待することができない。
命ある者、命ある者のみが
今日の、わたしのようにあなたに感謝し
父は子にあなたのまことを知らせるのです。
主よ、あなたはわたしを救ってくださった。
わたしたちは命のあるかぎり主の神殿で
わたしの音楽を共に奏でるでしょう。
最終更新:2017年07月05日 22:06