放浪者 放浪者である君は果てしない冒険を続けている途中だ。この放浪が目的を達成したら終わるのか、次なる目標を定めて放浪を続けるのは誰にもわからない。ただ少なくとも、今はどこかに腰を落ち着ける時ではなく、君の足はまだ見ぬ何かに向かって歩みを止めることは無い。
君が放浪の旅に出たのは子どもの頃でも構わないし、大人になってからでも構わない。君には放浪の道連れがいるかもしれない。また、かつては道連れがいたかもしれない。君の放浪の目的はまだ見ぬ景色を目にするためだろうか? 強大なモンスターと戦うためだろうか? 偉大な足跡を残した先人に憧れたためだろうか? はたまた誰か大切な人との約束を守るためだろうか? ひょっとしたら君は、何者か偉大な存在に命じられて放浪を続け、その使命を果たさなければならないのかもしれない。
放浪者の利益
放浪者の背景を選択した場合、君は以下の利益を得る。
特徴:旅慣れ
君は各地を旅し続けたことで、一般的な共同体において施設や人物の担う役割を直感的に見極めることができるようになった。そのためこれまで訪れたことのない集落や都市においても、宿泊や食事、物品の取引についての交渉をするのに適切な施設や人物の場所を(それらが存在するのであれば)すぐに見つけ出すことができる。あくまでも見つけ出すことができるだけであり、適正レートでの取引が可能か、その共同体において君や君の仲間が受け入れられるかどうかはGMが判断する。
加えて君は、かつて訪れたことがある共同体に親友や恩人と呼べる良い絆を結んだ人物、はたまた仇敵や好敵手と呼ぶべき良からぬ絆を結んだ人物が存在するかもしれない。かつて君が冒険の舞台となる地域を旅したことがあるかどうか、そこでどのような人物と知り合った可能性があるのかを、GMと話し合っておくと良いだろう。
おすすめの人物像
放浪者である君はひとところに腰を落ち着けず、気付けば街からふらりといなくなり、数日か数週間か、はたまた数十年経った後で、ふと再び目の前に表れるような掴みどころのない人物である。各地を巡って様々な文化に触れたことが、君の人格的特徴や “尊ぶもの” に強く影響を与えている。
1d8 |
人格的特徴 |
1 |
旅は道連れ、道中知り合った人とは仲良くなるようにする。 |
2 |
ひとところに3日以上留まると、不機嫌になる。 |
3 |
旅先の国や都市、村の名物はできるだけチェックする。 |
4 |
旅の中で見つけたり気付いたりしたことは、何でもかんでも地図に書き込みたくて仕方がない。 |
5 |
人当たりがよく、対話時には笑顔を絶やさない。 |
6 |
絶対に故郷に足を向けて寝ない。 |
7 |
落ちている物は何かに使えるかもしれないので、拾って鞄にしまっておく。 |
8 |
明日は明日の風が吹く、物事を深く考えない。 |
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尊ぶもの |
1 |
人助け。多くの人に助けられて私はここにいる、困ったときはお互い様だ。(善) |
2 |
予定。物事は予定通りに進めなければいけない。(秩序) |
3 |
独立。他人との必要以上の馴れ合いは災いの種だ。(混沌) |
4 |
利己。そうそう再来することはないので、客の立場に思い切り甘える。(悪) |
5 |
興味。面白いかどうかが、物事の優先順位の基準だ。(属性問わず) |
6 |
自由。私は何ものにも加担せず、行きたいところに行く。(中立) |
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関わり深いもの |
1 |
旅で知った様々なことは、別の地で語らなければいけない。 |
2 |
いつか見た絵に描かれていた美しい風景が忘れられず、追い求めている。 |
3 |
誰かに頼まれて、探している人物がいる。 |
4 |
おとぎ話とされている“あること”を、真実だと証明したい。 |
5 |
とある人物に借りが有り、一生をかけてもそれを返さなければならない。 |
6 |
かつて小さな精霊を助けた。彼は何の能力も持たないが、今も良き相棒だ。 |
1d6 |
弱み |
1 |
魅力的な人物に目がなく、状況を考えずについつい声をかけてしまう。 |
2 |
すぐに空腹を訴えて、何かを食べたがる。 |
3 |
難しい話が始まると寝てしまう。 |
4 |
極度の方向音痴で、一人では目的地にたどり着けた試しがない。 |
5 |
行ったことがない場所についても、知ったかぶって説明してしまう。 |
6 |
万全の準備で旅立とうとするので、支度に時間がかかる。 |
最終更新:2022年09月15日 20:57