道具
道具を使うことで、道具なしではできないことができるようになる。たとえばアイテムの作成や修理、文書の偽造、鍵開けなどだ。
本項で紹介されているのは道具に関するハウス・ルールである。
追加ルール
道具習熟
道具への習熟は、その道具の使い方に関する幅広い知識も表している。
たとえば、君が
木彫道具を使って繊細な彫刻を作ろうとするなら、DMは君に【敏捷力】判定を行わせるだろう。一方、きわめて硬い木材を使って何かを作ろうとする場合は【筋力】判定を要求されるかもしれない。
いずれの場合でも、君が
木彫道具に習熟しているなら、
その判定に利益を得ることができる。
君は
背景などから道具への習熟を得られる。
道具に対する習熟を得た場合、キャラクター・シートの「習熟」欄に記載すること。
- 道具の中身:その道具/用具/用品一式が具体的に何と何からなるかを詳しく説明する。特定の道具に習熟しているキャラクターは、その道具の中身すべての扱い方を心得ている。
- 利益:君がある道具に習熟しているなら、君はその道具に関連した技能判定、能力値判定に習熟ボーナスを加えることができる。
幾つかの用途は(道具不要)と特別に記されている。これはその用途に関する利益を得るために道具そのものを必要としないということである。ある道具に習熟している冒険者は、“その道具の直接的な使い方とは必ずしも関係しないが、その道具を使う仕事や職業に関する経験や知識といったさまざまな側面にも通じているもの”であることを表している。- さらなる洞察:ある技能判定に道具の使用と技能の使用がともに可能で、かつ君がその道具に習熟しておりその技能が“修得済み”ならば、君はその判定において君の習熟ボーナスの値は2倍になる。これはつまり、その技能判定の成功確率が上がることを意味する。
- さらなる利益:ある判定に道具の使用と技能の使用がともに可能で、かつ君がその道具に習熟しており、かつその技能が“修得済み”ならば、君はその技能判定に成功したなら、さらなる利益を得られる。具体的な利益としては(1)より詳しい情報が得られたり、(2)別種類の判定にも成功したのと同様の効果が得られたり(くだんの別種類の判定に使用する技能も“修得済み”のみ)、(3)技能チャレンジにおいて1回以上の成功と数えられる場合、追加で1回の成功とカウントされる。
たとえば(2)であれば、君が石工道具に習熟しており、〈知覚〉と〈地下探険〉が“修得済み”なら、〈知覚〉判定に成功することで、石壁の隠し扉を発見できる。さらに、君は単に隠し扉の存在に気づくだけではなく、石工道具に習熟している故にその隠し扉の開け方を判断するための〈地下探険〉判定にも自動的に成功することができる。
道具表
この表は道具の一覧である。各道具はその完全な名称の五十音順に並んでいる。
道具の詳細
楽器の習熟は、その楽器を演奏する技法に長けていることを意味する。加えて、その楽器でよく演奏されるいくつかの曲の知識も含む。
個々の楽器は個別の習熟を要する。
道具表には
最も一般的な楽器をいくつか例示している。
- 利益:君がある楽器に習熟しているなら、その楽器を演奏するために君が行うあらゆる能力値判定に習熟ボーナスを得る。
- 〈芸能〉:演技に楽器を活かすことで、見事な芸を見せる腕前が高まる。
- 〈歴史〉(道具不要):楽器の習熟は、自分の使う楽器と関係ある知識を思い出す助けになる。
- 作曲(道具不要):大休憩の一部として、自分の楽器のために新しい曲と詞を作ることができる。この能力は貴族に感銘を与えたり、覚えやすい“ふし”に乗せてスキャンダラスな噂をまいたりするのにも役立つ。
楽器
用途 |
難易度 |
曲を識別する |
簡単 |
曲を即興で作る |
困難 |
偽造用具は、文書のニセものを作り、特定人物の印章や署名をまねるのに役立つ。
- 道具の中身:偽造用具には複数種類のインク、各種の羊皮紙と紙、羽ペン数本、印章と封蝋、箔押しに使う金箔銀箔、溶けた蝋を整形して印章の跡と同じ形にするための小さな道具類が含まれる。
- 利益:偽造用具に習熟しているなら、文書を物理的に偽造するするために君が行うあらゆる能力値判定に習熟ボーナスを得る。
- 〈知覚〉:物体を検分する際、偽造用具に習熟していると、その物体がどうやって作られているか、および本物かどうかを見分けるのに役立つ。
- 〈はったり〉:精巧な偽造品、たとえば君が貴族であることを示す偽造文書や偽造通行証があると、ウソがさらに“もっともらしく”なる。
- 〈魔法学〉(道具不要):小休憩の開始時に“簡単”な難易度の【判断力】〈魔法学〉判定に成功することで、魔法のアイテムが本物かニセものかを判断できる。
- 〈歴史〉:ニセの歴史的文書を作る(〈歴史〉判定)ことや、古い文書が本物かどうかを見分ける(【判断力】〈歴史〉判定。道具不要)ことができる。
- 他の道具:他の道具の知識があれば、君の偽造はさらに“もっともらしく”なる。たとえば地図作成道具に習熟しているならニセ地図を作る際にさらなる洞察が得られる。
- ニセ文書高速作成:1時間を費やすことで、長さ1ページ以下の偽造文書を作成できる。大休憩の一部として、長さ4ページ以下の偽造文書を作成できる。君の偽造用具を使った【知力】〈はったり〉判定結果が、他の者がその文書がにせものだと気づくための〈看破〉判定の難易度となる。
偽造用具
用途 |
難易度 |
筆跡をまねる |
標準 |
封蝋に捺された印を模造する |
困難 |
- 道具の中身:各ゲーム道具には1種類または1くくりのゲームをプレイするのに必要なものがすべて入っている。たとえばカード1セット、たとえば盤とコマ。
- 利益:あるゲーム道具に習熟しているなら、そのゲームをプレイするために君が行うあらゆる能力値判定に習熟ボーナスを得る。
- 〈看破〉:人とゲームをするのは、相手の人となりを知る良い方法だ。一緒にゲームをすることで、以降、相手の言うことの真偽を見抜くのも相手の今の気分を読むのもうまくなるが得られる。
- 〈盗賊〉:〈盗賊〉はゲームでイカサマをするのに役立つ技能だ。この技能が“修得済み”ならコマとコマを入れ替えることも、カードを手のひらに隠すことも、賽の目を変えてしまうこともできる。
- 【敏捷力】〈はったり〉(〈盗賊〉):ゲーム中に素早い動きでゲーム道具を操ってそちらに相手の注意をひくのは、スリを働く上で大いに役立つ。
- 〈歴史〉(道具不要):君は1つのゲームがうまいだけでなく、そのゲームの歴史や、そのゲームに関わりのある重要事件や歴史的重要人物にもくわしい。
ゲーム道具
用途 |
難易度 |
プレイヤーのイカサマを見破る |
〈はったり〉との対抗判定 |
相手の人となりに関する知見を得る |
標準 |
外科医道具に習熟している者は、クリーチャーの怪我や病気を診断したり、
魔法的な手段によらずして治療するための外科手術を行うことができる。また、解剖学にも専門知識を有する。
- 道具の中身:外科医道具には革手袋、外科手術用のナイフ、針と細いワイヤーまたは糸、蝶番付きのスプリントまたはブレイス、小さなスチール・コーン(聴診器)、小さな鏡、白熱させて傷口を焼灼する真鍮製のくさび、瀉血用のヒルを入れた壺、包帯、軟膏、強いブランデーのボトルなどが含まれている。
- 利益:外科医道具に習熟しているなら、応急手当や病気の診断、治療のために君が行うあらゆる能力値判定に習熟ボーナスを得る。
- 【敏捷力】〈治療〉:負傷していたり、病気にかかっているクリーチャーを死に至らしめることなく肉体を切開し、体内から異物を取り除いたり、患部を切除したり、傷口を縫合するなどの外科手術を行う際には、外科医道具が必須である(手術にかかる時間や難易度はDMが決定する)。
外科医道具
用途 |
難易度 |
クリーチャーの死因を突き止める |
簡単 |
傷を作った武器がいかなるものであるかを推理する |
標準 |
クリーチャーの怪我や病気を診断する |
その怪我や病気のレベルでの困難 |
航海道具の習熟は、星を見て正しい針路を判断する役に立つ。また、方向感覚が発達しているため、地図海図を見て有益な洞察を得ることができる。
- 道具の中身:航海道具には、六分儀1つ、コンパス1つ、カリパス(コンパス型の双脚を開閉して物の寸法を測る測定用補助器具)、定規1本、羊皮紙、インク、羽ペン1本が含まれる。
- 利益:航海道具に習熟しているなら、航路を策定し海図通りに進んだり、海で迷うのを避けたりするために君が行うあらゆる能力値判定に習熟ボーナスを得る。
- 〈自然〉:航海道具の知識が、地上においても道に迷うのを防ぐのに役立ち、街道や居住地の有りそうな場所の見当をつけるのにも役立つ。
- 位置&時間測定:入念な測定によって、自分が海図の上でどこにおり、今が何時かを判断することができる。
航海道具
用途 |
難易度 |
針路を策定する |
簡単 |
海図上での現在位置を判断する |
困難 |
石工道具があれば石造の構築物を作ることができる。煉瓦や石のブロックを積んで作った壁や建物などもこれに含まれる。
- 道具の中身:石工道具は、漆喰ごて1つ、金鎚1つ、のみ1つ、はけ数本、曲尺1つから成る。
- 利益:この道具を用いた職人仕事のために君が行うあらゆる能力値判定に習熟ボーナスを得る。
- 〈歴史〉(道具不要):石工の経験が、石造建築の建築年代や用途を識別し、誰が建てたかを推測するのに役立つ。
- 〈知覚〉、〈地下探険〉(道具不要):石の壁や床の“まわりと違うところ”を見て取ることができ、はねあげ戸や隠し通路を発見するのがうまい。
さらに、石造構造物内部のエリアを検分する際にさらなる洞察が得られる。
- 壁崩し(道具不要):石工の知識があるため、煉瓦や石のブロックを積んで作った壁の弱い箇所を見てとることができる。そうした構築物に対して、君の[武器]攻撃は2倍のダメージを与える。
石工道具
用途 |
難易度 |
石壁にのみで小さな穴をあける |
簡単 |
石壁の弱い箇所を発見する |
標準 |
画材の習熟は、形を描き色を塗る能力を表す。また、画材に習熟した者は美術史を理解しており、それが美術品を検分する際の助けになる。
- 道具の中身:画材にはイーゼル1脚、カンパス、絵の具、筆数本、木炭の棒数本、パレット1つが含まれる。
- 利益:この道具を用いた職人仕事のために君が行うあらゆる能力値判定に習熟ボーナスを得る。
- 〈宗教〉、〈魔法学〉、〈歴史〉(道具不要):画材に習熟していることが、美術品に関係するさまざまな知識を思い出す助けになる。たとえばある絵にこもる魔法の力の話、たとえばダンジョンで発見した奇妙な壁画の起こりの話などである。
- 〈知覚〉(道具不要):絵画その他の視覚的な美術品を検分する際、作りかたを知っているぶん、さらなる洞察を得られる。
- 描画:1時間を費やすことで簡単な美術品を生産できる。これは大休憩の一部としても行える。
小休憩の一部としても、精緻なものではないが、それでも一つの似顔絵を描いたり風景をスケッチしたり、実際に見た美術品を手早く模写したりすることはできる。
画材
用途 |
難易度 |
正確な肖像画を描く |
簡単 |
隠れたメッセージを含んだ絵を描く |
困難 |
鍛冶道具があれば金属を加工し、金属を加熱して形を変え、金属製品の傷んだ箇所を修理し、金属のインゴットを役に立つ品物に変えることができる。
製作の項も参照のこと。
- 道具の中身:鍛冶道具には金鎚各種、やっとこ各種、木炭、布、砥石1つが含まれる。
- 利益:この道具を用いた職人仕事のために君が行うあらゆる能力値判定に習熟ボーナスを得る。
- 〈知覚〉(道具不要):武器、鎧、その他の金属製品を検分する際、他人が見過ごしてしまうような手がかりを見つけ推論を行うことができる。
- 〈魔法学〉、〈歴史〉(道具不要):身につけた技術のおかげで、武器のような金属製品を検分する際にさらなる洞察を得られる。
- 金属製品修理:鍛冶道具と、金属を柔らかくできるだけの熱を持ったむきだしの火があれば、君は1時間作業するごとに1つの金属製品の受けたダメージを10hpだけ回復させることができる。
鍛冶道具
用途 |
難易度 |
なまった刃を研ぐ |
簡単 |
鎧を修理する |
標準 |
非魔法的な金属製品を分解する |
標準 |
ガラス吹き道具に習熟している者は、好きな形のガラスを作れるうえ、ガラス製品の製法にも専門知識を有する。
- 道具の中身:ガラス武器道具には吹きざお1本、小さな金板(溶けたガラスを整形するときに使う平らな台板)、型、大きなピンセットが含まれる(ガラス加工に必要な熱源は含まれない)。
- 利益:この道具を用いた職人仕事のために君が行うあらゆる能力値判定に習熟ボーナスを得る。
- 〈知覚〉(道具不要):周囲を検分する際、手がかりがガラスの破片やガラス製品に関わりがあるなら、ガラス細工の知識が役に立つ。
- 〈魔法学〉、〈歴史〉(道具不要):ガラスづくりの技術に関する知識は、薬びんや、宝の山にあったガラス製の品など、ガラスでできたものを検分する際に役に立つ。
たとえばガラス製の薬びんが中身のせいでどんな影響を被っているのか(かすが残っている、ガラスがゆがんでいる、ガラスが汚れているなど)を調べるのはポーションやエリクサーの効果を判断するのに役に立つ。
- もろい箇所の発見(道具不要):君はガラス製の物体を1分観察すればそのもろい箇所を見抜ける。もろい箇所にヒットさせてその物体に与えたダメージはみな2倍になる。
ガラス吹き道具
用途 |
難易度 |
ガラスの出どころを識別する |
簡単 |
ガラス製の物体の中に何が入っていたかを判断する |
困難 |
革細工の知識には、動物の皮とその声質に関する知識や、レザー・アーマーやそれに類する品々の知識も含まれる。
- 道具の中身:革細工道具にはナイフ1本、小さな小槌1つ、縁取り器1つ、糸、革の端切れが含まれる。
- 利益:この道具を用いた職人仕事のために君が行うあらゆる能力値判定に習熟ボーナスを得る。
- 〈知覚〉(道具不要):革製品を検分したり革製品に関する手がかりを調べる際、さらなる洞察を得られる。
- 〈魔法学〉(道具不要):革細工に通じているため、ブーツや一部のクローク(外套)など、革製の魔法のアイテムを検分する際にさらなる洞察を得られる。
- 皮革の識別(道具不要):皮や革でできたアイテムを見れば、その革が何から取ったものか、加工に特別な技術が使われているかがわかる。たとえばドワーフの技で細工した革とハーフリングの技で細工した革の違いを見て取れる。
革細工道具
用途 |
難易度 |
革製品の外見を調整する |
簡単 |
革製品の来歴を判断する |
困難 |
木彫道具があれば、木材から木製の小物や矢柄など、精密な物品を作成できる。
- 道具の中身:木彫道具はナイフ1本、丸ノミ1本、小さなのこぎり1本から成る。
- 利益:この道具を用いた職人仕事のために君が行うあらゆる能力値判定に習熟ボーナスを得る。
- 〈自然〉(道具不要):木製の物体に関する知識のおかげで、樹木を検分する際、物体を検分する際、さらなる洞察が得られる。
- 〈魔法学〉、〈歴史〉(道具不要):身につけた技術のおかげで、小像や矢のような木製の物体を検分する際、さらなる洞察が得られる。
- 木造品修理:1時間を費やすことで、ダメージを受けた木製品を1つ修理できる。
- アロー作成:充分な量の木があれば、1時間を費やすことで、最大5本までのアロー(矢)を作成できる。大休憩の一部として行う場合、最大20本まで作成できる。
木彫道具
用途 |
難易度 |
小さな木製の像を作る |
簡単 |
木材に細かな模様を彫る |
標準 |
靴直しの仕事は冒険者がやるには卑しい仕事にすぎると思う人もあろう。けれど、荒れ果てた広野を旅し恐るべき迷宮に挑むとき、よい靴はなくてはならないものだ。
- 道具の中身:靴直し道具は金鎚1つ、錐1本、ナイフ1本、靴台1つ、革切り包丁1つ、予備の革、糸から成る。
- 利益:この道具を用いた職人仕事のために君が行うあらゆる能力値判定に習熟ボーナスを得る。
- 〈知覚〉(道具不要):はきものからは、おどろくほど多くの秘密が読み取れる。靴と靴についた泥を調べれば持ち主が最近どこを訪れたかがわかる。靴直しの経験があれば、いたんだ靴を見たとき、どうやっていたんだかも見当がつきやすい。
- 〈魔法学〉、〈歴史〉(道具不要):靴の知識が、魔法のブーツの魔法の力や来歴を識別するのに役立つ。
- 靴の手入れ:大休憩の一部として、仲間たちの靴の手入れができる。そうしたならば次の24時間には、君が手入れをした靴をはいた、君が選択した6体までのクリーチャーは、1日10時間までの移動を、〈持久力〉判定を行う必要なく行うことができる。
- 隠し収納の作成:8時間の作業によって、靴に1つの隠れた収納空間を設けることができる。この隠し収納には長さ3インチ(約7.6cm)、幅と深さ1インチ(約2.5cm)までのものが入る。【知力】〈盗賊〉判定を行うこと。その結果が、その隠し収納があるのを発見するための【知力】〈知覚〉判定の難易度になる。
靴直し道具
用途 |
難易度 |
靴の年代と起源を判断する |
簡単 |
靴のかかとに隠し収納があるのを発見する |
標準 |
醸造とは発酵によって飲み物(主に酒)を作ることである。酒はアルコール飲料として用いられるが、それに加えて、醸造の過程には水をきれいにすることも含まれている。酒を作るには発酵作用に数週間を要するが、実際の作業時間はのべ数時間に過ぎない。
- 道具の中身:醸造用具には大きなガラスの瓶、一定量のポップ、サイフォン1つ、数フィートぶんの管が含まれる。
- 利益:この道具を用いた職人仕事のために君が行うあらゆる能力値判定に習熟ボーナスを得る。
- 〈交渉〉(道具不要):時として大量な酒はかたくなな心をも和らげる和らげる。醸造用具に習熟している者は、人に酒を勧め、心を和らげるに足るだけの酒を飲ませるのに長けている。
- 〈治療〉(道具不要):醸造用具への習熟は、アルコールの害を受けた者を手当する時や、アルコールを用いて苦痛を和らげる時にさらなる洞察を与えてくれる。
- 〈歴史〉(道具不要):醸造用具に習熟している者は、アルコールを重要な要素として含む事柄に関してさらなる洞察を得られる。
- 飲料水:醸造知識を有するものは、本来飲用に適しない水を浄化できる。1時間を費やすことで1ガロン(約3.8リットル)、大休憩の一部としてなら6ガロン(約23リットル)の水を浄化できる。
醸造用具
用途 |
難易度 |
飲料中の毒や不純物を感知する |
簡単 |
アルコールを鑑定する |
標準 |
アルコールの影響を無視する |
困難 |
織工道具があれば、布を織り、そして服に仕立て上げることができる。
- 道具の中身:織工道具には糸、何本もの針、布地が含まれる。織工道具に習熟した者は織機の扱いも心得ているが、こうした機械はあまりにも大きくて持ち運べない。
- 利益:この道具を用いた職人仕事のために君が行うあらゆる能力値判定に習熟ボーナスを得る。
- 〈知覚〉(道具不要):壁掛け、掛け布、カーテン、家具覆い、クッション、衣類、その他の布製品を検分する際、布製品の製造過程の知識を生かして、他人が見過ごしてしまうような手がかりを見つけ推論を行うことができる。
- 〈魔法学〉、〈歴史〉(道具不要):身につけた技術のおかげで、クローク、ローブ等の布製品を検分する際にさらなる洞察を得られる。
- 布製品修理:1時間を費やすことで、ダメージを受けた布製品1つを修理できる。
- 衣類作成:充分な量の布と糸があれば、大休憩の一部として中型サイズ以下の1体のクリーチャー用の服を1着作成できる。
織工道具
用途 |
難易度 |
服を仕立て直す |
簡単 |
服の穴を塞ぐ |
簡単 |
服を1着仕立てる |
標準 |
書道は文字を書くことを精妙な美しい芸術として扱う。書家は、余人にはなかなか真似できぬ書体で、目に快い文を記す。また書家は書道用品があれば書を検分してその真贋を見抜くこともできる。書家の修行の中で、先人の書を学び、その書きぶりや意匠をまねることに長い時間を費やしてきたからである。
- 道具の中身:書道品品にはインク、羊皮紙12枚、羽ペン3本が含まれる。
- 利益:この道具を用いた職人仕事のために君が行うあらゆる能力値判定に習熟ボーナスを得る。
- 〈魔法学〉(道具不要):書道は魔法の書き文字の中身を見分けるにはほとんど助けにならない。だが書道用品の習熟は、魔法的な性質を持った文を“誰が”書いたかを見分ける助けになるかもしれない。
- 〈歴史〉(道具不要):書道用品の習熟があれば、古代の書物、巻き物、その他の文章(石に刻まれたルーン文字や、フレスコ画その他の美術品に記されたメッセージを含む)を分析/検分するための判定に成功した際、さらなる利益を得られることがある。
- 宝の地図の判読(道具不要):書道用品に習熟している者は、地図を検分することができる。【知力】判定に成功すれば、その地図がどれくらい古いものか、地図に隠されたメッセージがありはしないか等の事柄がわかる(注:難易度はDMが決定する)。
書道用品
用途 |
難易度 |
非魔法的な文を誰が書いたものか見分ける |
簡単 |
書き手の精神状態を判断する |
標準 |
偽造された文書を偽造だと見抜く |
標準 |
署名を偽造する |
困難 |
大工仕事を心得た者は、木造の構築物を組み立てることができる。大工は家や小屋を建て、木製の棚その他の品々を作れる。
- 道具の中身:大工道具にはのこぎり1つ、金鎚1つ、釘、手斧1丁、曲尺1つ、物差し1本、かんな1つ、のみ1つが含まれる。
- 利益:この道具を用いた職人仕事のために君が行うあらゆる能力値判定に習熟ボーナスを得る。
- 〈隠密〉(道具不要):木製の床の弱い箇所を見てとり、踏むときしきし、みしみしいうところを容易に避けることができる。
- 〈知覚〉(道具不要):木製の構造物内のエリアを探索する際、さらなる洞察を得られる。特定エリアを発見させないための建築上のトリックの手口が頭に入っているからである。
また、木製の壁や床のおかしなところに目ざとく気づき、はね上げ戸や隠し通路をより簡単に発見できる。
- 〈歴史〉(道具不要):大工道具の習熟は、木製の建物その他の大きな木製の物体の用途や起源を判別するのに役立つ。
- 戸口の補強:必要な材料があるとき1分間の作業をすれば、扉や窓をこじ開けるのをより困難にする(こじ開ける難易度を+5する)ことができる。
- 一時的避難所:大休憩の一部として差し掛け小屋その他の避難所を建て、自分たち一行を休憩の間雨露や直射日光から守ることができる。これはありあわせの木材を使って手早くでっち上げたものなので、作ってから1d3日後には崩れてしまう。
大工道具
用途 |
難易度 |
単純な木製の構造物を作る |
簡単 |
複雑な木製の構造物を設計する |
標準 |
木製の壁の弱い箇所を発見する |
標準 |
木製の扉をこじ開ける |
困難 |
地図作成道具を使えば、正確な地図を作成して、自分たちのためにも後から同じ道を行く者のためにも旅を楽にすることができる。こうした地図には、大は山脈全体を描いたものから、小はダンジョンの1階層の構造を描いたものまで、さまざまなものがあり得る。
- 道具の中身:地図作成道具には羽ペン1本、インク、羊皮紙、作図用コンパス1つ、カリパス、物差し1本が含まれる。
- 利益:この道具を用いた職人仕事のために君が行うあらゆる能力値判定に習熟ボーナスを得る。
- 〈自然〉、〈地下探険〉(道具不要):物理的な地勢に詳しいため、周囲の地形に関する疑問に答えたり問題を解決したりするのがうまい。
また、地理をよく心得ているため、村や町がありそうな場所を予測すること、道に迷うのを防ぐことが得意である。
- 〈宗教〉、〈魔法学〉、〈歴史〉(道具不要):これらの技能を使うとき、地図と土地に関する知識を用いて、さらなる詳細な情報を得ることができる。たとえば、地図に隠されたメッセージに気づく、地図がいつのものかを見分けてそれ以後に地形が変わっていないかを判断する、等である。
- 地図の作成:君は旅行中、他の活動に従事するのに加えて地図を描くこともできる。
地図作成道具
用途 |
難易度 |
地図の作成年代と起源を判断する |
簡単 |
特定のランドマーク(目印となるような地形や建物)までの方向と距離の見当をつける |
標準 |
地図がにせものかどうかを見分ける |
標準 |
地図の欠けた部分を補う |
困難 |
冒険の生活はきびしい。だが、旅に1人の料理人が同行すれば、皆の食事は堅パンと干し果物という変わりばえしない代物ではなく、もっとずっといいものになる。
- 道具の中身:調理用具には金属製のなべ1つ、複数のナイフとフォーク、かきまぜ用のさじ1つ、おたまじゃくし1つが含まれる。
- 利益:この道具を用いた職人仕事のために君が行うあらゆる能力値判定に習熟ボーナスを得る。
- 【判断力】“〈自然〉、〈地下探険〉”(道具不要):食糧の確保を行うとき、余人にはとても食物にできない代物をあさってきて、滋養ゆたかな料理を作りあげることができる。
- 〈治療〉:治療をほどこすとき、すっぱい薬や苦い薬を、おいしい飲み物に変えてしまうことができる。
- 〈歴史〉(道具不要):調理技術の知識を生かして、ある文化の食習慣に含まれる社交の作法を分析することができる。
- 食事の支度:1時間を費やすことで、おいしい食事を支度することができる。その食事は仲間たちが力を取り戻す助けになる。君、および君が選んだ5体(大型サイズなら2体)までのクリーチャーは、以降24時間の間、小休憩中に消費した回復力1回ぶんにつき追加で1hpを回復する。ただし、君が調理用具と充分な量の食物を利用できる場合に限る。
調理用具
用途 |
難易度 |
普通の料理を作る |
簡単 |
特定の料理と同じものを作る |
簡単 |
食物の中の毒や不純物に気づく |
標準 |
ごちそうを作る |
標準 |
陶芸道具は各種陶器、中でも壺その他の容器を作るのに使われる。
- 道具の中身:陶芸道具には陶芸針(すじやもようを彫る針)、仕上げ板、へら、ナイフ1本、カリパスが含まれる。
- 利益:この道具を用いた職人仕事のために君が行うあらゆる能力値判定に習熟ボーナスを得る。
- 〈知覚〉(道具不要):陶器を検分する際、普通と違う小さな箇所に目をとめて、他人が見過ごしてしまうような手がかりをつかみ、さらなる洞察を得ることができる。
- 〈歴史〉(道具不要):陶芸の修行が、陶芸を識別しそれがいつ、どこで、どんな文化のもとで作られたかを識別するのに役立つ。
- 陶器の復元:陶器のかけらを検分して、その器のもともとの無傷の姿を判断し用途の見当をつけることができる。
陶芸道具
用途 |
難易度 |
器にむかし何が入っていたかを判断する |
簡単 |
実用に耐える壺を作る |
標準 |
陶製の物体の弱い箇所を発見する |
困難 |
宝石細工道具の訓練には、宝石を美しく整えるための基本的な技法が含まれる。また、この訓練によって貴石宝石を判別する技術も身につく。
- 道具の中身:宝石細工道具は小さなのこぎりと鎚が1つずつ、やすり各種、ペンチ、ピンセットから成る。
- 利益:この道具を用いた職人仕事のために君が行うあらゆる能力値判定に習熟ボーナスを得る。
- 〈知覚〉(道具不要):宝石のはまったものを検分する際、宝石細工道具の習熟は、そのものに隠された手がかりを見つけるのに役立つ。
- 〈魔法学〉(道具不要):宝石細工道具に習熟している者は、宝石の神秘的な用法として知られているものの知識がある。この洞察は、宝石や宝石を散りばめたアイテムに関する〈魔法学〉判定を行う時に役立つ。
- 宝石の識別(道具不要):宝石を識別し、その価値を一目で見抜くことができる。
宝石細工道具
用途 |
難易度 |
宝石の見栄えを調整する |
標準 |
宝石の来歴を判断する |
困難 |
よろず修理道具は、いろいろな一般的な物体を修理するために使用できる。この道具で一から作成できる物はあまりないが、破れた布をつくろったり、なまった剣を研いだり、ボロボロのチェインメイルを修理したりするには大いに役立つ。
- 道具の中身:よろず修理道具には各種の手持ち工具類、針と糸、砥石1つ、布と革の端切れ、にかわの入った小さなつぼ1つが含まれている。
- 利益:この道具を用いた職人仕事のために君が行うあらゆる能力値判定に習熟ボーナスを得る。
- 〈知覚〉(道具不要):傷んだ物体を検分する際、どれほど前にどうやって傷ついたかを判断できる。
- 〈歴史〉(道具不要):物体の古さと起源を判断できる。たとえ元の物体の部品がいくつか残っているだけでも、これは可能である。
- 修理:1時間作業するごとに1つの物体の受けたダメージを10hpだけ回復させることができる。どんな物体の場合も、それを修理するのに使う原材料は必要になる。金属製の物体の場合、その金属を柔らかくできるだけの熱を持ったむきだしの火も必要である。
よろず修理屋道具
用途 |
難易度 |
無効化されたしくみを一時的に修理する |
簡単 |
品物を半分の時間で修理する |
標準 |
ガラクタから一時的に使える品物をこしらえる |
困難 |
錬金術用品があれば、キャラクターは
酸や“
錬金術師の火”など、さまざまな有用な混合物を作成できる。
- 道具の中身:錬金術用品にはガラス製ビーカー2つ、火の上にビーカーを固定する金属製スタンド1つ、ガラス製の攪拌棒1本、小さな乳鉢と乳棒1組、一般的な錬金術の素材(塩、鉄粉、精製水など)を収めたポーチ1つが含まれる。
- 利益:この道具を用いた職人仕事のために君が行うあらゆる能力値判定に習熟ボーナスを得る。
- 〈知覚〉:手がかりを求めて特定のエリアを捜査する際、錬金術用品に習熟している者は、そのエリアで使用された化学薬品その他の物質に関してさらなる洞察を得られる。
- 〈魔法学〉:錬金術用品に習熟している者は、ポーションやそれに類するものに関する〈魔法学〉判定で、さらなる情報を解き明かすことができる。
- アイテム作成:錬金術用品への習熟を活用すれば一部の錬金術アイテムを含めたアイテムを作成できる。これには原材料(錬金術アイテムの場合は適切な儀式構成要素、それ以外の場合は錬金術の秘薬)が必要になる。君は大休憩の一部として油、香水、酸、石鹸、耐毒剤、“錬金術師の火”のいずれかを1個/1服/1ビンだけ作成できる。作成したアイテムの価格の半分だけ、手持ちの原材料を(gp単位で)減らすこと。
- 《錬金術師》:君が《錬金術師》特技を修得していおり、かつ錬金術用品に習熟しているなら、君が錬金術アイテムを作成する際に必要な構成要素費用が通常の半分になる。酸、耐毒剤、“錬金術師の火”なら(半分ではなく)1/4になる。
錬金術用品
用途 |
難易度 |
ひとかたまりの濃い煙を生み出す |
簡単 |
毒を識別する |
簡単 |
物質を識別する |
標準 |
火をおこす |
標準 |
酸を中和する |
困難 |
調毒道具は盗人、暗殺者など、後ろ暗い稼業の者に好まれる。調毒道具があれば毒を盛りあるいは塗ることも、さまざまな材料から毒を作ることもできる。また、毒の知識は毒の手当をする役にも立つ。
- 道具の中身:調毒道具にはガラス製の小ビン数本、乳鉢と乳棒1組、化学薬品類、ガラス製の攪拌棒1本が含まれる。
- 利益:毒の調合または使用のために君が行うあらゆる能力値判定に習熟ボーナスを得る。
- 〈自然〉、〈地下探険〉(道具不要):毒を扱った経験から、どの動植物が有毒かどうかという知識を得られる。
- 〈知覚〉(道具不要):毒の知識があるため、毒物を慎重に扱う方法を理解している。そのことが、毒のある物を検分する時や、毒に関わる事件から手がかりを引き出す時に役に立つ。
- 〈治療〉:毒の犠牲者を治療する際、毒の知識があるため、どう治療するのが一番いいかについてさらなる洞察を得られる。
- 〈歴史〉(道具不要):毒を扱う訓練を受けていることが、毒を使った有名事件関係の事柄を思い出そうとする時に役立つ。
- 毒の取り扱い:調毒道具の習熟により、自分を毒の効果にさらす危険なく毒を扱い、盛り、塗ることができる。
調毒道具
用途 |
難易度 |
物体に毒が入っている/塗ってあるのに気づく |
簡単 |
毒の効果を判断する |
困難 |
盗賊道具はおそらく冒険者が一番よく使う道具一式であり、鍵を開け罠を無力化するために道具が揃っている。この道具に習熟すれば、罠と鍵に関する一般的な知識も得られる。
- 道具の中身:盗賊道具には小さなやすり1本、鍵開け道具セット、金属の柄がついた小さな鏡、細身のハサミ1つ、ペンチ1つが含まれている。
- 利益:罠を無力化したり解錠するために君が行うあらゆる能力値判定に習熟ボーナスを得る。
- 〈盗賊〉:“解錠”や“罠の無力化”を行う際に盗賊道具が役立つ。
- 〈知覚〉、〈地下探険〉(道具不要):罠を探す際にはさらなる洞察を得られる。罠の存在を告げる一般的な兆候をいくつも学んできたからである。
- 〈歴史〉(道具不要):罠の知識ゆえに、罠で有名な場所に関する問いに答える際に有益な洞察を得られる。
- 罠の設置:罠を解除できる者は設置もできる。君は1時間を費やすことで、ありあわせの品を用いて罠を1つ設置できる。君の〈盗賊〉判定結果が、他の者がその罠を発見する時や解除する時の難易度になる。どのような状況がその罠を作動させるトリガーとなるかを選択すること。
- アクション:その罠が作動した場合、“即応・対応”として攻撃を行う。
- 攻撃ロール:その罠の攻撃ロールはACを目標とするなら“君のレベル+5”、頑健防御値あるいは反応防御値を目標とするなら“君のレベル+3”となる。
- ヒット:その罠の攻撃がヒットした場合、レベルごとのダメージ表の、君のレベルに応じたダメージを与える。ダメージ種別は、作成時に用いた素材(毒、武器など)に応じたものとなる。
レベル |
目標1体 |
目標2体以上 |
|
レベル |
目標1体 |
目標2体以上 |
|
レベル |
目標1体 |
目標2体以上 |
1 |
1d8+4 |
1d6+3 |
|
11 |
3d6+9 |
2d6+7 |
|
21 |
4d6+15 |
3d8+9 |
2 |
1d8+5 |
1d6+4 |
|
12 |
3d6+10 |
2d8+6 |
|
22 |
4d6+16 |
3d8+9 |
3 |
1d8+6 |
1d6+5 |
|
13 |
3d6+11 |
2d8+7 |
|
23 |
4d6+17 |
3d8+10 |
4 |
2d6+5 |
1d8+5 |
|
14 |
3d6+12 |
2d8+7 |
|
24 |
4d6+18 |
3d8+11 |
5 |
2d6+6 |
1d8+6 |
|
15 |
3d6+13 |
2d8+8 |
|
25 |
4d6+19 |
3d8+12 |
6 |
2d6+7 |
1d8+6 |
|
16 |
3d8+11 |
3d6+8 |
|
26 |
4d8+16 |
4d6+11 |
7 |
2d8+6 |
2d6+4 |
|
17 |
3d8+12 |
3d6+9 |
|
27 |
4d8+17 |
4d6+12 |
8 |
2d8+7 |
2d6+5 |
|
18 |
3d8+13 |
3d6+9 |
|
28 |
4d8+18 |
4d6+13 |
9 |
2d8+8 |
2d6+6 |
|
19 |
3d8+14 |
3d6+10 |
|
29 |
4d8+19 |
4d6+14 |
10 |
2d8+9 |
2d6+6 |
|
20 |
3d8+15 |
3d6+11 |
|
30 |
4d8+20 |
4d6+15 |
盗賊道具
陸の乗り物に習熟すれば、それだけでさまざまな
乗り物を扱えるようになる。チャリオット(二輪戦車)、ハウダ(象やラクダの背中に付ける数人乗りの輿)、荷馬車などである。一方、水の乗り物の習熟は、水をゆくすべての
乗り物を扱う。
乗り物に習熟すれば、その
乗り物の扱いと維持修理に必要な知識が得られる。
加えて、水の
乗り物に習熟している者は、水夫を生業とする者の慣れ親しんでいる事柄にくわしい。海と島々の知識、結び目を作ること、天候や海の様子を見てとることなどである。
- 利益:困難な状況でその種類の乗り物を制御するために君が行うあらゆる能力値判定に習熟ボーナスを得る。
乗り物(陸または水)
用途 |
難易度 |
荒れた地形や荒れた水面/水中を移動する |
簡単 |
乗り物の状態を判断する |
標準 |
急な曲がり角を高速で通過する |
困難 |
このポーチには、君の肉体的外見を変えて変装するために使える小道具一式が入っている。変装用具を使うことで、自分の正体を偽ることができる。人をあざむこうとする者にはもってこいの道具である。
- 道具の中身:変装用具には化粧品、髪染め、各種小道具、数点の衣料品が含まれる。
- 利益:視覚的な変装を行うために君が行うあらゆる能力値判定に習熟ボーナスを得る。
君の変装用具を使った【敏捷力】〈はったり〉判定結果が、他の者がその変装に気づくための〈看破〉判定の難易度となる。- 〈威圧〉:しかるべき変装は君をいっそう恐ろしげに見せる。一口に恐ろしげといっても色々で、疫病患者に化けて人を恐れさせ追い払うこともできれば、力持ちの威張り屋に化けてならず者どもを驚かすこともできる。
- 〈芸能〉:たくみな変装は芸能の見物人をいっそう楽しませる(無論、必要な反応を引き出すようにきちんと考えた変装をする必要はある)。
- 〈交渉〉:人々は制服を着た者を信用する傾向がある。権威ある人物に化ければ、往々にして、より効果的に他人を説きふせられる。
- 〈はったり〉:時として、変装は説得力あるウソをつく能力を高めてくれる。
- 変装事前作成:大休憩の一部として、変装を事前に作成しておくこともできる。作成ずみの変装を着けるのは1分しかかからない。こうした変装を一度に2つ以上持ち運んでいると無用の注意を引く(ただし、バッグ・オヴ・ホールディング等、変装を隠しておける手段があれば別である)。変装は1つ1ポンドの重さがある。
大休憩中に事前作成していない場合、外見に中程度の変更を加える変装を作成するには10分、より大きな変更を加える変装を作成するには30分かかる。
変装用具
用途 |
難易度 |
傷や目につく特徴を隠す(【敏捷力】〈はったり〉) |
簡単 |
他人の変装を見破る(【判断力】〈看破〉) |
標準 |
人型生物の特定の個体とそっくりになる(【敏捷力】〈はったり〉) |
困難 |
薬草師道具に習熟しているものは、植物を見分け、植物の有用な部分を安全に採集することができる。
- 道具の中身:薬草師道具には薬草を収める複数のポーチ、植物を採集するためのハサミと革手袋、乳鉢と乳棒1組、ガラス製の広口びん数個が含まれる。
- 利益:薬草を識別または調剤するために君が行うあらゆる能力値判定に習熟ボーナスを得る。
薬草師道具
用途 |
難易度 |
植物を発見する |
標準 |
毒を識別する |
困難 |
最終更新:2023年02月16日 15:19