ドワーフ
本項のルールはドワーフに関連するハウス・ルールである。
種族的特徴AL
- 能力値:+2【耐久力】;+2【筋力】または+2【判断力】
- サイズ:中型
- 移動速度:5マス
- 視覚:暗視10
- 言語:共通語、ドワーフ語
- 技能ボーナス:+2〈持久力〉、+2〈地下探険〉
- ドワーフ武器習熟:スローイング・ハンマーとウォーハンマーに対する習熟を得る。
- 鋼の胃袋AL:[毒]攻撃に対する頑健防御値に+2種族ボーナスを得る。加えて、[毒]効果に対するセーヴィング・スローに+5種族ボーナスを得る。
- 荷重移動:本来なら鎧や重荷重のせいで移動速度が減少するような状況においても、通常どおりの移動速度で移動できる。他の移動速度を制限するような効果(移動困難な地形や魔法的な効果など)は君にも通常どおり作用する。
- 踏ん張り:何らかの効果(押しやり、引き寄せ、横滑り)が君を強制移動させようとしたとき、君は実際に移動させられるマスの数を、その効果の定める数値よりも1マス少なくすることができる(したがって、通常なら君を1マス押しやる、引き寄せる、あるいは横滑りさせるような効果は、君が望まない限り君を強制移動させることができない)。
さらに、何らかの攻撃によって君が伏せ状態になる際、君は即座に1回のセーヴィング・スローを行うことができ、成功すれば伏せ状態にならずにすむ。
- ドワ―ヴン・リジリアンス:同名のパワーを得る。
- 亜種族:D&D世界にはドワーフの主要な亜種族が2つある。ヒル・ドワーフ(丘小人)とマウンテン・ドワーフ(山小人)である。これらに加えて、アンダーダークの奥深くに住むグレイ・ドワーフ(灰色ドワーフ。ドゥエルガルALとも呼ばれる)もいる。これらの亜種族のうち1種類を選ぶこと。
- 能力値:冒険者は同じ種族の“普通の人々”から抜きんでた存在だが、君は同じ種族の“典型的な冒険者”と比べても非凡な存在である。
- 利益:君の種族(または亜種族)の種族的特徴による“能力値”は以下に置き換えられる:好きな能力値1つに+2
- 石工の勘:ドワーフ族は穴掘りと石工にかけては他の追随を許さず、地下を生活環境として使うには最適な種族である。
- 利益:君にとって〈地下探険〉は常にクラス技能である。
1日1回、君は1回のマイナー・アクションとして、“振動感知10”を得る。この振動感知10は5分が経過するまで持続するが、君は人工または自然の石に触れていない間、この振動感知10を使用できず、同じ石に触れている他のクリーチャーや物体のみしか感知できない。
- 道具習熟:ドワーフたちはたいそう腕のいい職人として知られている。
ドワーフの亜種族:ヒル・ドワーフ
ヒル・ドワーフである君は、鋭い感覚、深い洞察、並々ならぬ頑丈さを備えている。
フォーゴトン・レルム世界のフェイルーン南方に巨大な王国を築いている
ゴールド・ドワーフFR, AL、ドラゴンランス世界の
ネイダーや
クラーはいずれもヒル・ドワーフである。
ヒル・ドワーフの種族的特徴
- 壮健なるドワーフ:君は級ごとに(すなわち1レベル、11レベル、21レベルの時点で)追加の3hpを得る。
- ヒル・ドワーフの亜種族:この特徴は“亜種族”の種族的特徴と入れ替えで獲得する。
ヒル・ドワーフのもっと細かな亜種族:ゴールド・ドワーフFR, AL
君はヒル・ドワーフの中でもフォーゴトン・レルム世界におけるゴールド・ドワーフ(黄金のドワーフ)、あるいはそれに類する亜種族に属している。
- ゴールド・ドワーフ武器習熟:この特徴は“ドワーフ武器習熟”の種族的特徴と入れ替えで獲得する。
- 鋼の精神AL:この特徴は“鋼の胃袋”の種族的特徴と入れ替えで獲得する。
- 利益:[精神]攻撃に対する意志防御値に+2種族ボーナスを得る。加えて、継続的[精神]ダメージに対するセーヴィング・スローに+5種族ボーナスを得る。
ドワーフの亜種族:マウンテン・ドワーフ
マウンテン・ドワーフである君は、剛力で頑強であり、険しい土地の厳しい生活に慣れている。ドワーフにしてはいくぶん背が高く、いくぶん色白であることが多い。
フォーゴトン・レルム世界のフェイルーン北方の
シールド・ドワーフFR, AL、ドラゴンランス世界の
ハイラーや
デアワーはいずれもマウンテン・ドワーフである。
マウンテン・ドワーフの種族的特徴
- ドワーフの鎧訓練:君はすべての軽装鎧と中装鎧への習熟を得る。
- マウンテン・ドワーフの亜種族:この特徴は“亜種族”の種族的特徴と入れ替えで獲得する。
君はマウンテン・ドワーフの中でもフォーゴトン・レルム世界におけるシールド・ドワーフ(盾のドワーフ)、あるいはそれに類する亜種族に属している。
- シールド・ドワーフ武器習熟:この特徴は“ドワーフ武器習熟”の種族的特徴と入れ替えで獲得する。
- 盾習熟:この特徴は“ドワーフ武器習熟”の種族的特徴と入れ替えで獲得する。
ドワーフの亜種族:ドゥエルガル ※この亜種族はモンスター種族とみなされる
昔ドワーフたちは皆等しくモラディンを崇めていた。モラディンは金属と火から最初のドワーフたちをつくりだした神である。けれど今や、ドワーフ族は“未だにモラディンを父にして造り主と崇める者”と“モラディンを聖なる玉座から追い落とそうと誓った者”に分かれてしまった。
モラディンに背くグレイ・ドワーフ(灰色ドワーフ)はドゥエルガルとも呼ばれ、アンダーダークの奥深くに住んでいる。他のいかなるドワーフよりも深く地中を掘り進んだ彼らは、長年マインド・フレイヤーの奴隷になっていた。その後、自由を勝ち取ったものの、この灰色の肌のドワーフたちは、今度は自ら奴隷制を敷き、かつての主人たちのごとき圧制者となった。
肉体的特徴は他のドワーフに似ているものの、ドゥエルガルは針金のように痩せていて細身である。瞳は黒く、頭は禿げていて、男性は灰色の顎髭を手入れもせずに長く伸ばしている。
ドゥエルガルは苦労を何より重んじる。彼らの文化では、断固たる決意や怒り以外の感情を表すのは良くないことだとされているが、働いている時には時折楽しげな様子を見せることがある。彼らは秩序と伝統、非の打ち所のない職人技を尊ぶというドワーフ共通の価値観を持っているが、美術的芸術的価値を蔑んでおり、作る品物は実用一辺倒である。他のドワーフ族がモルンディンサマン(ドワーフの諸神格からなる
パンテオン)を崇めるのに対し、その暗い映し鏡であるドゥエルガルは、彼らを解放した2人の神話的存在、すなわちドゥエルガルの魔法と奴隷の神ラドゥグエルとその第一の副官であり征服と精神の力の女神、“深き”ドゥエラを崇めている。
ドゥエルガルに冒険者はほとんどおらず、地上世界にいる者となればさらに少ない。それは彼らがひどく保守的で猜疑心の強い種族だからだ。普通、彼らが地下都市を去るということは、追放されたということなのだ。
ドゥエルガルの種族的特徴
- 視覚:君の種族的特徴による“視覚”は以下に置き換えられる:暗視;日光過敏
- 言語:君の種族的特徴による“言語”は以下に置き換えられる:地下共通語、ドワーフ語、深淵語
- 技能ボーナス:君の種族的特徴による技能ボーナスは以下に置き換えられる:+2〈隠密〉、+2〈地下探険〉
- アンダーダークの住人:君は(地下)の副種別を得る。モンスター知識判定の項の地下クリーチャーの識別も参照のこと。
また、君にとって〈地下探険〉は常にクラス技能である。
- ドゥエルガルの耐性:この特徴は“鋼の胃袋AL”の種族的特徴と入れ替えで獲得する。
[毒]攻撃に対する頑健防御値に+2種族ボーナスを得、“[幻]攻撃、[魅了]攻撃、または幻惑状態、支配状態、あるいは朦朧状態をもたらす攻撃”に対する意志防御値に+2種族ボーナスを得る。加えて、それらの効果に対するセーヴィング・スローにも+5種族ボーナスを得る。
- ドゥエルガルの魔法:この特徴は“ドワ―ヴン・リジリアンス”の種族的特徴と入れ替えで獲得する。
君はエクスパンドのパワーを得る。
また、君は1つの遭遇で初めて重傷になった時に、この特徴から得たパワー1つをフリー・アクションとして使用できる。
ただし、君が“日光過敏”によるペナルティを受けている間、この特徴で得たパワーを使用できない(しかしながら、すでに使用しているパワーについては、日光は何の影響も及ぼさない)。
エクスパンド |
Expand/巨大化 |
ドゥエルガルAL/種族/汎用 |
[遭遇毎]✦[サイオニック]、[変身] マイナー・アクション 使用者 |
効果:使用者の次のターンの終了時まで、使用者のサイズ分類は1段階大きくなる。使用者が新たに占めることになったマスにいたクリーチャーや物体は、1マス押しやられる。 使用者が手に持っているたり、着用ないし運搬しているすべての装備品も、使用者と一緒にサイズが変わる(これによって使用者の間合いは1増加し、武器ダメージ・ダイスも1段階大きくなる)。ただし、使用者がそのような装備品を落としたなら、それは即座に元のサイズに戻ってしまう。 |
維持・マイナー:この効果は使用者の次のターンの終了時まで持続する。 |
- 能力値:ドゥエルガルは皆、生まれつき一定のサイオニックの才を有する。一部の者たちはもっと正規の訓練を積み、その能力をさらに強め、さらに高める。
この特徴はいずれかのサイオニック系クラスでなければ選択できず、ドワーフALの“能力値”の種族的特徴と入れ替えで獲得する。- 利益:+2【耐久力】;+2【知力】または+2【魅力】
特技
英雄級特技
か行
《ゴールド・ドワーフの誇りUP, FR》 Gold Dwarf Pride
《ゴールド・ドワーフ流武器訓練FR》 Gold Dwarven Weapon Training
- 前提条件:ゴールド・ドワーフ、種族的特徴“ゴールド・ドワーフ武器習熟”
- 利益:君はすべてのハンマー類およびピック類への習熟を得る。また、それらを用いて行う[武器]攻撃のダメージ・ロールに+2の特技ボーナスを得る。このボーナスは11レベルで+3に、21レベルで+4に増加する。
さ行
《シールド・ドワーフの盾訓練FR》 Shield Dwarven Shield Training
《持続的巨大化》 Continuous Expand
- 前提条件:レベル6、ドゥエルガル、エクスパンドのパワー
- 利益:1日1回、君はエクスパンドのパワーを使用した時、その遭遇の終了時まで、このパワーを(マイナー・アクションではなく)フリー・アクションで維持することができる。
た行
《太陽光適応》 Daylight Adaptation
- 前提条件:“日光過敏”を有する。
- 利益:君はもはや“日光過敏”によるペナルティを受けない。
《ドゥエルガル上級魔法》 Duergar High Magic
インヴィジビリティ・セルフ |
Invisibility Self/自己不可視化 |
ドゥエルガル/種族/汎用 |
[遭遇毎]✦[サイオニック]、[幻] 標準アクション 使用者 |
効果:使用者は自分の次のターンの終了時まで不可視となる。使用者が攻撃を行った時点で、この不可視は終了する。 |
維持・標準:この効果は使用者の次のターンの終了時まで持続する。 |
《ドワーフ流武器訓練AL》 Dwarven Weapon Training
- 前提条件:ドワーフ
- 利益:君はすべてのアックス類およびハンマー類への習熟を得る。また、それらを用いて行う[武器]攻撃のダメージ・ロールに+2の特技ボーナスを得る。このボーナスは11レベルで+3に、21レベルで+4に増加する。
ま行
《マウンテン・ドワーフの鎧訓練》 Mountain Dwarven Armor Training
魔法のアイテム
魔法の武器
レベル2
パクト・ハンマーAL
パクト・ハンマーAL |
Pact Blade/契約のハンマー |
レベル2+ アンコモン |
この黒い鋼のハンマーは、武器と魔法で同じ効力を発揮するように振るうことを望むドワーフのウォーロックであれば誰でも、持てることを誇らしく思うものである。 |
レベル2 +1 520gp レベル7 +2 2,600gp レベル12 +3 13,000gp |
レベル17 +4 65,000gp レベル22 +5 325,000gp レベル27 +6 1,625,000gp |
武器:ハンマー類 強化ボーナス:攻撃ロールおよびダメージ・ロール クリティカル:プラスの数値ごとに+1d6ダメージ |
特性 |
✦ドワーフのウォーロックはこの武器に装具として習熟し、かつこれをロッドとして扱うことができる。 ✦使用者がドワーフなら、使用者の“ウォーロックの呪いAL”によって呪われているクリーチャーに対して、これを用いた攻撃をヒットさせるたび、そのクリーチャーにこの武器の強化ボーナスに等しい値の追加ダメージを与える。 |
最終更新:2023年03月17日 22:48