儀式

+ 目次

儀式
 本項のルールは儀式に関連するハウス・ルールである。
 儀式は魔法的なパワーとみなされる。質疑応答儀式の項も参照のこと。

儀式パワー

 下記のパワーは《儀式パワー》特技を修得することによって、修得し、使用できるようになる。

レベル2

ウォーター・ウォーク

ウォーター・ウォーク(儀式パワー)
ウォーター・ウォーク(儀式パワー)
Water Walk/水上歩行 ウォーター・ウォーク/汎用/2
[一日毎][さまざま]
標準アクション  遠隔・10
前提条件:使用者はアーティフィサ―クレリックサイオンソーサラードルイド、またはレンジャーのいずれかでなければならない。
目標:使用者または味方1人
効果:目標は1時間の間、あらゆる液面の上を、しっかりとした実体のある地面であるかのように移動することができる。流れの急な河川や荒れた海などは、目標にとって“移動困難な地形”とみなされる。
 目標がこの効果を受けた時点で液面に沈んでいた場合、使用者は目標を12マス横滑りさせる。この横滑りは移動を開始した地点よりも液面の上の近くで終了しなければならない。目標はこの横滑りが終了した後も依然として液面の中にいる場合、使用者がターンを終了するたびに同じ横滑りの対象となる。
特殊:このパワーを修得した際、使用車は自分のクラスのうちアーティフィサ―クレリックサイオンソーサラードルイド、またはレンジャーのいずれかから1つを選ぶ。このパワーは選ばれたクラスのパワー源キーワードを得る(レンジャーを選択した場合、パワー源は[原始]となる)。
 回復力2回ぶん
近接範囲・爆発10
目標:使用者および爆発内の味方すべて

レベル12

パスウォール

パスウォール(儀式パワー)
パスウォール(儀式パワー)
Passwall/壁抜け パスウォール/汎用/12
[一日毎][装具];[さまざま]
標準アクション  遠隔・10
前提条件:使用者はウィザード、またはサイオンのいずれかでなければならない。
目標:使用者から見える、何ものにも占められていないマス1つ
効果:使用者は1回の〈魔法学〉判定を行う。この判定には使用者が用いた装具の強化ボーナスを得る。然る後、目標の、しっかりとした実体のある水平または垂直な表面上に、使用者の次のターンの終了時まで持続する“通路”が出現する。この通路の直径は2マスまで、深さは最大で(使用者の〈魔法学〉判定結果を5で割った数値)に等しいマスまでである。この通路のせいで周辺の構造物が崩れやすくなったり倒れやすくなったりすることはない。クリーチャーがこの通路の壁面を登攀する際の難易度は20である。
 通路が終了した時点で通路内にいたクリーチャーおよび物体は、5d10の[力場]ダメージを受け、目標に最も近い、何ものにも占められていないマスまで押しやられる。
維持・マイナー:この通路は使用者の次のターンの終了時まで持続する。
特殊:このパワーを修得した際、使用車は自分のクラスのうちウィザード、またはサイオンのいずれかから1つを選ぶ。このパワーは選ばれたクラスのパワー源キーワードを得る。
 回復力2回ぶん
標準アクション  遠隔・10
効果:上記に同じ。加えてこの効果は(使用者の次のターンの終了時までではなく)1時間が経過するまで持続する。

特技

英雄級特技

か行

《儀式パワー》 Ritual Power
  • 前提条件:2レベル、《儀式修得者》特技
  • 利益:君は自分のレベル以下の、君が修得している儀式に対応する儀式パワーを1つ得る。

儀式の説明

レベル1

系統:作成

ブリュー・ポーションUP
Brew Potion/ポーション調合
  • 市価:75gp ;構成要素費用:特殊
  • 執行時間:1時間
  • 対応技能:〈宗教〉または〈魔法学〉(判定なし)
  • 持続時間:瞬間
  • 効果:この儀式を執り行うことで、執行者のレベル以下、かつ“レアリティがコモンであるか、執行者がその製法を修得している”ポーションまたはエリクサーを1つ作成する。この儀式は“執行時間:8時間”として執行することもでき、そうしたならば同じ種類のポーションまたはエリクサーを同時に、最大で“執行者のレベル”に等しい本数ぶん作成することもできる。
     この儀式の構成要素費用は作成するポーションまたはエリクサーの価格の合計の1/2に等しい。
  • 特殊:この儀式を執行する際、複数のキャラクターが力を合わせることもできる(最大4人まで)。具体的には、この儀式を修得している仲間が“儀式の援護”を行う場合、執行時間を“儀式の援護”を行うキャラクターの数で割ることができる。
     また、ポーション・オヴ・ヒーリングポーション・オヴ・ヴァイタリティポーション・オヴ・リカヴァリィポーション・オヴ・ライフの作成に関しては、執行者のレベルは4高いものとみなされる。

レベル2

系統:探険

ウォーター・ウォークAL
Water Walk/水上歩行
  • 市価:100gp ;構成要素費用:20gp
  • 執行時間:10分
  • 対応技能:〈自然〉(判定なし)
  • 持続時間:1時間
  • 効果:この儀式を執り行う際、執行者は8人までの参加者を指定する(望むなら自分自身を含めてもよい)。指定された者たちは、あらゆる液面の上を、しっかりとした実体のある地面であるかのように移動することができる。流れの急な河川や荒れた海などは、目標にとって“移動困難な地形”とみなされる。指定された者は1回のフリー・アクションとして、この利益を終了させることができ、また、望むならこの利益を終了させることなく液面化に沈んだり、液体中を泳いだりすることができる。

レベル4

系統:作成

エンチャント・マジック・アイテムUP
Enchant Magic Item/魔力注入
  • 市価:175gp ;構成要素費用:
    • 特殊および焦点具;
      •  作成の用途で使用する場合、構成要素として通常のものの代わりに“作成したい魔法のアイテムの原材料1つぶん(そのアイテムの価格の半分に等しい価値を持つ)。2つ以上の矢弾または消費型のアイテムを作成する場合、その1つごとに構成要素が必要となる。
         加えて、執行者はそのアイテムの、魔法でない版を作るのに必要な道具に習熟していなければならない。
      •  強化の用途で使用する場合、“強化する魔法のアイテムと強化後のアイテムの価格差”の1/2に等しい価値の構成要素、および焦点具として強化する魔法のアイテム。2つ以上の矢弾または消費型のアイテムである焦点具を強化する場合、その1つごとにこの構成要素が必要となる。
  • 執行時間:作成なら5日間(矢弾または消費型アイテムの場合はその半分);強化なら1時間
  • 対応技能:〈魔法学〉(判定なし)
  • 持続時間:瞬間(一時的な魔力注入の場合、8時間)
  • 効果:この儀式を執り行うことで魔法のアイテム作成したり、すでに作成された魔法のアイテム強化することができる。魔法のアイテム作成を成し遂げるには長期間――通常は数日、場合によっては数ヶ月に渡る作業が必要である。執行者は毎日最低でも8時間を、この儀式のための活動に費やす必要があり、そうできた日をこの儀式の執行時間としての日数に数えることができる。この日数は、必ずしも連続している必要はない。しかし、最大でも本来必要な執行時間の2倍以下に収まるようにしなければならない。伝説級や神話級の魔法のアイテムを作成する場合、この儀式を成し遂げるのはより困難になる;この儀式の執行時間は作成するアイテムのレベルが11以上なら10日間、レベルが16以上なら50日間、レベルが21以上なら125日間、レベル26以上なら250日間となる。
    • 作成:執行者は構成要素から、執行者のレベル以下、かつ“レアリティがコモンであるか、執行者がその製法を修得している魔法のアイテムを1つ(同じ“矢弾または消費型アイテム”なら、最大で30個まで)作成する。
       
    • 強化:執行者は焦点具1つ(同じ“矢弾または消費型アイテム”なら、最大で30個まで)を、執行者のレベル以下の、“同名のアイテムの、より強力な版”に変える。
       
    • 一時的な魔法注入:執行者は、この儀式を以下の用途で執行することもできる。その場合、この儀式の執行時間は短縮される。
      • “一時的な魔法のアイテム”の作成:執行者は、この儀式を用いて魔法的なアイテムを作成する際、“一時的な魔法のアイテム”を作成することもできる。その場合、焦点具として“一時的な魔法のアイテムに変える、非魔法的なアイテム”が必要となるが、構成要素は通常のものとなり、その費用は原材料の価値の1/5に等しくなり、執行時間は1時間に短縮される。
         この用途で永続的なアイテムと同じ魔法的特性を有したアイテムを作成したなら、そのアイテムも永続的なアイテムとして扱われる。要同調の項も参照のこと。
      • 魔法のアイテムの一時的な強化:執行者は、この儀式を用いて魔法的なアイテムをより強力な版に変える際、永続的ではなく一時的な強化を施すこともできる。その場合、構成要素費用は通常の用途の1/5に等しくなり、執行時間は10分に短縮される。
  • 特殊:この儀式を執行する際、複数のキャラクターが力を合わせることもできる。具体的には、この儀式を修得している仲間が“儀式の援護”を行う場合、執行時間を“儀式の援護”を行うキャラクターの数で割ることができる。あるアイテム1つに、何人までのキャラクターが協力できるかはDMが裁定する。例えば指輪などのとても小さなアイテムは協力できてもせいぜいが1人か2人だろう。一方大きくて複雑なアイテムであれば、4人以上の作業者で取り掛かることができる。

レベル8

系統:快復

レイズ・デッドUP
Raise Dead/死者蘇生
  • 市価:680gp ;構成要素費用:500gp
  • 執行時間:1時間
  • 対応技能:〈治療〉(判定なし)
  • 持続時間:瞬間
  • 前提条件:インヴォーカークレリックサイオンバードパラディン
  • 効果:執行者は死後10日以内の、死んでいる人型生物1体に接触して蘇生させる。そのクリーチャーの魂が同意していおり、かつ肉体に戻ることを阻害されていないなら、そのクリーチャーは目標は生き返り、hpも1まで回復する。死亡した時点でそのクリーチャーが被っていた一時的な効果はすべて終了するが、永続的な効果は取り除けない。
     この儀式は致命傷をすべて塞ぐが、失われた肉体の一部まで回復することはできない。そのため、生命維持に不可欠な肉体の一部ないし内臓(たとえば頭部)を失っている場合、この儀式は自動的に失敗する。また、アンデッド・クリーチャーや、寿命によって死亡したクリーチャーをこの儀式で蘇生させることはできない。
     この儀式で生き返ったクリーチャーは死のペナルティを受け、未使用の回復力をすべて失う。

系統:探険

リインカーネイト
Reincarnate/転生
  • 市価:680gp ;構成要素費用:1,000gp
  • 執行時間:1時間
  • 対応技能:〈治療〉(判定なし)
  • 持続時間:瞬間
  • 前提条件:ドルイド
  • 効果:執行者は死後10日以内の、死亡した人型生物1体(またはその死体の一部)に接触する。そのクリーチャーの魂が同意していおり、かつ肉体に戻ることを阻害されていないなら、この儀式は成人した肉体を形成し、その新たな肉体にそのクリーチャーの魂を呼び込む。転生した目標のhpと回復力はその最大値となる。
     この儀式は目標の魂が宿るべき新たな肉体を作り上げるが、これによって種族が変わってしまう場合も多い。DMはリインカーネイト種族表を参照して、目標の転生後の種族を決定すること(ロールをせずにDMが選んでもよい)。種族が変わった場合、種族的特徴は新たな形態のものに変更される。
  • 特殊:hpが0以下になった(非実体)でないアンデッドは、(それがデス・バースト/断末魔の爆発などで破壊されていない限り)この儀式に関して“死体の一部”とみなされる。

レベル12

系統:探険

パスウォールAL
Passwall/壁抜け
  • 市価:2,600gp ;構成要素費用:1,000gp
  • 執行時間:10分
  • 対応技能:〈魔法学〉
  • 持続時間:1時間
  • 効果:この儀式を執行することで、執行者は任意の固い物質に通り抜ける通路を1本作る。この通路の始点は執行者から12マス以内の、執行者から見える表面からであり、通路が向かう方向は執行者が決める。通路の直径は2マスまで、長さは(〈魔法学〉判定結果を5で割った数値)に等しいマスまでである。この通路のせいで周辺の構造物が崩れやすくなったり倒れやすくなったりすることはない(この通路は空間の歪みであって、実際に物質を動かしているわけではないのだ)。クリーチャーがこの通路の壁面を登攀する際の難易度は20である。
     通路が終了した時点で通路内にいたクリーチャーおよび物体は、5d10の[力場]ダメージを受け、目標に最も近い、何ものにも占められていないマスまで押しやられる。

ロープ・トリックAL
Rope Trick/ロープの奇術
  • 市価:2,500gp ;構成要素費用:1,000gp、および2,000gp相当の焦点具
  • 執行時間:10分
  • 対応技能:〈魔法学〉
  • 持続時間:8時間
  • 焦点具:最低2,000gpの価値のある、長さ5フィート以上の銀のロープ1本
  • 効果:この儀式を執行すると、焦点具の一端が空中に上がっていき、ポータルを通って一時的な擬似次元界に固定される。ポータルからはロープ全体または30フィートまでが(執行者が決定する)、地面に対して垂直に垂れ下がる。このポータルは1マスを占める。クリーチャーはこのロープを登攀してポータルから擬似次元界に入ることができる。この擬似次元界の高さは2マス、幅と奥行きは8マスである。
     擬似次元界への入り口であるポータルは密かに揺らめいており、透明度は“不透明”である。入り口の外側にいるクリーチャーは、執行者の〈魔法学〉判定結果に等しい難易度の〈知覚〉判定に成功すればポータルに気づくことができる。このポータルにはアーケイン・ロックの儀式で鍵をかけることも可能であり、執行者がそうして鍵をかけない限り、誰でも自由に外側からこの擬似次元界に入ることができる。
     この儀式の持続時間が終了した時点で擬似次元界は消え失せ、中にいたクリーチャーや物体はすべて、擬似次元界の入口があった場所から最も近い、何ものにも占められていないマスに現れる。この儀式の焦点具は擬似次元界の入り口にあった場所に現れる。執行者は任意の時点でこの儀式を終了させることができる。
最終更新:2023年03月07日 10:49