犯罪者 君は年季の入った犯罪者であり、何度も法を犯し、他の犯罪者と長らく交際してきた。今も黒社会にコネがある。君は大方の人よりも殺しや盗みや暴力――それは文明の裏面にあまねく存するものだ――に近しい。社会の法や規則の裏をかいて、君はこれまで生き延びてきたのだ。
犯罪者の利益
犯罪者の背景を選択した場合、君は以下の利益を得る。
得意な犯罪
一口に犯罪者といっても色々である。盗賊ギルドその他の犯罪組織は、さまざまな得意技を持った者を揃えている。こうした組織に属さぬ犯罪者にも、他の犯罪よりもこの犯罪が好きだという好みはある。君が犯罪者歴の中で果した役目を、下の表から選択するか、ロールして決定すること。
1d8 |
種類 |
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種類 |
1 |
恐喝 |
5 |
追いはぎ |
2 |
押込強盗 |
6 |
殺し |
3 |
腕っぷし |
7 |
スリ |
4 |
故売 |
8 |
密輸 |
特徴:黒社会のコネ
君には信用できる知人がある。その人物は君と、他の犯罪者たちのネットワークとをつなぐ役目を果す。君はその人物と連絡を取る方法を知っている(たとえどれほど遠く離れていても)。より具体的に言えば、君は連絡を取るのに使える現地の連絡員、腐敗した隊商頭、怪しげな水夫……等を知っている。
おすすめの人物像
犯罪者は悪党に見えるかもしれない。そして確かに犯罪者の中には根っからの悪党も少なくない。だが中には悪党なりに人望を集める者もいる。悪行をつぐなって余りある美点を備えた者も希にいる。盗人にも名誉を重んじる者はある――けれども、法や秩序に敬意を示す者は稀である。
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人格的特徴 |
1 |
事がまずく運んだ時の用心を忘れない。 |
2 |
常に冷静で、声を荒げず、激情に流されない。 |
3 |
新しい土地では決まって周囲に目を配り、金目の物や、物を隠せる場所の目星をつける。 |
4 |
初見の相手は敵に回さず仲良くなろうとする。 |
5 |
なかなか人を信用せず、「外面がいいのは隠し事が多いってことだ」と心得ている。 |
6 |
事にあたって危険をかえりみず勝算を気にかけない。 |
7 |
「おまえにゃできっこない」と言われると決まってやりたくなる。 |
8 |
少しでも侮辱されるとカッとなる。 |
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尊ぶもの |
1 |
仁義。商売仲間からは盗まない。(秩序) |
2 |
自由。世に鎖あらば断ち切ろう。鎖を作った者もまた断ち切ろう。(混沌) |
3 |
慈善。金持ちから盗んで窮民を助ける。(善) |
4 |
欲の皮。金のためなら何でもやる。(悪) |
5 |
人々。理想ではなく友に忠実。自分が大事に思っている人々のためなら、それ以外の連中をステュクス川へ流すことなど何でもない。(中立) |
6 |
つぐない。誰の中にも善の火種はある。(善) |
1d6 |
関わり深いもの |
1 |
古い大恩人にどうにか恩を返さねばならぬと思っている。 |
2 |
後ろ暗い商売をしてでも養わねばならぬ家族がある。 |
3 |
奪われた大事なものがある。必ず盗り返す。 |
4 |
かならず史上最高の大盗賊になる。 |
5 |
恐ろしい罪を犯した。できることならつぐないをしたい。 |
6 |
私は自分の失敗のせいで愛する人を死なせてしまった。二度とは繰り返さない。 |
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弱み |
1 |
価値あるものを見ると「どうやって盗むか」しか考えられなくなる。 |
2 |
金と友、どちらを取るかと言われたら、たいてい金を取ってしまう。 |
3 |
計画があったらたいてい忘れる。忘れなかったら無視する。 |
4 |
嘘をつく時には決まって出てしまう癖がある。 |
5 |
雲行きが怪しい時はすぐ尻尾を巻いて逃げ出す。 |
6 |
自分の犯した罪のせいで無実の人が獄中にあるが、「しょうがないよね」と思っている。 |
犯罪者のヴァリアント:スパイ
君の有する技術それ自体は押込強盗や密輸人と大差ない。けれども君はその技術を全く別の状況下で身につけた――スパイ、密偵、間者として。君は王国公認の密偵をつとめてきたのかもしれない。あるいは見出した秘密をカネ次第で誰にでも売ってきたのかもしれない。 |
最終更新:2022年09月06日 16:31