種族

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種族
 本項で紹介されるのは種族および血統に関連するハウス・ルールである。
 これらの種族および血統のうち、本サイトで新たに追加された種族および血統は『NEW』の上付き表記(例:アアシマールNEW)を持って示している。

種族的特徴

亜種族  ※種族的特徴の追加の項目

 このサイトに掲載されている多くの種族は得てして複数の亜種族に分かれている。
 種族的特徴の項目に“亜種族”がある場合、以下のルールが適用される。
  •  亜種族の選択:その種族的特徴の選択肢から、亜種族を1つ選択すること。
     君のPCは選択した亜種族の一員となり、その亜種族が属する種族の種族的特徴に加えて、亜種族特有の種族的特徴を得る(注:たとえばウッド・エルフALは、エルフALの特徴に加えてウッド・エルフAL特有の特徴をも有する)。また、(もしあれば)亜種族特有の追加可能な種族的特徴も選択できるようになる。
     種族の選択の項も参照のこと。

 また、亜種族の一員であることを選択した場合、以下のルールが適用される。
  •  種族に関連する効果:亜種族の一員は、種族に関連するすべての効果において、その亜種族およびその亜種族が属する種族の両方として扱われる(注:たとえばウッド・エルフALは、ウッド・エルフALに対して作用を及ぼす効果に加えて、エルフALに対して作用を及ぼす効果の目標となる)。
  •  前提条件、必要条件:特技や伝説の道などの前提条件、必要条件を満たしているかどうかを判断する際、その亜種族が属する種族の一員でもあるとみなされる(注:たとえばウッド・エルフALは、ウッド・エルフAL専用特技に加えて、エルフALであることを前提とする特技を修得することができる)。

もっと細かな亜種族  ※種族的特徴の追加の項目

 一部の種族には亜種族の中にもっと細かな亜種族の分類がある場合もある。
  • もっと細かな亜種族:“もっと細かい亜種族”の一員には、以下のルールが適用される。
    • 種族的特徴:“もっと細かい亜種族”の一員は、その“もっと細かい亜種族”が属する亜種族、およびその亜種族が属する種族の両方の特徴を有し、加えて“もっと細かい亜種族”特有の特徴をも有する。
    • 種族に関する効果、および前提条件、必要条件:“もっと細かな亜種族”の一員は、種族に関する効果、および特技や伝説の道などの前提条件、必要条件を満たしているかどうかを判断する際、その“もっと細かな亜種族”が属する亜種族およびその亜種族が属する種族の一員でもあるとみなされる。
    • 例:ワイルド・エルフALウッド・エルフALもっと細かな亜種族である。
       そのため、種族に関する効果、および特技や伝説の道などの前提条件、必要条件を満たしているかどうかを判断する際に、ウッド・エルフエルフワイルド・エルフのすべてとして扱われる。
       
  • “追加可能な種族的特徴”として亜種族を持つ種族:ある種族追加可能な種族的特徴として亜種族を持つ場合、以下のルールが適用される。

追加可能な種族的特徴  ※種族的特徴の追加の項目

 このサイトに掲載されている多くの種族は得てして追加可能な種族的特徴を有する。この選択肢を使用して、君は自分のキャラクターをその種族の普通の人々とは違った存在にしたり、君のキャラクターに個性付けをすることができる。
 これらの特徴には君のキャラクターが種族から得れる新たな種族的特徴もあるが、その多くはその種族のキャラクターが得れる標準的な種族的特徴の1つ以上と入れ替えで獲得することになる。

種族と血統

 以下に示されているのは“(1)このサイトで追加された種族”、または“(2)アップデート追加ルール、および代替ルールのいずれか(またはすべて)がある種族である。
 なお、種族名の後ろに[]で括られて“血統”とある種族は独立した種族ではなく、“血統”――通常の種族のPCが血統特技(『DraMA』p114)を修得することでその一員になることができる特別な種族――であることを表している。

一般的な種族

 エルフドワーフハーフリングヒューマンは、典型的なパーティを構成するたぐいの冒険者を生む、最も“一般的な種族”(主要種族)だ。
 ただし、一般的な種族の中にもそれほど一般的ではない亜種族が存在するものもある。例えばエルフ亜種族のうち、エラドリンシー・エルフはそれほど一般的ではないドラウ(ダーク・エルフ)に至っては、概してモンスターとみなされている
  • エルフこの世ならぬ優美さを備えたエルフは、魔法に縁深い種族である。彼らはこの世界に生きているが、完全にこの世界に属する存在というわけではない。彼らの住むのは霊妙な美をたたえた土地である。たとえば古い森のなか。あるいは、妖精めいた薄明かりを帯びた銀の尖塔のなか。空中には優しい楽の音が漂い、風のなかには微かなゆかしい香りがある。エルフは自然と魔法、美術と芸術、音楽と詩、この世界の良き事どもを愛する。
  • ドワーフドワーフは身の丈は5フィート(約152cm)に満たないが、勇敢で頑健であり、戦士、鉱夫、石細工や金属細工(鍛冶など)の名人で通っている。古い栄光に満ちた数多の王国。山々の奥底を掘り抜いて造られた大広間。深い坑道に、熱のこもった鍛冶場に響くつるはしと金鎚の音。氏族と伝統への忠誠。ゴブリン類オークに向ける激しい敵意。……こういったさまざまな共通点が、あらゆるドワーフを一つに束ねている。
  • ハーフリング平和と食べ物と暖炉と我が家を愛する、小さなハーフリングたちは、もっと大きなクリーチャーでいっぱいの世界で生き延びるために、相手に気づかれないこと、相手に気づかれても攻撃されないようにすることを心掛けてきた。身の丈およそ3フィート(約91cm)で、比較的無害に見える彼らは、それ故に諸帝国のかげで、戦争や政争のまわりで、何世紀もの時代を生き延びてきた。ハーフリングの中には、郊外の田園社会で生きる者もあるが、その一方では、常に旅する放浪の集団を形成している者もある。これらの放浪者たちにとって“我が家”とは揺れながら泥道を行く馬車や、川を下る筏のことであったりするのだ。
  • ヒューマンヒューマン(人間)はD&D世界で最も一般的な種族である。ほとんどの世界において、彼らは知的種族の中で最も若い。すなわち、ドワーフエルフや竜などに比べて、世界に姿を現すのも遅かったし、寿命も短い。しかし、命短いためか、彼らは与えられた歳月の中で、あたうかぎりのことを成し遂げようとする。あるいは、他の年かさの種族に、何かを成し遂げて見せようとしているのかもしれない。そのために彼らは征服と通商によって偉大な帝国を築くのかもしれない。彼らを駆り立てるものが何であれ、ヒューマンはどの世界でも新しいことを始め、目的へ邁進し、辺境を開拓する。

一般的でない種族

  • アアシマールNEWティーフリングと対極にある存在であるアアシマールは、ティーフリングにはフィーンドの血が流れているのに対し、セレスチャルの血をひいている。その姿はおおむね立派なヒューマンのようで、つややかな髪、傷ひとつない肌、眼光するどい目をもつ。しばしばヒューマンのふりをして人々に混じり、己のセレスチャルの血に無用の注意をひくことなく、物質界で過ちを正し善を守ろうとする。だが自分では社会に溶けこむつもりでも、自然と人の上に立ち、立派な指導者、名誉ある英雄となることも多い。
  • ウォーフォージド
  • デーヴァ血統]:
  • ティーフリング人にまじまじと見られ、ひそひそと噂されること。路上で暴力と侮辱を受けること。誰からも不信と恐怖の目を向けられること。これがティーフリングの宿命である。この傷をさらに深くえぐるのは、彼らが人の不信と恐怖が無根のものではないと知っているということだ。ティーフリングはヒューマンの子孫であり、彼らの姿は広い意味ではいまだにヒューマンのものである。けれどもその姿形にはフィーンドの血筋がありありと表ている。彼らのほとんどは“九層地獄”の支配者アスモデウスの子孫だ。
  • ドラゴンボーン誇り高く高潔な戦士の種族であるドラゴンボーン(“竜の血を引く者”というほどの意味)は竜の神々によって、あるいは竜そのものによって創造され、竜と人型生物の最上の能力をあわせもつ独自の種族として生まれた。その名に恥じず、ドラゴンボーンは口から竜の如きブレスを放つことができる。
  • ハーフエルフヒューマンエルフ双方の血を引き、双方の最良の点を受け継いでいるハーフエルフは、交渉と指揮に長けている。彼らはチームワークを整えるのがうまく、どんな問題にも答を見つけ出せる風情がある。
  • ハーフドラゴン血統NEWハーフドラゴンは、姿を変えた形態のまま他のクリーチャーとつがいになったドラゴンの子どもである。彼らは竜の性質ともう一方の親の性質の双方を受け継いでいる。

モンスター種族

 キャンペーンによっては、普段なら邪悪な敵とみなされる人型生物(あるいはそれによく似た怪物)がヒューマンその他の“標準的な”種族と一緒に冒険できる場合がある。
 以下の種族は、自分たちのキャンペーンにおいてD&D世界の典型的な“人”の範囲を超えた幅広い種族を使いたいPLとGMのためのものである。
最終更新:2023年02月14日 16:39