辺境育ち 君は文明から遠く、安楽な街から遠く、進んだ技術から遠い荒野で成長した。獣が森より大きな群れをなして野を渡るのを見た。都人の思いも寄らぬ過酷な天候に耐えて生き延びた。数里四方に理性のある生き物が皆無という状況にも慣れた。君は遊牧民であったのかもしれぬ。探険家、隠遁者、狩猟採集民、あるいは略奪者であったのかもしれぬ。いずれにせよ君の血の中には荒野がある。今いる土地の細かな特徴はわからずとも、荒野の法則はわかる。
辺境育ちの利益
辺境育ちの背景を選択した場合、君は以下の利益を得る。
出自
君は奇怪な土地を旅し、世人の思いも寄らぬ物を目にしてきた。君がいかなる僻地を訪れたか、それらの土地でどのような影響を受けたかについて、少し考えてみるとよい。荒野でどんなわざをしていたかについては、以下の表でロールして決めてもいいし、キャラクターに適するものを自分で選んで決めてもよい。
1d10 |
出自 |
1d10 |
出自 |
1 |
森林管理官 |
6 |
賞金稼ぎ |
2 |
罠猟師 |
7 |
巡礼者 |
3 |
開拓者 |
8 |
遊牧部族民 |
4 |
道案内 |
9 |
狩猟採集民 |
5 |
流刑人/追放者 |
10 |
蛮族の略奪者 |
特徴:放浪者
君は地図と地形を克明に記憶でき、周囲の地形、集落、その他特筆すべき物のおおまかな位置関係をいつでも思い出せる。加えて、君は1日1回、サイズ分類が中型もしくは小型のクリーチャー6体、または大型クリーチャー2体の1日ぶんの食料および新鮮な水を発見できる(ただし今いる土地に草の実、小動物、水などが存在する場合に限る)。
おすすめの人物像
文明人の目には、辺境育ちはしばしば粗野で無礼にうつる。辺境育ちは優雅な都市生活をあまり尊ばない。彼らは部族や氏族や家族や自然世界の一部である。そして多くの辺境育ちは、これらのものとのつながりを、最も大切なものと見なしている。
1d8 |
人格的特徴 |
1 |
漂泊の思いゆえに故郷を離れ、旅を続けている。 |
2 |
幼い子犬の群を世話するように、親しい人々に目を配る。 |
3 |
昔、オークの群が氏族に迫る時、25マイル(約40km)を休みなく走って急を告げた。必要とあらば何度でもやる。 |
4 |
自然を観察して得た教訓を、どんな状況下でも活かそうとする。 |
5 |
金持ちや行儀のいい連中は信用できない。そもそも腹を空かせたアウルベアの前で金や行儀が役に立つものではない。 |
6 |
いつも物を拾い上げてぼんやりといじり、時にはうっかり壊してしまう。 |
7 |
人といるより獣という方が落ち着く。 |
8 |
文字通り狼に育てられた。 |
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尊ぶもの |
1 |
変化。生命は季節に似て常に変化する。我々もまた、ともに変わってゆかねばならない。(混沌) |
2 |
大善。部族のひとりひとりが、部族全体の幸せを考える必要がある。(善) |
3 |
名誉。私が自分の名誉を傷つけるのは、氏族全体の名誉を傷つけることだ。(秩序) |
4 |
力。強いものが支配する。当然のことだ。(悪) |
5 |
自然。自然世界は文明の生み出したどんなものよりも大事だ。(中立) |
6 |
栄光。私はおのれと氏族のために戦って栄光を勝ち得ねばならない。(属性問わず) |
1d6 |
関わり深いもの |
1 |
家族、氏族、部族は人生で最も大事なものだ――遠く離れてもなお。 |
2 |
私の故郷、自然のままの荒野に害をなす者は、私に害をなす者だ。 |
3 |
故郷を滅ぼした者たちに必ず復讐する。 |
4 |
私は部族の最後の生き残りであり、部族の名が伝説に残るか否かは私にかかっている。 |
5 |
私は来たるべき恐ろしい災厄を幻視した。災厄を防ぐために力をつくす。 |
6 |
部族を維持するために子供を生むか養うのが私の義務だ。 |
1d6 |
弱み |
1 |
穀物酒、果実酒など、酩酊をもたらす物に目がない。 |
2 |
人生を最大限楽しむためには、用心などしている暇はないと思っている。 |
3 |
受けた侮辱を忘れず、一度でも悪く扱われた相手には怒りを腹の中で育てる。 |
4 |
他の種族、部族、社会に属する者をなかなか信用しない。 |
5 |
いかなる挑戦にも暴力で応じずにはおかない。 |
6 |
自分で危機を脱出できない者を助けるつもりがない。強い者が生き弱い者が死ぬのは自然なことだと思っている。 |
最終更新:2022年09月06日 16:43