戦闘中のアクション
本項で紹介されているのは戦闘中のアクションに関するハウス・ルールである。
戦闘中のアクション
自分より大きなクリーチャーによじ登る
ちょうどよい位置に乗る
より大きなクリーチャーの背中などの、ちょうどよい位置に乗るには〈軽業〉判定を行う。
- アクション:標準アクション。クリーチャーは、よじ登ろうとしている“サイズが自分より1段階以上大きなクリーチャー”に隣接していなければならない。もしクリーチャーが対象の接敵面より高い高度から落下した場合、対象と隣接した時点でフリー・アクションとしてこの判定を行うこともできる。
- 対抗判定:対象の〈軽業〉判定に対する対抗判定。
- 成功:クリーチャーは1マスのシフトを行い対象の接敵面に入り込む。落下に対応して判定を行ったなら、その上に乗ることもできる。よじ登っている間、クリーチャーは“平衡感覚”中とみなされるが、対象が移動する際、自分も横滑りして対象と一緒に移動することができる。加えて、対象に対する攻撃ロールに“有利”を得る。また、対象の接敵面内および接敵面の上を移動困難な地形として移動することができる。
対象は、クリーチャーを払いのけることができる。
- 瞬間移動:クリーチャーと対象のどちらかが瞬間移動する/される際、もう一方は、一緒に瞬間移動するわけではない。
対象がクリーチャーぬきで瞬間移動したならば、クリーチャーは落下する。
しがみつく
より大きなクリーチャーの手足にしがみつくには〈運動〉判定を行う。
- アクション:標準アクション。クリーチャーは、よじ登ろうとしている“サイズが自分より1段階以上大きなクリーチャー”に隣接していなければならない。クリーチャーは“高跳び”の際に、対象に手が届いた時点でフリー・アクションとしてこの判定を行うこともできる。
- 対抗判定:対象の〈軽業〉判定に対する対抗判定。
- 成功:クリーチャーは1マスのシフトを行い対象の接敵面に入り込む。“高跳び”の際に判定を行ったなら、(このシフトによって可能であるなら)その上に乗ることもできる。よじ登っている間、クリーチャーは“登攀”中とみなされるが、対象が移動する際、自分も横滑りして対象と一緒に移動することができる。加えて、対象に対する攻撃ロールに“有利”を得る。また、対象の接敵面内および接敵面の上を移動困難な地形として移動することができる。
対象は、クリーチャーを払いのけることができる。
- 瞬間移動:クリーチャーと対象のどちらかが瞬間移動する/される際、もう一方は、一緒に瞬間移動するわけではない。
対象がクリーチャーぬきで瞬間移動したならば、クリーチャーは落下する。
小さいクリーチャーを払いのける
クリーチャーは〈運動〉判定を行うことで、自分に
よじ登っているチビ助をはたき落とすか、壁に押し付けてこそげ落とすか、つかんで放り捨てることができる。
- アクション:標準アクション。対象が無力状態であるなら、自分のターンに1回、フリー・アクションとしてこの判定を行うことができる。
- 対抗判定:対象の〈運動〉判定または〈軽業〉判定(どちらを使うかは対象が選ぶ)に対する対抗判定。対象が無力状態であるなら、対象はこの対抗判定でd20をロールできず、技能判定修正値を判定結果として用いなければならない。
- 成功:対象のよじ登りは終了し、クリーチャーに最も近い、何ものにも占められていない場所(クリーチャーが選ぶ)で伏せ状態となる。
飲み込んでいる者から脱出
自分よりも大きな者に飲み込まれたクリーチャーは、“飲み込んでいる者から脱出”することによって、自身が被っている
飲み込まれた状態を終了させることができる。
飲み込んでいる者から脱出
- アクション:移動アクション。そのクリーチャーが拘束状態である場合、このアクションは行えない。
- 何ものにも占められていないマス:そのクリーチャーはもはや飲み込まれた状態でなくなり、“自身を飲み込んでいた者に隣接する、何ものにも占められていないマス(クリーチャー自身が選ぶ)”に伏せ状態で出現する。
目を逸らすNEW
[凝視]効果の作用を受けそうになったクリーチャーはそれを回避すべく使用者から“目を逸らす”ことができる。
目を逸らす
- アクション:即応・割込。しかし、クリーチャーが自分のターンの開始時または終了時に[凝視]効果の作用を受けそうになった場合、“次の自分のターンの開始時まで即応アクションを行う権利を放棄する”代わりにフリー・アクションとして“目を逸らす”ことを選べる。
- 視界が制限される:目を逸らしている間、クリーチャーの視界は“噴射・視界”となり、噴射の範囲の外は“完全に隠蔽”される(これによってクリーチャーから使用者が“完全に隠蔽”されたなら、その[凝視]効果の作用を回避できる)。ただし、クリーチャーが自分の次のターンの開始時までに使用者を見てしまったなら(使用者を範囲内の、自分が見ることのできるクリーチャーを目標とするパワーの目標にしてしまう、視界内に使用者が入る、“目を逸らす”を終了するなど)、即座にその[凝視]効果の作用を受けてしまう(この時、使用者は[凝視]攻撃を行うために再度アクションを費やす必要はない)。
“目を逸らす”の終了NEW
- アクション:フリー・アクション。
- 視界が元に戻る:そのクリーチャーの視界は元に戻る。
物体の取り扱い
武器にオイルや毒を塗る
- アクション:マイナー・アクション。しかしながら、クリーチャーはこのアクションを(1回のマイナー・アクションではなく)標準アクションとして行なうこともできる。
- 手にオイルと、それを塗る武器または矢弾を持っていること:オイルを塗ろうとしているクリーチャーは、それを塗ろうとする武器または矢弾を手に持っていなければならない。
マイナー・アクションとして行なうなら、1つの武器または矢弾に塗ることができる。
標準アクションとして行なうなら、1つの武器または1群の矢弾(アローなら30本、クロスボウ・ボルトなら10本、スリング・ブリットなら20個、ブロウガン用ニードルなら50本、あるいはシュリケンなら5個)に塗ることができる。
- オイルが消費される:オイルは消費され、その“武器や矢弾に塗る”ことをトリガーとする汎用パワーが誘発する。トリガーを無視した場合でもオイルは消費されてしまう。
中身を浴びせる
- 中身を浴びせる:手に持った容器からその中身をクリーチャーに浴びせようとする場合、以下のパワーによる攻撃を行う。
中身を浴びせる |
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攻撃 |
[無限回]✦[武器] 標準アクション 近接・接触 必要条件:このパワーは、“1体のクリーチャーがこれに触れることをトリガーとする、攻撃パワーを有する物体が入った容器”を用いて使用していなければならない。 目標:クリーチャー1体 攻撃:“【筋力】または【敏捷力】”対“反応” |
ヒット:目標は攻撃に使用された容器の中身を浴びる。 |
- 容器を投げつける:手に持った容器をクリーチャーに投げつけようとする場合、以下のパワーによる攻撃を行う。
容器を投げつける |
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攻撃 |
[無限回]✦[武器] 標準アクション 遠隔・10/20 必要条件:このパワーは、“1体のクリーチャーがこれに触れることをトリガーとする、攻撃パワーを有する物体が入った容器”を用いて使用していなければならない。 目標:クリーチャー1体 攻撃:“【筋力】または【敏捷力】”対“反応” |
ヒット:(1+【筋力】修正値)[殴打]。目標は攻撃に使用された容器の中身を浴びる。 レベル21:(3+【筋力】修正値)[殴打]。 |
効果:攻撃に使用されたアイテムの容器は、衝撃で割れる。 |
結び目を作る
通常、
ロープやひもを結ぶような日常茶飯の作業に関しては、いちいちルールで決めることはせず、その場その場でDM判断に任せてある。しかし時には、ドラマチックな場面で誰かが
ロープやひもを解こうとしたり、縛めから逃れようとする結果、結び目がどれだけきちんと結んであるかが重要になることもある。
- アクション:標準アクション
- 手にロープやひもを持っていること:ロープやひもを結ぶクリーチャーは、結ぼうとするロープやひもを手に持っていなければならない。
- 【知力】〈盗賊〉判定:ロープやひもを結ぶクリーチャーは、その際に【知力】〈盗賊〉判定を行う。判定結果が、その結び目を解いたり(【知力】〈盗賊〉判定)、縄抜けしたり(脱出判定)する際の難易度となる。
最終更新:2023年03月08日 02:18