ヒューマン
本項のルールはヒューマンに関連するハウス・ルールである。
- 亜種族:ヒューマンという種族そのものの多様性には眼を見張るものがあるが、D&D世界にはエベロン世界のカニス氏族のようなヒューマンの“亜種族”も存在する。
この特徴はヒューマンの“能力値”、“ボーナス特技”、“ボーナス技能”、“防御値ボーナス”の種族的特徴と入れ替えで獲得する。
君は
エベロン世界の
ドラゴンマーク氏族のひとつ、
創造のマークを持つ
カニス氏族の氏族員である。あるいはその血統を受け継ぐ者なのかもしれない。
ヒューマン(カニス氏族)の種族的特徴
- 能力値:+2【知力】;+2【耐久力】または+2【判断力】
- 創造のマーク:君はあたかも《儀式修得者》特技を修得しているかのように、メイク・ホウル(『PHB』P314)および“作成”の系統に属する儀式を修得することができる。君はこの特徴で修得できる儀式を執行するために儀式書を必要としない。
また、君はエンチャント・マジック・アイテムの儀式を修得しており、あたかも自分のレベルが2高いかのようにそれを執行することができる。
さらに、君はボーナス特技として《錬金術師》を修得しており、あたかも自分のレベルが2高いかのように錬金術アイテムを作成することができ、しかもこの時、対応技能を“修得済み”である必要がない。
加えて、君はレベル1の時点で1つの“レアリティがコモンまたはアンコモンの錬金術の調合式”を修得している。レベル5、11、15、21、25の時点で、君は1つの(1)“レアリティがコモンまたはアンコモンの錬金術の調合式”か、(2)“レアリティがアンコモンの魔法のアイテムの製法か、のいずれかを修得する。修得する調合式または製法のレベルは、君のレベル以下でなければならない。
最後に、君は他の前提条件を満たしている限り、《儀式修得者》特技を前提とする特技を修得したり、伝説の道などを選択することができる。
ただし、君は[ドラゴンマーク]特技を修得できない。
- 技術者の直観:1遭遇に1回、君が1回の“【知力】に基づく〈魔法学〉判定”、または職人道具を用いた判定のいずれかに失敗した際、1d4をロールして、出た目をトリガーとなった判定の判定結果に加えることができる。
- 物作りの天性:君が選んだ1種類の職人道具に習熟する。
コラム:創造のマークとカニス氏族
近代世界を産み出したのは我が氏族だ。ライトニングレイルを走らせるのはオリエンだが、その車両を作り車両が走る石路を設置したのはカニスだ。夜の闇を退けるエヴァーブライト・ランタンもカニスの発明だ。鍛冶屋も大工も錬金術師も、名人はみな我らの印を帯びておる。
創造のマークはあらゆる創造の技を導く。このマークを持つ者は触れただけで故障を直すことができ、常にささやかな魔法のアイテムを作成中である。
アーティフィサーや
ウィザードはこのマークから得るところが多いが、魔法をかけた剣は誰もが重宝することだろう。
カニス氏族
- 指導者:カニス東家はゾランド=カニス、カニス西家はジョランナ・ド=カニス、カニス南家はメリックス・ド=カニス
- 本拠地:カニス東家はコース市のエンクレーヴ(カルナス国)、カニス西家はアンデールのエンクレーヴ(アンデール国のフェアヘイヴン市の近く)、カニス南家はカニス・タワー(ブレランド国シャーン市)
カニス氏族は魔法と非魔法とを問わず、あらゆる製造業を支配している。ゴーゴンの紋章をかかげたカニスの炉要塞は効率的な作業工程によって日用品を量産できる。独立の職人の中にも、カニスの学院で技術を学びカニスの規格を守る者は多い。“創造の氏族”は他の氏族に必須の道具も作成しているため、昔から常にトゥエルヴの暗黙の筆頭である。
カニス氏族にとって、最終戦争はきわめて大きなビジネスチャンスだった。どの国も普通の武器防具に加えて兵器や
ウォーフォージドを欲しがったからだ。この氏族は戦争によって大きくなり、戦争によって引き裂かれた。カニス氏族の本拠地はサイアリにあったため、悲嘆(モーニング)によって指導者層と重要な工場群を失ってしまったのだ。今のところ、以下の3人の男爵が権力の空白を巡って競い合っている;錬金術師であるフェアヘイヴンのジョランナ、武器鍛冶であるコースのブラン、そしてウォーフォージドを発明したシャーンのメリックス。以上の誰か1人がカニス氏族を再統一できるか、それともこのまま緊張が続いて氏族がバラバラになってしまうのか、目が離せない。君がカニス氏族員なら、君が3人の男爵の誰かに仕えているのか、あるいは氏族の未来に関して別の考えを持っているのかを決めておくべきだ。
特技
英雄級特技
た行
《多様な武器の才AL》 Versatile Talent
- 利益:ヒューマン、ファイター、クラス特徴“ファイターの戦いの才”
- 利益:君は“ファイターの戦いの才”から君が選択していないもの1つを選択し、その利益を得る。ただし、その利益によってボーナス特技が得られる場合でも、この特技によって得た利益からはそのボーナス特技を得ることはできない。
や行
《夜目訓練AL》 Twilight Training ※この特技はもはやヒューマンであることを前提条件としない
- 前提条件:レンジャー
- 利益:君は夜目を得る。また、君にとって松明などの光源は通常の2倍の範囲までを照らしているものとして扱われる。たとえば、松明なら半径10マスの範囲を“明るい”光で照らし、そこからさらに10マスまでの範囲を“薄暗い”光で照らしているとみなすことができる。
最終更新:2023年02月02日 18:47