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武器
 本項で紹介されているのは武器に関するハウス・ルールである。質疑応答武器の項も参照のこと。

アップデート

武器の種別

武器の種別のアップデート

代用武器
 代用武器には、“本来、武器として作られたわけではないが、武器として使えるもの”すべてが含まれる。たとえば椅子金属製の大ジョッキなどである。
 特記ない限り、代用武器には習熟できない。
 代用武器のデータは『武器』表の代用武器の項を、解説は『武器の解説』の代用武器の項をそれぞれ参照のこと。

遠隔武器
 遠隔武器は、その武器の射程内の目標を攻撃するために用いられる。遠隔武器には投擲武器射出武器が含まれる。
 それぞれの遠隔武器には“通常射程”と“長距離射程”が定められている。単位はマス数である。遠隔武器は[武器]キーワードを有する遠隔パワーおよび遠隔範囲パワーに用いられる。特記ない限り、遠隔武器を[武器]キーワードを有する近接パワーおよび近接範囲パワーに使用する時は、代用近接武器として使用することになる。
  •  射出武器:射出武器は、目標に矢弾を射掛けるのに用いられる。“装填”特性を持つ遠隔武器は射出武器である。
  •  投擲武器:投擲武器は、矢弾を射ち出すのに使うのではなく、武器自体を目標に投げつけて使う。“軽投擲”特性または“重投擲”特性を持つ武器は、投擲武器である。
     近接武器の中には投擲武器として使用できるものもある。そのような武器は、(1)魔法の武器にする際や、(2)遠隔パワーまたは遠隔範囲パワーを使用する時のみ、遠隔武器として扱われる

両手武器UP
 両手武器は2つの手でないと扱えないほどに重いか、バランスがとれていない。中にはボウ類その他のいくつかの武器のように、そもそもの構造上、2本の手でないと扱えないというものもある。
  •  両手武器を使用するためには2つの手を要する。持つだけなら1本の手でよい。

    (注:このアップデートにより、サイズ分類が小型のキャラクターも、両手武器を使用でき、また両用武器を片手武器として使用することができる。
     ただし、小型サイズ以下のクリーチャーは自分のサイズ分類にあった武器を使用しなければならない。武器とサイズ分類も参照のこと

双頭武器UP
 双頭武器両手武器だが、柄の両端に打突部を取り付けられており、双方の手でそれぞれ1つずつの武器を持っているのと同様に戦うこともできる。
 すべての双頭武器は以下のような特徴を持つ。手持ちの変更の項も参照のこと。
  •  武器の表で、それぞれの武器に関するもののうち1行目は、利き手で持った主武器として使用する打突部について示したものである。1文字下げて示された行は、その武器のもう一方の打突部で、逆手で持った副武器として使用するものについて示したものである。攻撃のたびに、どちらの打突部を使用するか選択すること
     双頭武器の2つの打突部はそれぞれ異なった習熟ボーナス、ダメージ、特性、武器グループを有することが可能である。重量および価格は一方の打突部ではなく、武器全体についてのものである。
  •  1つの双頭武器を2つの手で使用している間、君は以下のいずれかの用途で使用することができる。
    • 双方の手でそれぞれ、1つずつ片手武器を持っている
      •  この用途で使用する際、双頭武器は2つ目の打突部が“副武器”特性を有しているため“2つの近接武器を使用していなければならない”必要条件を満たすことができる。
         ただし、“1つの近接武器を両手で使用していなければならない”必要条件は満たせなくなる
      •  加えて、たとえその双頭武器が“長柄武器類”の武器グループに属してたとしても“長柄武器類”とは扱われない。
    • 両手で1つの両用武器を持っている
       
  •  双頭武器に“特定の武器の種類にのみ適用可能な魔法的特性”を付与する場合、少なくとも一方の打突部が条件を満たしていなければならない。例えば、アーグロシュは、一方の打突部のみだが(ヴォーパルの魔法的特性の条件である)“重刀剣類あるいはアックス類”という条件を満たしているため、ヴォーパル・アーグロシュが出現することはあり得るのである。
  •  魔法の双頭武器は、その魔法的特性によるすべての利益を双方の打突部に得ることができる(たとえ一方の打突部が通常であればその魔法的特性を得られないものであったとしても)。
     ただし、これによってそのアイテムが有しているいかなるパワーの使用回数も増加することはない――例えば君が1つの[一日毎]パワーを有する双頭武器を使用していた場合、君がこのパワーを起動できるのはやはり1日に1回のみに限られる。

武器の特性

アップデートされた武器の特性

騎兵用UP
 ランスなどの“騎兵用”の特性を持つ武器は、使用者が乗騎に騎乗している時に最も効果的に用いることができる。

小型UP
 “小型”特性を持つ武器は、小柄な(訳注:サイズ分類が小型以下の)クリーチャーでも扱いやすいようにコンパクトな形状で、バランスがとられている。
  •  サイズ分類が小型以下の使用者は、自分より1段階大きいサイズのクリーチャー用の“小型”特性を持つ武器を使用することができる。

     たとえば、ショートボウは“小型”特性を有する。ハーフリングは、ショートボウを使用する際、小型サイズ用のものだけでなく、中型サイズ用のものも通常どおり使用できる。もし、そのハーフリングが《大業物の使い手》特技を修得しているなら、大型サイズ用のショートボウも通常どおり使用できる。
     (注:このアップデートにより、サイズ分類が小型のキャラクターも、両手武器を使用でき、また両用武器を片手武器として使用することができる。武器とサイズ分類も参照のこと

装填UP
 “装填”の特性を持つ武器を用いて離れた目標を攻撃するためには、その武器から射出する矢弾が必要となる。この特性を持つ武器は射出武器と呼ばれる。
  •  “装填”特性を持つ武器は矢弾を装填していなければ遠隔武器として使用できず、遠隔武器として[武器]攻撃を行うたびに(注:2体以上の目標を攻撃するなら目標1体ごとに、複数回の攻撃を行うなら攻撃ごとに)、矢弾が1つ消費される。
  •  “装填”特性を持つ武器に“矢弾を装填”するには、たとえその武器による攻撃自体が片手で行える場合も、2つの手を必要とする(たとえばスリングは片手武器だが、“矢弾の装填”にはもう1つの手が“空いてい”なければならない)。
  •  特性欄の“装填”の後には、“矢弾を装填”するために必要となるアクション種別が書かれている。すなわち“装填・標準”、“装填・移動”、“装填・マイナー”、“装填・フリー”等となる。
     手の届く位置にある矢筒ケースその他の容器から矢弾を取り出すのは、(1回のマイナー・アクションではなく)“矢弾の装填”のためのアクションの一部とみなされる。
    •  装填・フリー:アクション種別の部分に“フリー”と書かれている場合、容器から取り出した矢弾を、フリー・アクションとしてその武器に装填する(=遠隔武器として使用できるようにする)ことができる。これは事実上、その遠隔武器による攻撃の一部として“矢弾の装填”を行えるということを意味する。
    •  “装填・フリー”以外:フリー以外のアクション種別が書かれている場合、これはすなわち、容器から取り出した矢弾を、その武器に装填する(=遠隔武器として使用できるようにする)ためには、1回の該当するアクションが必要になるということである。これは事実上、その遠隔武器を1回のアクションで複数の目標に対する攻撃や複数回の攻撃ができる、特定のパワーに使用できないことを意味する。
  •  消費した矢弾は戦闘遭遇の終了後、1分かけて戦場を捜し歩くことにより、その半数を回収することができる。

両用UP
 “両用”の特性を持つ武器は片手武器だが、両手武器として2つの手で使用することもできる。手持ちの変更の項も参照のこと。
  •  1つの両用武器を2つの手で持っている場合、その武器は(片手武器ではなく)両手武器とみなされる。
     両手武器とみなされている両用武器は、それを用いる攻撃において、あたかもサイズ分類が一段階大きい武器であるかのように、その武器ダメージ・ダイスが大きくなる。表:武器のサイズとダメージも参照のこと。

     従って、ロングソード(武器ダメージ・ダイスが1d8)を2つの手で使用しているなら、それは片手武器ではなく両手武器として扱われ、武器ダメージ・ダイスは1d10になる

武器とサイズ分類 UP

アップデート版のルール

 武器のデータは基本的に使用者が中型サイズであることを前提としている(大方の冒険者は中型サイズである)。
 中型サイズでなく、もっと大きいクリーチャーやもっと小さいクリーチャーは、自分のサイズにあわせて特別にあつらえた武器を使用する。モンスターのサイズとそのモンスターが使う武器の関係は、各モンスター・のデータ・ブロックに反映済みである。
(注:このアップデートによって小型サイズのキャラクターが使用できる両手武器や“両用”特性を持つ片手武器の選択肢が増えることになる。しかしながら、中型サイズ用の武器を使用できなくなる
  • 価格と重量の計算:通常(注:中型サイズ用)より大きな、あるいは小さなサイズのクリーチャー用の盾、武器の価格と重量を計算する場合、『表:武器のサイズと価格・重量』のしかるべき横列を参照して、価格と重量の項にある倍数を、その装備品の価格と重量に掛け合わせること(注:この価格の計算はその装備品に魔力を注入する際の費用には適用されない)。
  • 武器ダメージ・ダイスの計算:通常より大きな、あるいは小さなサイズのクリーチャー用の武器がどれだけのダメージを叩き出すかを計算する必要がある場合、以下の『表:武器のサイズとダメージのしかるべき横列を参照して、そこに記載されたダメージ・ダイスを用いること。
    • ―:表:武器のサイズとダメージ』でダメージ・ダイスが“―”となっている場合、その武器を用いた[武器]攻撃ではダメージ・ロールは行わない。目標が受けるダメージは、“[W]ごとにダメージ・ダイスの出目が1”であるものとして算出すること。
 例1:大型サイズのクリーチャーであるオーガが用いるグレートソードは大型サイズ用のものであるのが普通であり、武器ダメージ・ダイスは2d6ではなく2d8を使用する。
 例2:ハーフリング(小型サイズのPC種族)が用いるロングソードは小型サイズ用のものであり、武器ダメージ・ダイスは1d8ではなく1d6を使用する。
  • 武器のサイズ:『表:武器のサイズと価格・重量』、および『表:武器のサイズとダメージ』中のサイズ分類は“その装備品がどのサイズ分類のキャラクターのために作られているか”を示すものである。
     そのため、このサイズ分類はその武器の“物体としてのサイズ”とは一致しないことがある。だいたいにおいて、“副武器”特性を持つ片手武器は、物体としてみた場合には、使用者のサイズ分類より2段階小さな物体である。片手武器は使用者よりもサイズ分類が1段階小さな物体である。両手武器は使用者とサイズ分類が同じ物体である。
  • 大柄なクリーチャー:大柄な(注:大型超大型、または巨大サイズの)クリーチャーは、以下のルールに従う。
    • 両手武器:大柄なクリーチャーは自分より一段階小さなサイズ分類のクリーチャー用の武器片手武器として使用できる。
       たとえば、オーガ(大型サイズ)はヒューマン用のグレートソードを片手で使用でき、ファイアー・ジャイアント(超大型サイズ)はオーガ用のグレートソードを片手で使用できるのである。
    • 両用”特性を持つ片手武器:大柄なクリーチャーは自分より一段階小さなサイズ分類のクリーチャー用の武器“副武器”特性を持つ片手武器として使用できる。
    • 両用”特性を持たない片手武器:大柄なクリーチャーは自分より小さなサイズ分類のクリーチャー用の、“両用”特性を持たない片手武器まったく使用できない。
       手が大きすぎて、武器の小さな柄をしっかり握って使うことができないからである。
       
  • 中型サイズ以下のクリーチャー:中型サイズ、あるいはもっと小さいクリーチャーは、自分より大きな、あるいは小さなサイズのクリーチャーのために作られた武器を使用することはできない
     たとえば、ヒューマンの冒険者はオーガ用のダガーの柄をしっかり握ることもできない。ましてや武器として効果的に使用することなどできはしない。
     
  • サイズ分類が1段階大きいクリーチャーであるかのように武器を使用する:クリーチャーの中には、種族的特徴や特技などの利益により、あたかもサイズ分類が1段階大きいクリーチャーであるかのように武器を使用することができるものもいる。
     そのようなクリーチャーは、自分のサイズ用の盾や武器を通常どおり使うことができる。加えて、自分より1段階大きなサイズ用の盾や武器を、あたかも自分のサイズ用であるかのように使うこともできる。もし、そのクリーチャーのサイズ分類が中型なら大柄なクリーチャーであるかのように武器を使うこともできる

表:武器のサイズと価格・重量

サイズ
超小型用 小型用 大型用 超大型用 巨大用
価格 ×1/2 ×1 ×2 ×4 ×8
重量 ×1/10 ×1/2 ×2 ×5 ×8

表:武器のサイズとダメージ

サイズ
超小型用 小型用 中型用 大型用 超大型用 巨大用
1 1 1 1d2 1d3 1d4
1 1 1d2 1d3 1d4 1d6
1 1d2 1d3 1d4 1d6 1d8
1d2 1d3 1d4 1d6 1d8 1d10
1d3 1d4 1d6 1d8 1d10 1d12
1d4 1d6 1d8 1d10 1d12 2d8
1d4 1d6 2d4 1d10 2d6 4d4
1d6 1d8 1d10 1d12 2d8 2d10
1d8 1d10 1d12 2d8 2d10 2d12
2d4 1d10 2d6 2d8 2d10 4d6
1d10 1d12 2d8 2d10 2d12 4d8

追加ルール

武器の種別

 片手用両手用に加えて、新たな武器の分類として特殊武器肉体攻撃を追加する。

新しい武器の種別

  • 特殊武器:噛みつき棘付きの鎧を着用しての体当たりなどの、片手用でも両手用でもない武器は特殊武器に分類される。
    • 両手が“空いてい”なくても使用できる特殊武器両手が“空いてい”なくても使用できる
       なお、ゲーム的効果に関して“武器を片手で使用しているか、両手で使用しているか”が問題となる場合(注:パワーの必要条件や《強打》などに関しては)、片手武器とみなされる
       
  • 肉体攻撃:クリーチャーが力強い顎による噛みつきや、鋭いによるひっかき、丸太のような腕による叩きつけなどを行う時、それは肉体攻撃を行っている。肉体攻撃には拳打や蹴打による攻撃も含まれる。
     に記載されている肉体攻撃のデータは一般的なものであり、違う扱いがされるものがある。これらの例外はその肉体攻撃を得る効果の説明文に記載されている。もし、2つ以上の効果から同名の肉体攻撃を得ている場合、君はその中から1つを選択して、選択したデータを使用できる。また、中型サイズよりももっと大きいクリーチャーやもっと小さいクリーチャーの肉体攻撃は、そのサイズに応じたダメージ・ダイスを用いること(本サイトで紹介されている、あるいは古蛇卓で冒険者が遭遇するモンスターのデータ・ブロックにはサイズなど修正は適用済みである)。
     特記無き限り、肉体攻撃は以下のルールに従う。
    • 習熟:すべてのPCは素手打撃以外の、自分が有する肉体攻撃に習熟している。
    • 肉体の一部:肉体攻撃は使用者の肉体の一部であり、以下の特性を有する(これは一般則である)。
      • 落とさせることができない:“手に持っているアイテムを落とさせる”効果によって肉体攻撃を落とさせることはできない。
      • 魔法の武器にできない:君の肉体攻撃に魔法的特性を付与することはできない。

武器の特性

新しい武器の特性

  • 強化武器/Augmented Weapon:この特性は通常、ドラゴンシャード・オーグメントEを取り付けられた武器または装具が有する。
     “強化武器”特性を持つ武器または装具使用している間、君はそのドラゴンシャード・オーグメントEに対応した利益を得る。
     
  • 致死/Deadly:自分が習熟している“致死”の特性を持つ武器を用いて攻撃を行う際、君の攻撃は“ダイスの目が20”でなくてもクリティカル・ヒットになり得る。
     “致死”武器を用いた[武器]攻撃を行う際、その攻撃ロールを行う前にこの特性の利益を得ることを選択することができる。そうしたならば、攻撃がヒットした場合、d20の目に“致死値”を加えることができる。その結果d20の目が“クリティカル・ヒットが出る目”以上になった場合、その攻撃はクリティカル・ヒットとなる――たとえば、カタナは“致死2”の特性を有する。この武器の“致死値”は2であり、この特性の利益を得ることを選択し、この武器を用いた攻撃をヒットさせた際、d20の目が18以上であるなら、クリティカル・ヒットとなる。
     ただし、この特性の利益を得ることを選択した攻撃でクリーチャーのhpを0にした場合、そのクリーチャーを気絶させることはできない。
     
  • 迎撃/brace:“迎撃”特性を持つ武器を用いた“使用者の間合い外にいる敵が、その間合い内のマスに入った”ことをトリガーとするトリガー型のアクション(通常は“待機したアクション”)による[武器]攻撃は1[W]の追加ダメージを与える。
     
  • つかみ/Grab:つかむ”際、君は自分が習熟している“つかみ”特性を持つ武器を使用することができる。そうしたなら、その攻撃は“その武器を用いた[武器]攻撃”とみなされ、射程は“武器”になり、“片手が空いている”必要はない。
     また、その武器でクリーチャーをつかんでいる間、“その武器を持った手でクリーチャーをつかんでいる”とみなされるが、依然として“その武器でつかんでいるクリーチャー”を目標に、その武器による[武器]攻撃を行うことができる。
     
  • 突き飛ばし/Bull Rush:“突き飛ばし”の際、君は自分が習熟している“突き飛ばし”特性を持つ武器を使用することができる。そうしたなら、その攻撃はその武器を用いた[武器]攻撃とみなされる。さらに、その攻撃がヒットしたなら、目標はこの武器によって1[W]のダメージを受ける。
     
  • ファンブル/Fumble:“ファンブル”特性を持った武器を用いた[武器]攻撃ロールの出目が“1”だった場合、君はその武器を落としてしまう。
     その攻撃ロールが近接範囲攻撃または遠隔範囲攻撃の一部だった場合、武器を落とす前に残りの攻撃を解決すること。
     
  • 妙技/Finesse:自分が習熟している“妙技”の特性を持つ武器を用いて近接基礎攻撃を行う際には、攻撃ロールとダメージ・ロールにおいて、【敏捷力】を【筋力】の代わりに用いることができる。武器の妙技》特技も参照のこと。
     
  • モンク/Monk Weapons:一部のモンクおよびその伝説の道のパワー(フラリー・オヴ・ブロウズALなど)を使用する際には、自分が習熟している“モンク”特性を持つ武器を用いる必要がある。

武器グループ

新しい武器グループ

  • 近距離武器:このグループに属する武器は敵と接触、もしくは接触寸前の極めて近い距離に接近した状況でも有効に使用できる。
     
  • 盾攻撃:は武器ではないが、軍用武器を扱うきちんとした訓練を受けている者は、これで敵を殴り効果的に打撃を与えることもできる。
     特記無き限り、盾攻撃は以下のルールに従う。シールド・スパイクの項も参照のこと。
    •  を装備している間、そのを持っている手で“盾攻撃を用いた[武器]攻撃”を行うことができる(たとえそのに“防具として習熟”していなくても、である)。また、“盾攻撃を用いた[武器]攻撃”を行った場合でも、それによって“その手に武器を持っている”とはみなされない。
       ただし、“武器としての盾攻撃”に習熟していない場合、その盾を持っている手では(盾攻撃ではなく)代用武器を用いた[武器]攻撃しか行えない。
      •  盾攻撃またはを持っている手で代用武器を用いた[武器]攻撃を行い、かつその攻撃が“副武器”特性を持たない武器による攻撃である場合、君は自分の次のターンの開始時まで、攻撃を行った手で装備しているに“防具として習熟”していることへの利益(盾ボーナスなど)を得ることができなくなる。
        •  《盾の妙技》特技を特技を修得している場合、君は“盾攻撃としてのヘヴィ・シールドおよびライト・シールド”に自動的に習熟し、かつ盾攻撃を用いた[武器]攻撃を行っても、依然としてに“防具として習熟”していることによる利益(盾ボーナスなど)を得ることができる。
    •  に魔力を注入して魔法の武器とすることは可能だが、1つのが“魔法の盾”と“魔法の武器”の双方を兼ねることはできない。魔法の武器となったは、装備している間もキャラクターの“魔法のアイテムの腕部スロット”を占めることはない。
       例:魔法の武器となった盾を装備している場合でも、ブレイサー(腕甲)のような腕部スロットの魔法のアイテムを使用することは可能である。

武器の書式

追加ルール:ダメージ

ダメージ種別
 武器を用いた攻撃パワーや特徴が与えるダメージの種別は、通常その攻撃に使用した1つの武器が属する武器グループによって決定される。ただし、パワーや特徴によっては複数の種別をあわせもつダメージを与える場合もある。

特殊な材質:武器

 武器は特殊な性質を備えた素材で作ることができる。複数の特殊な素材を使って武器を作ることはできない。
 以下に記す特殊な素材はゲーム的な効果が決められている。いくつかのクリーチャーは特定の素材からなる武器への脆弱性を持つものもいる。冒険者たちは最もよく遭遇するクリーチャーの種類によって、いくつかの異なる種類の武器を持ち運ぶかもしれない。

アダマンティン  アダマンティン製の武器アダマンティン・ウェポン代替ルール版とみなされる。

 天から落ちてきた岩から掘り出されたこの超硬度の金属で作られた艶のある黒い武器は、最も頑丈な防御でも貫く。
  • 費用:アダマンティン製である武器1つの価格は、そうでないものの価格に+3,000gpしたものとなる。矢弾なら1個につき+300gpとなる。
     アダマンティン製の魔法の武器や矢弾を作成する場合、その魔法の武器の価格が(非魔法的なアダマンティン製の武器の価格+3,000)以上なら1、その価格は“(その魔法的特性のレベル+2)レベルの魔法のアイテムの価格”と等しくなる。
  • 利益:アダマンティン製の武器は以下の利益を有する:
    • 抵抗の無視:それを用いた[武器]攻撃で与えられたダメージは[殴打]、[斬撃]、および[刺突]に対する抵抗を5だけ無視することができる。それが魔法の武器や矢弾なら、(その強化ボーナスの5倍)に等しい値だけ抵抗を無視する。
    • 高威力クリティカル:それを用いた[武器]攻撃がクリティカル・ヒットしたなら、その級ごとに1d10の追加ダメージを与える(非魔法的なアダマンティン製の武器や矢弾は英雄級とみなされる)。
    • 物体への攻撃:それを用いた[武器]攻撃が物体にヒットしたなら、そのヒットはクリティカル・ヒットになる。
    • 人造への攻撃(魔法の武器のみ):レベル16以上のアダマンティン製の魔法の武器や矢弾用いた[武器]攻撃が人造クリーチャーにヒットしたなら1d6の追加ダメージを与える。その武器がレベル26以上なら、追加ダメージは2d6となる。
1……矢弾の場合、(非魔法的なアダマンティン製の武器の価格+300)以上なら。

銀(錬金術銀)

 モンスターの中には、ライカンスロープ(ワーウルフなど)のようなに銀の武器に弱いものがいる。冶金術と錬金術を組み合わせた複雑な手順で銀を鋼鉄に融合させた錬金術銀で作られた武器は、武器としての能力を損なわずにそのようなモンスターの脆弱性を突くことができる(注:下記の“銀製”とは“錬金術銀製”のものを指す)。アルケミカル・シルヴァーの項も参照のこと。
  • 費用:銀製である武器1つの価格は、そうでないものの価格に+500gpしたものとなる。矢弾なら1個につき+50gpとなる。
     銀製の魔法の武器や矢弾を作成する場合、その魔法の武器の価格が(非魔法的な銀製の武器の価格+500)以上なら1、その価格は“(その魔法的特性のレベル+1)レベルの魔法のアイテムの価格”と等しくなる。
  • 利益:銀製の武器は“抵抗:DRx/銀”を克服することができる。
     加えて、レベル16以上の銀製の魔法の武器や矢弾用いた[武器]攻撃は“抵抗:DRx/銀”を持つクリーチャーに対して、ヒットしたなら1d6の追加ダメージを与える。その武器や矢弾がレベル26以上なら、追加ダメージは2d6となる。
1……矢弾の場合、(非魔法的な銀製の武器の価格+50)以上なら。

リスト:新しい武器

 このリストは本項で追加された新しい武器を、武器グループごとにまとめたものである。各武器の詳細は補遺を参照のこと。

代替ルール

武器の特性

代替版の武器の特性

高クリティカルAL
 高クリティカルの特性を持つ武器は、通常よりもより大きなダメージを与える可能性がある。
  •  クリティカル・ヒット時、この武器を用いた[武器]攻撃はその“高クリティカル値”ごとに1[W]の追加ダメージを与える(明記されていない場合、“高クリティカル値”は1となる)。この追加ダメージはレベル11の時点で2[W]に、レベル21の時点で3[W]に増加する。
     例:サイズ(武器ダメージ・ダイスは2d4)は“高クリティカル2”の特性を有する。この武器の“高クリティカル値”は2であり、これを用いた[武器]攻撃がクリティカル・ヒットした時、レベル1~10では4d4、レベル11~20では8d4、レベル21~30では12d4の追加ダメージを与える。
     この特性による追加ダメージは、もしこの武器が魔法の武器で、クリティカル・ヒット時に追加ダメージを与える場合、その追加ダメージにさらに加えられる。

間合いAL
 間合いの長い武器を使えば、離れた敵にも攻撃を行える。
  •  “間合い”特性を持つ武器はその間合いが1増加する(通常は間合いが2になる――つまり、射程が“近接・武器”のパワーに使用した場合、隣接する敵にも、2マス先の敵にも、近接攻撃が行える)。
     しかし、“スレトニング・リーチ/機会攻撃の間合い”を有していなければ、機会攻撃を行えるのは依然として隣接する敵に対してのみである。また、挟撃できるのも隣接する敵に対してのみである。

武器グループ

代替版の武器グループ

スリング類AL
 スリング(投石器)は石や金属製の弾丸を勢いよく敵にぶつけるための革紐である。スリング類は射出武器である。

補遺

表:武器

 この表は本項で紹介された武器の一覧である。各武器はその完全な名称の五十音順に並んでいる。

代用武器

近接武器
武器 習熟 ダメージ 種別 射程 価格 重量 特性 武器グループ
片手武器
さまざま 1d4 さまざま 6ポンド未満
両手武器
さまざま 1d8 さまざま 6ポンド以上

遠隔武器
武器 習熟 ダメージ 種別 射程 価格 重量 特性 武器グループ
片手武器
さまざま 1d4 さまざま 5/10 6ポンド未満

単純武器

近接武器
武器 習熟 ダメージ 種別 射程 価格 重量 特性 武器グループ
片手武器
ガントレット +2 1d4 殴打 2gp 1ポンド 副武器 素手
カタールAL +3 1d4 刺突 3gp 1ポンド 高クリティカル、副武器、妙技 近距離武器、軽刀剣類、素手
クオータースタッフAL +2 1d6 殴打 5gp 4ポンド モンク両用 スタッフ類、長柄武器類
クラブAL +2 1d6 殴打 1gp 3ポンド モンク メイス類
シックルAL +2 1d6 斬撃 2gp 2ポンド 副武器、モンク 軽刀剣類
ショート・スピアAL +2 1d6 刺突 5/10 2gp 3ポンド 小型、重投擲、副武器、モンク両用 スピア類
スパイクト・ガントレットAL +2 1d6 刺突 5gp 1ポンド 副武器 素手
スピアAL +2 1d8 刺突 5gp 6ポンド モンク両用 スピア類、長柄武器類
ダガーAL +3 1d4 刺突 5/10 1gp 1ポンド 軽投擲、副武器、妙技モンク 近距離武器、軽刀剣類
ベイヨネット +2 1d6 刺突 5gp 1ポンド 両用 スピア類、長柄武器類
ヘヴィ・メイスAL +2 1d8 殴打 5gp 6ポンド 両用 メイス類
ライト・メイスAL +2 1d6 殴打 3gp 2ポンド 小型、副武器 メイス類
両手武器
サイズAL +2 2d4 斬撃 5gp 10ポンド 高クリティカル2 重刀剣類、長柄武器類
モーニングスターAL +2 1d10 殴打]かつ[刺突 10gp 8ポンド メイス類

遠隔武器
武器 習熟 ダメージ 種別 射程 価格 重量 特性 武器グループ
片手武器
スリングAL +2 1d6 殴打 10/20 1gp 小型装填・フリーモンク スリング類
両手武器
クロスボウAL +2 1d8 刺突 15/30 25gp 4ポンド 致死1装填・マイナー クロスボウ類
リピーティング・クロスボウAL +2 1d8 刺突 15/30 35gp 6ポンド 致死1装填・標準 クロスボウ類

軍用武器

近接武器
武器 習熟 ダメージ 種別 射程 価格 重量 特性 武器グループ
特殊武器
スパイクト・アーマー +2 1d6 刺突 特殊 特殊 突き飛ばし 近距離武器
片手武器
ククリAL +2 1d6 斬撃 10gp 2ポンド 暴虐1、副武器、妙技 軽刀剣類
シミターAL +3 1d6 斬撃 10gp 4ポンド 致死1妙技 重刀剣類
ショート・ソードAL +3 1d6 刺突 10gp 2ポンド 副武器、妙技モンク 軽刀剣類
スカージAL +2 1d8 刺突 3gp 2ポンド 副武器、妙技 フレイル類
スパイクト・ヘヴィ・シールド +2 1d8 刺突 特殊 特殊 突き飛ばし 近距離武器、軽刀剣類、盾攻撃
スパイクト・ライト・シールドAL +2 1d6 刺突 特殊 特殊 突き飛ばし 近距離武器、軽刀剣類、盾攻撃
スローイング・ハンマーAL +2 1d6 殴打 10/20 5gp 2ポンド 小型、重投擲、副武器 ハンマー類
トンファ +3 1d6 殴打 1gp 1ポンド 副武器、防御、モンク 近距離武器、メイス類
トライデントAL +2 1d8 刺突 5/10 10gp 4ポンド 重投擲、両用 スピア類
パリィング・ダガーAL +3 1d4 刺突 5/10 5gp 1ポンド 軽投擲、副武器、防御、妙技 近距離武器、軽刀剣類
ハンドアックスAL +2 1d6 殴打]かつ[斬撃 10/20 5gp 3ポンド 重投擲、副武器 アックス類
ヘヴィ・ウォー・ピックAL +2 1d8 刺突 15gp 6ポンド 高クリティカル2小型両用 ピック類
ヘヴィ・シールド +2 1d6 殴打 特殊 特殊 突き飛ばし 近距離武器盾攻撃
ライト・ウォー・ピックAL +2 1d6 刺突 10gp 4ポンド 高クリティカル2小型、副武器 ピック類
ライト・シールド +2 1d4 殴打 特殊 特殊 突き飛ばし 近距離武器盾攻撃
レイピアAL +3 1d8 斬撃]または[刺突 25gp 2ポンド 妙技 軽刀剣類
両手武器
グレイヴAL +2 1d10 斬撃 25gp 10ポンド 高クリティカル間合い 重刀剣類、長柄武器類
グレートソードAL +2 2d6 斬撃 30gp 8ポンド 重刀剣類
パイクAL +2 1d10 刺突 15gp 12ポンド 迎撃間合い スピア類、長柄武器類
ハルバードAL +2 1d10 殴打]かつ[斬撃 25gp 12ポンド 間合い アックス類、長柄武器類
ファルシオンAL +3 2d4 斬撃 25gp 7ポンド 致死2妙技 重刀剣類
マトックAL +2 1d12 刺突 20gp 12ポンド 高クリティカル2小型ファンブル アックス類、ピック類
ランスAL +2 1d8 刺突 12gp 10ポンド 騎兵用間合い スピア類
ルツェルン・ハンマー +2 1d10 殴打 15gp 12ポンド 間合い 長柄武器類、ハンマー類
ロングスピアAL +2 1d10 刺突 10gp 9ポンド 間合い スピア類、長柄武器類

遠隔武器
武器 習熟 ダメージ 種別 射程 価格 重量 特性 武器グループ
片手武器
ハンド・クロスボウAL +2 1d6 刺突 10/20 25gp 2ポンド 致死1小型装填・マイナー クロスボウ類
両手武器
ショートボウAL +2 1d6 刺突 15/30 25gp 2ポンド 高クリティカル小型装填・フリー ボウ類
ヘヴィ・クロスボウ +2 1d10 刺突 20/40 30gp 8ポンド 致死1装填・マイナー クロスボウ類
リピーティング・ヘヴィ・クロスボウ +2 1d10 刺突 20/40 40gp 12ポンド 致死1装填・標準 クロスボウ類
ロングボウAL +2 1d8 刺突 25/50 30gp 3ポンド 高クリティカル装填・フリー ボウ類

上級武器

近接武器
武器 習熟 ダメージ 種別 射程 価格 重量 特性 武器グループ
片手武器
ウィップAL +3 1d4 斬撃 10gp 2ポンド 間合い妙技 フレイル類
ウルミ +3 1d8 斬撃 30gp 6ポンド 暴虐2、妙技 フレイル類
カタナ +3 1d8 斬撃 50gp 6ポンド 致死2両用 重刀剣類
カッティング・ホイールAL +2 1d8 斬撃 5/10 10gp 1ポンド 軽投擲、副武器、防御、妙技 軽刀剣類
コピシュAL +2 1d10 殴打]かつ[斬撃 20gp 8ポンド 暴虐2、両用 アックス類、重刀剣類
サンセツコン +3 1d8 殴打 25gp 5ポンド 妙技モンク両用 スタッフ類、長柄武器類
シンブレード・ソード +3 1d8 斬撃]または[刺突 50gp 3ポンド 致死2妙技両用 軽刀剣類
スコーピオン・ウィップ +3 1d6 斬撃 50gp 3ポンド 妙技 フレイル類
セレイティッド・ピックAL +2 1d10 刺突 30gp 12ポンド 高クリティカル小型両用 ピック類
タレンタ・タガットAL +2 1d10 斬撃 20gp 8ポンド 小型、暴虐2、両用 重刀剣類
トータス・ブレードAL +3 1d4 殴打 10gp 7ポンド 小型突き飛ばし 近距離武器盾攻撃
ドラウ・ロング・ナイフAL +3 1d6 刺突 5/10 15gp 2ポンド 軽投擲、副武器、妙技 軽刀剣類
トラトナイルAL +2 1d10 刺突 10/20 10gp 5ポンド 重投擲、両用 スピア類
ライトブレード・ソード +3 1d6 斬撃]または[刺突 35gp 1ポンド 致死2、副武器、妙技 軽刀剣類
ワキザシ +3 1d6 斬撃]または[刺突 35gp 2ポンド 致死2、副武器、妙技 軽刀剣類
両手武器
エクスキューション・アックスAL +2 2d8 殴打]かつ[斬撃 30gp 14ポンド 高クリティカル アックス類
ギャロットAL +3 1d4 殴打 1gp 1ポンド 高クリティカル小型 近距離武器、ギャロット類
グレートスピアAL +2 2d6 殴打]、[刺突]、または[斬撃 25gp 8ポンド 間合い スピア類、長柄武器類
ゴージAL +2 2d6 特殊 30gp 12ポンド 暴虐2 アックス類、スピア類
コートブレード・ソード +3 1d10 刺突 60gp 6ポンド 致死2妙技 軽刀剣類
スパイクト・チェインAL +3 2d4 殴打]かつ[刺突 30gp 10ポンド 間合い妙技 フレイル類
タレンタ・シャラーシュAL +3 1d10 斬撃 30gp 10ポンド 高クリティカル2小型間合い 重刀剣類、長柄武器類
ナギナタ +3 1d10 斬撃 35gp 8ポンド 高クリティカル2間合い 重刀剣類、長柄武器類
ノダチ +2 2d6 斬撃 60gp 8ポンド 騎兵用致死2間合い 重刀剣類
フルブレードAL +2 2d8 斬撃 30gp 10ポンド 致死1 重刀剣類
モルデンクラッドAL +2 2d8 殴打]かつ[刺突 30gp 12ポンド 高クリティカル ハンマー類
双頭武器
アーグロシュAL +2 1d12 殴打]かつ[斬撃 30gp 12ポンド アックス類、長柄武器類
―アーグロシュの2つ目の打突部AL +2 1d8 刺突     副武器、防御 スピア類、長柄武器類
ヴァラナー・ダブルブレーデッド・シミターE +3 1d6 斬撃 100gp 6ポンド 致死1妙技 重刀剣類
―ヴァラナー・ダブルブレーデッド・シミターの2つ目の打突部AL +3 1d6 斬撃     致死1、副武器、防御、妙技 重刀剣類
ギスカAL +2 1d10 斬撃]または[刺突 5/10 25gp 9ポンド 重投擲 重刀剣類、スピア類、長柄武器類
―ギスカの2つ目の打突部AL +2 1d8 斬撃]または[刺突     副武器、防御 重刀剣類、スピア類、長柄武器類
ズラードAL +2 1d10 斬撃 30gp 12ポンド 重刀剣類
―ズラードの2つ目の打突部AL +2 1d10 斬撃     副武器、防御 重刀剣類
ダブル・アックスAL +2 1d10 殴打]かつ[斬撃 40gp 15ポンド アックス類、長柄武器類
―ダブル・アックスの2つ目の打突部AL +2 1d10 殴打]かつ[斬撃     副武器、防御 アックス類、長柄武器類
ダブル・シミターAL +3 1d6 斬撃 40gp 9ポンド 致死1妙技 重刀剣類
―ダブル・シミターの2つ目の打突部AL +3 1d6 斬撃     致死1、副武器、防御、妙技 重刀剣類
ダブル・ソードAL +3 1d8 斬撃 40gp 9ポンド 重刀剣類
―ダブル・ソードの2つ目の打突部AL +3 1d8 斬撃     副武器、防御 重刀剣類
ダブル・フレイルAL +2 1d10 殴打]かつ[刺突 30gp 11ポンド フレイル類
―ダブル・フレイルの2つ目の打突部AL +2 1d10 殴打]かつ[刺突     副武器、防御 フレイル類
モンクス・スペード +2 1d8 殴打]かつ[斬撃 30gp 12ポンド モンク アックス類、長柄武器類
―モンクス・スペードの2つ目の打突部AL +2 1d8 斬撃]または[刺突     副武器、防御、モンク スピア類、長柄武器類

遠隔武器
武器 習熟 ダメージ 種別 射程 価格 重量 特性 武器グループ
片手武器
スリング・スタッフ +2 1d8 殴打 15/30 20gp 3ポンド 小型装填・フリー両用 スリング類
シュリケンAL(5個) +3 1d4 刺突 6/12 1gp 1/2ポンド 軽投擲、小型、副武器、モンク 軽刀剣類
ゼンドリック・ブーメランAL +2 1d6 斬撃 6/12 10gp 2ポンド 軽投擲、副武器、モンク 軽刀剣類
タレンタ・ブーメランAL +3 1d4 殴打 10/20 5gp 1ポンド 軽投擲、小型、副武器 軽刀剣類、メイス類
チャトクチャAL +2 1d6 斬撃 6/12 10gp 1ポンド 軽投擲、副武器、モンク 軽刀剣類
両手武器
グレート・クロスボウ +2 1d12 刺突 25/50 50gp 15ポンド 致死1装填・マイナー クロスボウ類
グレートボウAL +2 1d10 刺突 30/60 30gp 5ポンド 高クリティカル装填・フリー ボウ類
スーペリア・クロスボウAL +3 1d10 刺突 20/40 30gp 10ポンド 致死1装填・マイナー クロスボウ類

武器の解説

 本項で紹介された武器の説明を以下に述べる。その武器に特殊なルールが適用される場合、それについても説明されている(この特殊なルールもその武器の“特性”とみなされる)。

あ行
アーグロシュAL
 アーグロシュ(槍斧)は元々ドワーフの手になるもので、長い柄の両端には斧の頭と槍の穂先を持っている。

ヴァラナー・ダブルブレーデッド・シミターE
 優美な木製の柄の両端に湾曲した長い刃がついたヴァラナー・ダブルブレーデッド・シミター(ヴァラナーの双頭シミター)は、エベロン世界のヴァラナー・エルフを象徴する武器だ。
 この刃は数百年かけて磨き上げられた技術で打ち鍛えられており、堅さと鋭さを兼ねた刀身は驚くほど軽い。すべてのダブルブレーデッド・シミターは高品質の品であるため、値段は高く、そもそも買う機会に恵まれる者は少ない。エルフ以外の者がヴァラナーの刀剣を持っているとしたら、それは盗品または倒した敵からの戦利品だろうと思われるのが常だ。そして、そのような者を見たヴァラナー・エルフは“自分には「ヴァラナーの刀剣はヴァラナーに返せ。さもなくば、私と戦ってその剣に相応しい腕前の持ち主だと証明してみせろ」と要求する権利がある”と考えるかもしれない。
  •  ヴァラナー・ダブルブレーデッド・シミターとダブル・シミターの両方に習熟しているなら、この武器の武器ダメージ・ダイスは2d4になる。

ウィップAL
 ウィップは使いこなすのが難しい武器であり、素人がなめてかかって自分を傷つけたという話に事欠かない。しかし、達人の手にある時、ウィップは敵を引き倒し、凶暴な獣を追い払い、離れたところにある固定されていない小物に巻き付けて引き寄せたりすることができる。
  •  ウィップに習熟していないキャラクターは、この武器を間合い特性を持つ武器として使用できない。
  •  ウィップに習熟したキャラクターが[武器]攻撃を行う際、その攻撃においてこの武器の間合いは1マス増加する(通常は間合いが3となる)。
  •  この武器を用いてクリーチャーをつかむ際、そのクリーチャーの鎧や盾が持つ“棘付きAL”特性を無視することができる。

ウルミ
 一般にはウィップ・ソードとして知られるこの致命的な武器は、1から4本の5フィート長の柔軟な鋼による剃刀のように鋭い刃によって形作られている。この武器は相手に刃を鞭のように振り回して使用される。コイル状の刃は細くベルトとして着用できるほどの柔軟性を持つ。
  •  この武器は魔法の武器にする際、軽刀剣類や重刀剣類に適用可能な魔力を注入することもできる。
  •  この武器を用いてクリーチャーをつかむ際、そのクリーチャーの鎧や盾が持つ“棘付きAL”特性を無視することができる。

エクスキューション・アックスAL
 エクスキューション・アックス(斬首斧)と呼ばれるこの広刃の斧は、叩き斬る力を増すため、非常に重いものとなっている。

か行
カタールAL
 パンチング・ダガーの名でも知られているこの刀剣の柄はH形をしており、拳を握るような形で持つ。カタールは敵にパンチを繰り出す要領で使用し、深く正確な一撃を繰り出すことができる。

カタナ
 特にサムライのために構築されるカタナ(刀)は、複数の種類の鋼を用いた独特の鍛造手順を組み合わせて作り上げられる。その結果、この剣は最高の鋭さにも拘わらず細身で、相手の頭部や四肢を切断することができる優雅な抜打ちができるように設計された緩やかに湾曲した刀身が有名である。細やかなバランスが取られているものの、この剣を修得することは困難である。
  •  カタナは軍用武器として使用することもできる。ただし、軍用武器として使用する場合、必ず両手武器として使用しなければならず、“致死”特性を失う。
  •  カタナとワキザシの双方とも上級武器として使用しており、かつ利き手でカタナを、逆手でワキザシを使用しているなら、カタナは“副武器”特性を得る。

カッティング・ホイールAL
 カッティング・ホイールは、刃に囲まれた円盤であり、片面に安全な持ち手がついている。使用者の手を守るために釘や棘が植わっているものも多い。エベロンでは謎めいた大陸サローナ生まれの武器である。
  •  カッティング・ホイールに習熟しているなら、これは以下の特性も得る。
    •  この武器を遠隔武器として用いた[武器]攻撃がミスした場合、その攻撃が解決された後で自動的に使用者の手に戻ってくる。戻ってきたこの武器をつかむのはフリー・アクションである。
    •  “徒手戦闘者”の特徴をしているなら、この武器は“モンク”特性を得る。また、この武器を使用する際、シュリケン、およびモンクの素手攻撃として扱うことができる。

ガントレット
 この金属の手袋は、素手による攻撃をより効果的なものにする。スパイクト・ガントレットALの項も参照のこと。
  •  表の価格と重量は片手ぶんのものである。重装鎧には両手ぶんのガントレットが付いてくる(これらの鎧の価格と重量にはすでに両手ぶんのガントレットの価格と重量が含まれている)。
  •  ガントレット着用時でも、その手は“空いている”ものとみなされる。たとえ、自分のターン中にそのガントレットを攻撃に使っていたとしても、である。また、ガントレットを着用していることによって、その手に“武器を持っている”とはみなされない。
     ただし、両手武器を使用していたり、着用している手に盾を装備していたり、着用している手を(ガントレット以外の)武器や陽光棒、ランタンその他のアイテムを持ったり、つかむために使用している場合は、通常どおりその手は“空いている”とはみなされなくなる。
  •  ガントレットに習熟しているなら、この武器による[武器]攻撃を行う際、あたかもこの武器が肉体攻撃であるかのように関連する利益を得ることができる。
  •  ガントレットは魔力を注入することで、魔法の武器または両手スロット用の魔法のアイテムにすることができる。他の武器と異なり、魔力を注入したガントレットは(たとえ魔法の武器にしたとしても)魔法のアイテムの装備位置として両手スロットを占める。
    • 魔法の武器にする:ガントレットを魔法の武器にする場合、ガントレット1つごとに魔力を注入する必要がある。
    • 両手スロット用の魔法のアイテムにする:ガントレットを両手スロット用の魔法のアイテムにする場合、魔法のアイテムに記載されている価格で両手ぶんのガントレットを魔法のアイテムにできる。

ギスカAL
 ギスカはスリクリーンの使用する特殊な武器で、両端に刃を備えた長柄武器である。

ギャロットAL
 ギャロット(絞殺具)は両端に持ち手のついた針金またはロープであり、首を絞めるために使われる。
  •  ギャロットは“ギャロットが必要”または“ギャロットを使うことができる”のように書かれた攻撃にしか用いることができない。
     また、この武器を使用するには、使用者のサイズ分類に関係なく2つの手を必要とする。
  •  君がギャロットに習熟しており、かつ両手で持っているなら、君は手が空いていなくても“つかみ”アクションを行うことができる。さらに、このつかみはギャロットを用いた[武器]攻撃とみなされる。
  •  君がギャロットを用いて行う、ヒットした際に目標をつかまれた状態にするパワー(“つかみ”アクションを含む)がヒットしたなら、目標はギャロットによって1[W]ダメージを受ける。
  •  君はギャロットでつかんでいる目標に対して、そのギャロットで[武器]攻撃を行うことができる。

クオータースタッフAL
 クオータースタッフ(六尺棒)は約5フィートの長さを持つ木の棒である。この武器の使い手は、戦闘において一方の端を柄として保持して、もう一方の端で攻撃を防御し、迅速に打撃を与えることができる。
近接武器
武器 習熟 ダメージ 種別 射程 価格 重量 特性 武器グループ
双頭武器
クオータースタッフAL +2 1d8 殴打 特殊 4ポンド モンク スタッフ類、長柄武器類
―クオータースタッフの2つ目の打突部AL +2 1d8 殴打     副武器、防御、モンク スタッフ類、長柄武器類

ククリAL
 この重いナイフの刃は前方にカーブすることでより大きな殺傷力を持つようになっている。
  •  ククリに習熟しているなら、この武器を使用する際、君はダガーおよび重刀剣類として扱うことができる。

クラブAL
 クラブ(棍棒)は通常、成形しただけの木材である。しばし釘や鋲がいくつか埋め込まれてるものもある。

グレイヴAL
 この武器は、長い木製の柄の先端に、剣に似た鋭い刃を付けたものである。グレイヴは敵と離れた間合いを保ちながら戦うのに向いている。

グレート・クロスボウ
 グレート・クロスボウ(大弩)はヘヴィ・クロスボウより大きく、装填に時間がかかるものの、より強烈な力でボルトを射出することができる。
  •  グレート・クロスボウは軍用遠隔武器として使用することができる。ただし、軍用遠隔武器としてのグレート・クロスボウは“装填・マイナー”特性ではなく“装填・標準”特性を持つ。

グレートスピアAL
 グレートスピア(大身槍)と呼ばれるこの長柄武器はロングスピアに似ているが、より幅広い穂先と強い柄を有し、より強烈な打撃を与えることができる。

グレートソードAL
 この巨大な両手用の剣は約5フィートの長さを持つ。

グレートボウAL
 両端に逆向きの反りの入ったがっしりとした弓であるグレートボウ(大弓)は、弦を張った状態で人の背丈ほどの高さがあり、伝統的なロングボウよりも強烈な力で矢を射出することができる。

クロスボウAL
 ヘヴィ・クロスボウより小さく、扱いも簡単なライト・クロスボウとも呼ばれるこの弩には弦を引くためのレバーがついている。

ゴージAL
 この槍のような武器はその長い柄の石突きに握りがついている。その頭部には、上部に穂先がある幅広の2つの刃を備えている。ゴージの中には柄の先端近くにストラップやハーネスがついており、この武器の持ち運びを容易にしている。
  •  この武器を用いた[武器]攻撃の攻撃ロールを行うか、[W]を参照するたびに、これをアックス類として用いるか、スピア類として用いるかのいずれかを選択すること
    (その際、選択しなかったグループの武器とは扱われない)。
    •  アックス類として用いる:この武器は[殴打]かつ[斬撃]ダメージを与える。
    •  スピア類として用いる:この武器は[刺突]ダメージを与える。

コートブレード・ソード
 エルヴン・コートブレード(エルフの宮廷剣)とも呼ばれるこの剣は、その長さからは信じられないほど細く、先に行くほど細くなり、切先が針のように鋭い。片側は柄から切っ先までが鋭く研ぎ澄まされており、もう片方は切っ先から1/4だけが鋭く研ぎ澄まされている。コートブレードには拳を覆うバケット型の柄(蔦と葉をかたどるものが多い)、長い柄、重い柄頭が付いている。主に刺突に用いられるが、鋭い斬撃を繰り出すこともできる。
  •  この武器は魔法の武器にする際、グレートソードに適用可能な魔力を注入することもできる。
  •  この武器に習熟しているなら、この武器を使用する際、君はグレートソードおよび重刀剣類として扱うことができる。そうするならば、この武器の与えるダメージ種別は([刺突]ではなく)[斬撃]となる。

コピシュAL
 この重い剣は刃の終わりまで緩やかな曲線を描いており、全体的な形状はバトルアックスに良く似ている。一般的なコピシュの長さは20~24インチである。その優雅な形状は、一部の職人にコピシュを華やかな装飾で覆わせてしまう。

さ行
サイズAL
 この作物を薙ぎ倒すために用いる農場道具から派生した武器は、取手の突き出した長い木製の軸と、直角に取り付けられた湾曲した鋭い刃で構成されている。サイズは、扱いにくいものの悲惨な傷を与えられる可能性がある。収穫からの連想で死の象徴としての意味合いも持つサイズは、特に威圧的な武器である。

サンセツコン
 スリーセクション・スタッフとも呼ばれるサンセツコン(三節棍)は、使用者に通常のスタッフよりも大きな柔軟性を与えるために、鎖で連結された3本の2フィート長の棒に分割することができる武器である。使いこなすのは難しいが、達人ともなれば、素早く振り回して防御を行ったり、武器を受け止めて捕縛したり、あるいは強力な打撃のための鞭打ち動作を介して運動の勢いを利用することできる。
  •  サンセツコンは分割されてない間、クオータースタッフかつ単純武器として扱うことができる。
  •  この武器は魔法の武器にする際、クラブ類、またはフレイル類に適用可能な魔力を注入することもできる。
  •  分割:1回のマイナー・アクションとして、この武器を分割するか、元に戻すことができる。分割している間、この武器のデータは以下のものに変更される。
  •  この武器に習熟しているなら、これは以下の特性も得る:
    •  防御:1つのサンセツコンを2つの手で使用している間、君は“防御”特性による利益を得ることができる。
近接武器
武器 習熟 ダメージ 種別 射程 価格 重量 特性 武器グループ
片手武器
サンセツコン(分割時) +3 1d10 殴打     致死1妙技モンク両用 フレイル類

シックルAL
 穀物を収穫するために使用する農業道具に由来するこの片手武器は、容易に相手の四肢や防具を捉えることのできる頑丈で湾曲した刃を備えている。シックルの刃は滑らかであるか鋸歯状であるかのいずれかであり、一部の戦闘用シックルは相手の肉体に引っかかりやすくなるよう先端付近の両側を鋭くしている。
  •  シックルに習熟しているなら、君はこの武器を[斬撃]ダメージを与えるために使用する際は、重刀剣類としても扱うことができる。

シミターAL
 この湾曲した剣はロングソードより短くショート・ソードよりは長い。断面が三角形状の刃は外縁部だけが鋭く、峰は平坦である。

シュリケンAL
 モンクスカウンドレルと呼ばれるローグが習熟している武器の1つがシュリケン、別名スローイング・スターとも呼ばれる軽投擲武器である。小さくて重さも無視できるくらい(1個あたり1/10ポンド)しかないため、ブーツやその他の場所に予備の武器を隠しておきたい者にとって理想的な武器である。
  •  シュリケンの価格と重量は5個ぶんのものである。
  •  シュリケンに習熟しているなら、君は攻撃するためのアクションの一部としてこの武器を取り出すことができる。
  •  シュリケンは投擲武器だが、特殊な材質または魔法のシュリケンを作成する際や、投擲された後にどうなるかを決定する際は矢弾として扱われる(これはシュリケンに関連する利益“ではない”)。
    •  魔法のシュリケンを作成する:魔法のシュリケンを作成する場合、矢弾用の魔法的特性を付けなければならない。
       魔法のシュリケンは(魔法の武器ではなく)魔法の矢弾である。魔法のアイテムの関するレギュレーションの項も参照のこと。
      •  クリティカル・ヒット:魔法のシュリケンでクリティカル・ヒットを与えた時、それに付けられた魔法的特性のプラスの数値ごとに+1d6の追加ダメージを与える。
         もし使用者が“魔法の気印同調している”場合、クリティカル・ヒット時の効果はシュリケンか気印の、どちらか一方のものを使用できる。
      •  アシュタルズ・ブレード:アシュタルズ・ブレード(『SotAC』P24)がシュリケン形態を取っている間、投擲された後にどうなるかを決定する際は(魔法のシュリケンではなく)通常の魔法の投擲武器と同様に扱う

ショート・スピアAL
 ショートスピア(短槍)は約3フィートの長さを持ち、投擲武器とするのに適している。

ショート・ソードAL
 ショート・ソードはどんな武術社会でも見られる最も一般的な武器の一つであり、したがってそのデザインは地域や製作者に応じて非常に多様である。ほとんどは2フィート前後の長さである。その刃は湾曲していることも真っ直ぐであることも、片刃であることも両刃であることも、幅広であることも細身であることもある。柄は華美なものもシンプルなものもあり、護拳や籠鍔を備えているか、あるいはまったくガードしていないかもしれない。
 こうした武器はしばしばそれ自体でも使用されるが、同形の二振りを一組とすることもあり、あるいはダガーやより長大な剣と組み合わせて用いることもある。

ショートボウAL
 ショートボウは約3フィートほどの大きさで、1本の木でできている。
  •  この武器を使用するには、使用者のサイズ分類に関係なく2つの手を必要とする。

シンブレード・ソード
 エルヴン・シンブレード(エルフの薄刃刀)とも呼ばれるこのレイピアに似た武器は、大きさはロングソードほどだが、ロングソードよりはるかに軽い。
  •  この武器は魔法の武器にする際、レイピアおよびロングソードに適用可能な魔力を注入することもできる。
  •  この武器に習熟しているなら、この武器を使用する際、君はレイピアおよびロングソードとして扱うことができる。
     さらに、[斬撃]ダメージを与えるために使用する際は、重刀剣類として扱うことができる。

スーペリア・クロスボウAL
 スーペリア・クロスボウ(精密弩)は伝統的なヘヴィ・クロスボウに似て見えるが、ノブとダイヤルがついており極めて優れた正確性を持つように調整することが可能である。
  •  スーペリア・クロスボウに習熟しているなら、君はこれを遠隔武器として用いる際の攻撃ロールに戦術的有利を得る。ただし、君が何らかの移動を行った場合、(1)1回の移動アクションとして“狙いを定める”か、(2)君の“次のターン”が終了するか、するまでこの利益を得られなくなる。
     選択ルール:“有利”と“不利”選択ルールを導入している場合、戦術的優位の代わりに“有利”を得る。

スカージAL
 スカージ(棘鞭)は軽いフレイル状の武器で、尖らせた金属片あるいは骨片をびっしりと植えた革の細紐が取り付けられている。

スコーピオン・ウィップ
 このウィップは一連なりの鋭い刃を備えており、その先端には牙が嵌めこまれている。
  •  この武器とウィップの両方に習熟しているなら、これは以下の特性も得る:
    •  武器に関連したあらゆる効果において、ウィップとして扱うことができる。
    •  この武器による[武器]攻撃を行う際、その攻撃においてこの武器は間合い特性を得、かつ間合いが1マス増加する(通常は間合いが3となる)。
    •  この武器を用いてクリーチャーをつかむ際、そのクリーチャーの鎧や盾が持つ“棘付き”特性を無視することができる。

スパイクト・アーマー
 スパイクト・アーマーとは、アーマー・スパイク(棘)を植え付け、つかみにおいて、または近接攻撃で相手にダメージを与えられるようにした鎧である。
  •  この武器は“スパイクつきの鎧”を着用している間のみ使用できる。鎧習熟:アーマー・スパイクの項も参照のこと。
  •  着用している“スパイクつきの鎧”に習熟していない場合、君はすべての[武器]攻撃ロールおよび“つかみ”アクションの攻撃ロールに-2のペナルティを受ける。加えて、この武器は“つかみ”特性を失う。
  •  “手に持っているアイテムを落とさせる”効果によってスパイクト・アーマーを落とさせることはできない。
  •  アーマー・スパイクを植え付けた鎧が強化ボーナスを有していても、この武器はその利益を得られない。ただし、この武器(鎧に植え付けられたスパイク)自体を魔法の武器にすることはできる。魔法のアーマー・スパイクの項も参照のこと。
  •  スパイクト・アーマーに習熟しているなら、これは以下の特性も得る。
    •  肉体攻撃として扱うことができる。
    •  君が行う、ヒットした際に目標を“つかまれた状態”にする近接武器による[武器]攻撃または“つかみ”アクションがヒットし、かつ目標が君に隣接しているなら(注:もともと隣接していた場合も、この攻撃によって隣接した場合も)、くだんの目標はこの武器によって1[W]ダメージを受ける。
       さらに、くだんの目標が君に隣接している間、君がつかみを維持するたびに、その目標はこの武器によって1[W]ダメージを受ける。
    •  “突き飛ばし”の際、その攻撃にこの武器を使用し、かつ攻撃をヒットさせたなら、目標はこの武器によって1[W]のダメージを受ける。
    •  突撃時に他の武器を用いた[武器]攻撃を行わないなら、ゲーム的効果に関して“武器を片手で使用しているか、両手で使用しているか”が問題となる場合、この武器は両手武器としても扱われる

スパイクト・ガントレットAL
 スパイクト・ガントレット(有刺篭手)には、金属製のスパイクが取り付けられている。

スパイクト・チェインAL
 この武器を最初に使い始めたのはエルフの武芸者だったと考えられており、速さと優雅さを兼ね備えた武器であることがこの説が支持される理由となっている。スパイクト・チェインは離れたところから敵を引き裂く連撃を放つことができる。また、達人の手にあればウィップやフレイルのように敵の脚に巻き付けて転ばせることもできる。
近接武器
武器 習熟 ダメージ 射程 価格 重量 特性 武器グループ
双頭武器
スパイクト・チェインAL +3 2d4[殴打]かつ[刺突 特殊 12ポンド 間合い妙技 フレイル類
―スパイクト・チェインの2つ目の打突部AL +3 2d4[殴打]かつ[刺突     副武器、防御、妙技 フレイル類

スパイクト・ヘヴィ・シールド
 スパイクト・ヘヴィ・シールド(有刺大盾)は、威圧的な武器であり、ヘヴィ・シールドに、中央部に突き出た棘、カミソリのような盾の縁、あるいは全体に致命的な突起の剣山などを備えたものである。

スパイクト・ライト・シールドAL この武器はスパイクト・シールドの代替版とみなされる
 スパイクト・ライト・シールド(有刺盾)は、ライト・シールドの中央部に尖らせたスパイクを植えつけたものである。

スピアAL
 スピア(槍)は5フィートの長さを持つ。

ズラードAL
 段平に似た刀身が両端についたエベロン世界のリードラ帝国の武器。

スリングAL
 スリング(投石器)は皮製のカップが1対の紐に取り付けられたものにすぎないが、安価で、かつスリングを用いて発射されるブリットは弓矢には劣るものの十分な射程と威力を持つ。
  •  スリングを近接武器として使用する場合、矢弾を“装填”しておかなければならない(この時“装填”されているのが魔法の矢弾でも、射出されるわけではないので魔力を使い切ってしまうことはないが、その魔法的特性から利益を得ることもできない)。

スリング・スタッフ
 短めのスタッフにスリングを取り付けた武器であるスリング・スタッフは、ハーフリングに好まれる武器である。
  •  スリング・スタッフを近接武器として使用する場合、(代用武器ではなく)同じサイズ用のクラブのデータを用いることができる。また、クラブのデータを用いる場合でも、この武器は依然として“小型”特性を有しており、注入された魔力がクラブに適用できないものであってもその魔法的特性の利益を得ることができる。
  •  魔法の武器にする際、クラブに適用可能な魔力を注入することもできる。

スローイング・ハンマーAL
 ライト・ハンマーとも呼ばれるウォーハンマーの軽量版であるこの武器は、通常は打撃面を1つ持つなめらかな金属の頭部を備えており、投擲武器としても使用できる。

セレイティッド・ピックAL
 この武器は標準的なピックに似ているが、打突部がより長く、鋭く、ノコギリのようになっている。適切な訓練を積んだ戦士は、セレイティッド・ピックを突き刺すときだけでなく、引き抜くときにもひどい傷を負わせることができる。
  •  この武器に習熟しているなら、クリティカル・ヒットを与えるたびに、その目標に“級ごとに1[W]のダメージ”を与える。

ゼンドリック・ブーメランAL
 この三又のブーメランはエベロン世界のゼンドリックで生きるドラウが獲物を狩るために使用している。冒険者や探険家の中にはこのジャングルで行動している間にこの武器の使用法を学ぶ者もいるが、ドラウのコミュニティに属さない者ではこの武器の複雑な使用法を修得している者はほとんどいない。
  •  ゼンドリック・ブーメランに習熟しているなら、これは以下の特性も有する。
    •  攻撃するためのアクションの一部としてこの武器を取り出すことができる。
    •  武器に関連したあらゆる効果において、シュリケンとして扱うことができる。
    •  この武器を遠隔武器として用いた[武器]攻撃がミスした場合、その攻撃が解決された後で自動的に使用者の手に戻ってくる。戻ってきたこの武器をつかむのはフリー・アクションである。

た行
代用武器
 時として、敵を攻撃しようにも手元にしかるべき武器がなく、他のものを使わざるを得なくなることもある。拳で殴る、頭突する金属製の大ジョッキでぶん殴る椅子を脳天に叩きつける石を投げるなどである。

ダガーAL
 ダガー(短剣)は戦闘用のナイフである。刃渡りは通常は1フィート以下で、曲がったものも真っ直ぐなものも、片刃のものも両刃のものもある。ダガーのデザインは非常に幅広く、(突き刺し用ダガーの1種が“ダーク”と呼ばれるなど)多くの別名を持つ。

ダブル・アックスAL
 ダブル・アックス(双頭斧)は柄の両端に斧の頭を取り付けたものであり、攻撃にも防御にも一層の有用性を持つものとなっている。

ダブル・シミターAL
 握りの両端についた彎刀が特徴的なこの武器は、エベロン世界のヴァラナーのエルフが使うことで有名である。

ダブル・ソードAL
 この素晴らしいバランスを誇る武器、ダブル・ソード(双頭剣)は、二振りのロングソードの破壊力と、より向上した防御力を兼ね備えたものである。

ダブル・フレイルAL
 ダブル・フレイル(双頭からざお)は攻撃力とダメージを最大限にするために、柄の両端にスパイクつきのフレイル頭部を取り付けたものである。

タレンタ・シャラーシュAL
 サイズに似ているこの武器は、鎌のような刃が長い棒の先端についている。エベロン世界のタレンタ平原発祥の武器であり、それが名前の由来になっている。
  •  この武器を使用するには、君のサイズに関係なく2つの手を必要とする。
  •  この武器を用いて隣接している目標を攻撃する際には、[武器]攻撃の攻撃ロールに-2のペナルティを受ける。

タレンタ・タガットAL
 この彎刀は短い柄に鎌に似た刃がついている。これもエベロン世界のタレンタ平原発祥の武器であり、それが名前の由来になっている。

タレンタ・ブーメランAL
 このブーメランは単純なカーブを描き、表面は磨き上げられている。この武器はエベロン世界のタレンタ平原のハーフリングの伝統的な武器である。
  •  タレンタ・ブーメランに習熟しているなら、この武器を遠隔武器として用いた[武器]攻撃がミスした場合、その攻撃が解決された後で自動的に使用者の手に戻ってくる。戻ってきたこの武器をつかむのはフリー・アクションである。

チャトクチャAL
 スリクリーンに発明されたこの三方向にギザギザの刃が突き出した平たい三角形の投擲武器は、主に水晶や黒曜石から形作られている。
  •  チャトクチャに習熟しているなら、これは以下の特性も有する。
    •  攻撃するためのアクションの一部としてこの武器を取り出すことができる。
    •  武器に関連したあらゆる効果において、シュリケンとして扱うことができる。
    •  この武器を遠隔武器として用いた[武器]攻撃がミスした場合、その攻撃が解決された後で自動的に使用者の手に戻ってくる。戻ってきたこの武器をつかむのはフリー・アクションである。
    •  君の種族がスリクリーンであるなら、加えて以下の特性も有するる:
      • 中間部の脚でも使用できる:君は中間部の“腕”でもこの遠隔武器を用いたは[武器]攻撃を行える。その際、この武器の攻撃ロールおよびダメージ・ロールに、中間部の“腕”のの強化ボーナスを加えることができる。
         ただし、この武器が魔法の武器なら、あるいは武器のいずれかからしか強化ボーナスなどの利益を得られない(その両方から利益を得ることはできない)。
      • スリクリーン・クローズAL強化:スリクリーン・クローズALを使用する際、中間部の“腕”のによる近接攻撃を行う代わりに、中間部の“腕”に持ったこの武器を用いて遠隔攻撃を行うことができる。

トータス・ブレードAL
 亀の甲羅から作られたトータス・ブレードは、ノームが副武器として使用するために設計されている。甲羅は使用者の手に固定され、ダガーに似た刃が前方に突き出ている。
  •  この武器はライト・シールドとしても扱われる(として使用するためには、“防具としてのライト・シールド”に習熟している必要がある)。
  •  トータス・ブレードに魔力を注入して魔法のアイテムにする場合、魔法の盾と魔法の武器の両方を兼ねることができる(魔力は別々に注入する必要がある。また、魔法の盾と魔法の武器の両方を兼ねる場合、カタールに付与できる魔力を注入しなければならない)。トータス・ブレードが君の魔法のアイテムの腕部スロットを占めることはない(魔法の盾にもしている場合、通常どおり腕部スロットを占める)。
  •  この武器に習熟している場合、君はこの武器で攻撃を行う際にカタールのデータを用いることができる。そうするならば、武器に関連したあらゆる効果において、ダガーとして扱うこともできる。

トライデントAL
 トライデント(三叉戟)は4フィートの柄の先端に三叉の穂先を持つ槍で、投擲武器としても使用できる。

ドラウ・ロング・ナイフAL
 ショート・ソードにしては細すぎ、かといってダガーというには大きすぎるため、ロング・ナイフと呼ばれるこの武器は、しかしダガーのように投擲できるようにバランスがとられている。その分、普通のダガーより扱いが難しいが、達人の手にある時はより致命的な武器となる。

トラトナイルAL
 ウィングスピアの名で知られるこの武器は、近接遠隔双方の戦闘において最大の有効性を示すようにと、とあるドラゴンボーンによって作り出されたものである。

トンファ
 トンファ(旋棍)は打撃と防御に優れたL字型の戦闘棍である。使用者は握りを掴んで棍を回転させるか前腕を棍で護りながら打撃する。
  •  トンファに習熟しているなら、君はこの武器を使用している手に関して“1つの手が空いていなければならない”必要条件を満たすことができる。
     加えて、この武器を使用する際、クラブモンクの素手攻撃および素手に関連した利益を得ることができる。

な行
ナギナタ
 ナギナタ(薙刀)は2フィート長のわずかに湾曲した剣のような刃を備えた6フィートの棒杖で構成される。軸は剣より短い武器の間合いの外に使用者を保つように設計されている。

ノダチ
 ノダチ(野太刀)は細身だが悪質なまでに鋭い4フィート長の刃を片身に備える非常に長い両手武器である。主に騎乗した戦士によって、自身の乗騎から騎乗兵を叩き斬るために使用される。

は行
パイクAL
 パイクはロングスピアに似ているが、ずっと長大で、より優れた間合いを持ち、突撃してくる騎兵や歩兵の迎撃の他、幅広い用途に用いられる。しかし、移動には制限を強いる。
  •  パイクを用いて近接[武器]攻撃を行う際、その攻撃においてこの武器の間合いは1マス増加する(通常は間合いが3となる)。しかし、隣接する目標に対する[武器]攻撃の攻撃ロールには-2ペナルティを受ける。
  •  自分の直前のターンの終了時から3マス以上移動している場合、パイクを用いた[武器]攻撃の攻撃ロールには-2ペナルティを受ける。

ハルバードAL
 長さ7~8フィートほどのロングスピアに似た長柄武器であるハルバード(槍斧)は、先端近くに小さな斧のような形状の頭を持っている。
  •  この武器は魔法の武器にする際、スピア類、ピック類に適用可能な魔力を注入することもできる。
  •  《長柄武器の使い手》特技でこの武器を選択しているなら、この武器を用いた[武器]攻撃の攻撃ロールを行うか、[W]を参照する際、これを(アックス類ではなく)スピア類またはピック類として用いることを選択できる。
     スピア類として用いる:この武器は[刺突]ダメージを与える。
     ピック類として用いる:この武器のダメージ・ダイスは1d8となり、[刺突]ダメージを与え、“高クリティカル2”特性を得る。

パリィング・ダガーAL
 この細身のダガーは、攻撃を受け流しやすいようにと特別に作られた鍔を持つ。
  •  君がローグであり、かつパリィング・ダガーに習熟しているなら、この武器を使用する際、ダガーに関連した利益を得ることができる。

ハンドアックスAL
 フランシスカ、トマホークなどを含む多くの別名を持つこの片手用の斧は小さく、投擲するのに完璧なバランスがとれている。この斧は通常は柄を握って上手投げで投擲し、目標に斧の頭部が食い込む前に完全に1回転する。

ハンド・クロスボウAL
 ハンド・クロスボウ(片手弩)の弦は手で引け、片手で射撃できる。
  •  ハンド・クロスボウは単純遠隔武器として使用することができる。ただし、単純遠隔武器としてハンド・クロスボウは(“装填・フリー”特性ではなく)“装填・マイナー”特性を持つ。

ファルシオンAL
 この剣はシミターのような湾曲した鋭い片刃を備えており、刃のない峰側は平らであるか若干湾曲しているかのどちらかである。その重量は先端に向けて大きくなっており、突き刺すよりは切り刻むのに向いている。

フルブレードAL
 フルブレード(巨剣)と呼ばれるこの巨大な両手持ちの剣は、ファイターおよびパラディンに好まれる。

ベイヨネット
 ベイヨネット(銃剣)はクロスボウの下部や銃器の右横に括り付けるように設計された近接戦闘用の武器である。
  •  この武器はクロスボウ類または銃器類に装着することができる。ベイヨネットを装着するか、取り外すのは1回の標準アクションである。
     表のデータは装着時のものである。装着していない場合はダガーのデータを使用する(ただし、“軽投擲”特性は有さない)。

ヘヴィ・ウォー・ピックAL この武器はウォー・ピックの代替版とみなされる
 両用武器を求めるノームやハーフリングにぴったりのこの武器は、通常のピックのものより柄が長く、先端が重くなっている。

ヘヴィ・クロスボウ
 ヘヴィ・クロスボウ(重弩)には弦を引くための小さな巻き上げ器がついている。
  •  ヘヴィ・クロスボウは単純遠隔武器として使用することができる。ただし、単純遠隔武器としてのヘヴィ・クロスボウは(“装填・マイナー”特性ではなく)“装填・移動”特性を持つ。

ヘヴィ・シールド
 ヘヴィ・シールドは武器ではないが、十分な訓練を受けている者なら防御だけでなく攻撃に使うこともできる。

ヘヴィ・メイス この武器はメイスの代替版とみなされる
 メイス(鎚矛)は木製か金属製の単純な柄と、そこに取り付けられた飾りのある頭部(通常はより苦痛やダメージを与えるために縁を突出させている)からできている。

ま行
マトックAL この武器はヘヴィ・ウォー・ピックの代替版とみなされる
 この両手用の武器はヘヴィ・ウォー・ピックに似ているが、突端の代わりにノミのような刃がついている。
  •  この武器を用いた[武器]攻撃の攻撃ロールを行うか[W]を参照するたびに、これをアックス類として用いるか、ピック類として用いるかのいずれかを選択すること
    (その際、選択しなかったグループの武器とは扱われない)。

モーニングスターAL
 モーニングスターは、木製の柄の先端に棘の生えた金属球を付けた、威力抜群の両手用棍棒である。ほとんど訓練や手入れをしなくても使える高威力の武器を求める傭兵やオーガ、トロルなどがよく使っている。

モルデンクラッドAL
 この武器は、もともとはドワーフの突撃部隊でジャイアントと戦うために用いられたものである。巨大な両手持ちのハンマーであり、びっしりとスパイクを生やした重い頭部を持つ。

モンクス・スペード
 モンクス・スペード(月牙産)は、片側にはシャベルのような広く鋭利な刃が、反対側には一対の牛の角のように外側に突き出た三日月型の刃が取り付けられている双頭武器である。

ら行
ライト・ウォー・ピックAL
 ありふれた採掘道具をもとに作られたこのコンパクトな形状の武器は、鎧を撃ち抜く鋭い切っ先とカウンターウェイトの役割を果たすハンマーのような頭部を備えている。ノームはしばしばこれを副武器として用いる。

ライト・シールド
 ライト・シールドは武器ではないが、十分な訓練を受けている者なら防御だけでなく攻撃に使うこともできる。

ライトブレード・ソード
 エルヴン・ライトブレード(エルフの軽刀剣)とも呼ばれるこのレイピアに似た武器は、大きさはショート・ソードほどの大きさだが、重さはダガーほどしかない。ハイ・エルフの貴人には高い身分のしるしとしてこの武器――しばしば精緻なフィリグリー(金銀の線条細工や、金属のすかし細工)と細かな宝石細工を施した物――を持ち歩く者もいる(たとえ習熟していなかったとしても)。

ライト・メイスAL
 小型の種族の中には、ヘヴィ・メイスの軽量版であるライト・メイスを好んで使う者が多い。この武器は威力抜群とは言い難いが、確実な打撃を敵に与える。

ランスAL
 この長く重い槍は、その重量と突撃する乗騎の速度を活かして、不運な敵を串刺しにすることができる。騎乗して戦う戦士はランスを近接戦闘に突入するときの初撃にのみ使用し、その後は別の武器を使うことが多い。
  •  騎乗している場合、この武器は以下の特性を有する。
    •  “小型”特性を有している片手武器として使用でき、しかもゲーム的効果に関して“武器を片手で使用しているか、両手で使用しているか”が問題となる場合、両手で使用しているとして扱われる。ただし、片手で使用している間でも、逆手で盾攻撃以外による攻撃を行うことはできず、盾攻撃を行なったターンにはランスを片手武器としては使用できない。
    •  突撃攻撃に用いたなら、この武器の武器ダメージ・ダイスは2d8に増加する。

リピーティング・クロスボウAL
 リピーティング・クロスボウ(連弩)はクロスボウの上部に長方形の弾倉を取り付けたものである。ダブルアクション式のレバーがボルトを然るべき場所に送り、射出できるようにする。
  •  弾倉は1つ1gpで、10個のクロスボウ・ボルトが納められている。
  •  リピーティング・クロスボウは、弾倉の中に矢弾が残っている限り、“装填・フリー”の特性を得る(特性欄に“装填・標準”と書いてあるのは、すなわち、この武器から空になった弾倉を外して、新しいものを取り付けるのには1回の標準アクションが必要になるということである)。

リピーティング・ヘヴィ・クロスボウ
 リピーティング・ヘヴィ・クロスボウ(連重弩)はヘヴィ・クロスボウの上部に長方形の弾倉を取り付けたものである。ダブルアクション式のレバーがボルトを然るべき場所に送り、射出できるようにする。
  •  弾倉は1つ1gpで、10個のクロスボウ・ボルトが納められている。リピーティング・ヘヴィ・クロスボウはヘヴィ・クロスボウと同様に機能するが、弾倉の中に矢弾が残っている限り、“装填・フリー”を得る。
    (特性欄に“装填・標準”と書いてあるのは、すなわち、この武器から空になった弾倉を外して、新しいものを取り付けるのには1回の標準アクションが必要になるということである)

レイピアAL
 洗練された剣士御用達の武器であるレイピアは、長い刀身を持つ細身の軽刀剣類で、敵の攻撃を受け流して素早い反撃を加えるのに理想的な武器である。

ルツェルン・ハンマー
 この長柄武器は破壊的な一撃を叩き込むためのハンマーヘッドを有している。
  •  この武器は魔法の武器にする際、スピア類、ピック類に適用可能な魔力を注入することもできる。
  •  《長柄武器の使い手》特技でこの武器を選択しているなら、この武器を用いた[武器]攻撃の攻撃ロールを行うか、[W]を参照する際、これを(ハンマー類ではなく)スピア類またはピック類として用いることを選択できる。
     スピア類として用いる:この武器は[刺突]ダメージを与える。
     ピック類として用いる:この武器のダメージ・ダイスは1d8となり、[刺突]ダメージを与え、“高クリティカル2”特性を得る。

ロングスピアAL
 ロングスピア(長槍)は約8フィートの長さがある。戦闘時に相手との距離がとれることによる恐怖感の少なさや、基本的な扱いの修得が容易なため、練度の低い徴用兵を戦力化するにも適した武器である。
  •  ロングスピアは単純武器としても使用できる。ただし、単純武器として使用する場合、隣接する目標に対する[武器]攻撃の攻撃ロールには-2ペナルティを受ける。
     選択ルール“有利”と“不利”選択ルールを導入している場合、攻撃ロールにペナルティを受ける代わりに“不利”を得る。

ロングボウAL
 ロングボウ(長弓)はほぼ5フィートほどの大きさを持ち、慎重に曲げられた1本の頑丈な木でできている。
  •  ロングボウを使用するには、君のサイズに関係なく2つの手を必要とする。
  •  この武器は《騎乗戦闘》特技を修得していない場合、騎乗中に遠隔武器として使用することはできない。

わ行
ワキザシ
 ワキザシ(脇差)は長さが1から2フィートの間の短く細身の剣である。ワキザシは主に敗北した敵の首を刎ねるか、名誉の問題として切腹(儀式的自殺)を行うための予備武器として使用される。これらの剣は特にサムライが佩いており、カタナと一対にすることを目的としている。この一組の剣のことはダイショー(大小)と呼ばれている。

表:肉体攻撃

 この表は本項で紹介された肉体攻撃の一覧である。各武器はその完全な名称の五十音順に並んでいる。

代用武器

近接武器
武器 習熟 ダメージ 種別 射程 価格 重量 特性 武器グループ
近接片手武器
素手打撃AL 1 殴打 素手

単純武器

近接武器
武器 習熟 ダメージ 種別 射程 価格 重量 特性 武器グループ
近接特殊武器
+2 1d6 殴打 フレイル類
噛みつき +2 1d6 刺突 近距離武器
突き刺し +2 1d6 刺突 突き飛ばし 近距離武器
+3 1d4 刺突 近距離武器
+2 1d4 殴打
踏みつけ +2 1d10 殴打
モンクの素手攻撃AL +3 1d8 殴打 モンク 近距離武器、素手
近接片手武器
触手 +2 1d4 殴打 つかみ フレイル類
叩きつけ +2 1d6 殴打 両用 メイス類
+3 1d4 斬撃 近距離武器
+2 1d6 斬撃 つかみ 近距離武器

肉体攻撃の解説

 本項で紹介された肉体攻撃の説明を以下に述べる。その武器に特殊なルールが適用される場合、それについても説明されている(この特殊なルールもその武器の“特性”とみなされる)。

あ行
 君は長く強靭な尻尾を有している。

か行
噛みつき
 君は鋭い牙が並ぶ大口や強靭な顎を有している。

さ行
触手
 君は腕の代わりに長く強靭な触手を有している。

素手打撃AL
 素手打撃とは拳打や蹴打のような、攻撃者が武器を用いずに行う攻撃である。代用武器の項も参照のこと。
  • 習熟:“素手打撃への習熟”を得るという利益やクラス特性などによって素手打撃への習熟を得たのなら、この武器の習熟ボーナスは+2、武器ダメージ・ダイスは1d4となり、“副武器”特性を得る。君がモンクなら、加えて“モンク”特性も得る。
  • 1つの手が“空いて”いなければならない:素手打撃を使用するには、(たとえ蹴りや肘打ち、頭突きを繰り出す場合でも)1つの手が“空いている”必要がある。すなわち、武器や、や、(松明ランタン等の)何らかのアイテムを持つために両手を使っている間は素手打撃を用いた攻撃はできない。

た行
叩きつけ
 君の腕は鈍器のように頑丈かつ強固で、叩きつけることで強烈な打撃を見舞える。
  • 副武器:叩きつけは副武器ではないが、片手で使用している場合、ゲーム的効果のうち“君にとって利益があるもの”について副武器として扱うことができる。

突き刺し
 君は獲物を貫く鋭い牙や頑丈な角を有する。
  •  突撃時に突き刺しを使用し、かつその突撃攻撃において他の武器を用いた[武器]攻撃を行わないなら、ゲーム的効果に関して“武器を片手で使用しているか、両手で使用しているか”が問題となる場合、この武器は両手武器として扱われる

 君は[武器]攻撃に使用できる爪や鉤爪を有する。
  • 副武器:爪は副武器ではないが、ゲーム的効果のうち“君にとって利益があるもの”について副武器として扱うことができる。
  • 肉体攻撃パワー:君は爪による肉体攻撃パワーを修得できる。

は行
 君は[武器]攻撃に使用できる鋏を有する。
  • 副武器:鋏は副武器ではないが、ゲーム的効果のうち“君にとって利益があるもの”について副武器として扱うことができる。
  • つかみ強化:つかむ”際、その攻撃にこの武器を使用し、かつ攻撃をヒットさせたなら、目標はこの武器によって1[W]のダメージを受ける。

 君は凶悪な針やトゲを有している。あるいは、君の尻尾には先端に凶悪な針やトゲが生えている。
  • 尻尾この肉体攻撃を得る際、君は自分の針が尻尾の先端にあることを選択できる。そうしたなら、この武器は以下の特性を得る。
    •  この武器の間合いは1マス増加する(通常は間合いが2となる)。
       また、尻尾の間合いを増加する効果はこの武器の間合も同じだけ増加する。
    •  この武器の武器グループは(近距離武器ではなく)フレイル類となる。

 君は強烈な蹴りを見舞うことができる蹄を有する。
  •  突撃時に蹄を使用し、かつその突撃攻撃において他の武器を用いた[武器]攻撃を行わないなら、ゲーム的効果に関して“武器を片手で使用しているか、両手で使用しているか”が問題となる場合、この武器は両手武器として扱われる

踏みつけ
 君は踏みつけによる[武器]攻撃が行える。
  • 両手武器:ゲーム的効果に関して“武器を片手で使用しているか、両手で使用しているか”が問題となる場合、踏みつけは両手武器として扱われる
  • 目標の選択:踏みつけによる攻撃は、“伏せ状態であるか、君よりもサイズ分類が2段階以上小さいクリーチャー”でなければその目標として選択することができない。

ま行
モンクの素手攻撃AL
 武術修業によって君は他の者より遥かに有効的に素手攻撃を行うことができる。また、モンクたる君は拳、肘、膝、足のいずれでも攻撃を行なうことができる。君にとって逆手という概念は存在しない。
  • 徒手戦闘者:モンクの素手攻撃は“徒手戦闘者”の特徴を有していなければ使用できない。
    • 近接基礎攻撃:この武器を使用できるなら、君は近接基礎攻撃を行う際、代わりにこれを用いた[武器]攻撃として“つかみ”または“突き飛ばし”を使用することができる。
  • 逆手に持った副武器:君はモンクの素手攻撃を“逆手に持った副武器”として使用することもできる。たとえ、君が2つの手で武器を使用していたとしても、である。
     また、これによって“2つの武器を使用している”とみなされることができる(主武器と副武器でそれぞれ攻撃しなければいけない場合でも、双方の攻撃にモンクの素手攻撃を使用することができる)。
最終更新:2023年12月13日 20:18

*1 『PHB3』p177