求道者 君は武術や魔術や学問など、とある(あまり日常的には用いられない)一つのものを極めるために、それに関連する様々な技術を学んでいる。GMと相談して、君の学ぶものを1つ決定すること。
君はどこかの研究組織に所属しているのかもしれないし、師匠に一対一で教えを請うているのか、もしくは秘伝の書や自身の経験から独学でそれを極めようとしているのかもしれない。君が学び始めたのは幼い頃からでも構わないし、まだこの道を歩み始めてから日が浅くても構わない。
君が冒険の旅に出ることになった原因も、その学びのためである可能性が高いだろう。門外不出の技術を持つと噂される謎めいた人物や、すでに失われた技術を記した書を探し求めるのが目的なのだろうか? 旅の中で技術を繰り返し使いこなしたり、多くの人々のために技術を用いるためだろうか? ひょっとしたら君は組織や師匠から何か密命を受けて、旅立ったのかもしれない。
求道者の利益
求道者の背景を選択した場合、君は以下の利益を得る。
特徴:弛まぬ研鑽
君は自分の学ぶものと常に向き合い、その技術を磨き続けている。
1日に1度、君の学ぶものと関連深いとGMが認める攻撃ロール、技能判定、
道具を用いた能力値判定の際に“
有利”を得る。ただし、この攻撃ロールまたは判定が、君の学ぶものについてよく知らない何者かに見られているのであれば、その人物は君の学ぶものについて驚嘆したり、侮蔑したりと大きく感情的な反応をする可能性がある。具体的にどのような反応が得られ、それによって何が起きるかはGMが判断すること。
おすすめの人物像
求道者である君は己の学ぶものについての技術を高めるために意欲的であり、日々の生活の大部分をそれに費やしているような人物である。沈思黙考や試行錯誤によって己の技術を高めようとする向上心は、ともすれば奇異な言動として表に出てくるため、君の人格的特徴や “弱味” になることも多いだろう。
1d8 |
人格的特徴 |
1 |
新たな技術を身につける機会は見逃さず、時間の許す限り観察したり、根掘り葉掘り質問したりしてしまう。 |
2 |
手持ち無沙汰の時、体の一部を動かしてしまう。 |
3 |
自分の意見を伝えるとき、非常に早口になる。 |
4 |
思いついたことは何でも手帳に記していく。 |
5 |
何かを考えている時、周囲に気を配れなくなる。 |
6 |
古くからの教えを尊び、大切にしている。 |
7 |
会話の中でよく格言を用いる。 |
8 |
空いた時間が少しでもあれば鍛錬する。 |
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尊ぶもの |
1 |
貢献。私の身につけた技術は人々を幸せにするためのものだ。(善) |
2 |
体系化。技術とは誰でも身につけることができるように、分かりやすく伝えていくべきものだ。(秩序) |
3 |
多様性。この世界に価値のないものなど存在しない。(中立) |
4 |
実践。得た技術は使ってこそのもの、そのための犠牲はやむを得ない。(混沌) |
5 |
支配。優れた者は、劣った者の上に立たねばならない。(悪) |
6 |
発見。新たな技術を編み出すことこそが重要である。(属性問わず) |
1d6 |
関わり深いもの |
1 |
失う訳にいかない、門外不出の教本を所持している。 |
2 |
いつかは書をしたためて、自分自身の学んだものや技術を後世に残さなければならない。 |
3 |
技術を極め、頂点に立つためならば何をも厭わない。 |
4 |
休息は堕落に繋がる。最低限に留めるべきだ。 |
5 |
子孫に一子相伝の技術を引き継がせねばならないので、配偶者探しに余念がない。 |
6 |
いつか実力で師を越えて、師本人にそれを認めさせてみせる。 |
1d6 |
弱み |
1 |
向上意欲がない者は生きる資格がないと思っており、ついつい厳しい態度を取ってしまう。 |
2 |
自分の学ぶものに関することについて「知らない」とは口が裂けても言わない。 |
3 |
分野が違う技術については疑ってかかり、自分の学んでいる分野の技術についてはひと言口を挟んでしまう。 |
4 |
金銭感覚に乏しく、自分の学ぶものと関係あるものにはいくらでも金を出してしまう。 |
5 |
素質のある者を見つけると、つい自分と同じ道へと勧誘してしまう。 |
6 |
学びの中で邪道に手を染めたことがあることは、生涯秘さなければならない。 |
最終更新:2022年09月11日 23:36