賢者 君は長らく多元宇宙の知識を学んできた。写本を読みふけり、巻物を調べあげ、斯界の権威の説くところに耳を傾けてきた。努力のかいあって、いまや君は自分の研究分野においてはひとかどの専門家となった。
賢者の利益
賢者の背景を選択した場合、君は以下の利益を得る。
賢者の種類
君がどのような学問の訓練を受けてきたかを決定するには、次の表で1d8をロールするか、表から自由に選択すること。
1d8 |
種類 |
1d8 |
種類 |
1 |
錬金術師 |
5 |
教授 |
2 |
占星術師 |
6 |
研究者 |
3 |
名誉を失った学究 |
7 |
魔法使いの弟子 |
4 |
司書 |
8 |
書記 |
特徴:研究能力
君が特定の知識を得よう、あるいは思い出そうとする時、君にその情報自体はなくても往々にして“どこで誰からその情報を得られるか”はわかる。通常、その情報は図書館や文書室や大学や、賢者その他の知恵ある人や知恵あるクリーチャーから得られる。ただしDMは「君の求める知識は到達困難な場所に隠されている」、「その知識を得ることはできない」等と判断することもある。そして、多元宇宙の最も深遠な秘密を解き明かすには1つのセッション、時には1つのキャンペーンを要することもある。
おすすめの人物像
賢者はみな、長らく研究を続けてきた者である。この研究生活は彼らの人格に影響を及ぼす。学問の追及に身を捧げてきたため、賢者は知識を重んじる。知識それ自体のために知識を重んじることも、他の理想を追求する手段として知識を重んじることもある。
1d8 |
人格的特徴 |
1 |
学識を示す長く難しい言葉を使う。 |
2 |
世界中の名だたる大図書館の蔵書をすべて読破している。あるいは、そのように自称している。 |
3 |
自分より愚かな者を助けるのに慣れており、物事を噛んで含めるように辛抱強く説明する。 |
4 |
面白い謎が何より大好きである。 |
5 |
論議に判断を下す前に、まず全員の言い分を聞く。 |
6 |
私は……愚者と……話す時は……ゆっくりと……話すのだ……して……世の中の……大方の者は……私に比すれば……愚者だ。 |
7 |
人付き合いが嫌で嫌で仕方がない。 |
8 |
いつも人々が自分の大事な秘密を盗み出そうとしているような気がする。 |
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尊ぶもの |
1 |
知識。力も成長も知識を通じて得られる。(中立) |
2 |
美。美しいものの中には真実につながる道が隠れている。(善) |
3 |
論理。論理的思考を感情で曇らせてはならぬ。(秩序) |
4 |
無限。あらゆる存在の中には無限の可能性がある。なにものもその可能性を制限することはできない。(混沌) |
5 |
権力。知識は権力と支配につながる道だ。(悪) |
6 |
向上。人が学者として生きるのは、自分自身を向上させるためだ。(属性問わず) |
1d6 |
関わり深いもの |
1 |
弟子たちを守るのは私の義務だ。 |
2 |
私は恐ろしい秘密の隠れた古い文書を持っている。これを良からぬ者の手に渡すわけにはいかない。 |
3 |
私は1つの図書館、大学、文書室、あるいは僧院を保護するために働いている。 |
4 |
私は生涯をかけて特定分野の知識に関する一連の書物を記している。 |
5 |
私は生涯をかけてある1つの問の答を求めている。 |
6 |
私は知識のために魂を売った。だがいつか大きな偉業をなしとげ魂を取り戻したい。 |
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弱み |
1 |
情報が得られそうだとなると、すぐそちらへ注意を引かれてしまう。 |
2 |
世の人はデーモンを見ると思わず悲鳴をあげて逃げ出す。私は思わず足を止めて解剖学上の知見を記してしまう。 |
3 |
1つの古い秘密を知るためなら、1つの文明を滅ぼしてもかまわない。 |
4 |
複雑な解決法を追い求めるあまり、明々白々な解決法に気がつかない。 |
5 |
言葉を練らずして話し、いつも人を怒らせてしまう。 |
6 |
秘密を守れるか否かに自分や他人の命がかかっている時にも、べらべらと秘密を口にしてしまう。 |
最終更新:2022年09月12日 20:35