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冒険用具
 保存食から松明に至るまで、冒険用具は君たちのパーティの冒険の成否を握る必要不可欠なものである。冒険者は最初から普通の服一式を持っているものとする。それに加えて、最初の冒険に出る前に武器、冒険用具その他の道具を準備、装備する必要がある。
 本項で紹介されているのは冒険用具に関するハウス・ルールである。装具に関しては該当項目を参照のこと。
  •  キット/kits:『冒険用具』表の中には特定の冒険の目的に応じて事前に選択された冒険用具一式(キット)がいくつか含まれている。これらのキットの市価は、まとめ買いによる若干の割引が適用されている。プレイヤーは冒険者を急いで準備するための略記として、これらを利用することもできる。
     消耗したり、破壊されたり、あるいはなくなってしまったキット内のアイテムを交換するには、(そのアイテムの)完全な市価を要する。
  •  Lv『冒険用具』表のうち、名称の後に『Lv』の上付き表記があるものは、“2レベル以上で冒険を開始する際に追加の初期装備として得ることができる”ものを示している。

冒険用具

『冒険用具』表

 この表は冒険用具の一覧である。各冒険用具はその完全な名称の五十音順に並んでいる。
冒険用具 価格    重量   
衣服*
 上等な服 30gp 6ポンド
 旅人の服Lv 2gp 4ポンド
 舞台衣装Lv 5gp 4ポンド
 普通の服Lv 5sp 3ポンド
 法衣Lv 5gp 6ポンド
 ローブLv 1gp 4ポンド
インク(小ビン)Lv 10gp
印章指輪 5gp
オイル(ビン)Lv 1sp 1ポンド
金槌Lv 5sp 2ポンド
かなてこLv 2gp 5ポンド
Lv(1枚) 2sp
消えずの松明 50gp 1ポンド
儀式構成要素
 希少なハーブ 1gpごと 0.02ポンド
 神秘の軟膏 1gpごと 0.02ポンド
 聖なる香 1gpごと 0.02ポンド
 レシデュウム 10,000gpごと 0.02ポンド
 錬金術の秘薬 1gpごと 0.02ポンド
鎖(10フィート)Lv 30gp 2ポンド
クロスボウ・ボルト・ケースLv 1gp 1ポンド
携帯用寝具Lv 1sp 5ポンド
携帯用炊事用具Lv 2sp 1ポンド
獣罠Lv 5gp 25ポンド
香水(小ビン) 1gp
(ビン)  25gp 1ポンド
石鹸 2cp
シャベルLv 2sp 5ポンド
10フィート棒Lv 5cp 7ポンド
書物
 儀式書 50gp 3ポンド
 さまざま 25gp 5ポンド
 呪文書 50gp 3ポンド
そろばん 2gp 2ポンド
耐毒剤(小ビン)  50gp
松明Lv 1sp 1ポンド
旅人のパン(1日ぶん) 5gp 0.1ポンド
地図・巻物入れLv 1gp 1ポンド
テントLv 10gp 20ポンド
登攀キットLv 2gp 11ポンド
火打ち石と打ち金Lv 1gp
ひっかけ鉤Lv 1gp 4ポンド
ピトンLv 5cp 1/2ポンド
ペンLv 2cp
冒険者キットLv 10gp 41.5ポンド
保存食(1日ぶん)Lv 5sp 1ポンド
毛布Lv 5sp 3ポンド
紋章旗 1gp~ 2ポンド
矢弾
 アローLv(30本) 1gp 3ポンド
 クロスボウ・ボルトLv(20本) 1gp 2ポンド
 スリング・ブリットLv(20個) 1gp 5ポンド
 ブロウガン用ニードルLv(50本) 1gp 1ポンド
矢筒Lv 1gp 1ポンド
容器
 固体用
  かごLv 4sp 1ポンド
  ずだ袋Lv 1cp 1/2ポンド
  Lv 2gp 30ポンド
  背負い袋Lv 2gp 2ポンド
  宝箱Lv 2gp 25ポンド
  バケツLv 5cp 2ポンド
  ポーチLvまたはベルトポーチLv 1gp 1/2ポンド
 液体用
  ジョッキLvまたはマグカップLv 2cp 1ポンド
  Lv 3cp 1ポンド
  鉄のなべLv 2gp 2ポンド
  ビン
   大ビンLv 2gp 2ポンド
   小ビンLv 1gp
   ビン 3cp
  水差しLv 2cp 1ポンド
  水袋Lv 1gp 4ポンド
陽光棒 2gp 2ポンド
羊皮紙Lv(1枚) 1sp
ランタン
 覆い付きランタンLv 7gp 2ポンド
錬金術師の火(ビン) 20gp 1ポンド
ろうそくLv 1cp
ロープ
 麻製のロープ(50フィート)Lv 1gp 10ポンド
 絹製のロープ(50フィート)Lv 10gp 5ポンド
*……中型サイズでなく、もっと大きいクリーチャーやもっと小さいクリーチャーのために特別にあつらえた衣服は価格も重量も違う。そのような衣服の価格と重量を算出する場合、『表:鎧、盾のサイズと価格・重量』のしかるべき横列を参照して、価格と重量の項にある倍数を、その装備品の価格と重量に掛け合わせること。

冒険用具の詳細

 『冒険用具』表にあるアイテムのうち、特殊なルールを有するアイテムや、詳しい説明を要するアイテムの解説を以下に載せる。
  •  衣服これらの衣服や衣装は、特別な状況(極所の荒野、都市での情報収集、その他特定の身なりが役に立ったり適していたりする状況)に合う服を着たいという冒険者の役に立つ。鎧と盾クロースの項も参照のこと。
    •  上等な服この装飾を施された衣服は、宮廷で現在流行している形式に合わせてあつらえてあり、しばし廷臣や動きやすい服を必要とする貴族に用いられる。
       平凡な服装(30gp未満の価値しか持たない衣服)で貴族や廷臣に影響を与えようとするのは困難である――それらの人物に対する【魅力】に基づく技能判定および【魅力】判定には“不利”を得る。ただし、50gp以上の価値のある宝石類や装飾品を身につけずにこの衣服を着ていても、“場違いな平民”に見えてしまう。
    •  旅人の服この衣服はブーツ、羊毛のスカートまたはズボン、丈夫なベルト、シャツ(大抵はベストまたはジャケットつき)と大きなフードつきの外套からなり、旅や冒険に向いている。
    •  舞台衣装この派手な――もしくはけばけばしい――衣服は観衆に娯楽を提供する芸人のためのものであり、様々な様式がある。これらの一式は奇抜に見え、冒険に向いているとは言い難いが、軽業、舞踏、綱渡りなど芸を披露する際や、(観客が怒りだしたときなどに)走り去る際には実用的でもある。
    •  普通の服平民に用いられるこの服は質が悪く、布袋より少しはマシな程度の生地でできており、何度もつぎはぎが当てられ補修されていることが多い。この衣服はゆったりしたシャツとバギーズボン、またはゆったりしたシャツとスカートもしくは上着からなる。しばし靴の代わりに布を巻きつけているだけのこともある。
    •  法衣この儀礼用の服は神殿や寺院で聖職者の職務を行う際に身につけるもので、冒険にはさほど向いていない。法服は一般的にカソック、ストール、サープリスを含む。その色は通常、信仰する神格に関連したものだ。教団の主題を細かく刺繍したものを選ぶ司祭もいれば、控えめで単純なものに価値を見出す者もいる。
    •  ローブローブは上下が一続きになっており、袖のついているワンピース形式の衣服であり、聖職者や学者が礼服として羽織ることが多く、ウィザードもしばしローブを羽織る。
  •  インク表の価格は1オンスの黒インクのものである;黒以外の色のインクは価格が2倍になる。
  •  印章指輪この指輪は一般的には家紋や公的な象徴の図案の浮き彫りを備えている。柔らかい蝋に印章指輪を押し付けると、この記号の印影が残る。
  •  オイルALオイル(油)は通常、容量1パイント(約500cc)の陶器のビンに入れて売られている。
     ランタンなどの燃料として用いる他、中身を浴びせることもできる。中身を浴びたクリーチャーは、1分が経過するか、[火]ダメージを受けるまで“油に覆われる”。“油に覆われた”クリーチャーが[火]ダメージを受けたなら、5の追加[火]ダメージを受ける。
     また、君は1回の標準アクションとして1ビンぶんのオイルを平らな地面に撒き、間合い内の1マスの地面上をオイルで覆うこともできる。そのマスに対して[火]攻撃が行われるか、近接範囲または遠隔範囲の[火]攻撃の範囲に含まれたなったなら、オイルに火がつき、“火をつけた攻撃の発生源”の次のターンの終了時まで燃え上がる(その間、このマスは“妨害となる地形”とみなされる)。燃え上がるマスに入るか、そこで自分のターンを終了したクリーチャーは皆、5の[火]ダメージを受ける(1体のクリーチャーが1ターンに2回以上このダメージを受けることはない)。
  •  金槌AL金槌があれば1回の標準アクションを費やすことで、ピトンを石製の表面(壁や地面など)に打ち込むことができる。
     金槌を戦闘に用いる場合、ハンマー類に属する代用武器として扱われ、ダメージ種別は[殴打]となる。
  •  かなてこALかなてこを“てこ”として使える状況(注:扉や箱を無理やりこじ開けるときなど)においては、これを使用することで【筋力】判定に“有利”を得る。
     かなてこを戦闘に用いる場合、メイス類に属する代用武器として扱われ、ダメージ種別は[殴打]となる。
  •  一般的な紙一枚は9インチ(約22.9cm)×6インチ(約15.2cm)の大きさで、巻物に使用するには向かない。
  •  消えずの松明ALこの松明はちょっとした魔法のアイテムであり、通常の松明と同様に機能するが以下の点が異なる;この松明の火は魔法的であり、決して燃え尽きることも吹き消されることもない。この火は通常の松明と同様に周囲を照らすが(つまり魔法的な明るさとはみなされない)、熱を出さないため、袋やポーチにしまうことができる。この火では、いかなるものにも火をつけて燃やすことはできない。
  •  儀式構成要素儀式を行うにはこれらのアイテムが必要となる。各儀式に必要な構成要素の種類はその儀式の対応技能によって決まる。
    •  希少なハーブ希少なハーブ(薬草)は、一年の内の特別な時期、たとえば満月の晩に採取され、保存されることが多い。
       対応技能が〈自然〉の儀式では構成要素として希少なハーブを用いる。
    •  神秘の軟膏神秘の軟膏は小さな壺に収められ、聖油や希少な香辛料から作った膏薬などが含まれている。儀式の際には、治療を受けるクリーチャーに塗りつけられる。
       対応技能が〈治療〉の儀式では構成要素として神秘の軟膏を用いる。
    •  聖なる香儀式の際に焚かれる聖なる香は宗教的な祭儀によってあつえられたものであり、粉末あるいは棒状の形態で保存される。
       対応技能が〈宗教〉の儀式では構成要素として聖なる香を用いる。
    •  レシデュウム細かな銀色がかかった塵あるいは金色の灰にも見えるレシデュウム(魔力抽出物)は魔力が凝縮された物質であり、普通の市場では売っていない。
       レシデュウムはあらゆる儀式の構成要素として用いることができる。
    •  錬金術の秘薬錬金術の秘薬は小瓶に収められて保存される。典型的なものとして金属の粉末、希少な土、酸、塩類、そしてドラゴンやバジリスクなどの超自然的なクリーチャーからの抽出物などがある。
       対応技能が〈魔法学〉の儀式では構成要素として錬金術の秘薬を用いる。
  •  クロスボウ・ボルト・ケースこの木製のケースには、クロスボウ・ボルトを20本収納できる。
     手の届く位置にあるクロスボウ・ボルト・ケースに収納しているクロスボウ・ボルトを取り出すのは、(1回のマイナー・アクションではなく)“矢弾の装填”のためのアクションの一部とみなされる。
  •  携帯用寝具携帯用寝具は中で寝るために底と横を縫い合わされて袋状にした2枚の毛織物で構成されている。睡眠中に携帯用寝具を閉じておくことができるように、開いた側にいくつかの布紐を備えている。これは保管や輸送のためにきつく丸めて結んでおくこともできる。ほとんどの者は暖かくするか地面に敷いてクッションとするために、携帯用寝具と一緒に毛布を使う。
  •  携帯用炊事用具この錫製の箱の中にはコップが1つと簡素なナイフ、フォーク、スプーンの類が入っている。箱は2つに分かれ、片方は平鍋に、もう一方は皿ないし浅い碗になる。
  •  獣罠この罠は丈夫な鎖がついていて、それを動かない物体(樹木や地面に打ち込んだピトンなど)に固定して使用する。仕掛けると、ノコギリ状の歯のついた鋼鉄の輪っかの形になり、クリーチャーが輪の中央の踏み板を踏むとバチンと閉まるようになっている。
     この罠を仕掛けるのは1回の標準アクションである。その際に仕掛けたクリーチャーは【知力】〈隠密〉判定を行う。この判定結果がこの罠を感知するための〈知覚〉判定の難易度となる。仕掛けられた獣罠は以下のデータを持つ罠として機能する。
獣罠 レベル1 罠
物体 XP―
感知:〈知覚〉(上記参照) イニシアチブ:
hp:20
AC:12;頑健:9、反応:9、意志:
完全耐性:[精神]、[毒]、強制移動、すべての状態
特徴
リストレイニング・トラップ/足止めの罠
 この罠のダメージによってサイズ分類小型以上のクリーチャーのhpが1未満になることはない。
トリガー型のアクション
(M)攻撃再チャージ:再度仕掛けられた時
トリガー:獣罠が仕掛けられた地面のマスに1体のクリーチャーが入る。
攻撃(即応・対応):近接・0(トリガーを発生させたクリーチャー);+6対“反応”
ヒット:2d8[刺突]ダメージ。目標のサイズ分類大型以下なら、獣罠は目標をつかむ
対抗手段
こじ開ける(標準アクション):【筋力】15
 成功:クリーチャーは、自分自身または“自分の間合い内にいるクリーチャー1体”に対するこの罠によるつかみを終了させる。
 失敗:この罠につかまれているクリーチャーは1の[刺突]ダメージを受ける。
罠の無力化:〈盗賊〉15(要盗賊道具)
 成功:クリーチャーは、自分の間合い内にある、この罠1つを無力化する。
  •  この酸は、レベル1版のアルケミスツ・アシッドとまったく同様に機能する。中身を浴びせる容器の射出の項も参照のこと。
  •  シャベルシャベルを使うことで柔らかい地面に1分あたり2立方フィート(1辺61cmの立方体)の速度で穴を掘ることができる。
     シャベルを戦闘に用いる場合、長柄武器類に属する代用武器として扱われ、ダメージ種別は[殴打]となる。
  •  10フィート棒この長さ10フィートの棒は安全な距離から穴、敷石、あるいは濁った液体に探りを入れるのに便利である。
     使用者は床や壁にかかる重量に反応する(例:トリガーが“クリーチャーが踏み板のマスに入る”などの)罠を、2マス離れた場所から作動させることができる。
  •  書物書物には詩や、歴史記述や、特定分野に関する知識や、ノームのからくり仕掛けに関する図表や覚え書きや、そのほか文字や絵で表現できるものすべてが含まれる。儀式を記した書物を儀式書、呪文を収めた書物を呪文書という。
    •  儀式書儀式書は、儀式を書き込むのに適した、白紙の羊皮紙128ページからなる大きな書物である。儀式を修得している者は、自分が修得している儀式を記録しておくためにこれを用いる。すでに何らかの儀式が書き込まれている儀式書の価格は、書き込まれている儀式の市価の合計に等しくなる。
       儀式書は修得した儀式を執行する際にも必要となる――儀式を執行するには、その儀式を記載した儀式書が手元になければならないのだ。
    •  呪文書呪文書は、一部のウィザードが用いる書物であり、通常は呪文を書き込むのに適した、白紙の羊皮紙128ページからなる大きな革製本の形態を取る。そのウィザード儀式を修得している場合、呪文書は儀式書としても使用できる。
  •  耐毒剤小ビン1つぶんのこの液体は、レベル1版のアンチヴェノム(抗毒剤。『AV』P25)とまったく同様に機能する。
  •  松明AL松明は1時間の間燃え、半径5マスの範囲を“明るい”光で照らし、そこからさらに5マスまでの範囲を“薄暗い”光で照らす。
     火のついた松明を戦闘に用いる場合、代用武器として扱われ、武器ダメージ・ダイスは“”、ダメージ種別は[火]となる。
  •  旅人のパン(1日ぶん)この魔法のパンはわずか数口ぶん食べるだけで胃袋を満たし、必要な栄養をすべて提供する。そのため長旅に必要なだけの量を持っていってもそれが重荷になることはない。
  •  地図・巻物入れこの耐水性の革または木製の筒には、巻いたなら10枚、巻いた羊皮紙なら5枚を収納できる。
  •  登攀キットこのキットには以下の冒険用具が含まれている:金槌ひっかけ鉤ピトン10本。
  •  火打ち石と打ち金火打ち石と打ち金があれば火を起こすことができる。
     これらを用いて松明や、その他の“充分な量のむき出しの燃料”に火をつけるには1回の標準アクションを要し、それ以外の可燃物に火をつけるには1分を要する。
  •  ひっかけ鉤この鉤はロープの端に付け、ロープを城の胸壁や、家の窓、木の枝などに引っ掛けるために使用できる。
  •  ピトンピトンはロープを結びつけられるように端に曲げや環を備えた鉄の棘である。金槌などを用いることで石製の表面に打ち込むことができ、壁に打ち込んで登攀の際の足がかりにしたり命綱を固定したり、地面に打ち込んで扉を開いた/閉じた状態で固定したりと、さまざまな用途で使用することができる。
     難易度5の“聞き耳”に成功すればピトンを固定するための打撃音に気づくことができる。
  •  ペンこの尖筆は、インクの小ビンに浸すと少量のインクを保持する先端を備えている。金属の先端を持つ木製のものや、鳥の羽根から軸先の脂肪分を取り除いたあとナイフで先端を整えて作られた羽ペンなどがある。
  •  冒険者キットこのキットには以下の冒険用具が含まれている:背負い袋携帯用寝具松明10本、火打ち石と打ち金ベルトポーチ、10日ぶんの保存食、そして水袋。加えて、背負い袋の脇には50フィートの麻製のロープがくくりつけられている。
  •  保存食(1日ぶん)保存食はかさばらない乾燥させた食物で、長旅に向く(乾燥させたままであれば、1ヶ月は腐ることがない)。地域ごと、作った種族ごとに内容物はさまざまだが、普通は干し肉、干し果物、堅パン、ナッツ類である。
  •  毛布この暖かい編み毛布は、巻いて結ぶ事ができるように紐が付いている。毛布はより暖かくするか、地面に敷いてクッションとするため、しばしば携帯用寝具と組み合わせて使用される。
  •  矢弾射出武器は何らかの矢弾を用いる。
    •  アローすべてのボウ類はアロー(弓の矢)を矢弾として使用する。矢筒の項も参照のこと。
       表の価格と重量はアロー30本ぶんのものである(アロー1本ごとの重量は0.1ポンド)。
    •  クロスボウ・ボルトクロスボウ・ボルト(弩の矢)は“クォレル”とも呼ばれることもある。すべてのクロスボウ類は、クロスボウ・ボルトを矢弾として使用する。クロスボウ・ボルト・ケースの項も参照のこと。
       表の価格と重量はクロスボウ・ボルト20本ぶんのものである(クロスボウ・ボルト1本ごとの重量は0.1ポンド)。
    •  スリング・ブリットスリング・ブリット(投石器の弾)は金属の球であり、スリングの矢弾として用いるために設計されている。すべてのスリング類はスリング・ブリットを矢弾として用いる。ポーチの項も参照のこと。
       表の価格と重量はスリング・ブリット20個ぶんのものである(スリング・ブリット1個ごとの重量は1/4ポンド)。
    •  ブロウガン用ニードルこのブロウガンに用いる矢弾である薄く軽いニードルは、通常は堅い木で作られ、安定化のための綿毛か毛皮の矢羽根を備えている。ポーチの項も参照のこと。
       表の価格と重量はブロウガン・ニードル50本ぶんのものである(ブロウガン・ニードル1本ごとの重量は0.02ポンド)。
  •  矢筒矢筒には、アローを30本収納できる。
     手の届く位置にある矢筒に収納しているアローを取り出すのは、(1回のマイナー・アクションではなく)“矢弾の装填”のためのアクションの一部とみなされる。
  •  容器容器は冒険用具やその他の消耗品、そして冒険の中で発見した財宝を持ち運ぶのに便利である。それぞれの容器にどれだけのアイテムを収納できるかは、『容器の容量』表を参照のこと。
  •  陽光棒ALこの長さ1フィート、重さ2ポンドで先端に金の小片がついた鉄の棒はちょっとした錬金術アイテムであり、叩くことで明るく輝きだす。
     1回の標準アクションとして叩くと、この棒は“明るい”明るさの光を放ち、20マス以内のすべてのマスを照らす。この光は4時間が経過するまで持続する。
  •  羊皮紙この動物の皮を処理した薄い紙は、耐久性のある書き込み用紙であり、巻物を作るのに適している。
  •  ランタンランタンは、1度火がついたなら、1ビンぶんのオイルを消費して6時間の間、半径10マスの範囲を“明るい”光で照らし、そこからさらに10マスまでの範囲を“薄暗い”光で照らす。
    •  覆い付きランタンこの覆い付きのランタンは1回のマイナー・アクションとして覆いを下げることで、光量を絞って半径1マスの範囲を“薄暗い”光で照らすだけにしてしまうこともできる。
  •  錬金術師の火このビンに入ったねばねばした粘着性の流動体は、空気に触れると発火する。“錬金術師の火”は、レベル1版のアルケミスツ・ファイアー(錬金術師の火。『AV』P24)とまったく同様に機能する。
  •  ロープロープを結ぶ場合については、“結び目を作る”の項を参照のこと。
    •  麻製のロープこの長さ50フィートの麻製のロープを引きちぎる際の【筋力】判定の難易度は21である。
    •  絹製のロープこの長さ50フィートの絹製のロープを引きちぎる際の【筋力】判定の難易度は22である。

追加ルール

容器の容量

容器 容量 内寸
固体用
 かご 20ポンド(9.1kg)/貨幣1,000枚 直径14''x高さ1ft.(直径35.6cmx高さ30.5cm)
 ずだ袋 60ポンド(27.2kg)/貨幣3,000枚 12''x12''x12''(30.5cmx30.5cmx30.5cm)
  650ポンド(295.1kg)/75ガロン(284.3L)の液体/貨幣32,500枚 直径2ft.x高さ3'4''(直径61cmx高さ101.7cm)
 背負い袋 60ポンド(27.2kg)/貨幣3,000枚 12''x10''x14''(30.5cmx25.4cmx35.6cm)
 宝箱 200ポンド(90.8kg)/貨幣10,000枚 18''x16''x12''(45.7cmx40.6cmx30.5cm)
 バケツ 65ポンド(29.6kg)/7ガロン(26.5L)の液体/貨幣3,250枚 直径14''x高さ1ft.(直径35.6cmx高さ30.5cm)
 ポーチまたはベルトポーチ 6ポンド(2.7kg)/貨幣300枚 7''x6''x8''(17.8cmx15.2cmx20.3cm)
 鞍袋 250ポンド(113.5kg)/貨幣12,500枚 各18''x12''x18''(45.7cmx30.5cmx45.7cm)
液体用
 ジョッキまたはマグカップ 1パイント(473mL)/1ポンド(0.5kg)*
  1ガロン(3.79L)/8ポンド(3.6kg)*
 鉄のなべ 1ガロン(3.79L)/8ポンド(3.6kg)*
 ビン
  大ビン 1.5パイント(852mL)/5ポンド(2.3kg)*
  小ビン 1オンス(29.6mL)/―*
  ビン 1パイント(473mL)/1ポンド(0.5kg)*
 水差し 1/2ガロン(1.9L)/5ポンド(2.3kg)*
 水袋 1/2ガロン(1.9L)/4ポンド(1.8kg)*
*……水、ワイン、あるいはエールで満たされた場合の重量
最終更新:2023年01月15日 21:44