【ふぁいあーえむぶれむ れっかのけん】
ジャンル | シミュレーションRPG | 高解像度で見る 裏を見る |
対応機種 | ゲームボーイアドバンス | |
発売元 | 任天堂 | |
開発元 | インテリジェントシステムズ | |
発売日 | 2003年4月25日 | |
定価 | 4,800円(税別) | |
プレイ人数 |
【GBA】1~4人 【WiiU】1人 |
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セーブデータ | 3個(製造時期によって電池版,フラッシュ版が存在) | |
レーティング | CERO:全年齢(全年齢対象) | |
周辺機器 | GBA専用通信ケーブル対応 | |
配信 |
バーチャルコンソール 【WiiU】2014年5月14日/702円(税8%込) |
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判定 | 良作 | |
ポイント |
前作から様々なバランスが改善・調整 初心者から上級者まで満足できる難易度調整 GBA三部作の中でも屈指のボリューム |
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ファイアーエムブレムシリーズ |
ファイアーエムブレムシリーズの第7作目で、前作『封印の剣』の20数年前の世界を舞台とした前日譚的作品。
海外で発売された初のFEでもあり、本作から世界的に知名度が上がった。
メインのシナリオライターは再度交代し、前作でシナリオ補助を担当していた前田耕平氏と恐らく本作から初参加と思われるよこやまけん氏の2名が担当。堀川氏はシナリオサポートという形で携わることとなった。
前作と繋がりのあるキャラも登場するが、このようなスタッフの関係もあってかストーリー的には独立して完結しているので前作未プレイでも問題なく楽しむことができる。
システムは基本的に前作が流用されているが、戦闘バランスが前作から調整・テコ入れされており、様々な面で完成度が上昇している。
クラス・戦闘バランス
本作のゲームバランスはGBAシリーズの中でも簡単すぎず難しすぎずと安定している作品なのだが、以下のように調整不足な部分が存在している。
前作の時点でGBAシリーズのFEの基本は完成していたが、そこから更なるゲームバランスの調整やキャラゲーとしての要素を追加した結果非常に高い完成度を誇るようになり、現在ではGBA三部作の中において最も高く評価されている。
しかし、武器関係の極端な調整や細かな不具合、通常プレイではどうにもならない限定要素の多さといった新たな問題も生まれてしまい、そこが非常に惜しまれる。
とはいえ、プレイに支障をきたす程のものは少なく、ストーリー・キャラ・戦闘共にバランスのとれた良好な作品であり、前作に依存し過ぎず蔑ろにし過ぎずの絶妙なラインを保った繋がりもあって、 前作ファンは勿論、初めて本作からFEを始めるプレイヤーも満遍なく楽しめるだろう。 特に本作は『封印の剣』の戦争が起きるまでを描いた前日譚であるため、そちらをプレイするための予習としてもお勧めできる。
現在はSwitchで容易にプレイできるため、豊かなキャラクターのやりとりや力押しに頼らない巧みな高難易度に触れたい人は手に取ってみるのはいかがだろうか。
*1 リン編のハードはノーマルからチュートリアルを抜いただけで他の違いは無い。
*2 オスティア領地内に各国のスパイが多数潜んでいたり、前作で戦争を勃発させたベルン王国が本作当時から不穏な動きを見せて脅威として扱われている等。
*3 ただし本作でもギィとエルクはそれぞれ力と魔力がヘタれやすいこともあり、上級職で加入するカレルとパントに食われ気味ではある
*4 それまでのシリーズの傾向として、アーマーナイト系キャラは守備の初期値こそ高いものの成長率は並かそれ以下で守備力の高い歩兵や騎兵が育つと移動力のなさも相まって二軍落ちしやすいユニットだった。本作では高い守備の初期値はそのままに成長率がトップクラスになった上に魔防もそこそこ育つため、育てあげるとそれまでのシリーズの使いづらさを払しょくするような大活躍が見込める。
*5 厳密には遊牧騎兵に弱点が増えたのではなく、特効武器の効果が「ナイト系に特効」から「騎馬全般に特効」に効果範囲が広がったため
*6 同じ「バスター」系の武器の場合は通常の3すくみが適用される
*7 マップ上のドット絵は存在する
*8 風の音やさざなみ、マグマが噴出する音など
*9 資金評価の対象は純粋な持ち金は当然として、所有アイテムも購入価格相当として算出される。そのため、不要なCC・ドーピング・果ては換金用アイテムも迂闊な売却が出来ない。
*10 IFのスズカゼや風花雪月のレアなど、後の作品では実際に支援レベルで生死が分かれる展開が存在する。
*11 エリウッドの体格は上級職では9で速さ上限値は24。デュランダルの重量は16なので、上限でも攻速は17。
*12 リンの力をカンストさせても、支援等の補正を考慮しないとラスボスには一撃当たり8ダメージしか与えられない
*13 正確には、生存した上で2名を会話させること。
*14 1名だけ再攻撃可能なユニットが存在するが、CCした上で速さカンストが条件のため、攻略評価を無視して闘技場で鍛えるなどをしない限りまず不可能。
*15 本来の闇の神将器である「アポカリプス」は、本作に登場しない。
*16 今作のLV上限は上級下級問わず20で、クラスチェンジをするとLVが1に戻る。が、LV20になる前にクラスチェンジをしてしまうとその分成長の機会が減ってしまう罠がある。LV12で強制クラスチェンジさせられるワレスの場合下級職の残り8LV分、成長機会を失ってしまう
*17 普通にライブなどを振って下級LV20まで育ててきた場合、クラスチェンジすると大体杖AとSの中間程度の状態からスタートしてしまう。
*18 彼女絡みのエピソードを挙げると、ラウス候打倒の段階でキアラン城の攻防くらいである