機甲盤古日本語翻訳wiki

第十三章

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kikoubanko_jp

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機甲盤古第十三章
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<翻訳者コメント>
※ 23ページ 「棋を交える」という言葉は、日本語として正しいかどうかはわかりません。
※ 24ページ 「泡」の旧体字を見つけることができませんでした。どなたか変換をお願いします。
<恐らくこれで合っていると思います。中国系のサイトで「泡」と入力すると旧字体(?)で表示されるので、そのページで指定されているフォントの違いによるものかと。>
※ そうなのですか。ありがとうございます!


  • 1ページ
民衆「五行棋…それは一体?」
  「それに勝てば、本当に雨を降らせてくれるのですか?」
魏恩「左様」
  「いかがかな?」
魯泉「守芬姉さん、盤古…」
守芬「いいわよ。やってやろうじゃない!」
魯泉「じゃあ…龍神様……」
  「ぼく達、やります。やらせてください!」

  • 2ページ
魏恩「ふむ、よかろう!」
  「儂は河龍官 魏恩」
  「お前達、名は?」
盤古「それがしは盤古」
守芬「鍾守芬よ」
魯泉「ぼ、ぼくは魯泉……です」
魏恩「では…早速始めるとしよう!」
守芬「え? けど将棋盤が…」

  • 3ページ
魏恩「お前達の足元にあろう?」
守芬「!?」
魏恩「精々頑張るがいい!」
  「この対局が、今年の米家莊の命運を左右するのだからな…」

  • 4ページ タイトル:米家莊〔中編〕

  • 5ページ
魏恩「五行棋のルールを説明する」
  「お前達、陰陽五行は知っておるな?」
守芬「もちろんよ。金、木、水、火、土」
  「五行の属性は互いに相生相剋の関係で成り立っている」
魏恩「まず儂がやってみせよう」
  「初めにこの2つの賽を使う」

  • 6ページ
魯泉(土……?)
魏恩「「土」が2つ。ここで「土」駒2枚を取り出す」
  「その際、駒の上には出た属性を部首とした字を書き出すこと」

  • 7ページ
魏恩「そして、駒を盤上に配置する」
盤古・魯泉「!」

  • 8ページ
魏恩「まず一手。ゲームの開始だ」
魯泉「な、何か出てきた!」

  • 9ページ
魏恩「本来、五行棋は文字幻術の訓練用に神明が編み出したもの」
   故にここでは儂も「水」以外の部首を使うことができる
  「普通の人間には到底扱えぬが…」
  「そこな亀が文字幻術を使える。ならば問題はあるまい」
  「これで儂のターンは終了となる」
  「さて…」

  • 10ページ
魏恩「五行棋の勝敗についてだが、これは対局中、相手の持ち駒が先に無くなった場合」
  「あるいは、20巡目が終了した時点で盤上の駒数が相手より多い場合に勝ちとなる」
  「次はお前達のターンだ」
  「現状では「木」の目を出すことが好ましい」
  「何故なら「木剋土」。木は土を剋す(うち消す)」
  「木駒を土駒の周囲に置けば、その土駒を消すことができる」

  • 11ページ
魯泉「守芬姉さん。ぼくちょっとよく…どうしよう?」
盤古「それがしもこの類いの将棋はさっぱりでして…」
守芬「大丈夫よ」
  「私、五行棋がどんなものか概ね理解したわ」
  「対局は私に任せて」
  「あなた達は文字幻術をお願い」
盤古「了解です!」
魯泉「わかった!」
魏恩「さあ、来るがいい!」
  「賽を投げよ!」
守芬(この五行棋で…この龍神、魏恩に勝てば…)

  • 12ページ
守芬(この米家荘は、雨に恵まれる!)

  • 13ページ
守芬(「木」が2つ…)
  「よし、木部の字を2つ書いて、私が指示したとこに木駒を置いてちょうだい!」
盤古「はい!」
  「文字幻術……」

  • 14ページ
盤古「桌字訣!」
  「椅字訣!」

  • 15ページ
守芬「どうしてその字にしたのよ?」
盤古「え、木部の字でいいんですよね?」
守芬「バカ! 椅子と机が城や堡寨にかなうわけないでしょ!」
盤古「で…ですが…ご主人様の書ける字となると…」
魏恩「……」
守芬「え?」

  • 16ページ
守芬「な…何?」
魏恩「木は土を剋す。どんな字であろうと、盤上では五行の理が絶対だ」

  • 17ページ
  「さてと…」
  「儂の番だな!」

  • 18ページ
魏恩「「火」と「金」か……」
  「文字幻術・熊字訣!!」
守芬「ちょっと! 熊と火は関係ないでしょ!」
魏恩「「熊」は火部で相違ない。娘、お前全く口が減らぬな!」

  • 19ページ
魏恩「さっき思い知ったはずだぞ? 「沙」は水部の字だが水とは関係がなかった」
  「ここが中国部首の面白いところでもある!」
盤古・魯泉「あ…!」
守芬「……う…」

  • 20ページ
魏恩「文字幻術・鐮字訣!!」
守芬「金剋木…!」
  (金駒1枚で木駒2枚を消すなんて……!)
  (相生相剋の効果は、四方の駒に同時に作用するんだ!)

  • 21ページ
守芬「私達の番ね」
  「盤古、あなたが投げて!」
魯泉「「水」と…「金」!!」
盤古「ご主人様、書ける字はまだありますか?」
魯泉「うん…あの5つの部首でなら、なんとか…」

  • 22ページ
盤古「文字幻術・針字訣!」
  「文字幻術・湯字訣!」
  「水は火を消す!! 則ち…」
  「「湯」は「熊」を剋す!」

  • 23ページ
魯泉「守芬姉さん、この五行棋ってすごい迫力だね!」
守芬「そ、そう? 私、何だか笑いが込み上げてくるんだけど!?」
魏恩「2巡目終了だ。これで進め方は理解できたろう」
  「少しは楽しませてくれよ…儂が人間と棋を交えることなど、滅多にないのだからな!」

  • 24ページ
  報 vs 湯
  錢 vs 燕
  錨 vs 桶
  泡 vs 炮

  • 25ページ
守芬「今のところ、戦況は五分五分ね。だけど…」

  • 26ページ
守芬「龍神様、食べるのは結構ですけど…」
  「対局中くらいは箸を置いてくれませんこと?」
魏恩「お構いなく」
  「これは儂の習慣なのでな」
守芬(く…! まだ余裕みたいね…)
  「盤古、そこに!」
盤古「文字幻術・燈字訣!」
守芬「…あれ?」

  • 27ページ
盤古「何も起きませんね…」
守芬「変ね。火は木を燃やすはずなのに」
魏恩「くく……娘よ、五行の法則を違えおったな!」
  「火と木の関係は「木生火」。火が溶かすは金、「火剋金」が正しい」
守芬「しまった…!」
魏恩「陰陽五行ですら満足に覚えておらぬとは、お前本当に中国人か?」
守芬「う、うるさいわね! ちょっと油断しただけよ!」

  • 28ページ
魏恩「その油断が…命取りとなる!」
  「儂が今投げた賽を見よ」
魯泉「「木」と……」
  「? これは何だろう?」
魏恩「賽の目は6つ。その内5つは陰陽五行。そしてもう一つは「任」だ」
  「この目の効果は…」
  「自分の持ち駒から好きな属性の駒を一つ選ぶことができる」
守芬「な…!」

  • 29ページ
魏恩「そして先程のお前の一手が、致命的だったな…!」
守芬「……?」
  「…あ!」

  • 30ページ
魏恩「水剋火! 水生木!」
   渦 vs 燈・燕
  「木剋土! 木生火!!」
   槍 vs 報

  • 31ページ
守芬「ああ…!」
  「い、一気に差が開いちゃった…」
魏恩(さあ……ここから巻き返すことができるかな?)

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