<翻訳者コメント>
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徐梅「ウウッ…」
魏恩「徐梅、戻って休むがよい」
班「盤古の方は…」
魏恩「未だ修復中だ」
「殿試が始まる…」
「間に合うとよいが…」
魏恩「徐梅、戻って休むがよい」
班「盤古の方は…」
魏恩「未だ修復中だ」
「殿試が始まる…」
「間に合うとよいが…」
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陶隠(月牙泉武舉が終わって、2日が経ち――)
(仙試科舉最後の試験、殿試の日を向かえた)
(勝ち残った受験生は20名)
(武生11名)
(文生9名)
公洋善「あ…」
(仙試科舉最後の試験、殿試の日を向かえた)
(勝ち残った受験生は20名)
(武生11名)
(文生9名)
公洋善「あ…」
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陶隠(殿試のお題は…)
(「混沌創世」)
(先日のあれこれがウソのように…)
(試験はつつがなく執り行われている)
(試験官の進行、受験生の入場。いつも通りだ)
(「混沌創世」)
(先日のあれこれがウソのように…)
(試験はつつがなく執り行われている)
(試験官の進行、受験生の入場。いつも通りだ)
- 4ページ・5ページ タイトル:混沌創世[一]
陶隠(ただ一つ…)
(姿を見せない機甲兵を除いて)
(姿を見せない機甲兵を除いて)
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倉頡「ただいまより、殿試「混沌創世」の説明を行う」
「内容はこれ…諸君らには3日間かけて、ひとつの「世界」を創ってもらう」
「この混沌天体に文字幻術を浮かべると…」
「発動し」
「中に「意味」が生まれる」
「諸君らの字を生かし」
「ここに世界を構築するのじゃ」
「内容はこれ…諸君らには3日間かけて、ひとつの「世界」を創ってもらう」
「この混沌天体に文字幻術を浮かべると…」
「発動し」
「中に「意味」が生まれる」
「諸君らの字を生かし」
「ここに世界を構築するのじゃ」
- 7ページ
岳墉「世界…? 世界ってどんな?」
海豹「今我々が住む世界?」
公洋善「いや、秩序ある理想の世界ってことじゃ…」
倉頡「ポイントによる採点や、どの様な世界を創るか等の指定は…」
「この試験には存在しない」
呉鎮「では……」
「どうすれば合格となるのでしょう?」
倉頡「質問は受け付けないよ」
「たーだーし、これだけは言っておこう…」
海豹「今我々が住む世界?」
公洋善「いや、秩序ある理想の世界ってことじゃ…」
倉頡「ポイントによる採点や、どの様な世界を創るか等の指定は…」
「この試験には存在しない」
呉鎮「では……」
「どうすれば合格となるのでしょう?」
倉頡「質問は受け付けないよ」
「たーだーし、これだけは言っておこう…」
- 8ページ
倉頡「1度でも混沌天体が壊れると…」
「その時点で全員が不合格となる」
岳墉「待って! まだ聞きたいことが…!」
倉頡「言わないってば! はい、始め始め」
「その時点で全員が不合格となる」
岳墉「待って! まだ聞きたいことが…!」
倉頡「言わないってば! はい、始め始め」
- 9ページ
倉頡「神明とは、世界の究極の管理者」
「さあ……諸君らの資質を万物に見せてやんな。」
「さあ……諸君らの資質を万物に見せてやんな。」
- 10ページ
一同「え…あ…」
焦猛「出て来い! 倉頡! もちっとちゃんと説明しやがれ! 」
達磨「倉頡さまは天体世界を維持するため、この3日間は出て来られません」
申屠西「どうしろってんだ!」
「見当もつかねえぞ!」
宿平「皆さん、お静かに。まずは全員の持ち部首を並べてみてはいかがでしょう?」
田淂「よし! その紙に書いてこうぜ!」
宿平「いえ、小生は紙ではなく…」
猿?「だな。その辺はっきりさせとけば、何か取っ掛かりが掴めるかもしれない」
焦猛「出て来い! 倉頡! もちっとちゃんと説明しやがれ! 」
達磨「倉頡さまは天体世界を維持するため、この3日間は出て来られません」
申屠西「どうしろってんだ!」
「見当もつかねえぞ!」
宿平「皆さん、お静かに。まずは全員の持ち部首を並べてみてはいかがでしょう?」
田淂「よし! その紙に書いてこうぜ!」
宿平「いえ、小生は紙ではなく…」
猿?「だな。その辺はっきりさせとけば、何か取っ掛かりが掴めるかもしれない」
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公洋善「部首は214個もあるんだ!」
「その十分の一にも満たないで、どうやって世界を創るの?」
甯荒「前の試験でもっとみんな協力できてればなあ……」
尚臨「まあ」
「人数増えたら増えたで、倉頡のこと。試験内容変えてくるでしょうけど」
海馬「まさに開天闢地……」
「待てよ…機甲兵がいるじゃないか!」
林棟樑「そうだ…機甲兵の文字幻術なら!」
蝙蝠「名前も「盤古」だし! うってつけ過ぎじゃみゃーの!」
謝亨「……」
「その十分の一にも満たないで、どうやって世界を創るの?」
甯荒「前の試験でもっとみんな協力できてればなあ……」
尚臨「まあ」
「人数増えたら増えたで、倉頡のこと。試験内容変えてくるでしょうけど」
海馬「まさに開天闢地……」
「待てよ…機甲兵がいるじゃないか!」
林棟樑「そうだ…機甲兵の文字幻術なら!」
蝙蝠「名前も「盤古」だし! うってつけ過ぎじゃみゃーの!」
謝亨「……」
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田淂「生憎だがよ」
「機甲兵は重傷の上、書僮を失っちまってる」
「今もここにいないとなると…」
「多分…もう来ないんじゃねえかな」
蝙蝠「みゃみゃ?」
柴拓「機甲兵は強い。ちょっとやそっとじゃビクともしないはずなんだけど…」
岳墉「オ…オイラ、まだお礼も何もできてない! 来てくれなきゃ困る!」
申屠西「…俺だってそうだ」
「武舉の漢共がこれだけ残れたのも、奴がいてこそ…」
「最後の最後で退くなんざ見過ごせるかよ……」
林棟樑「う…」
「機甲兵は重傷の上、書僮を失っちまってる」
「今もここにいないとなると…」
「多分…もう来ないんじゃねえかな」
蝙蝠「みゃみゃ?」
柴拓「機甲兵は強い。ちょっとやそっとじゃビクともしないはずなんだけど…」
岳墉「オ…オイラ、まだお礼も何もできてない! 来てくれなきゃ困る!」
申屠西「…俺だってそうだ」
「武舉の漢共がこれだけ残れたのも、奴がいてこそ…」
「最後の最後で退くなんざ見過ごせるかよ……」
林棟樑「う…」
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焦猛「ゴチャゴチャうるせえ!」
「殿試はみんなでやんなきゃなんねえんだろうが!」
「だったら機甲兵の分まで、俺達が頑張りゃいいんだよ!」
「殿試はみんなでやんなきゃなんねえんだろうが!」
「だったら機甲兵の分まで、俺達が頑張りゃいいんだよ!」
- 14ぺージ
蝙蝠「お前…」
「いい事言ってる風だけども、何勝手に火ぃ入れてるんだぎゃ?」
焦猛「え…ダ…ダメか?」
「ど、どうせ火は必要だろうしよ…」
「順番とか、別にいいだろ?」
公洋善「いいわけないでしょバカァ!」
鼬「クソすんのに下脱がんのかおのれは!」
孔雀「このノータリン! 武生はこんなんばっかか!」
「いい事言ってる風だけども、何勝手に火ぃ入れてるんだぎゃ?」
焦猛「え…ダ…ダメか?」
「ど、どうせ火は必要だろうしよ…」
「順番とか、別にいいだろ?」
公洋善「いいわけないでしょバカァ!」
鼬「クソすんのに下脱がんのかおのれは!」
孔雀「このノータリン! 武生はこんなんばっかか!」
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焦猛「消す…消します…ああ! 水部も阜部もいないんだっけ?」
岳墉「ふぁあ! どうしよ!?」
宿平「落ち着いてください」
「「創世」にまつわる話ですと…」
「「光あれ。すると光があった」と聖書にもあります」
「火というのも…あながち間違いではないのかも」
柴拓「あのさ。どーして「創世」イコール聖書なんだよ?」
宿平「と、言いますと?」
柴拓「インドじゃまず、こうやって…乳海かき混ぜたって記憶してるんだけど?」
宿平「……なるほど。その意見も取り入れましょう」
岳墉「ふぁあ! どうしよ!?」
宿平「落ち着いてください」
「「創世」にまつわる話ですと…」
「「光あれ。すると光があった」と聖書にもあります」
「火というのも…あながち間違いではないのかも」
柴拓「あのさ。どーして「創世」イコール聖書なんだよ?」
宿平「と、言いますと?」
柴拓「インドじゃまず、こうやって…乳海かき混ぜたって記憶してるんだけど?」
宿平「……なるほど。その意見も取り入れましょう」
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甯荒「そうそう。北欧では火と氷が始まりだったんだって!」
仇厲「アフリカら辺だと、壺2つ作った後に大地と×××してだな……」
公洋善「これ実況中実況中…忘れてないよね?」
華酌「倉頡さまも意地の悪い問題を出されたものです」
祝怜「まったくだわ」
「ルールという縛りに不平不満は付きもの…」
「とはいえ…」
「いざルールを作る側に回ってみると」
「その苦悩が嫌でもわかっちゃうのよね」
仇厲「アフリカら辺だと、壺2つ作った後に大地と×××してだな……」
公洋善「これ実況中実況中…忘れてないよね?」
華酌「倉頡さまも意地の悪い問題を出されたものです」
祝怜「まったくだわ」
「ルールという縛りに不平不満は付きもの…」
「とはいえ…」
「いざルールを作る側に回ってみると」
「その苦悩が嫌でもわかっちゃうのよね」
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仇厲・尚臨「?」
田淂「機甲兵だ!」
申屠西「やったぜ! 待ちかねたぞ!」
田淂「機甲兵だ!」
申屠西「やったぜ! 待ちかねたぞ!」
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謝亨「よ…よかった…盤兄?」
「きょ…今日も、がが…頑張りましょう…?」
「きょ…今日も、がが…頑張りましょう…?」
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盤古「……魯…泉…」
守芬「あの、私が代わりに書僮を務めるっていうのは……」
葛涅「ならん」
「2時間遅れの入場を許したのだ。そこまで特別扱いはできない」
「即刻、客席へ離れるよう」
田淂「…ヤバイ感じだな」
「機甲兵は書僮がいないと文字幻術使えねえんだっけか?」
仇厲「それにあの様子じゃ、試験は無理だな…」
「八割がた終わっちまってる」
守芬「あの、私が代わりに書僮を務めるっていうのは……」
葛涅「ならん」
「2時間遅れの入場を許したのだ。そこまで特別扱いはできない」
「即刻、客席へ離れるよう」
田淂「…ヤバイ感じだな」
「機甲兵は書僮がいないと文字幻術使えねえんだっけか?」
仇厲「それにあの様子じゃ、試験は無理だな…」
「八割がた終わっちまってる」
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呉鎮(…盤古……)
海馬「むう…これでは役に立ちませんね」
鼬「期待空振りかい」
蝙蝠「試験みゃ試験!」
林棟樑「討論の続きだ。機甲兵はほっとこう」
焦猛「チッ!」
黄雷「しっかりしろ! メカ亀!」
趙牙「負けっでねえ! 小農夫ん犠牲が無駄になんべ!」
海馬「むう…これでは役に立ちませんね」
鼬「期待空振りかい」
蝙蝠「試験みゃ試験!」
林棟樑「討論の続きだ。機甲兵はほっとこう」
焦猛「チッ!」
黄雷「しっかりしろ! メカ亀!」
趙牙「負けっでねえ! 小農夫ん犠牲が無駄になんべ!」
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畢輔「見てらんねえな。まるで抜け殻じゃねえか」
黄雷「あきらめるな! まだ3日ある。その間に立ち直りさえすれば、まだ…!」
守芬(もう…!)
(こんな時に…霍安と薛慶はどこに行ったのよ!)
陶隠「ふむ……あの少年の死が、余程大きかったと見える……」
「……ん?」
黄雷「あきらめるな! まだ3日ある。その間に立ち直りさえすれば、まだ…!」
守芬(もう…!)
(こんな時に…霍安と薛慶はどこに行ったのよ!)
陶隠「ふむ……あの少年の死が、余程大きかったと見える……」
「……ん?」
- 22ページ・23ページ
刑普「………!」
