機甲盤古 第二十章
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<翻訳者コメント>
- 1ページ 歙縣胡同〔3〕
- 2ページ
盤古「はあ…はあ…」
- 3ページ
魯泉「下の方は追っ手で一杯だね」
盤古「はい……」
「回り道が功を奏したようです。樂石に付いていって正解でした」
魯泉「……」
「ぼくにはわからないよ…どうしてそんなに靈蟲草を食べようとするんだろう?」
「どんなに美味しくても…」
盤古「はい……」
「回り道が功を奏したようです。樂石に付いていって正解でした」
魯泉「……」
「ぼくにはわからないよ…どうしてそんなに靈蟲草を食べようとするんだろう?」
「どんなに美味しくても…」
- 4ページ
魯泉「ぼくはじっちゃんと二人で、一日中くたくたになるまで働いてた」
「その後の食事は、たとえご飯と漬物だけでも格別だった! わざわざ高級なものを食べる必要なんて…」
徐梅「…それは、どうかな…」
「確かにお腹が空けば何でも美味しく頂けると思うわ。でもじゃあ…」
「私達が食堂をやっていることは、もっと美味しいものを作ろうとすることは意味のないことなのかしら?」
魯泉「徐梅…」
徐梅「あ、ごめんなさい…唐さんに同意するわけではないの」
「ただ…えーと…上手く言えないのだけど…」
盤古「……」
「その後の食事は、たとえご飯と漬物だけでも格別だった! わざわざ高級なものを食べる必要なんて…」
徐梅「…それは、どうかな…」
「確かにお腹が空けば何でも美味しく頂けると思うわ。でもじゃあ…」
「私達が食堂をやっていることは、もっと美味しいものを作ろうとすることは意味のないことなのかしら?」
魯泉「徐梅…」
徐梅「あ、ごめんなさい…唐さんに同意するわけではないの」
「ただ…えーと…上手く言えないのだけど…」
盤古「……」
- 5ページ
盤古「それについては、それがしが思うに…」
魯泉・徐梅「え?」
取り巻き「いたぞ!」
「あそこだ!」
徐梅「……!」
魯泉「盤古…何か足止めできる字はある?」
盤古「あります!」
魯泉・徐梅「え?」
取り巻き「いたぞ!」
「あそこだ!」
徐梅「……!」
魯泉「盤古…何か足止めできる字はある?」
盤古「あります!」
- 6ページ・7ページ
盤古「文字幻術・柱字訣!!」
取り巻き「うわ!」
取り巻き「うわ!」
- 8ページ
取り巻き「……!」
盤古「これで数分は時間が稼げるはず…」
守芬「よし、行きましょ!」
盤古「はい…」
『ピピピ』
盤古(……あ……)
守芬「盤古、何の音?」
盤古「あ…これは…」
「それがしのエネルギーが切れてきてまして…」
盤古「これで数分は時間が稼げるはず…」
守芬「よし、行きましょ!」
盤古「はい…」
『ピピピ』
盤古(……あ……)
守芬「盤古、何の音?」
盤古「あ…これは…」
「それがしのエネルギーが切れてきてまして…」
- 9ページ
守芬「エネルギー切れ?」
「充電はしてきてるわよね?」
盤古「電力のことではなく…」
「それがしにはもう一つ…文字幻術を使う度に」
「減ってゆくエネルギーがあるのです…」
「それは…「仙力」!」
「充電はしてきてるわよね?」
盤古「電力のことではなく…」
「それがしにはもう一つ…文字幻術を使う度に」
「減ってゆくエネルギーがあるのです…」
「それは…「仙力」!」
- 10ページ
魯泉「…仙力? じゃあ、盤古は今文字幻術が使えないの?」
守芬「仙力はどうやって補充するのよ?」
盤古「…補充は後で考えましょう…」
「残った仙力ですと、使えるのは後5~7字程度…」
「まずはこれで目の前の包囲網を突破しなくてはいけません!」
魯泉「あれ?」
「どうしたの、樂石? そっちの道に入るの?」
守芬「仙力はどうやって補充するのよ?」
盤古「…補充は後で考えましょう…」
「残った仙力ですと、使えるのは後5~7字程度…」
「まずはこれで目の前の包囲網を突破しなくてはいけません!」
魯泉「あれ?」
「どうしたの、樂石? そっちの道に入るの?」
- 11ページ
魯泉「……」
「樂石、そこは盤古じゃ通れないんだよ!」
「こっちに行こう? ね?」
「樂石~!」
守芬「……」
「あ、待って…」
「樂石、そこは盤古じゃ通れないんだよ!」
「こっちに行こう? ね?」
「樂石~!」
守芬「……」
「あ、待って…」
- 12ページ
取り巻き1「また見失っちまった!」
「奴等どっちに逃げやがった?」
取り巻き2「慌てるな! 大きい道に決まっている!」
「狭い場所はあの亀じゃ通れねえからな!」
魯泉「追ってきてない?」
守芬「ええ、撒いたみたい…」
「奴等どっちに逃げやがった?」
取り巻き2「慌てるな! 大きい道に決まっている!」
「狭い場所はあの亀じゃ通れねえからな!」
魯泉「追ってきてない?」
守芬「ええ、撒いたみたい…」
- 13ページ
魯泉「よし! このまま時間を取り戻そう!」
盤古「ガンバです!」
守芬「悪くない考えだったでしょ? 盤古を縮めるのって!」
魯泉「「縮」の鏡文字は難しかったけどね!」
盤古「ガンバです!」
守芬「悪くない考えだったでしょ? 盤古を縮めるのって!」
魯泉「「縮」の鏡文字は難しかったけどね!」
- 14ページ
守芬「ええ!?」
魯泉「道がない!」
「樂石…まさかここ通るの? 道でさえないじゃないか!」
樂石「っ!」
魯泉「道がない!」
「樂石…まさかここ通るの? 道でさえないじゃないか!」
樂石「っ!」
- 15ページ
守芬「………」
「贅沢は言ってられないか…」
盤古「お急ぎください。文字幻術は長くもちませんので…」
魯泉「うん!」
「徐梅…」
「贅沢は言ってられないか…」
盤古「お急ぎください。文字幻術は長くもちませんので…」
魯泉「うん!」
「徐梅…」
- 16ページ
魯泉「怖かったら無理しないで…」
「靈蟲草はぼく達に任せて! きっと安全な場所に帰すから…」
徐梅「ううん…」
「私も一緒に行かなきゃ!」
「~~~~……」
守芬「だ、大丈夫よ……すぐ着くわ!」
「靈蟲草はぼく達に任せて! きっと安全な場所に帰すから…」
徐梅「ううん…」
「私も一緒に行かなきゃ!」
「~~~~……」
守芬「だ、大丈夫よ……すぐ着くわ!」
- 17ページ
魯泉「あ…」
取り巻き「見つけた!」
守芬「しまった!」
(今は身動きが取れない!)
魯泉「ど…どうしよう?」
盤古「魯泉、聞いてください…!」
取り巻き「見つけた!」
守芬「しまった!」
(今は身動きが取れない!)
魯泉「ど…どうしよう?」
盤古「魯泉、聞いてください…!」
- 18ページ
徐梅「きゃああ!」
- 19ページ
徐梅「阿草…?」
盤古「今です! それがしを投げて!」
守芬「へ?」
取り巻き「な…なんだ?」
盤古「今です! それがしを投げて!」
守芬「へ?」
取り巻き「な…なんだ?」
- 20ページ
取り巻き「?!!」
「ちょ、あ…!」
「ちょ、あ…!」
- 21ページ
魯泉「助かった…」
守芬(その手があったか!)
(文字幻術の失効を逆に利用したのね…)
盤古「そちらは大丈夫ですか?」
徐梅「はい…」
魯泉「待っててね…すぐにそっちに行くから!」
守芬(その手があったか!)
(文字幻術の失効を逆に利用したのね…)
盤古「そちらは大丈夫ですか?」
徐梅「はい…」
魯泉「待っててね…すぐにそっちに行くから!」
- 22ページ
取り巻き「ひっ…」
盤古「申し訳ありませんでした。それがしはあなたを傷付けたりはしませんので…」
「よろしければ唐さんにお伝え願えませんか?」
「靈蟲草のことについてなのですが…」
唐大富「何をごちゃごちゃと…」
盤古「申し訳ありませんでした。それがしはあなたを傷付けたりはしませんので…」
「よろしければ唐さんにお伝え願えませんか?」
「靈蟲草のことについてなのですが…」
唐大富「何をごちゃごちゃと…」
- 23ページ
盤古「あ…」
「!」
「ぐ…」
唐大富「ふんだ!」
「ようやく捕まえたぞ!」
「!」
「ぐ…」
唐大富「ふんだ!」
「ようやく捕まえたぞ!」
- 24ページ
守芬「な…!」
魯泉「ば…盤古!」
盤古「すみません、油断してしまいました…」
魯泉「ば…盤古!」
盤古「すみません、油断してしまいました…」
- 25ページ
唐大富「亀の動きは封じた…」
「無駄な抵抗はやめろ!」
「靈蟲草を渡すんだ……!」
魯泉(く…くそ)
(城門は目の前なのに……)
徐梅「魯泉…」
樂石「………」
「無駄な抵抗はやめろ!」
「靈蟲草を渡すんだ……!」
魯泉(く…くそ)
(城門は目の前なのに……)
徐梅「魯泉…」
樂石「………」
- 26ページ
徐梅「!」
唐大富「城門を抜ける気だな!」
「させるかー!」
唐大富「城門を抜ける気だな!」
「させるかー!」
- 27ページ
樂石「!」
唐大富「今だー!」
「突撃ー!」
魯泉「樂石!」
樂石「っ!」
唐大富「今だー!」
「突撃ー!」
魯泉「樂石!」
樂石「っ!」
- 28ページ
盤古「あ…」
「靈蟲草が危ない!」
守芬「え?」
盤古「靈蟲草にとって土は魚にとっての水のようなもの…」
「一旦失ってしまえば……!」
「靈蟲草が危ない!」
守芬「え?」
盤古「靈蟲草にとって土は魚にとっての水のようなもの…」
「一旦失ってしまえば……!」
- 29ページ
盤古「長くはもたず…そのまま死んでしまいます!」
徐梅「な…なんですって!?」
盤古「早く助けないと…」
「間に合いません!」
盤古「お願いします! 何とかして…」
「このとりもちを落としてください!!」
徐梅「な…なんですって!?」
盤古「早く助けないと…」
「間に合いません!」
盤古「お願いします! 何とかして…」
「このとりもちを落としてください!!」
- 30ページ
盤古「片手さえ動かせれば…」
「それがしは文字幻術が使えます!」
魯泉「えい…えい…!」
守芬「………」
「片手が…あればいいのね?」
魯泉「守芬姉さん?」
徐梅「その瓶は……?」
「それがしは文字幻術が使えます!」
魯泉「えい…えい…!」
守芬「………」
「片手が…あればいいのね?」
魯泉「守芬姉さん?」
徐梅「その瓶は……?」
- 31ページ
守芬「痛いでしょうけど…」
「我慢しなさいよね!」
盤古「………了解です!」
「我慢しなさいよね!」
盤古「………了解です!」
