機甲盤古 第三十四章
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<翻訳者コメント>
- 1ページ タイトル:老松橋[中編]
黄雷(魯泉がメカ亀のもとに…)
(機甲兵の力があれば、この場を切り抜けられるかもしれないが…)
(メカ亀はおそらく虫の息だ…どうする?)
(機甲兵の力があれば、この場を切り抜けられるかもしれないが…)
(メカ亀はおそらく虫の息だ…どうする?)
- 2ページ
黄雷「な…!」
「文字幻術を使わないだと!?」
(雷神に直接!?)
魏恩「魯泉…!」
「文字幻術を使わないだと!?」
(雷神に直接!?)
魏恩「魯泉…!」
- 3ページ
盤古「!!」
戴逢「邪魔だ」
魯泉「う……」
「あああ!!」
戴逢「邪魔だ」
魯泉「う……」
「あああ!!」
- 4ページ
魏恩「魯泉!」
「よさぬか!」
ヨーゼフ「魯泉!」
黄雷「……!」
「よさぬか!」
ヨーゼフ「魯泉!」
黄雷「……!」
- 5ページ
盤古「ろ…魯泉!」
(ダ……)
(ダメだ…今魯泉に触れては…!)
魏恩「戴逢! 子どもに手を出すことはなかろう!?」
戴逢「誰が好きこのんで…あいつが目の前にいちゃ、任務行使できんでしょう」
黄雷(バカ野郎…)
(鍬ひとつで雷神に立ち向かう奴があるか!)
(ダ……)
(ダメだ…今魯泉に触れては…!)
魏恩「戴逢! 子どもに手を出すことはなかろう!?」
戴逢「誰が好きこのんで…あいつが目の前にいちゃ、任務行使できんでしょう」
黄雷(バカ野郎…)
(鍬ひとつで雷神に立ち向かう奴があるか!)
- 6ページ
戴逢「黄雷、こいつ運んどいてくれ」
黄雷「は…はい!」
戴逢「ふぅ…」
「こ…この…!」
黄雷「は…はい!」
戴逢「ふぅ…」
「こ…この…!」
- 7ページ
戴逢「しゃらくさいわ!!」
盤古「あ……」
「ああ…!」
盤古「あ……」
「ああ…!」
- 8ページ
守芬「魯泉!!」
魏恩「!」
黄雷「鍾守芬?」
守芬「魯泉! しっかり!」
戴逢(こ…こいつら…!)
(次から次へと…)
徐梅「魯泉…守芬さん!」
魏恩「!」
黄雷「鍾守芬?」
守芬「魯泉! しっかり!」
戴逢(こ…こいつら…!)
(次から次へと…)
徐梅「魯泉…守芬さん!」
- 9ページ
徐梅「ヨーゼフさん、どうしましょう?」
ヨーゼフ「ミミミ…ミー達モ河を渡りまショウ! 何か方法ハ…」
霍安「お晩です…なんつって」
「お困りのようで…何ならボクがなんとかいたしましょう?」
ヨーゼフ「ミミミ…ミー達モ河を渡りまショウ! 何か方法ハ…」
霍安「お晩です…なんつって」
「お困りのようで…何ならボクがなんとかいたしましょう?」
- 10ページ
魯泉「守…芬姉さん……」
守芬「動いちゃダメ!」
「雷神様、やめてください! 魯泉はまだ子どもなんです!」
戴逢「子どもだ?」
「それがどうした」
「女、子どもだからって……」
「情けをかけてもらえるとでも?」
「こんなこと何度も言わせんなよ…」
「見ろ。こいつは天界の命令状だ」
守芬「動いちゃダメ!」
「雷神様、やめてください! 魯泉はまだ子どもなんです!」
戴逢「子どもだ?」
「それがどうした」
「女、子どもだからって……」
「情けをかけてもらえるとでも?」
「こんなこと何度も言わせんなよ…」
「見ろ。こいつは天界の命令状だ」
- 11ページ
戴逢「『機甲兵の処理の遂行及び…』」
「『それに伴う公務妨害因子の排除を一任する』。これは、お前らも例外じゃねえ」
「わかったか? 俺に「弱さ」が通用すると思うな」
守芬「あ…魯泉!」
魯泉「……そんなんじゃないよ。ぼくは……」
「今まで散々神様に祈ってきたんだ……盤古を助けてって…でも、誰も聞き入れてくれなかった」
「『それに伴う公務妨害因子の排除を一任する』。これは、お前らも例外じゃねえ」
「わかったか? 俺に「弱さ」が通用すると思うな」
守芬「あ…魯泉!」
魯泉「……そんなんじゃないよ。ぼくは……」
「今まで散々神様に祈ってきたんだ……盤古を助けてって…でも、誰も聞き入れてくれなかった」
- 12ページ
魯泉「だから…これしかないんだ……」
「ぼくには…神明を敵に回すしか…もう…!」
黄雷(………!)
魯泉「うわあああ!」
「ぼくには…神明を敵に回すしか…もう…!」
黄雷(………!)
魯泉「うわあああ!」
- 13ページ
魏恩「戴逢! やり過ぎだ! もうよかろう!?」
戴逢「フン……」
「おいガキ…そこまで言うなら、好きにしな」
「そいつを守りたきゃ守るがいいさ」
戴逢「フン……」
「おいガキ…そこまで言うなら、好きにしな」
「そいつを守りたきゃ守るがいいさ」
- 14ページ
戴逢「任務を執行する…!」
守芬「っ…!」
魏恩「……!」
「逃げよ!」
「雷神は本気でお前達を巻き込むつもりだ!」
「不本意だが…背に腹は変えられぬ!」
守芬「っ…!」
魏恩「……!」
「逃げよ!」
「雷神は本気でお前達を巻き込むつもりだ!」
「不本意だが…背に腹は変えられぬ!」
- 15ページ
魏恩「盤古のことは諦めるのだ!」
守芬(冗談…できるわけないでしょ、そんなこと!)
「盤古! 私に文字幻術を使わせてもらえないかしら!?」
盤古「…無理です」
「筆が手元に無くては…取りにいく時間もありません」
守芬「じゃあ…そうだ。私が雷神の槌を奪って…!」
盤古「…守芬さん」
守芬(冗談…できるわけないでしょ、そんなこと!)
「盤古! 私に文字幻術を使わせてもらえないかしら!?」
盤古「…無理です」
「筆が手元に無くては…取りにいく時間もありません」
守芬「じゃあ…そうだ。私が雷神の槌を奪って…!」
盤古「…守芬さん」
- 16ページ
盤古「お願いがあります」
「魯泉をつれて逃げてください」
守芬「盤古…何でよ…」
盤古「それがしはこれ以上…魯泉が傷付くのを見ていられません」
守芬「けど盤古…あなた…!」
盤古「行ってください。それがしはよいのです」
「魯泉をつれて逃げてください」
守芬「盤古…何でよ…」
盤古「それがしはこれ以上…魯泉が傷付くのを見ていられません」
守芬「けど盤古…あなた…!」
盤古「行ってください。それがしはよいのです」
- 17ページ
盤古「あなた方はこれまで、懸命にそれがしのために尽くしてくださいました…」
「もう…それだけで十分なのです」
「最期に一目…あなた方に会うことができて…」
「それがしは、幸せでした。ですから…どうか…」
守芬(………)
「もう…それだけで十分なのです」
「最期に一目…あなた方に会うことができて…」
「それがしは、幸せでした。ですから…どうか…」
守芬(………)
- 18ページ
戴逢「ふ……ようやくか」
「ったく、面倒くさい奴らだ」
「じゃあ…機甲兵……」
「覚悟はいいな?」
「ったく、面倒くさい奴らだ」
「じゃあ…機甲兵……」
「覚悟はいいな?」
- 19ページ
戴逢「文字幻術……」
- 20ページ
魯泉「ば…盤古……」
守芬「ダメ!」
黄雷「魯泉! 危ねえって!」
魯泉「~~……!」
守芬「あ!」
魯泉「盤古!!」
戴逢「電字か……い!?」
守芬「ダメ!」
黄雷「魯泉! 危ねえって!」
魯泉「~~……!」
守芬「あ!」
魯泉「盤古!!」
戴逢「電字か……い!?」
- 21ページ
戴逢「っと!」
「ヤバ!!」
黄雷「……!!」
「ヤバ!!」
黄雷「……!!」
- 22ページ
魯泉「あっ…!」
盤古「あ…」
「ああ…あああ!」
(身体よ…動け……)
(動け動け動け動け動け…!!)
盤古「あ…」
「ああ…あああ!」
(身体よ…動け……)
(動け動け動け動け動け…!!)
- 23ページ
盤古(それがしはどうなってもいい…しかし!)
(これだけは…!)
(この一撃だけは!)
「ああああああ!!」
(これだけは…!)
(この一撃だけは!)
「ああああああ!!」
- 24ページ
魏恩「お…おお…!」
- 25ページ・26ページ 台詞なし
- 27ページ
黄雷「ハッ…」
「ハッ…」
盤古(こ……黄雷さん?)
魏恩「……!」
戴逢「は…あっぶな……」
「ハッ…」
盤古(こ……黄雷さん?)
魏恩「……!」
戴逢「は…あっぶな……」
- 28ページ
魏恩「戴逢…」
戴逢「いやいやいや! 俺のせいじゃねって! あのガキが勝手に…!」
魏恩「わかっておる。魯泉め…無茶は相変わらずか」
「お前の部下に感謝するのだな」
「あやつのおかげで、ひと一人の命が救われたのだから」
黄雷「………」
(オレ……)
盤古(……いや……)
(魯泉だけを助けるなら、これほど広範囲に力を使うことはないはず…)
戴逢「いやいやいや! 俺のせいじゃねって! あのガキが勝手に…!」
魏恩「わかっておる。魯泉め…無茶は相変わらずか」
「お前の部下に感謝するのだな」
「あやつのおかげで、ひと一人の命が救われたのだから」
黄雷「………」
(オレ……)
盤古(……いや……)
(魯泉だけを助けるなら、これほど広範囲に力を使うことはないはず…)
- 29ページ
盤古(つまり、黄雷さんは…)
(それがしのことも救ってくださった……?)
守芬「黄雷、助けてくれたのね。ビックリしちゃった!」
「ありがとう!」
黄雷「黙れ」
守芬「え?」
魯泉「黄雷…ぼくは……」
黄雷「言うな!」
(それがしのことも救ってくださった……?)
守芬「黄雷、助けてくれたのね。ビックリしちゃった!」
「ありがとう!」
黄雷「黙れ」
守芬「え?」
魯泉「黄雷…ぼくは……」
黄雷「言うな!」
- 30ページ
黄雷「礼も…何も言うな…」
「オレは…お前らの願いを踏みにじった神明なんだぞ」
「機甲兵の情報を天界に持ち込んだのだって…お前らは…恨んで当然なんだ」
盤古「………」
「オレは…お前らの願いを踏みにじった神明なんだぞ」
「機甲兵の情報を天界に持ち込んだのだって…お前らは…恨んで当然なんだ」
盤古「………」
- 31ページ
ヨーゼフ「Hey――」
魏恩・戴逢「ん?」
ヨーゼフ「魯泉! Mr.盤古! Ms.守芬!」
守芬「!」
(霍安!?)
魏恩・戴逢「ん?」
ヨーゼフ「魯泉! Mr.盤古! Ms.守芬!」
守芬「!」
(霍安!?)
- 32ページ
ヨーゼフ「ご無事デースカ?」
戴逢(ま……)
(また人が増えた!)
霍安「おーやおや…」
「皆さんこれまた随分な目にあったようで」
「けどご安心」
「ボクが助けてさしあげましょう」
守芬(…………)
(この上なく似合わない台詞だわね……)
戴逢(ま……)
(また人が増えた!)
霍安「おーやおや…」
「皆さんこれまた随分な目にあったようで」
「けどご安心」
「ボクが助けてさしあげましょう」
守芬(…………)
(この上なく似合わない台詞だわね……)
- 33ページ
守芬(こんな時に…今度は何を企んでいるの?)
戴逢「お前…棠樾鎭の瘟疫官じゃないか」
「何の用だ?」
霍安「まあま…今から説明するよ……」
「ボクが今回ここに来たのは、あの機甲兵についてだ」
「2日前」
「棠樾鎭に一匹の大妖、獾離が出現した」
戴逢「お前…棠樾鎭の瘟疫官じゃないか」
「何の用だ?」
霍安「まあま…今から説明するよ……」
「ボクが今回ここに来たのは、あの機甲兵についてだ」
「2日前」
「棠樾鎭に一匹の大妖、獾離が出現した」
- 34ページ
霍安「ま、それはここにいる彼らの尽力もあって無事解決したんだが…」
魏恩「………」
霍安「例のごとく、この件を上に報告しなくちゃならなくてね」
「その際…証明のために物証が必要となった」
「てなわけで…ボクは物証…つまりは「機甲兵」を接収すべく、こうして駆けつけたのさ」
「これ、命令状ね」
魏恩「………」
霍安「例のごとく、この件を上に報告しなくちゃならなくてね」
「その際…証明のために物証が必要となった」
「てなわけで…ボクは物証…つまりは「機甲兵」を接収すべく、こうして駆けつけたのさ」
「これ、命令状ね」
- 35ページ
盤古・守芬(!!)
守芬(そ…そんなことって……)
霍安「だから処分されちゃ、こちらとしちゃ困るわけよ」
戴逢「む…」
守芬(天界の命令であれば…)
(霍安は悠々と盤古を手にできる!)
(私達の否応さえ関係なく…!)
守芬(そ…そんなことって……)
霍安「だから処分されちゃ、こちらとしちゃ困るわけよ」
戴逢「む…」
守芬(天界の命令であれば…)
(霍安は悠々と盤古を手にできる!)
(私達の否応さえ関係なく…!)
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霍安(言ったよな? 盤古…破棄命令を取り消してやるってさ)
盤古「……!」
霍安(もっとも……キミが大人しくボクの所に来れば、だけどね……)
盤古「……!」
霍安(もっとも……キミが大人しくボクの所に来れば、だけどね……)
