機甲盤古 第六十一章
<翻訳者コメント>
- 1ページ
馬賢「羅剛」
羅剛「へい! アニキ!」
黄雷(ふつうに打つだけじゃすぐ返されちまうか……)
「文字幻術・運字…」
羅剛「へい! アニキ!」
黄雷(ふつうに打つだけじゃすぐ返されちまうか……)
「文字幻術・運字…」
- 2ページ
黄雷「おわッ!?」
盤古「あ…! すみません!」
「ここはそれがしが!」
「ヤッ!」
盤古「あ…! すみません!」
「ここはそれがしが!」
「ヤッ!」
- 3ページ
盤古「ありゃ……」
魯泉「ボールが……」
守芬「この場合どうなるの?」
試験官「ゴホン」
「ボールの破壊は、破壊した側の失点となる。よって……11-3」
「第1ゲーム勝者、馬賢・羅剛チーム!」
黄雷「クッ……」
魯泉「ボールが……」
守芬「この場合どうなるの?」
試験官「ゴホン」
「ボールの破壊は、破壊した側の失点となる。よって……11-3」
「第1ゲーム勝者、馬賢・羅剛チーム!」
黄雷「クッ……」
- 4ページ
試験官「コートチェンジ」
黄雷「もうちょっと加減できないのか!」
盤古「こ、これでも10分の1の力で打ってるんですよ……」
「おや?」
黄雷「どうした?」
盤古「首が……い、いえ何でも!」
黄雷「サーブだ、メカ亀」
盤古「はい」
(首まわりの動きが妙なような……?)
(いや、今はゲームに集中しなくては)
黄雷「もうちょっと加減できないのか!」
盤古「こ、これでも10分の1の力で打ってるんですよ……」
「おや?」
黄雷「どうした?」
盤古「首が……い、いえ何でも!」
黄雷「サーブだ、メカ亀」
盤古「はい」
(首まわりの動きが妙なような……?)
(いや、今はゲームに集中しなくては)
- 5ページ
試験官「アウト!」
盤古「あ…」
黄雷「バカ! 貴重なサーブ権を…」
守芬(マズいわ…両チームとも力・スピードの組み合わせ…)
(なのに、盤古の「力」が全然ゲームにかみ合ってない)
黄雷(どうにかしないと…)
盤古「あ…」
黄雷「バカ! 貴重なサーブ権を…」
守芬(マズいわ…両チームとも力・スピードの組み合わせ…)
(なのに、盤古の「力」が全然ゲームにかみ合ってない)
黄雷(どうにかしないと…)
- 6ページ
羅剛「そろそろ…「例のやつ」が効いてくる頃ですぜ」
盤古「うっ」
黄雷「オレがやる! お前はキープしてろ!」
「文字幻術・逃字訣!!」
盤古「うっ」
黄雷「オレがやる! お前はキープしてろ!」
「文字幻術・逃字訣!!」
- 7ページ
試験官「1-1!」
馬賢「羅剛、そっちを」
羅剛「へい、アニキ」
試験官「2-3!」
「4-5!」
馬賢「羅剛、そっちを」
羅剛「へい、アニキ」
試験官「2-3!」
「4-5!」
- 8ページ
倉頡「ハハ!」
「息子ちゃんがんばってるねえ」
「まじめだよねえ。君、けっこう厳しい父親だったんじゃない?」
黄亙「……そのようなことは…いや、たしかに昔はそうだったのでしょう」
「思えば…」
「私は久しく、黄雷に稽古をつけてやれておりません」
「息子ちゃんがんばってるねえ」
「まじめだよねえ。君、けっこう厳しい父親だったんじゃない?」
黄亙「……そのようなことは…いや、たしかに昔はそうだったのでしょう」
「思えば…」
「私は久しく、黄雷に稽古をつけてやれておりません」
- 9ページ
馬賢「驅字訣!!」
盤古「! 角に!」
試験官「6-6!」
魯泉「追いついた!」
守芬「ナイス黄雷!」
盤古「! 角に!」
試験官「6-6!」
魯泉「追いついた!」
守芬「ナイス黄雷!」
- 10ページ
盤古「黄雷さん! やり過ぎです! それがしも打ちますから!」
黄雷「ここじゃろくに打てないだろお前……」
盤古「しかし…」
黄雷「いいから!」
「好きにやらせろ。言ったろ?」
「お前を全力で助けてやるって」
黄雷「ここじゃろくに打てないだろお前……」
盤古「しかし…」
黄雷「いいから!」
「好きにやらせろ。言ったろ?」
「お前を全力で助けてやるって」
- 11ページ
羅剛「アニキ」
「白虎の方、大分体力が落ちてきてやす」
「条件は…整いやしたぜ」
馬賢「そうか」
羅剛「んじゃ…手はずどおりいくか」
黄雷「?」
「白虎の方、大分体力が落ちてきてやす」
「条件は…整いやしたぜ」
馬賢「そうか」
羅剛「んじゃ…手はずどおりいくか」
黄雷「?」
- 12ページ
羅剛「文字幻術…」
「功字訣!!」
守芬「な…」
(ボールの軌道を変えた!?)
「功字訣!!」
守芬「な…」
(ボールの軌道を変えた!?)
- 13ページ
馬賢「文字幻術…」
「驟字訣!!」
黄雷「!」
「驟字訣!!」
黄雷「!」
- 14ページ
盤古「………」
魯泉「盤古!」
盤古「だ…大丈夫です。大したことは…」
魯泉「でも…」
守芬「そうよ…」
「壁球のボールがそんなにかたいわけない…盤古の機体だってそんなヤワじゃないでしょう!?」
盤古(機体の強度が弱まっている!? さっきの首まわりの違和感はこれ!?)
羅剛「胸のあたりを見てみろ」
魯泉「盤古!」
盤古「だ…大丈夫です。大したことは…」
魯泉「でも…」
守芬「そうよ…」
「壁球のボールがそんなにかたいわけない…盤古の機体だってそんなヤワじゃないでしょう!?」
盤古(機体の強度が弱まっている!? さっきの首まわりの違和感はこれ!?)
羅剛「胸のあたりを見てみろ」
- 15ページ
盤古「!!」
黄雷「劣字訣!?」
(いつの間に……)
羅剛「ゲーム開始時のサーブ…あれはただの打球じゃねえ」
「テメエのからだに…」
「文字幻術を刻みこむために放ったもんだ」
「機甲兵…」
「予選の時はうっかり逃がしちまったが」
黄雷「劣字訣!?」
(いつの間に……)
羅剛「ゲーム開始時のサーブ…あれはただの打球じゃねえ」
「テメエのからだに…」
「文字幻術を刻みこむために放ったもんだ」
「機甲兵…」
「予選の時はうっかり逃がしちまったが」
- 16ページ
羅剛「今度は…」
「キッチリ落とし前つけさせてもらうぜ」
盤古「っ……!」
守芬「気をつけて!」
「来るわ!」
「キッチリ落とし前つけさせてもらうぜ」
盤古「っ……!」
守芬「気をつけて!」
「来るわ!」
- 17ページ
盤古「うう…」
(ダメだ…よけきれない……)
試験官「8-6!」
黄雷「メカ亀!」
盤古「お気になさらず!」
黄雷「………!」
(装甲がタイルみたいにもろく……!)
(ダメだ…よけきれない……)
試験官「8-6!」
黄雷「メカ亀!」
盤古「お気になさらず!」
黄雷「………!」
(装甲がタイルみたいにもろく……!)
- 18ページ
黄雷(劣字訣の効果時間は?)
(5分? 10分?)
盤古「また…」
黄雷(関係ない。効果が切れるまで…)
(オレが盤古を守ってみせる!)
(5分? 10分?)
盤古「また…」
黄雷(関係ない。効果が切れるまで…)
(オレが盤古を守ってみせる!)
- 19ページ
黄雷「文字幻術・返字か…」
「え……?」
「え……?」
- 20ページ
馬賢「ついに…」
「文字幻術を使う力まで底をついたか」
「「全力で助けてやる」」
「お前はそれに頭がいっぱいで…」
「他のことにまったく気がまわっていなかった」
黄雷「あ……」
盤古「黄雷さん! よけ…」
「文字幻術を使う力まで底をついたか」
「「全力で助けてやる」」
「お前はそれに頭がいっぱいで…」
「他のことにまったく気がまわっていなかった」
黄雷「あ……」
盤古「黄雷さん! よけ…」
- 21・22ページ
黄亙「!!」
守芬・魯泉「黄雷!!」
守芬・魯泉「黄雷!!」
