機甲盤古日本語翻訳wiki

第三章

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機甲盤古第三章
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<翻訳者コメント>
※ 24ページ 玉の鑑定法の解釈が間違ってるかもしれません。
※ 26ページ 「元宝」とは貨幣として使われた金や銀のこと。25ページ預け払い機の帽子型の塊がそれです。
※ <盤古の文字補遺③>を載せました



  • 1ページ タイトル:靈石市[前編]

  • 2ページ
盤古 「見えてきました。あれが靈石市ですね」
魯泉 「看板だ。えーと…十八…大…小…中…上…」
盤古 「ご主人様、まったく字がわからないわけではないのですね」
魯泉 「うん、 簡単な字ならね!」
盤古 「本当に簡単ですね…」

  • 3ページ
親分 「もたもたするな!」
魯泉 「ん?」
   「どうしたんだろう?」
親分 「テメぇら、さっさと運び出すぞ!」
   「俺達は先に行ってる。ここはオメぇらに任せるぞ」
子分1 「わかりやした、親分」

  • 4ページ
江晨 「お前達…」
   「商品だけでは飽き足らず、この上何をしようというのだ…?」
子分1 「決まってらあ。テメぇを始末して、娘をアジトに連れてくんだよ」
江橋 「そんなの嫌! お父ちゃんが死ぬくらいなら私が代わりに死んであげる!」
   「だから、連れていくのはお父ちゃんにして! お願いします!」
子分1 「嬢ちゃんよ、オレ達がこんなジジイアジトに置きたいと思うか?」
江橋 「あ」
江晨 「お前な…」
子分1 「ごちゃごちゃうるせえ奴らだな。もう黙っちまいな!」

  • 5ページ
子分1 「ごぶ!?」
子分2 「このガキ、何しやがる!」
魯泉 「あ……う……」
子分2 「待ちやがれ!」
魯泉 「わ――」

  • 6ページ 台詞なし

  • 7ページ
魯泉 「し…死ぬかと思った……」
盤古 「間に合ってよかったです……」
魯泉 「どうしてぼくの方が先に着いちゃうのさ!」
盤古 「それがし亀ですから、元々足が遅いのですよ!」
江晨 「いやあ、ありがとう。助かったよ。君たちは…」
盤古 「それがしはメカ亀盤古」
魯泉 「ぼくは魯泉っていいます。どうしたんですか? 襲われていたみたいですけど」

  • 8ページ
江晨 「私は江晨。この娘は江橋という。私達は馬商をしているのだが…」
   「今しがた山賊に遭遇して、大事な荷物を奪われてしまったんだ」
魯泉 「山賊…!」
   「あの、襲われたばかりなんですよね? それならまだ間に合います!」
   「山賊達はどっちに逃げたんですか?」
盤古 「あれでしょうか?」

  • 9ページ
魯泉 「あんなところに!」
   「盤古、すぐに追いかけよう!」
盤古 「え? ですが…」
魯泉 「どうしたの? 山賊くらい、きみなら簡単に…」

  • 10ページ
盤古 「彼らは馬であんな遠くまで行ってしまっているのですよ? 先程申しました通り、それがしは足が遅いのです」
   「倒そうにも、まず追いつけませんよ!」
魯泉 「でも、盤古には文字幻術があるじゃない!」
   「字を書けばその字の効果を得られるんでしょ?」
   「「飛」とか、「快」を書けば山賊にも追いつけるよね?」
盤古 「ご主人様、それ書けますか?」
魯泉 「ど…どうせぼくはバカですよ…「大中小」くらいしか書けないさ」
盤古 「あ、いえ、そんなつもりでは…」

  • 11ページ
盤古(…………大、中、小……?)
   「それがし、いい方法を思い付きました」
魯泉 「何?」
盤古 「これならばご主人様が書ける字でも山賊を倒せますよ」
魯泉 「本当に? どんな字?」
盤古 「それはですね……」
江晨 「?」
山賊 1 「ん?」

  • 12ページ
山賊1 「なんだ、ありゃ」
盤古 「ご主人様、準備はよろしいですか?」
魯泉 「うん!」
盤古 「では…いきます!」
魯泉 「まずは…」

  • 13ページ
盤古 「文字幻術・小字訣!」
  (狙いは…山賊の馬と荷物!!)
山賊等 「?」

  • 14ページ
山賊2 「馬と荷が縮んじまった!?」
    「どういうこった?」
魯泉 「お次は…」
盤古 「ご主人様! 石を投げてください!」
魯泉 「オッケー!」
江晨 「?」
盤古 「今です! 二字目を!」

  • 15ページ
盤古 「文字幻術・大字訣!」

  • 16ページ
山賊等 「!!」
山賊3 「な…岩が突然空中に現れやがった!」
山賊4 「ぶつかっちまう!」
親分 「騒ぐな、だらしねえ! あの岩をよく見てみろ!」
   「オレ達にゃ当たりゃしねえよ!」
盤古 「はい、すぐに三字目を」
魯泉 「うん!」

  • 17ページ
魯泉『「中」の字は「中間」って意味だよね? それでどうやって山賊を倒すの?』
盤古『ご主人様、この「中」という字には他にも一つ意味があるのですよ』
盤古 「文字幻術…」

  • 18ページ
盤古 「文字幻術・中字訣!」

  • 19ページ
“命中”―――!!

  • 20ページ 台詞なし

  • 21ページ
江晨 「君達のおかげで山賊は捕まり、荷物も取り戻せた」
   「此度の恩、この江晨決して忘れないよ」
   「私はこれから役場に用事がある」
   「一時間後、この宿で落ち合おう。君達にご馳走させてくれ」
魯泉 「は、はい。ありがとうございます!」

  • 22ページ
魯泉 「靈石市は随分賑やかだね。ぼく、こんな大都市初めてだよ!」
盤古 「ご主人様、それがしエネルギーが不足してきてます。少し補充したいのですが」
魯泉 「エネルギー? ああ、お腹が空いたんだね」
   「じゃあしばらくしたら、すぐに江晨さんのとこに行かなきゃ!」
盤古 「はい」
魯泉 「そういえば、江晨さんが運んでた荷物って何だったんだろう?」

  • 23ページ
江晨 「こんにちは、班さん」
班 「おお、江晨。久し振りだの」
江晨 「今回も興味深い玉が手に入りましたので、お持ちしました」
班 「ほう…」
  「質といい細工といい、実に見事だ!」
江晨 「はい」

  • 24ページ
役人1 「班様も玉を収集されていますよね」
班 「ほほ、集めだして随分経つの」
  「塔の上に玉石専用の部屋があるくらいだ!」
役人1 「少しお教えいただけませんか?」
    「市場に出回る古玉は偽物も多く、判別が難しい……」
    「何か真偽を鑑定できる方法があるのでしょうか?」
班 「私にもわからん!」
役人 1 「え?」
班 「古玉には特有の味があるが…」
  「鑑定するならば、模様や細工での真偽よりも、むしろ玉の質が良いかを見た方が良い」
  「玉に関しては、それが重要ではないかの」

  • 25ページ
役人 「では、この玉の質はどうなのでしょうか?」
班 「はい」
江晨 「何故そこで私に…」
班 「そうそう、最近馬商の方はどうかの?」
江晨 「今回は不運にも強盗に出くわしましたが、そこである方に救われましてね」
班 「ほう、それはどんな人物なのかの?」
江晨 「後程ご紹介いたしますよ」

  • 26ページ
魯泉 「盤古、今の見た? あそこのボタンを押したら元宝が出てきたよ!」
盤古 「こ、これは実に不可思議ですね!」
女 「ああ、あれ? もちろん誰でも使えるわよ」
魯泉 「ぼくもやってみよう!」
   「出てこない…」
盤古 「文字幻術を試してみますか?」
    「出」は二つの「山」が重なった、簡単な字です。

  • 27ページ
盤古 「文字幻術・出字訣!」
魯泉 「あ」

  • 28ページ
民衆 「金が沸いて出たぞ!」
   「元宝だ!」
   「急げ!」
魯泉 「どうしてあんなに出てきちゃったのかな?」
盤古 「わかりません」
役人 「君、ちょっといいかな? この預け払い機のお金は君が出したの?」
盤古・魯泉 「え?」
魯泉 「はい、そうです」
盤古 「それがしもお手伝いしました!」

  • 29ページ
盤古・魯泉 「………………は?」
 魯泉、盤古。窃盗及び器物損壊罪で逮捕。
江晨 「あの二人、どこをほっつき歩いているのだ」
江橋 「道にでも迷ったのかしら?」




<盤古の文字補遺③>
魯泉 「あ、「大」の字って最初は大きさを指すものじゃなかったんだ?」
盤古 「そうです。元々は「正面に立つ人」を表していました」
魯泉 「上に書かれてるのは「人」みたいだけど、下は何なの?」
盤古 「足跡を代表する「止」(昔の足の指)です。以前「走」はこの様に書いていました」
魯泉 「…………?」
   「足跡が3つに?」
   「これはどういう意味?」
盤古 「こういう意味です」
魯泉 「ああ。速さを表すために足跡の数を増やしたんだね?」


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