<翻訳者コメント>
- 1ページ タイトル:月牙泉武舉[二十四]
- 2ページ・3ページ
魯泉(盤古……)
(どこ?)
(ぼく…)
(盤古と試験に…)
(あれ?)
(ああ…)
(どこ?)
(ぼく…)
(盤古と試験に…)
(あれ?)
(ああ…)
- 4ページ
魯泉(そっちに…)
(行くんだね?)
盤古「ハァ…」
「ハァ…」
「行かないで…」
「魯泉…戻って…お願い!」
(行くんだね?)
盤古「ハァ…」
「ハァ…」
「行かないで…」
「魯泉…戻って…お願い!」
- 5ページ
盤古「あ…」
「啊…」
「ああ啊あ啊啊…」
「啊…」
「ああ啊あ啊啊…」
- 6ページ 台詞なし
- 7ページ
徐梅「魯泉…」
「ウ…ウ…」
焦猛「何でこうなった!?」
「くそ! 馬賢のヤロウ、ブッ飛ばしてやらあ!」
畢輔「もういねーっつの」
魏恩「何故…儂の閉じ込められている間に、こんな…」
黄雷「…すみません…」
「魏恩様…」
「あなたの「活」字訣で、魯泉を救えないでしょうか?」
魏恩「…無理だ。魯泉の魂はすでに陰間へと離れてしまっておる」
「儂は…陰間へ介入する権限を持たぬのだ」
「ウ…ウ…」
焦猛「何でこうなった!?」
「くそ! 馬賢のヤロウ、ブッ飛ばしてやらあ!」
畢輔「もういねーっつの」
魏恩「何故…儂の閉じ込められている間に、こんな…」
黄雷「…すみません…」
「魏恩様…」
「あなたの「活」字訣で、魯泉を救えないでしょうか?」
魏恩「…無理だ。魯泉の魂はすでに陰間へと離れてしまっておる」
「儂は…陰間へ介入する権限を持たぬのだ」
- 8ページ
黄雷「クソッ…」
「クソッ…クソォ!!」
宿華「□□□!」
宿平「黄雷くん、落ち着いて!」
魏恩(魯泉…無念だ……)
(この肝心な時に、儂は何もしてやれぬとは……)
「クソッ…クソォ!!」
宿華「□□□!」
宿平「黄雷くん、落ち着いて!」
魏恩(魯泉…無念だ……)
(この肝心な時に、儂は何もしてやれぬとは……)
- 9ページ
趙牙「機甲兵は?」
陶隠「修理中だって。奴も相当ダメージあったから」
「こんな状況で」
「試験を続けられるかは不明だけど……」
呉鎮(魯泉……盤古……)
(俺がもっと早く手を差し伸べてれば…)
(また違ったんだろうか……)
陶隠「修理中だって。奴も相当ダメージあったから」
「こんな状況で」
「試験を続けられるかは不明だけど……」
呉鎮(魯泉……盤古……)
(俺がもっと早く手を差し伸べてれば…)
(また違ったんだろうか……)
- 10ページ
羅剛「呉鎮さん」
呉鎮「羅剛?」
「何しに来た?」
羅剛「仕事は失敗だ。報酬は受け取れねえ」
「親父殿の姿が見えねえんで、アンタに返しとくぜ」
呉鎮「仕事…?」
「何のことだ?」
呉鎮「羅剛?」
「何しに来た?」
羅剛「仕事は失敗だ。報酬は受け取れねえ」
「親父殿の姿が見えねえんで、アンタに返しとくぜ」
呉鎮「仕事…?」
「何のことだ?」
- 11ページ
羅剛「………知らされてねえのか?」
「親父殿に聞け! 奴がアンタの為にしたことを」
呉鎮「ちょ…待て!」
「………!」
裘青「羅剛…」
羅剛「動くな。しばらくはここで療養だ」
「仕事は終わったんだ」
「治ったら…ちゃんと帰してやるからよ」
「親父殿に聞け! 奴がアンタの為にしたことを」
呉鎮「ちょ…待て!」
「………!」
裘青「羅剛…」
羅剛「動くな。しばらくはここで療養だ」
「仕事は終わったんだ」
「治ったら…ちゃんと帰してやるからよ」
- 12ページ
守芬(魯泉……)
「ウ…」
(魯泉……)
(泣いちゃダメ…)
(そんな暇ない…)
(あと2日しかないんだから…)
(けど、盤古のこの損傷具合…以前とは比べ物にならない……)
(私一人じゃ……直すにも限度がある)
「ウ…」
(魯泉……)
(泣いちゃダメ…)
(そんな暇ない…)
(あと2日しかないんだから…)
(けど、盤古のこの損傷具合…以前とは比べ物にならない……)
(私一人じゃ……直すにも限度がある)
- 13ページ
守芬(このままだと…盤古を試験になんて送り出せない……)
(今までの努力も、全部水の泡に……)
允玄「鍾嬢」
守芬「あ…陛下」
允玄「今日のこと、聞き及んでおる。朕に任されよ」
守芬「え?」
允玄「緊急に…甘陜トップクラスの技士を10名、手配しておいた」
(今までの努力も、全部水の泡に……)
允玄「鍾嬢」
守芬「あ…陛下」
允玄「今日のこと、聞き及んでおる。朕に任されよ」
守芬「え?」
允玄「緊急に…甘陜トップクラスの技士を10名、手配しておいた」
- 14ページ
守芬「何ですって!?」
允玄「案ずることはない」
「盤古はそなたの大切な友人」
「1人抱え込みなさるな」
「盤古のため…朕も一肌脱ごうぞ」
守芬「陛下……」
允玄「技士達には、盤古の構造を把握してもらわねばならぬ」
「設計図等の類はお持ちか?」
守芬「ここに」
「盤古の取扱い説明書です」
允玄「案ずることはない」
「盤古はそなたの大切な友人」
「1人抱え込みなさるな」
「盤古のため…朕も一肌脱ごうぞ」
守芬「陛下……」
允玄「技士達には、盤古の構造を把握してもらわねばならぬ」
「設計図等の類はお持ちか?」
守芬「ここに」
「盤古の取扱い説明書です」
- 15ページ
允玄「安心なされよ。盤古は助かる」
「そなたには技士への指導をお願いしよう」
守芬「はい……!」
(よかった!)
(これだけいれば、十分間に合う…)
(じゃあ、私も頑張らないと!)
「そなたには技士への指導をお願いしよう」
守芬「はい……!」
(よかった!)
(これだけいれば、十分間に合う…)
(じゃあ、私も頑張らないと!)
- 16ページ
守芬「え?」
「ヨーゼフ?」
「どうしてここに?」
ヨーゼフ「ヘルプネ!」
守芬「……機械わかるの? コードとか…」
ヨーゼフ「ノープロブレム!」
「ココデ名乗リヲ上ゲルガ、コノ「ミー」ネ!」
「盤古ノ修理。「ミー」ニモヤラセテ下サーイ!」
老「陛下! お出になられて丸一日どちらへ?」
允玄「調べ物だ。じいは杞憂がすぎるぞ」
「ヨーゼフ?」
「どうしてここに?」
ヨーゼフ「ヘルプネ!」
守芬「……機械わかるの? コードとか…」
ヨーゼフ「ノープロブレム!」
「ココデ名乗リヲ上ゲルガ、コノ「ミー」ネ!」
「盤古ノ修理。「ミー」ニモヤラセテ下サーイ!」
老「陛下! お出になられて丸一日どちらへ?」
允玄「調べ物だ。じいは杞憂がすぎるぞ」
- 17ページ
允玄「異国の方、今日のことは他言無用で頼むぞ。後は朕が…」
ヨーゼフ「ハ…ハア」
允玄「よろしい。先に戻られよ」
「それから…」
「そち等に命じる」
「機甲兵は修理と同時に…」
「その構造を余すところなく調査せよ」
「部品…回路…諸々をより詳しく」
「一部始終を動画に収められれば尚良い」
ヨーゼフ「ハ…ハア」
允玄「よろしい。先に戻られよ」
「それから…」
「そち等に命じる」
「機甲兵は修理と同時に…」
「その構造を余すところなく調査せよ」
「部品…回路…諸々をより詳しく」
「一部始終を動画に収められれば尚良い」
- 18ページ
允玄「機甲兵は神明に対抗しうる兵器」
「この技術が手に入れば、大清帝國に多大な利益をもたらそう。そち等はこの偉大なる功績に立ち会えるのだ」
ヨーゼフ(大清帝國皇帝…)
(さらなる軍備拡張を狙っていようとは…)
(何としても…)
(阻止しなければ!)
「この技術が手に入れば、大清帝國に多大な利益をもたらそう。そち等はこの偉大なる功績に立ち会えるのだ」
ヨーゼフ(大清帝國皇帝…)
(さらなる軍備拡張を狙っていようとは…)
(何としても…)
(阻止しなければ!)
- 19ページ
刑普「まさか死人が出るなんて…」
禹殊「気にするこたあねえ。凡間から陰間に移っただけの話だ」
葛涅「生やら死やら、生身あるモノならではの悩みだな」
刑普「そんなものですか?」
禹殊「お前さんはまだ若い。後200年もすりゃわかるさ」
葛涅「試験を早く終わらせなければ」
「機甲兵が…また面倒を起こさぬ内に」
禹殊「気にするこたあねえ。凡間から陰間に移っただけの話だ」
葛涅「生やら死やら、生身あるモノならではの悩みだな」
刑普「そんなものですか?」
禹殊「お前さんはまだ若い。後200年もすりゃわかるさ」
葛涅「試験を早く終わらせなければ」
「機甲兵が…また面倒を起こさぬ内に」
- 20ページ
霍安「盤古、第4次試験通過を祝して、カンパーイ!」
「肴に洪魚膾を用意…」
薛慶「いらへん」
霍安「ん…?」
薛慶「誰や!」
「肴に洪魚膾を用意…」
薛慶「いらへん」
霍安「ん…?」
薛慶「誰や!」
- 21ページ
霍安「痕字訣!!」
「あ……」
「あ……」
- 22ページ
霍安「百ちゃん…百ちゃんじゃなーい!」
「生きてたんだ!?」
薛慶「お友達?」
霍安「そうとも!」
「あのクソ道士に出くわす以前からの仲良しさんさ!」
「彼は道士の襲撃を免れたってわけだ。よかった!」
「生きてたんだ!?」
薛慶「お友達?」
霍安「そうとも!」
「あのクソ道士に出くわす以前からの仲良しさんさ!」
「彼は道士の襲撃を免れたってわけだ。よかった!」
- 23ページ
霍安「クク、嚙みつくなって」
「ボクは天界側の神明じゃないからさ」
「計画の拠点確保のため、神官に甘んじちゃいるが」
「心はいつまでもキミ達の味方だ」
「そんで? 何で敦煌にいんのよ?」
「ここは神官だらけだ。危ないぞ」
「ボクは天界側の神明じゃないからさ」
「計画の拠点確保のため、神官に甘んじちゃいるが」
「心はいつまでもキミ達の味方だ」
「そんで? 何で敦煌にいんのよ?」
「ここは神官だらけだ。危ないぞ」
- 24ページ
霍安「!」
薛慶「これは…」
霍安「工場行って…機甲兵堀ろうとして……」
「ジャマな神官やっつけた?」
「なーるほど」
「てことは…キミ達も機甲兵の力を求めて来たわけだ」
薛慶「これは…」
霍安「工場行って…機甲兵堀ろうとして……」
「ジャマな神官やっつけた?」
「なーるほど」
「てことは…キミ達も機甲兵の力を求めて来たわけだ」
- 25ページ
霍安「いい事教えてやろう」
「ボクはすでに、機甲兵を一体探し出している!」
「何をする事もない」
「待ちゃあいい…仙試科舉を終えれば、ソイツは仲間になってくれる」
薛慶「霍安はん、まだどう転ぶかわからへんさかい…」
霍安「なあに、盤古の実力なら大丈夫だろ」
「ボク達の悲願も…すぐそこまで来ている」
「ボクはすでに、機甲兵を一体探し出している!」
「何をする事もない」
「待ちゃあいい…仙試科舉を終えれば、ソイツは仲間になってくれる」
薛慶「霍安はん、まだどう転ぶかわからへんさかい…」
霍安「なあに、盤古の実力なら大丈夫だろ」
「ボク達の悲願も…すぐそこまで来ている」
- 26ページ・27ページ
霍安「魯泉亡き今、盤古に逃げ場はない」
「約束に従うしかないのさ。造ろうぜ盤古。「魔都」を……!」
「約束に従うしかないのさ。造ろうぜ盤古。「魔都」を……!」
