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第十九章

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機甲盤古 第十九章
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<翻訳者コメント>




  • 1ページ
徐梅「ありがとうございます! わざわざ付いてきてくださるなんて…」
盤古「夜道の一人歩きは危険ですからね」
魯泉「そうそう。妖怪は出ないだろうけど…」
徐梅「?」
唐大富「ばあ!」
魯泉・徐梅「妖怪だ!!」
守芬「よく見なさい。ただの豚よ!」
盤古「いえ、人間ですって…」

  • 2ページ
唐大富「徐梅ちゃん、夜分遅くにごめんねえ~…」
   「改めて、この唐大富に靈蟲草を売ってほしくてねえ~!」
   「今度は倍のお金を持ってきたからさあ…」
   「ねえ、お願いよ!」
盤古「え?」
  「買うですって? 靈蟲草を?」

  • 3ページ タイトル:歙縣胡同〔2〕

  • 4ページ
唐大富「俺様、山海のあらゆる美味を味わってきててねえ~、普通の食事じゃ物足りないのよ…」
   「美食家としてはさあ、徐梅ちゃんに協力してほしいのよ!」
樂石「っ!」
唐大富「にょわ!」
   「何だお前ら? 今大事な話してんだ。あっち行け!」
盤古「もしかして、靈蟲草を食べるおつもりですか? それはいけません。何故なら…」

  • 5ページ
唐大富「お前らうるさい!」
盤古「!!」
  「こ、これは…剥がれません!」
守芬「何よこれ、とりもち?」
魯泉「ば…盤古!!」

  • 6ページ
唐大富「ささ、話を続けようか、徐梅ちゃん…」
徐梅「唐さん、前にも言ったようにこの草はお売りできません!」
  「これはとても賢い草なんです…それなのにただ欲しいままに食べてしまうなんて、ひどすぎます!」
唐大富「あん?」
   「今何てった? ひどすぎる?」
   「料理屋やってるくせにそんなこと言っちゃうわけ?」
徐梅「あ…」
守芬「落ちないわね!」
魯泉「ああ! 鍬まで貼り付いちゃった!」
盤古「魯泉、文字幻術を使いましょう!」
魯泉「うん!」

  • 7ページ
魯泉「盤古、何を書こうか?」
盤古「えーと…まずしんにょうを書いて…」
唐大富「貧乏人がどう喚こうが、俺様には金があるもんねえ~!」
   「金をどう使おうと俺様の勝手。とやかく言われる筋合いは無いのよ!」
魯泉「なんて言い草だ!」
盤古「ははあ、これはこれは…」
  「では、構いませんかね…」
唐大富「だ・か・ら、売ってよ! ねえ売ってってば、さあ!」
徐梅「で、でも…!」
唐大富「ん?」

  • 8ページ
盤古「文字幻術・返字訣!」
唐大富「んな!」
盤古「あなたが何を食べようと自由ですが、靈蟲草の件とは話が別です…」
  「一緒にしないでいただきたい!」

  • 9ページ
盤古「先程の続きですが、靈蟲草はですね…」
唐大富「わ! く、来るな!」
   「お前達! 武器を持てー! この邪魔者共をやっつけろー!」
   「何としても靈蟲草を奪うんだー!」
盤古「それがし達は邪魔をしたいわけではありません!」
  「ただ…!!」

  • 10ページ
唐大富「うわあああん! さてはれいちゅうそうをひとりじめするきだな!」
   「ひどい! ひどいよー!!」
   「おがあぢゃあん! こいつらがぼくちゃんをいじめる~~~」
盤古「……この方、全く人の話を聞きませんね……」
魯泉「どどど…どうしよう?」

  • 11ページ
守芬「どうもこうも…逃げるしかないでしょ!」
魯泉「盤古! 何とか足止めできないかな!?」
盤古「同じ字は使えませんし…何か考えないといけませんね!」
  「あ!」

  • 12ページ
魯泉「樂石?」
守芬「あの球は…?」
盤古「石獅子は足下に常に鞠を持っていて…民間説法ではそれを「有求必應」の象徴としているのです!」
守芬「いや、民俗学とか今いいから…」

  • 13ページ
守芬「帆でとりもちを防いだ!」
魯泉「わあ…!」
盤古「チャンスです! 魯泉、今の内に!」

  • 14ページ・15ページ
盤古「「口」と右に「欠」を……」
  「文字幻術・吹字訣!」
取り巻き「!!」
    「ぶ!」
盤古「やりました!」
守芬「ナイスよ! 樂石!」
魯泉「樂石! もういいんだよ!」
  「あいつらには構わないで! 逃げなきゃ!」
樂石「っっ…」

  • 16ページ
民衆「何だ何だ?」
  「ケンカか何かか?」
盤古「わわ!」
徐梅「ど、どうしてこんなことに…」
守芬「いいから走って!」
  「ちょっと! 急ぎなさいよ!」
魯泉「でも…盤古が…」

  • 17ページ
守芬(く…! 盤古は足が遅いんだった…)
  (このままじゃすぐ追い付かれちゃう!)
  (何か方法は……)
  (そうだわ!)
  「魯泉、さっき紅焼肉を食べたの覚えてる? 後ろを見て! あの文字を使うのよ!」
魯泉「ど、どの文字?」
  「そうか…分かったぞ!」
  「あの字を使うんだね!」
取り巻き「?!」

  • 18ページ・19ページ
盤古「文字幻術……紅字訣!」
取り巻き「な…どうして突然信号が赤に?」
    「くそ! 奴らを逃がしちまう!」

  • 20ページ
盤古「ふう…これでしばらくはもつでしょう…」
  「さて、どうするべきか…」
  「これだけ人通りが多くては街中を逃げ回るわけにもいかないでしょうし…」
守芬「盤古のその図体じゃねえ…」
樂石「……」
守芬「近道でもしないと、これじゃ埒が明かないわ!」
唐大富「お前達何してる!」
取り巻き「ですが信号が…」
唐大富「ええい、貸せ!」
守芬「あ…!」

  • 21ページ
盤古(赤信号を無視した!?)
   [良い子は真似しないでね!]
唐大富「よーし動くな! 大人しく靈蟲草を…渡しやがれ!」
盤古「こ…この方、どうしてこんなに…!」

  • 22ページ
徐梅「きゃ!」
唐大富「あら…」
   「ぎゃん!」
魯泉「徐梅…」
徐梅「大丈夫……」
  「靴が…!」
  「どうしよう…」
魯泉「徐梅! ぼくの草履を使って!」

  • 23ページ
魯泉「ぼくならほら、この通り! 素足でも歩けるからさ!」
徐梅「ごめんね…」
守芬「モタモタしてられないわ。行きましょう!」
徐梅「あ、あの…」
  「さっき転んだ時に鉢植えをどこかに落としてしまって…」
魯泉「何だって!?」
  「どこ? どこに?」
守芬「魯泉、落ち着きなさい」
  「躓いた拍子に、なんでしょ? だったらその辺に…」

  • 24ページ
守芬「あなたね! なんてとこに落としてくれちゃってるのよ!」
徐梅「ご…ごめんなさい…」
魯泉「えーと…どうやって探そうか?」
盤古「心配いりません!」
  「「戈」と「手」で、「找」の文字幻術を使えば……!」

  • 25ページ
盤古「それ違いま…あああああ!!!」
   『誤字発生。誤字発生。防衛機能、発動します』
守芬(機甲兵にはこんな機能も付加されてるの!?)

  • 26ページ
徐梅「お二人とも、しっかり!」
守芬「だーもう! どうして私が探すことになるのよ!」
唐大富「れ…靈蟲草~俺様が先に見つけてやる~……」
守芬「ちょ…本当にしつこいわね!」
樂石「……」

  • 27ページ
守芬「あ…」
徐梅「樂石、凄いわ!」
守芬「あなた天才じゃないの?」

  • 28ページ
唐大富「れ…靈蟲そ……」
守芬「さあ、赤信号の内に…」
   [同情するなら金をくれ]
  「早くこの道を抜けて城門まで急ぐわよ!」
徐梅「ん?」
樂石「っ……!」
徐梅「樂石? そっちの道に行きたいの?」
  「でも遠回りになっちゃうわ…」
魯泉「……」

  • 29ページ
徐梅「あ……」
魯泉「……樂石に付いていこう!」
守芬「え? どうしてよ?」
魯泉「うん……歙縣に着いてから何となく感じてたんだけど……」
  「樂石は……」
  「この街のことをよく知っているような気がするんだ……!!」

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