機甲盤古日本語翻訳wiki

第百二十九章

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kikoubanko_jp

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<翻訳者コメント>




  • 1ページ
霍安「盤古ハ…」
  「俺のモンダ!!」

  • 2ページ
霍安「ウっ…」

  • 3ページ 台詞なし

  • 4ページ・5ページ タイトル:混沌創世[五]

  • 6ページ・7ページ
管幽「あれが鬼門」
  「その先が陰間だ」
  「馬賢…仙試科舉。ワシは期待しとった」
  「何でこうなっちまったかな……」
  「すまんな、魯泉…まさかお前がここに来るとはなあ……」

  • 8ページ
魯泉「じっちゃんを残して…死んじゃったんです」
  「こんな親不孝者、地獄に落ちて当然です……」
管幽「そんなことはないぞ、魯泉」
  「ワシが何とか話を通してやろうとも」
鬼「審査に入ります」
管幽「はいよ」
馬賢「小農夫…」
  「俺を恨んでるか?」

  • 9ページ
魯泉「………」
  「いいえ、馬賢さま」
  「辛いことも、苦しいこともたくさんあったけど」
  「いずれは…こうなる運命だったのかなって」
馬賢「運命だと? 何故そこまでの度量を見せれる」
  「命まで落としたんだ。とてもじゃないが信じられねえ」
魯泉「…もちろん死ぬのは辛いです」
  「でも、ぼく思うんです…」
  「悲しいのや、苦しいのには、ちゃんと意味があるんじゃないかって——」

  • 10ページ
陸文「私が機甲兵を作ったことで、多くの命が失われてしまった」
  「故に…私はこの1700年間、地獄(ここ)で罪を償ってきた」
  「その軌跡を。私が私であるという全てを…」
  「決して…忘れたくはない」
  「故に…」 
  「孟婆湯(それ)を飲むのはお断りします」
鬼1「これだよ! さっきからこんな調子だ」
鬼2「メンドくせぇなあ…仕事進まねえじゃねえかよぉ」

  • 11ページ
鬼2「ああ、時間だ」
  「新入り、オメェやっとけ」
馬賢「俺? どうすりゃいいんですかこれ?」
鬼1「自分で考えろ。いつもいつも手を煩わせるんじゃねえ」
鬼2「孟婆湯も飲ませられねえ奴が…」
  「地獄にいられると思うな。いいな?」
  「さーて、あがるか!」
馬賢「諦めろよ。あんま行き過ぎると、地獄へ戻されて二度と生まれ変われねえ」
陸文「来世など関係ありません」
馬賢「は?」

  • 12ページ
陸文「私はただ覚えていたい。良いことも悪いことも…」
  「全てが私にとって大切なものなのです」
馬賢「はあ? 地獄で受けた苦しみもか?」
陸文「苦痛は反省を促すもの。大いに意味があります」
馬賢「ああ…そうだな…」
  (筋は通っている…)
  (受けた罰を覚えてりゃ、犯した罪を悔いることができる、か…)
  (だが地獄では最後…孟婆湯を飲み…)
  (何もかもを忘れちまう…)

  • 13ページ
馬賢(じゃあ…)
  (俺が地獄でやってること…)
  (罪人に罰を…苦しみを与えることに…)
  (一体何の意味がある?)
鬼2『孟婆湯も飲ませられねえ奴が…』
  『地獄にいられると思うな!』
馬賢「……!」
  「まあ、とりあえずだ…」
  「仕事は仕事なんでな」
  「「こっち」を」
  「飲んでくれ」
陸文「これは…」
馬賢「ただの水だ。それで飲んだことにしとけ」

  • 14ページ
馬賢「お役所ってのは」
  「体裁が大事なのさ」
陸文「………」
馬賢(考えるな…)
  「神明(俺)を信じろ」
  「問題はない」
陸文「………そうですね」
馬賢(俺は…仕事をしてるだけだ)
陸文「信仰は人を裏切らない」
馬賢「飲めよ……」
  「安心して、生まれ変われ…」
  (みんな……)
  (騙される方が悪い…)
  (地 獄 で は あ た り ま え だ)

  • 15ページ 台詞なし

  • 16ページ
馬賢「お前ら人間は…」
  「ほんっとにバカだよ」
  「罪だの罰だの…」
  「散々っぱら与えといて、最後には忘却を迫る」
  「そんな自分のやってることに、意味すら見出せねえ…」
  「こんな神明の…」
  「何を信じようってんだ」
魯泉「馬賢さま…」
  「えと…ぼく、小さい頃じっちゃんに聞いたんです……」
  「地獄のお話を…たくさん——」

  • 17ページ
魯天雨『神明はな…』
   『罪を償えば、誰もがやり直せると、そうお考えなんじゃ』
   『「覚えている」というのは…』
   『それはそれは辛いものなんじゃ』
   『じゃから、その苦しみを無くすために』
   『ワシらは生まれ変わる時、孟婆湯を飲む』 
   『じゃが神明は…決してお忘れにはならん』
   『ワシらが無くした記憶を、全部覚えてくださっておる』
馬賢(……え……)

  • 18ページ・19ページ
魯天雨『地獄の神明は、ワシらが我慢した苦しみを…』
   『肩代わりしてくださっておるのじゃ…』
馬賢(地獄での——) 
  (この長い日々を——)
  (漫然としたまま——)
  (俺は過ごしていた——) 

  • 20ページ
馬賢(そうだ、俺がやっていたのは…)
  (人間から、記憶を受け取り)
  (晴れて次の生を…)
  (やり直してもらうための仕事———)

  • 21ページ
魯泉「馬賢さまの地獄でのお仕事は…」
  「とてつもなくお辛いものだと思うんです」
  「ぼくたちの代わりに、こんなに大変な思いをしてくださっている…」
  「だからぼくたちは信じるんです。だから…感謝するんです」

  • 22ページ
馬賢(ああ……)
  (俺の求めていた答(もの)は…)
  (ここに…あったのか…)
  (俺の仕事は…)
  (無意味なものじゃなかった——)

  • 23ページ
馬賢(——だが…)
  (もう……)
鬼「おい、君が魯泉か? 来なさい」
魯泉「え?」
鬼「鬼門を通るぞ」
 「うーん…この子寿命有り余ってんな。合ってるのかねえ?」
 「まあ、まず手続き進めようか」
魯泉「はあ…」

  • 24ページ
馬賢「………!」
魯泉「!?」
鬼「が…」

  • 25ページ
馬賢「小農夫! 鍵だ!」
  「俺の手錠外せ!」
  「陽間へ還るぞ!」
魯泉「え!?」 
  「でも…ぼく死んでるんですよ?」
馬賢「まだ間に合う」
  「生死簿にお前のことはまだ記されてねえ」
  「今戻れば…「鬼門前を一回りした」で済む」
魯泉「ほ…」
  「本当に?」

  • 26ページ
馬賢「神明を信じてんだろ?」
  「信じろ! 今更ウソだなんて言わせねえぞ…!」
魯泉「お前は…」
  「機甲兵を助けたいんだろうが!」
鬼2「大丈夫か?」
鬼「あの2人、逃げるぞ! 捕まえろ!」

  • 27ページ
馬賢「失せろ!」 
  「小農夫は…渡さねえぞ…!」



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