機甲盤古 第六十章
<翻訳者コメント>
- 1ページ
魯泉「やったあ!」
守芬「九枚目に到達ね!」
「盤古、こわれたトコちょっと直しとく?」
盤古「まだ大丈夫です。試験のあとにまたお願いします」
「時間がありません。急いで次の部屋に…」
簡威「何や。まだ10枚いっとらんかったんか」
守芬「九枚目に到達ね!」
「盤古、こわれたトコちょっと直しとく?」
盤古「まだ大丈夫です。試験のあとにまたお願いします」
「時間がありません。急いで次の部屋に…」
簡威「何や。まだ10枚いっとらんかったんか」
- 2ページ
簡威「こっちはもう12枚やで」
黄雷「どうしてここにいる? 合格したんじゃないのか」
簡威「ちょいと様子見や。もうけの匂いがしてん」
「仙貨は10枚集めきっても、続けてまだ積める」
「これは何かある思うてな」
守芬「へえ……」
簡威「まだ次の部屋決めてへんの?」
盤古「はい」
簡威「ほなら…」
「そこの「壁球の間」がおススメやで」
黄雷「どうしてここにいる? 合格したんじゃないのか」
簡威「ちょいと様子見や。もうけの匂いがしてん」
「仙貨は10枚集めきっても、続けてまだ積める」
「これは何かある思うてな」
守芬「へえ……」
簡威「まだ次の部屋決めてへんの?」
盤古「はい」
簡威「ほなら…」
「そこの「壁球の間」がおススメやで」
- 3ページ
簡威「そんなムズないし。ワイも今1枚もろてきたとこや」
魯泉「本当ですか? ありがとうございます!」
黄雷「おい…なんか企んでないか?」
簡威「ただのアドバイスやて。好きにしたらええがな」
黄雷「メカ亀、どう思う?」
守芬「あ…!」
「諸揚よ」
「気をつけて。見つかったらまたからまれちゃう」
盤古「……うう……」
魯泉「本当ですか? ありがとうございます!」
黄雷「おい…なんか企んでないか?」
簡威「ただのアドバイスやて。好きにしたらええがな」
黄雷「メカ亀、どう思う?」
守芬「あ…!」
「諸揚よ」
「気をつけて。見つかったらまたからまれちゃう」
盤古「……うう……」
- 4ぺージ
盤古「いいでしょう。ここにします」
守芬「盤古、あなた壁球の経験は?」
黄雷「心配ない。オレが打てる」
守芬「黄雷……」
黄雷「この関門は、試験官が混じらなければ何も考えなくていい」
「オレがわざと負ければ、それで二人とも10枚達成…合格だ」
守芬「盤古、あなた壁球の経験は?」
黄雷「心配ない。オレが打てる」
守芬「黄雷……」
黄雷「この関門は、試験官が混じらなければ何も考えなくていい」
「オレがわざと負ければ、それで二人とも10枚達成…合格だ」
- 5ページ
試験官「うむ、二名と」
「うん? いや…四名か」
守芬「二名よ二名。私たち書僮だもの」
馬賢「四名で合ってるぜ」
魯泉「…え?」
「うん? いや…四名か」
守芬「二名よ二名。私たち書僮だもの」
馬賢「四名で合ってるぜ」
魯泉「…え?」
- 6ページ タイトル:百仙戯【十五】
- 7ページ
守芬「牛頭馬面!?」
魯泉「ヒッ」
盤古「魯泉!」
馬賢「なるほどな」
「「辵」の白虎に…」
「「氵」の神龍か」
「厄介な助っ人だこって。どうりでまだ残れてるはずだ」
「だが、それもここまでだぜ」
魯泉「ヒッ」
盤古「魯泉!」
馬賢「なるほどな」
「「辵」の白虎に…」
「「氵」の神龍か」
「厄介な助っ人だこって。どうりでまだ残れてるはずだ」
「だが、それもここまでだぜ」
- 8ページ
試験官「本仙戯は上限4人。ルールの説明に入る」
守芬「あ、はい……」
試験官「壁球は壁をフィールドにボールを交互に打ち合うスポーツである」
「相手の後方にボールを打ち、2バウンド内に相手が打ち返せなければ自分の得点となる。試合形式はダブルスとなるため、君たちにはペアを決めてもらいたい」
「3ゲーム中2ゲームを先取したチームの勝ちとする」
魏恩(2対2か…)
(互いに何のつながりもなければ一考するところだが…)
馬賢「こりゃ…」
「言うまでもねえよな?」
黄雷「ああ」
守芬「あ、はい……」
試験官「壁球は壁をフィールドにボールを交互に打ち合うスポーツである」
「相手の後方にボールを打ち、2バウンド内に相手が打ち返せなければ自分の得点となる。試合形式はダブルスとなるため、君たちにはペアを決めてもらいたい」
「3ゲーム中2ゲームを先取したチームの勝ちとする」
魏恩(2対2か…)
(互いに何のつながりもなければ一考するところだが…)
馬賢「こりゃ…」
「言うまでもねえよな?」
黄雷「ああ」
- 9ページ
黄雷「どっちが吠え面かくか、さっさと決めちまおうぜ」
馬賢「同感」
「めずらしく意見が合うじゃねえの 」
守芬「ああ、もう…」
「あと1枚ってところで牛頭馬面と当たっちゃうなんて…!」
魏恩「何の何の」
「儂がおる。決して盤古を負けさせはせぬとも」
試験官「ああ、あなた方はそこまで」
守芬「何でよ。コートはこっちでしょ?」
馬賢「同感」
「めずらしく意見が合うじゃねえの 」
守芬「ああ、もう…」
「あと1枚ってところで牛頭馬面と当たっちゃうなんて…!」
魏恩「何の何の」
「儂がおる。決して盤古を負けさせはせぬとも」
試験官「ああ、あなた方はそこまで」
守芬「何でよ。コートはこっちでしょ?」
- 10ページ
試験官「コートへ入場できるのは受験生のみ」
「書僮をふくむ、受験生以外の者はコート外での観戦となる」
魏恩「な…」
守芬「どうして! 理由は!?」
試験官「元々そういう競技だ。コートもせまい。決まった以上の人数を入れる理由はなかろう」
守芬「そ、それは…!」
魏恩(何という…)
(よもやこのような部屋があるとは!)
「書僮をふくむ、受験生以外の者はコート外での観戦となる」
魏恩「な…」
守芬「どうして! 理由は!?」
試験官「元々そういう競技だ。コートもせまい。決まった以上の人数を入れる理由はなかろう」
守芬「そ、それは…!」
魏恩(何という…)
(よもやこのような部屋があるとは!)
- 11ページ
守芬:じゃあここやめます! コイン返して!
試験官:1度入った部屋は変えられぬ
魯泉「盤古……」
黄雷「心配するな」
「勝てばいいんだろ?」
「オレに任せとけ」
守芬「黄雷!」
魏恩(……不覚…!)
試験官:1度入った部屋は変えられぬ
魯泉「盤古……」
黄雷「心配するな」
「勝てばいいんだろ?」
「オレに任せとけ」
守芬「黄雷!」
魏恩(……不覚…!)
- 12ページ
盤古「黄雷さん、これはどう打つのでしょう?」
黄雷「よし、教えてやる」
黄雷「よし、教えてやる」
- 13ページ
馬賢「羅剛。どうだ?」
羅剛「バッチシです」
「アニキの狙いどおり……簡単にかかりやしたね」
「仙幣1枚と引きかえに、上手いことこの仙戯房におびきよせられやした」
馬賢「ハッ、本当なら今日は遊びたおすつもりだったんだがな」
「やっぱ俺たちがやんなきゃダメか」
羅剛「アニキ、仕事は仕事ですぜ」
馬賢「わかってるって」
羅剛「バッチシです」
「アニキの狙いどおり……簡単にかかりやしたね」
「仙幣1枚と引きかえに、上手いことこの仙戯房におびきよせられやした」
馬賢「ハッ、本当なら今日は遊びたおすつもりだったんだがな」
「やっぱ俺たちがやんなきゃダメか」
羅剛「アニキ、仕事は仕事ですぜ」
馬賢「わかってるって」
- 14ページ
試験官「はい、ウォーミングアップ終了」
魯泉(盤古!)
(かんばって!)
(これに勝てば…百仙戯を通過できるんだ!)
試験官「ゲーム」
「スタート!」
魯泉(盤古!)
(かんばって!)
(これに勝てば…百仙戯を通過できるんだ!)
試験官「ゲーム」
「スタート!」
- 15ページ
馬賢「羅剛、サーブ」
羅剛「へい」
「ブツブツ…」
「文字幻術……」
羅剛「へい」
「ブツブツ…」
「文字幻術……」
- 16ページ
盤古「力字訣…」
(この効果は……)
「それがしが!」
黄雷「あ! オイ…」
(この効果は……)
「それがしが!」
黄雷「あ! オイ…」
- 17ページ
盤古「あ…!」
「っと…」
試験官「1–0」
黄雷「チェ……」
「っと…」
試験官「1–0」
黄雷「チェ……」
- 18ページ
魏恩「盤古の動きが球のスピードに追いついておらぬ上」
「フィールドのせまさもネックとなっておる」
守芬(黄雷…)
(本当に大丈夫なの?)
黄雷「フン……」
(盤古と組むなら、このくらいは想定ずみだ)
盤古「う…」
「フィールドのせまさもネックとなっておる」
守芬(黄雷…)
(本当に大丈夫なの?)
黄雷「フン……」
(盤古と組むなら、このくらいは想定ずみだ)
盤古「う…」
- 19ページ
黄雷「文字幻術・迅字訣!!」
(オレが全部ひろえば…)
(どうってことはない!)
羅剛「クッ…」
守芬「ナイスショット!」
(オレが全部ひろえば…)
(どうってことはない!)
羅剛「クッ…」
守芬「ナイスショット!」
- 20・21ページ
盤古(馳字訣!!)
馬賢「羅剛!」
羅剛「へい! アニキ!」
「文字幻術・力字訣!」
黄雷「な…!」
馬賢「羅剛!」
羅剛「へい! アニキ!」
「文字幻術・力字訣!」
黄雷「な…!」
- 22ページ
魯泉「ああ…」
盤古「な…」
「何てプレー…」
馬賢「当然だ」
「壁球なんざお茶の子さいさい」
「壁球は、囚人のひまつぶしから生まれたゲーム」
盤古「な…」
「何てプレー…」
馬賢「当然だ」
「壁球なんざお茶の子さいさい」
「壁球は、囚人のひまつぶしから生まれたゲーム」
- 23ページ
馬賢「獄卒の俺たちゃ…」
「地獄でイヤってほど打ちこんできてんだ」
黄雷「何…」
馬賢「この仙戯房にふみ入った時から…」
「お前らは俺たちの手の中なんだよ」
「地獄でイヤってほど打ちこんできてんだ」
黄雷「何…」
馬賢「この仙戯房にふみ入った時から…」
「お前らは俺たちの手の中なんだよ」
