機甲盤古 第三十九章
<翻訳者コメント>
- 18ページ 「不會」のニュアンスは理解できているのですが、上手い言い回しが思いつかず、暫定的に名前をリフレインさせています。
- 25ページ 「動線安排得真差」は、すれ違いのニュアンスで捉えましたが、実際はどうなのでしょう?
- 1ページ
馬賢「俺は馬賢。こいつは羅剛」
「お前らと同じ、仙試科舉の受験生だ」
魯泉(い…)
(陰曹地府の牛頭馬面!?)
馬賢「ああ…覚えなくていいぞ」
「名前なんかどうでもいい」
「お前らと同じ、仙試科舉の受験生だ」
魯泉(い…)
(陰曹地府の牛頭馬面!?)
馬賢「ああ…覚えなくていいぞ」
「名前なんかどうでもいい」
- 2ページ タイトル:神都字謎[三]
- 3ページ
盤古「魯泉……」
魯泉「だ…大丈夫……」
(決めたじゃないか…)
(仙試科舉の間は、頭を下げないって…)
「でも…悪人に罰をあたえる牛頭馬面がどうしてここに?」
「まさか…ぼくたちを地獄に…?」
馬賢「地獄?」
「フン、今日はせっかくの仙試科舉だ」
「あんなクソみてーなトコの話は、二度とするな」
魯泉「だ…大丈夫……」
(決めたじゃないか…)
(仙試科舉の間は、頭を下げないって…)
「でも…悪人に罰をあたえる牛頭馬面がどうしてここに?」
「まさか…ぼくたちを地獄に…?」
馬賢「地獄?」
「フン、今日はせっかくの仙試科舉だ」
「あんなクソみてーなトコの話は、二度とするな」
- 4ページ
羅剛「アニキ、コイツぁなんて書きゃいいんで?」
馬賢「俺に聞くか? 書僮がいるだろ」
盤古「ま…待ってください!」
「それはそれがし達が見つけたお題板ですよ!?」
馬賢「お前らが? 笑わせる」
「解答権はお題板に先にありついたヤツにある。お題板がお前らの手元に無かった以上…」
「盗られたって文句は言えねえ」
馬賢「俺に聞くか? 書僮がいるだろ」
盤古「ま…待ってください!」
「それはそれがし達が見つけたお題板ですよ!?」
馬賢「お前らが? 笑わせる」
「解答権はお題板に先にありついたヤツにある。お題板がお前らの手元に無かった以上…」
「盗られたって文句は言えねえ」
- 5ページ
魯泉「あ…!」
盤古「……」
「いいでしょう、魯泉。それがし達は別の場所を探しましょう」
(「探」字によると…)
(近くにはまだまだ沢山のお題板が……)
盤古「……」
「いいでしょう、魯泉。それがし達は別の場所を探しましょう」
(「探」字によると…)
(近くにはまだまだ沢山のお題板が……)
- 6ページ
盤古「!!」
(…やはり…)
(理由はわかりませんが…)
(彼らの狙いは…それがし!)
裘青「馬賢さま!」
(…やはり…)
(理由はわかりませんが…)
(彼らの狙いは…それがし!)
裘青「馬賢さま!」
- 7ページ
馬賢「楽勝すぎるな。解きがいのねえ」
羅剛「アニキ、遊びに来たんじゃねえですぜ」
「俺達の仕事は…機甲兵を落とすことなんですから」
馬賢「固ェな…羅剛」
「仕事だからこそ…」
「できるだけ楽しみたいんじゃねえか」
羅剛「アニキ、遊びに来たんじゃねえですぜ」
「俺達の仕事は…機甲兵を落とすことなんですから」
馬賢「固ェな…羅剛」
「仕事だからこそ…」
「できるだけ楽しみたいんじゃねえか」
- 8ページ
馬賢「肩の力抜け。何にせよ…」
「仙試科舉のルールじゃ、俺らが有利だ」
「あんなドン亀の一匹や二匹…」
「どうってことねえよ」
「仙試科舉のルールじゃ、俺らが有利だ」
「あんなドン亀の一匹や二匹…」
「どうってことねえよ」
- 9ページ
宿平「文字幻術・索字訣!!」
「この問いは…」
宿華「……」
「この問いは…」
宿華「……」
- 10ページ
黄雷「オレたちは二手に分かれて探そう」
守芬「え、ええ」
「あった!」
「え?」
守芬「え、ええ」
「あった!」
「え?」
- 11ページ
焦猛「んにゃろ!」
守芬「イッ!?」
「キャ!」
謝亨「ま…巻き添えはご勘弁!」
守芬「イッ!?」
「キャ!」
謝亨「ま…巻き添えはご勘弁!」
- 12ページ
守芬(ただの人間があんなトコでお題板奪い合うなんて……)
(無理! 絶対無理!)
呉鎮「仙試科舉の受験生です。中を探させてもらえないでしょうか?」
市民「あ…どうぞ」
守芬(へえ……)
(問題は路上に落ちてるのだけじゃないんだ?)
(無理! 絶対無理!)
呉鎮「仙試科舉の受験生です。中を探させてもらえないでしょうか?」
市民「あ…どうぞ」
守芬(へえ……)
(問題は路上に落ちてるのだけじゃないんだ?)
- 13ページ
守芬(……え?)
(待って…もしかして…)
(この試験って…)
黄雷「ウー……」
(待って…もしかして…)
(この試験って…)
黄雷「ウー……」
- 14ページ
黄雷(ハァ——ようやく3問)
(思ったより楽じゃないな)
(6問か…)
(メカ亀…いいペースじゃないか)
(思ったより楽じゃないな)
(6問か…)
(メカ亀…いいペースじゃないか)
- 15ページ
韋大空「こ…答えは…」
羅剛「おう」
盤古「うっ…」
羅剛「おう」
盤古「うっ…」
- 16ページ
魯泉「あ…」
「……」
盤古(いけない…)
(また…!)
アナウンス『速報――速報——』
「……」
盤古(いけない…)
(また…!)
アナウンス『速報――速報——』
- 17ページ
アナウンス『一位通過の受験生が現れました!』
柳生『なんと女の子だあ!』
『さあ、こちらへ! 問題は簡単だったかな?』
盤古(もう通過者が!?)
(ダメだ…これ以上はモタモタしていられない!)
魯泉「う…」
柳生『なんと女の子だあ!』
『さあ、こちらへ! 問題は簡単だったかな?』
盤古(もう通過者が!?)
(ダメだ…これ以上はモタモタしていられない!)
魯泉「う…」
- 18ページ
魯泉(ぼくが今やること…)
(ぼくには解答権がない…)
(だったら…)
「盤古! お題板はぼくが探してくる! 待ってて!」
盤古「え…」
「魯泉! 一人では危険です!」
「魯泉!」
馬賢「ああ…」
「やっぱそう来たか」
(ぼくには解答権がない…)
(だったら…)
「盤古! お題板はぼくが探してくる! 待ってて!」
盤古「え…」
「魯泉! 一人では危険です!」
「魯泉!」
馬賢「ああ…」
「やっぱそう来たか」
- 19ページ
馬賢「羅剛、機甲兵は任せた」
羅剛「へい。アニキは…」
馬賢「俺はあっちの小農夫と遊んでくる」
盤古「な…」
(しまった……)
馬賢「文字剣術…」
羅剛「へい。アニキは…」
馬賢「俺はあっちの小農夫と遊んでくる」
盤古「な…」
(しまった……)
馬賢「文字剣術…」
- 20ページ
馬賢「馭字訣!!」
盤古「あ…」
「ろ……魯泉!」
「ど…」
「どきなさい!」
盤古「あ…」
「ろ……魯泉!」
「ど…」
「どきなさい!」
- 21ページ
羅剛「文字幻術…」
「力字訣!!!」
盤古「え…!」
「力字訣!!!」
盤古「え…!」
- 22ページ
盤古「うう……」
(刺青型の文字幻術!?)
(あの形式の文字幻術は書く時間を省略できる)
(そして、今それがしは文字幻術が使えない…)
(くっ…どうする?)
(刺青型の文字幻術!?)
(あの形式の文字幻術は書く時間を省略できる)
(そして、今それがしは文字幻術が使えない…)
(くっ…どうする?)
- 23ページ
神霊「どけ!」
魯泉「わ…」
(お題板…お題板…)
(絶対見つけなきゃ!)
(牛頭馬面…盤古一人じゃもたないかもしれない)
(ぼくがいても同じだろうけど…)
(いや! 黄雷が教えてくれたじゃないか…ぼくは勇気を出すんだ…)
(神霊に勝つために!)
魯泉「わ…」
(お題板…お題板…)
(絶対見つけなきゃ!)
(牛頭馬面…盤古一人じゃもたないかもしれない)
(ぼくがいても同じだろうけど…)
(いや! 黄雷が教えてくれたじゃないか…ぼくは勇気を出すんだ…)
(神霊に勝つために!)
- 24ページ
魯泉「あ……」
馬賢「よォ」
馬賢「よォ」
- 25ページ
魏恩「魯泉はどこにいるやら?」
霍安「こんな雑多な中じゃ、見つかんねえって」
魏恩「歩き回るより、アナウンスで判断した方がよいかもしれぬ」
徐梅「私たち、探してきましょうか?」
樂石「っ?」
霍安「こんな雑多な中じゃ、見つかんねえって」
魏恩「歩き回るより、アナウンスで判断した方がよいかもしれぬ」
徐梅「私たち、探してきましょうか?」
樂石「っ?」
