機甲盤古 月牙泉武舉
<翻訳者コメント>
- 1ページ
公羊善「どうしてこんなことに…」
「機甲兵の書僮は死んじゃうし、隠くんまで試験に落ちちゃって…」
陶隠「善ちゃんは受かったじゃない。いよいよ殿試だ」
公羊善「でもでも…僕ひとりで、本当に大丈夫かな?」
「機甲兵の書僮は死んじゃうし、隠くんまで試験に落ちちゃって…」
陶隠「善ちゃんは受かったじゃない。いよいよ殿試だ」
公羊善「でもでも…僕ひとりで、本当に大丈夫かな?」
- 2ページ
陶隠「おっと?」
「行き止まりだ…」
「道まちがえたかな?」
公羊善「これ、ジンクスだ…壁にぶつかるとかそういう…」
陶隠「………」
「文字幻術・階字訣!!」
「行き止まりだ…」
「道まちがえたかな?」
公羊善「これ、ジンクスだ…壁にぶつかるとかそういう…」
陶隠「………」
「文字幻術・階字訣!!」
- 3ページ
陶隠「ほら、善ちゃん」
公羊善「あ…うん」
陶隠「おぼえてる?」
「子どもの頃、まだ華山にいたときのこと…」
「俺は「はしご」が好きだった。上と下をつないで、どんな所へも登っていけるからだ」
「だから俺は、はしごの神さまを目指した」
公羊善「…おぼえてる」
「僕は、正義の神さま、だったかな」
公羊善「あ…うん」
陶隠「おぼえてる?」
「子どもの頃、まだ華山にいたときのこと…」
「俺は「はしご」が好きだった。上と下をつないで、どんな所へも登っていけるからだ」
「だから俺は、はしごの神さまを目指した」
公羊善「…おぼえてる」
「僕は、正義の神さま、だったかな」
- 4ページ
陶隠「時が経つのは早いもんだ」
公羊善「そうだね」
「でもまさか、いっしょに科挙を受ける日が来るなんてね」
「……やっぱり、隠くんにもいてほしかったなあ」
「僕ひとり合格しちゃったら、この先、隠くんとも離ればなれになっちゃいそうな気がして…」
「…あれ? 隠くん?」
「どこ行った?」
公羊善「そうだね」
「でもまさか、いっしょに科挙を受ける日が来るなんてね」
「……やっぱり、隠くんにもいてほしかったなあ」
「僕ひとり合格しちゃったら、この先、隠くんとも離ればなれになっちゃいそうな気がして…」
「…あれ? 隠くん?」
「どこ行った?」
- 5ページ・6ページ
陶隠「はい、善ちゃんの!」
公羊善「隠くん…」
「て、音も無くいなくなんないでよ! 冗談キツイって!」
陶隠「大げさなんだから、善ちゃんは」
「ほんのちょっと善ちゃんが先を行くだけじゃない…」
「そうだろ?」
「だからさ…」
公羊善「隠くん…」
「て、音も無くいなくなんないでよ! 冗談キツイって!」
陶隠「大げさなんだから、善ちゃんは」
「ほんのちょっと善ちゃんが先を行くだけじゃない…」
「そうだろ?」
「だからさ…」
- 7ページ
陶隠「俺は…善ちゃんに合格してほしい」
「大丈夫。どこにいたってすぐに会えるさ」
「俺たちなら……ね?」
「大丈夫。どこにいたってすぐに会えるさ」
「俺たちなら……ね?」
