機甲盤古 第七十九章
<翻訳者コメント>
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焦猛「アアア…!」
守芬「チャンス!」
猫「あ…」
守芬「チャンス!」
猫「あ…」
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猫「逃げた…追わないのかニャ?」
祝玲「ああ、あの娘人間でしょ?」
「試験官は…」
「受験生の相手したげなきゃね」
焦猛「ウッ…!」
守芬(靴底の最後のカード…見つからなくてよかった)
(これでどうにか試験を続けられる)
(けどどうして試験官が現れたの?)
(彼女も参戦するとしたら…)
祝玲「ああ、あの娘人間でしょ?」
「試験官は…」
「受験生の相手したげなきゃね」
焦猛「ウッ…!」
守芬(靴底の最後のカード…見つからなくてよかった)
(これでどうにか試験を続けられる)
(けどどうして試験官が現れたの?)
(彼女も参戦するとしたら…)
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呉鎮「え?」
甯荒「ワワ!」
守芬(他のフロアにも試験管がいる?)
(この試験…)
(何を目的にしてるの?)
甯荒「ワワ!」
守芬(他のフロアにも試験管がいる?)
(この試験…)
(何を目的にしてるの?)
- 4ページ セリフなし
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宿平「状況を整理してみましょう」
「小生らの手元には…現在「仙」の珠が一つ」
索字訣で飲み込んだ珠は取り出し済み
「カードが二十五枚…」
「これで如何にして残りの珠を…また仲間を探し出すべきか」
魯泉「宿平さま…」
「「探」や「尋」の文字幻術は使えないでしょうか?」
「小生らの手元には…現在「仙」の珠が一つ」
索字訣で飲み込んだ珠は取り出し済み
「カードが二十五枚…」
「これで如何にして残りの珠を…また仲間を探し出すべきか」
魯泉「宿平さま…」
「「探」や「尋」の文字幻術は使えないでしょうか?」
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宿平「その類の文字は倉頡迷宮の壁に弾かれてしまうようです」
「残念ながら使えません」
魯泉「う…」
宿平「横になっていてください。怪我をしているのですから」
魯泉(……何か考えなきゃ)
(このままだと宿平さまの足を引っ張るだけだ)
(あの壁の向こうを見られたら…どんなにいいか……)
(……あれ?)
「残念ながら使えません」
魯泉「う…」
宿平「横になっていてください。怪我をしているのですから」
魯泉(……何か考えなきゃ)
(このままだと宿平さまの足を引っ張るだけだ)
(あの壁の向こうを見られたら…どんなにいいか……)
(……あれ?)
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宿平「どうしました?」
魯泉「宿平さま…」
「扉の下…ちょっとすき間がありますよね」
宿平「確かに」
「しかし、せいぜい紙一枚分の幅しか…」
「!」
「紙一枚……」
魯泉「すき間のある壁…」
「そうだ。昨日の夜…」
魯泉「宿平さま…」
「扉の下…ちょっとすき間がありますよね」
宿平「確かに」
「しかし、せいぜい紙一枚分の幅しか…」
「!」
「紙一枚……」
魯泉「すき間のある壁…」
「そうだ。昨日の夜…」
- 8ページ・9ページ
魯泉(あの時呉錬さまは、ヒョウタンを狭いすき間に縫うように通して…)
(ぼくを壁の向こう側に送ってくれた)
(つまり…すき間さえあれば…)
宿平「……!」
(ぼくを壁の向こう側に送ってくれた)
(つまり…すき間さえあれば…)
宿平「……!」
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魯泉「見つけた! 二個目!」
「やった! 二個目の珠だ!」
「宿平さま! これどうぞ!」
宿平「ああ、ありがとう…」
黄亙「何と!?」
倉頡「ほー。その手があったか」
「あの紙の受験生を扉下から通すことで」
「危険を侵さず周囲のフロアの状況を把握できるというわけだ」
「やった! 二個目の珠だ!」
「宿平さま! これどうぞ!」
宿平「ああ、ありがとう…」
黄亙「何と!?」
倉頡「ほー。その手があったか」
「あの紙の受験生を扉下から通すことで」
「危険を侵さず周囲のフロアの状況を把握できるというわけだ」
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黄亙「倉頡さま。これはルールに反しませんか?」
倉頡「ハハ! 大丈夫大丈夫。規則にも書いてないし」
宿平「魯泉あなた、どうやってこれを思いついたのです?」
魯泉「ぼくというより、ある神明の方が教えてくれたんです」
「それにこれは、宿平さまがいてくださらないとできない方法でした」
「ぼくはただ、すき間に宿平さまを通しただけで…」
宿平「……」
「あなたと巡り逢えて、小生はなんと運の良いことか」
魯泉「あ…そんなそんな!」
倉頡「ハハ! 大丈夫大丈夫。規則にも書いてないし」
宿平「魯泉あなた、どうやってこれを思いついたのです?」
魯泉「ぼくというより、ある神明の方が教えてくれたんです」
「それにこれは、宿平さまがいてくださらないとできない方法でした」
「ぼくはただ、すき間に宿平さまを通しただけで…」
宿平「……」
「あなたと巡り逢えて、小生はなんと運の良いことか」
魯泉「あ…そんなそんな!」
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宿平「では、これからはこうやって三フロアを調べながら進みましょう」
「他の受験生より優位に立てます」
「勝ちに行きますよ、魯泉!」
「は…はい!」
[試験時間…二時間が経過––]
「他の受験生より優位に立てます」
「勝ちに行きますよ、魯泉!」
「は…はい!」
[試験時間…二時間が経過––]
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「文字幻術・醉字訣!!」
公羊善「ゴプ…」
公羊善「ゴプ…」
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夏凌「ヒ…ヒィ…!」
刑普「あ! しまった…」
(……! 幻!?)
刑普「あ! しまった…」
(……! 幻!?)
- 15ページ
謝亨「はやくこっちへ!」
盤古「はい!」
刑普(「蜃」気楼か!)
夏凌「ど…どうして試験官が!」
「貴重な「虫」カードがまた一枚…」
謝亨「でも珠は一つ増えました!」
「よくやりましたよ夏凌!」
盤古「………」
(あと三つ……)
盤古「はい!」
刑普(「蜃」気楼か!)
夏凌「ど…どうして試験官が!」
「貴重な「虫」カードがまた一枚…」
謝亨「でも珠は一つ増えました!」
「よくやりましたよ夏凌!」
盤古「………」
(あと三つ……)
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呉錬「戦闘の様子は」
「モニターで監視されている。そのまま話せ」
馬賢「はい」
呉錬「状況はどうなっている?」
馬賢「進展なしです。機甲兵ともそのお仲間とも遭遇してません」
呉錬「チッ…芳しくねえ」
「モニターで監視されている。そのまま話せ」
馬賢「はい」
呉錬「状況はどうなっている?」
馬賢「進展なしです。機甲兵ともそのお仲間とも遭遇してません」
呉錬「チッ…芳しくねえ」
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呉錬「試験官には受験生への報酬用に、珠を一つ持たされている」
「息子に渡してやりてえが、まるっきり会えやしねえ!」
馬賢「呉鎮の居場所は把握しているのでは?」
呉錬「入場前まではな。だが…」
「今回は試験官の移動範囲が限られていて」
「思ったように動けねえ」
馬賢「…この試験、自分らには大分不利ですね」
「対象の捜索の難しさ。接敵しても逃げられやすい」
「機甲兵への妨害は簡単にはいかないでしょう」
「息子に渡してやりてえが、まるっきり会えやしねえ!」
馬賢「呉鎮の居場所は把握しているのでは?」
呉錬「入場前まではな。だが…」
「今回は試験官の移動範囲が限られていて」
「思ったように動けねえ」
馬賢「…この試験、自分らには大分不利ですね」
「対象の捜索の難しさ。接敵しても逃げられやすい」
「機甲兵への妨害は簡単にはいかないでしょう」
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馬賢「最悪…このまま機甲兵と出くわさず」
「自分が先に通過してしまうなんてことも」
「もしそうなっても…仕方ないですよね?」
呉錬「…フン」
「俺の方には妙案がある。お前は計画通りやれ」
「その生意気な口も閉じろ」
「自分が先に通過してしまうなんてことも」
「もしそうなっても…仕方ないですよね?」
呉錬「…フン」
「俺の方には妙案がある。お前は計画通りやれ」
「その生意気な口も閉じろ」
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呉錬「俺が望むのは結果だ」
「もし機甲兵を始末できなきゃ、お前らに次は無いと思え!」
馬賢「…わかりましたよっと」
「じゃあ…精一杯努めさせてもらいますよ。貴方のために」
「呉錬サマ」
焦猛(ど…どうしよう?)
「もし機甲兵を始末できなきゃ、お前らに次は無いと思え!」
馬賢「…わかりましたよっと」
「じゃあ…精一杯努めさせてもらいますよ。貴方のために」
「呉錬サマ」
焦猛(ど…どうしよう?)
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