機甲盤古 第五十九章
<翻訳者コメント>
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<第九十四房 お買いもの大作戦>
簡威「文字幻術・算字訣!!」
「機甲兵、そこの春雨を3。麺筋を2」
盤古「はい!」
簡威「文字幻術・算字訣!!」
「機甲兵、そこの春雨を3。麺筋を2」
盤古「はい!」
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簡威「安心しい。何もせえへん」
「情報ももろたしな。この部屋は一緒にクリアしたる」
「今は…アンタらと組むんがベターやねん」
「もうけにつながるんやったら、ワイはなんぼでも手ェ貸したるで」
謝亨「と…届かな…」
盤古「どうぞ」
黄雷「メカ亀、こっちだ!」
謝亨「あ…」
「情報ももろたしな。この部屋は一緒にクリアしたる」
「今は…アンタらと組むんがベターやねん」
「もうけにつながるんやったら、ワイはなんぼでも手ェ貸したるで」
謝亨「と…届かな…」
盤古「どうぞ」
黄雷「メカ亀、こっちだ!」
謝亨「あ…」
- 3ページ タイトル:第五十九章 百仙戯【十四】
試験官「合格!!」
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ヨーゼフ「マ、マタ勝チマーシタヨ!」
徐梅「よかった!」
「? これは?」
倉頡「ありゃ、息子ちゃん今度は引いちゃったね」
「また9枚になっちゃった」
徐梅「よかった!」
「? これは?」
倉頡「ありゃ、息子ちゃん今度は引いちゃったね」
「また9枚になっちゃった」
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倉頡「何だか盤古にかまってばかりで自分のことは二の次って感じ。何考えてんだかね」
黄亙「………」
<第三十六房 つな引き>
盤古「ぬ…」
「ううう!」
黄亙「………」
<第三十六房 つな引き>
盤古「ぬ…」
「ううう!」
- 6ページ
盤古「があ!」
- 7ページ
陶隠・岳墉「や…」
「やった…!」
夸父「坂作って落っことされちゃあ…」
「つな引きになんねえだろうよ」
魏恩「相すまぬ。夸父どのが相手とあっては」
「真っ当な力くらべでは勝てぬ故」
「やった…!」
夸父「坂作って落っことされちゃあ…」
「つな引きになんねえだろうよ」
魏恩「相すまぬ。夸父どのが相手とあっては」
「真っ当な力くらべでは勝てぬ故」
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魏恩「——これで、盤古は残り2枚」
「儂もあと2回は文字を使える」
「どうにか間に合いそうだ」
黄雷「しかし…攻撃してきた連中を助ける必要はないのでは…」
魏恩「…気持ちはわかる。が…」
「彼らは敵ではない。牛頭馬面にそそのかされ、盤古への敵意を植えつけられた受験生にすぎぬ」
「盤古はその敵意を」
「取りのぞこうとしておるのだ」
「儂もあと2回は文字を使える」
「どうにか間に合いそうだ」
黄雷「しかし…攻撃してきた連中を助ける必要はないのでは…」
魏恩「…気持ちはわかる。が…」
「彼らは敵ではない。牛頭馬面にそそのかされ、盤古への敵意を植えつけられた受験生にすぎぬ」
「盤古はその敵意を」
「取りのぞこうとしておるのだ」
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魏恩「盤古の心根が、そうせずにはおれぬのだろう」
黄雷「しかし、全員が合格になる仙戯房はもうないんですよ?」
魏恩「何の」
「儂らがついておろう。二人で盤古を導いて行けばよい」
黄雷「か、簡単に言いますけど…」
魏恩「やれるとも。次の仙戯房…」
「必ずや儂が、盤古をクリアさせてしんぜよう?」
黄雷「え?」
黄雷「しかし、全員が合格になる仙戯房はもうないんですよ?」
魏恩「何の」
「儂らがついておろう。二人で盤古を導いて行けばよい」
黄雷「か、簡単に言いますけど…」
魏恩「やれるとも。次の仙戯房…」
「必ずや儂が、盤古をクリアさせてしんぜよう?」
黄雷「え?」
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第四十五房 划龍舟(ペーロン)
盤古「划龍舟…」
守芬「ああ…そういうこと!」
魏恩「左様」
守芬「ああ…そういうこと!」
魏恩「左様」
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魏恩「黄雷の氵『辵(辶)』…」
「そして儂の持つ『氵』は…」
「水上を走るにはうってつけの字がそろっておる」
「地の利をえるとはまさに…」
諸揚「いっ、よお!」
「機甲兵」
魯泉「あ!」
(陰刻回廊のときの…)
「そして儂の持つ『氵』は…」
「水上を走るにはうってつけの字がそろっておる」
「地の利をえるとはまさに…」
諸揚「いっ、よお!」
「機甲兵」
魯泉「あ!」
(陰刻回廊のときの…)
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試験官「今回は三組だな」
「試験方法はこのペーロン場を5周」
「試験管である私を入れた、計4艇でのレースとなる」
「合格の旗は…2本」
「では、舟を選んでくれ」
「試験方法はこのペーロン場を5周」
「試験管である私を入れた、計4艇でのレースとなる」
「合格の旗は…2本」
「では、舟を選んでくれ」
- 13ページ
魯泉「ぎ…魏恩さま……」
魏恩「案ずるな」
水かぶらないように注意して!
諸揚(へっ…助っ人かあ?)
(まあいい。やるこた変わんねえ)
スターター「位置について」
「三、ニ、一――」
「スタート!」
諸揚(いくぜ…)
魏恩「案ずるな」
水かぶらないように注意して!
諸揚(へっ…助っ人かあ?)
(まあいい。やるこた変わんねえ)
スターター「位置について」
「三、ニ、一――」
「スタート!」
諸揚(いくぜ…)
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諸揚(ひっくり返っておねんねだ!!)
「饕餮ぅ!!」
盤古「う…!」
「饕餮ぅ!!」
盤古「う…!」
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魏恩「ホーレ」
饕餮「………」
「グル…グルゥ――」
諸揚「オメェはいつもいつも…んな手に引っかかってんじゃねえ!」
試験官「…何なんだあの受験生?」
饕餮「………」
「グル…グルゥ――」
諸揚「オメェはいつもいつも…んな手に引っかかってんじゃねえ!」
試験官「…何なんだあの受験生?」
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魏恩「盤古」
「あやつは牛頭馬面と行動を共にしておった」
「つまりは仲間であろう」
「なれば、儂が少々こらしめてやったとて……」
「文句はあるまい?」
諸揚「クソ!」
「これで終わりと思うなよ! 俺にはまだ…」
魏恩「文字幻術…」
「あやつは牛頭馬面と行動を共にしておった」
「つまりは仲間であろう」
「なれば、儂が少々こらしめてやったとて……」
「文句はあるまい?」
諸揚「クソ!」
「これで終わりと思うなよ! 俺にはまだ…」
魏恩「文字幻術…」
- 17ページ
魏恩「濤字訣!!」
諸揚「ブ…」
諸揚「ブ…」
- 18ページ
畢輔「ギャ!」
試験官「ゲームセット」
「勝者…」
「馬賢・羅剛」
試験官「ゲームセット」
「勝者…」
「馬賢・羅剛」
- 19ページ
崔仲「ああ……」
畢輔「テメェら…」
「俺たちが必要だったんじゃねえのか?」
馬賢「あーすまんすまん。よく機甲兵にちょっかいかけてくれた」
「いい弾よけだったぜえ?」
畢輔「お…おぼえてろよ!」
「この借りは…ぜってえ返してやるからな!」
馬賢「言ってろ」
「こちとら、うらみを買うのは慣れてんだ。いちいち気にしてられねえよ」
畢輔「テメェら…」
「俺たちが必要だったんじゃねえのか?」
馬賢「あーすまんすまん。よく機甲兵にちょっかいかけてくれた」
「いい弾よけだったぜえ?」
畢輔「お…おぼえてろよ!」
「この借りは…ぜってえ返してやるからな!」
馬賢「言ってろ」
「こちとら、うらみを買うのは慣れてんだ。いちいち気にしてられねえよ」
- 20ページ
馬賢「ん?」
「諸揚か」
「何だその有様は?」
「……厄介なことになりまして」
「何?」
「諸揚か」
「何だその有様は?」
「……厄介なことになりまして」
「何?」
- 21ページ
馬賢「機甲兵が8枚…助っ人だと?」
諸揚「このままじゃ…やつら合格しちまいます!」
魯泉「ぼ、ぼくたちトップに…」
「すごいです魏恩さま!」
諸揚「このままじゃ…やつら合格しちまいます!」
魯泉「ぼ、ぼくたちトップに…」
「すごいです魏恩さま!」
- 22ページ
試験官「こ…」
「こんなことが…!」
「神官の助力があるとはいえ…」
「この私が追いつけないと!?」
黄雷(オレの文字幻術とはくらべものにならない……さすがは水の龍神)
(言い切るだけのことはある……)
魏恩「魯泉、盤古」
魯泉「え?」
魏恩「手を止め、船頭へ」
「こんなことが…!」
「神官の助力があるとはいえ…」
「この私が追いつけないと!?」
黄雷(オレの文字幻術とはくらべものにならない……さすがは水の龍神)
(言い切るだけのことはある……)
魏恩「魯泉、盤古」
魯泉「え?」
魏恩「手を止め、船頭へ」
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魏恩「見よ、ゴールだ」
「あの旗をとれば……」
「このレースは終わりぞ」
魯泉「あ…」
盤古「は……はい!」
黄雷「オール任せた」
守芬「ええ」
「あの旗をとれば……」
「このレースは終わりぞ」
魯泉「あ…」
盤古「は……はい!」
黄雷「オール任せた」
守芬「ええ」
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「「クリア!!」」
馬賢「…チッ。まったくいまいましい」
「仕方ねえ…」
「第2プランといくか」
馬賢「…チッ。まったくいまいましい」
「仕方ねえ…」
「第2プランといくか」
