機甲盤古 第九章
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<翻訳者コメント>
- 1ページ
盤古「ああああああ!」
魯泉「盤古!」
守芬(やっぱり…元々の損傷と、さっきの感電で…)
(盤古の機体は、とっくに限界だったんだ!)
魯泉「盤古!」
守芬(やっぱり…元々の損傷と、さっきの感電で…)
(盤古の機体は、とっくに限界だったんだ!)
- 2ページ タイトル:仙縫鎭〔3〕
- 3ページ
魯泉「あ…あ…」
「守芬ねえさん!」
「守芬ねえさんは機械の修理ができるんだよね?」
「お願い! 盤古を助けて!」
「どうか盤古を…!」
守芬「いい? 魯泉」
「今は道具が無いから、盤古を助ける手立てが無いの……」
「けど…」
「守芬ねえさん!」
「守芬ねえさんは機械の修理ができるんだよね?」
「お願い! 盤古を助けて!」
「どうか盤古を…!」
守芬「いい? 魯泉」
「今は道具が無いから、盤古を助ける手立てが無いの……」
「けど…」
- 4ページ
守芬「絶対直してあげる!」
「工場を出たら、すぐにでも盤古を助けてみせるわ!」
「盤古! 聞いて!」
「ご主人さまの命は、今あなたの手にかかってるわ! 出口は目の前よ!」
「限界なのはわかってる…けど、もう一度あなたの力が必要なの!」
「工場を出たら、すぐにでも盤古を助けてみせるわ!」
「盤古! 聞いて!」
「ご主人さまの命は、今あなたの手にかかってるわ! 出口は目の前よ!」
「限界なのはわかってる…けど、もう一度あなたの力が必要なの!」
- 5ページ
盤古「……了解です…!」
「ご…ご主人様…」
「お願いします…文字を……」
魯泉「よし…!」
友俊「待ちなさい魯泉くん!」
「盤古くんは今電気のかたまりだ! あそこには座れない!」
「とても危険なんだ。近よってはいけない!」
「少し待ってくれ。僕が他に方法を考える!」
魯泉「でも…!」
(盤古にはそんな時間なんてない!!)
「ご…ご主人様…」
「お願いします…文字を……」
魯泉「よし…!」
友俊「待ちなさい魯泉くん!」
「盤古くんは今電気のかたまりだ! あそこには座れない!」
「とても危険なんだ。近よってはいけない!」
「少し待ってくれ。僕が他に方法を考える!」
魯泉「でも…!」
(盤古にはそんな時間なんてない!!)
- 6ページ
友俊「あ…!」
魯泉「ごめんなさい! ここはぼくに任せてください!」
「う!」
盤古「ご…ご主人様……たのみましたよ…!」
「上半分に数字の「八」を…下半分に「刀」の文字を!」
魯泉「ごめんなさい! ここはぼくに任せてください!」
「う!」
盤古「ご…ご主人様……たのみましたよ…!」
「上半分に数字の「八」を…下半分に「刀」の文字を!」
- 7ページ
魯泉「うおおおおおお…」
盤古「おおおおおおお!」
盤古「おおおおおおお!」
- 8ページ
盤古「文字幻術・分字訣!!」
- 9ページ 台詞なし
- 10ページ
守芬(道が開いた!)
「!」
「!」
- 11ページ
守芬「魯泉! 盤古!」
「……!」
「く!」
「魯泉! しっかりして!」
「あなた達やったのよ! 外に出られるわ!」
「……!」
「く!」
「魯泉! しっかりして!」
「あなた達やったのよ! 外に出られるわ!」
- 12ページ
友俊「守芬…盤古くん反応がないんだけど…」
守芬「は?」
「寝てる場合じゃないでしょこの亀! 起きなさいってば!」
友俊「守芬、落ち着いてよ…」
守芬「私達だけでどう運べっていうのよ!」
(文字幻術の持続時間はほんの数分ぐらいだったっけ…)
(悠長にはしてられない!)
「友俊、魯泉をお願い! 早くここから出ないと!」
友俊「な…盤古くんはどうするんだい?」
「このまま放っておくつもりかい?」
守芬「は?」
「寝てる場合じゃないでしょこの亀! 起きなさいってば!」
友俊「守芬、落ち着いてよ…」
守芬「私達だけでどう運べっていうのよ!」
(文字幻術の持続時間はほんの数分ぐらいだったっけ…)
(悠長にはしてられない!)
「友俊、魯泉をお願い! 早くここから出ないと!」
友俊「な…盤古くんはどうするんだい?」
「このまま放っておくつもりかい?」
- 13ページ
魯泉「あ…!」
友俊「目が覚めたかい?」
魯泉「ここは?」
友俊「工場の外さ…君達のおかげで、おじさんも無事だった…」
魯泉「そうだ…盤古は? どこにいるの?」
友俊「盤古くんはあの後動かなくなってしまってね…」
「僕達だけではどうにもならなかった。だから…」
友俊「目が覚めたかい?」
魯泉「ここは?」
友俊「工場の外さ…君達のおかげで、おじさんも無事だった…」
魯泉「そうだ…盤古は? どこにいるの?」
友俊「盤古くんはあの後動かなくなってしまってね…」
「僕達だけではどうにもならなかった。だから…」
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友俊「守芬が工場の作業員に応援をたのんで、盤古くんを運び出してくれているんだ」
守芬「時間が無いわ!」
「急いで載せて!」
守芬「時間が無いわ!」
「急いで載せて!」
- 15ページ
作業員「載せたぞ!」
守芬「オッケー、皆ここから離れて!」
「私が出す!」
守芬「オッケー、皆ここから離れて!」
「私が出す!」
- 16ページ 台詞なし
- 17ページ
守芬「盤古を連れてきたわ!」
「そっちは大丈夫?」
友俊「おじさんが目を覚ましたけど、かなり弱っている…」
「早く医者に診てもらわないと」
守芬「友俊、あなたも怪我してたでしょ? 魯泉も電気を浴びてたし…」
「私、一緒に病院まで乗せていくわ!」
友俊「そうだね…あれ? 魯泉くんは?」
「そっちは大丈夫?」
友俊「おじさんが目を覚ましたけど、かなり弱っている…」
「早く医者に診てもらわないと」
守芬「友俊、あなたも怪我してたでしょ? 魯泉も電気を浴びてたし…」
「私、一緒に病院まで乗せていくわ!」
友俊「そうだね…あれ? 魯泉くんは?」
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魯泉「盤古! 盤古!」
守芬「………」
友俊「魯泉くんは大丈夫みたいだ。守芬、こっちは気にしないで」
「僕とおじさんは他の人に送ってもらうよ」
守芬「え…でも…!」
友俊「わかってる。父親のことが心配なんだよね」
「でも安心して! 僕がおじさんの面倒を看るから!」
「盤古くんには君が必要だろう?」
守芬「………」
友俊「魯泉くんは大丈夫みたいだ。守芬、こっちは気にしないで」
「僕とおじさんは他の人に送ってもらうよ」
守芬「え…でも…!」
友俊「わかってる。父親のことが心配なんだよね」
「でも安心して! 僕がおじさんの面倒を看るから!」
「盤古くんには君が必要だろう?」
- 19ページ
友俊「おじさんの方は僕がいい先生を探すよ…こっちは僕一人で十分さ」
「でも、僕達の命の恩人は……盤古くんは君の助けを待ってるんだ! 行ってあげてくれ」
守芬「…ごめん…友俊…私…」
友俊「いいんだよ!」
「でも、僕達の命の恩人は……盤古くんは君の助けを待ってるんだ! 行ってあげてくれ」
守芬「…ごめん…友俊…私…」
友俊「いいんだよ!」
- 20ページ
魯泉「盤古! 盤古! 返事をしてよ! ねえ!!」
(………!)
(盤古…まさか壊れちゃったの?)
(約束したのに…)
(僕は……盤古を故郷まで連れてくって…)
(それなのに、こんなことになるなんて……)
(………!)
(盤古…まさか壊れちゃったの?)
(約束したのに…)
(僕は……盤古を故郷まで連れてくって…)
(それなのに、こんなことになるなんて……)
- 21ページ
魯泉「?」
守芬「ここは整備室よ」
「整備のための道具が全部揃ってるわ」
守芬「ここは整備室よ」
「整備のための道具が全部揃ってるわ」
- 22ページ
守芬「私、さっき言ったわよね?」
「盤古を助けてみせるって!」
魯泉「ほ、本当に?」
守芬「嘘言ってどうするのよ」
魯泉「で…でも! 盤古あんなに壊れてて、ちゃんと直るのかな?」
守芬「必ず直るっていう保証はないわ。盤古は一度も触ったことのない機械だし…」
「盤古を助けてみせるって!」
魯泉「ほ、本当に?」
守芬「嘘言ってどうするのよ」
魯泉「で…でも! 盤古あんなに壊れてて、ちゃんと直るのかな?」
守芬「必ず直るっていう保証はないわ。盤古は一度も触ったことのない機械だし…」
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守芬「けど、私は仙縫鎭の一級整備士よ! その名にかけて、きっと直してみせるわ!」
「父さん達を救ったあなた達を、絶対に見捨てたりなんかしない!」
魯泉「守芬姉さん!」
守芬「わ! わかったから! 泣かないの!」
「修理はこれからなんだからね! ちゃんと盤古のこと教えなさいよ?」
魯泉「は…はい!」
「父さん達を救ったあなた達を、絶対に見捨てたりなんかしない!」
魯泉「守芬姉さん!」
守芬「わ! わかったから! 泣かないの!」
「修理はこれからなんだからね! ちゃんと盤古のこと教えなさいよ?」
魯泉「は…はい!」
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医者「早めの救出が幸いしましたね…数日入院すればすぐ良くなりますよ!」
友俊「ありがとうございます、先生」
「工場の方はどうなってる? 損害の報告は受けているかい?」
職員「火事はもうおさまりました。報告はこちらに…」
友俊「業者に視察の連絡を入れよう」
「西区の作業員には操業停止の旨を伝えておいてくれ」
「生地の整理は後日執り行う。詳細はこの紙に…」
職員「はい」
友俊「ありがとうございます、先生」
「工場の方はどうなってる? 損害の報告は受けているかい?」
職員「火事はもうおさまりました。報告はこちらに…」
友俊「業者に視察の連絡を入れよう」
「西区の作業員には操業停止の旨を伝えておいてくれ」
「生地の整理は後日執り行う。詳細はこの紙に…」
職員「はい」
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友俊(工場とおじさんのことは、僕に全て任せておいてくれ)
(だから守芬…)
(盤古くんのことは頼んだよ……)
(だから守芬…)
(盤古くんのことは頼んだよ……)
