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第三十九章

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機甲盤古 第三十九章
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<翻訳者コメント>




  • 1ページ 
爺1「魯さん。お孫ちゃん、まだ旅から帰って来んの?」
魯天雨「今敦煌じゃと。ほれ、手拭いが送ってきたんじゃ!」
爺1「敦煌なあ。近々デカい催しなかったげな?」
爺2「何か神明が試験するとかどうとか新聞に……」
魯天雨「ワシゃ新聞読めん」
爺2「今日からテレビでやるってよ」
魯天雨「にゃにぃ!? 神明がテレビにぃ!?」
テレビ『三十年に一度の仙試科舉が…』

  • 2ページ
徐辛「ああ、今テレビやってるよ。わかった。アンタは最後まで魯泉を支えておやり」
  『まったくこの娘は、よそ様と敦煌にまで行っちまって……』
徐梅「ごめんね、お母さん…」
徐辛「あの子真面目で良い子だし……」
  『チャンスは逃すんじゃないよ! あたしゃ反対しないからね?』
徐梅「お母さん! 余計なこと言わない!」
聖闕「え?」
洪哲「は?」

  • 3ページ
西「あ…!」
東「黄雷のお兄ちゃん!」
鍾洋「友俊、早く! こっち来て見ろ!」
アナウンサー『今回の仙試科舉は、一般公開のスペシャル版…』
友俊「しゅ……守芬!?」
  「どうして守芬が、神明の試験に…?」

  • 4ページ
アナウンサー『カメラは今、司会の方へと……』
友俊「あ…待って…守芬! 守芬ー!」
班「では陛下、開幕のお言葉を」
允玄「うむ」
  「本日、天界の催事にて斯様な機会を得られたこと、朕は大変嬉しく思う」
  「受験生はさぞ、この日を待ちわびたことであろう」

  • 5ページ
  「栄誉ある役儀に従い、ここに宣言する…」
  「敦煌・仙試科舉…開幕である!」

  • 6ページ・7ページ タイトル:第三十九章 神都字謎[一]

  • 8ページ・9ページ
允玄「本試験の申し込み者数、実に三千二百名」
  「龍虎のごとく、激烈必至の戦いを彼らは見せてくれよう」
  「」
魯泉「わわわ…」
盤古「魯泉。リラックスです、リラックス!」
神明1「何だあのデカ物…いや、それよりあの手に乗ってるの…」
神明2「人の子ではないか?」

  • 10ページ
神明3「こっちは人間の「おなご」だぜ。何だって仙試科舉に?」
守芬「……」
  「私たち目立ってるわね」
魏恩「だろうとも」
  「盤古自体の存在が異質な上」
  「あの大きさではな…」
黄雷「言わせておけ。ただの雑音だ」
守芬「はーい」
  「ねえ、そういえば…」

  • 11ページ
守芬「仙試科舉の会場に来て気付いたんだけど…」
  「どうして皆、動物の神霊なの?」
黄雷「なんか変か?」
守芬「廟に祀られてる神様って人の形をしているでしょう?」
黄雷「それは…」
  「お前ら人間が「そう」崇めてきたものだからだ」
  「神霊の世界は…人間の神の方が珍しいくらい、おそろしく広いのさ」

  • 12ページ
魏恩「盤古の調子は?」
守芬「良好よ。何も問題はないはず」
  「魯泉は魏恩たちに字を教わってたってことだったけど」
  「どうだった?」
魏恩「時間が足りぬ」
  「習字歴が浅く、基礎も不十分。これまでの復習で手一杯であった」
  「今魯泉の扱える字は、ざっと見積もって五百…いや、四百強といったところか」
  「あまり役に立てず、すまぬな」

  • 13ページ
守芬「そんなことないわ」
黄雷「試験では、オレたちがしっかり盤古を支えてみせますよ」
魏恩「それは、霍安の申し出であったそうだな?」
守芬「ええ、乗ってみる価値はあると思って」
魏恩(霍安めが…)
  (何を企んでおる?)
允玄「仙試科舉の歴史は…」
魯泉「…盤古」
盤古「はい?」

  • 14ページ
魯泉「旅に出発した時のこと、覚えてる?」
  「ぼく言ったよね…」
  「目標は千字だって」
  「煌敦に着いたのに、まだ半分しか覚えられてない」
  「ぼくは…力もないし、頭も良くない」
  「こんなんで、本当に盤古の助けになれるのかな?」
盤古「魯泉……」
  「仙試科舉はそれがしの試験」
  「魯泉を巻きこんでしまって、申し訳ないくらいなのですよ?」

  • 15ページ
魯泉「そ、そんなの…気にしないで!」
盤古「では魯泉もお気になさらないでください」
魯泉「あ…」
盤古「全部…終わらせて、一緒に帰りましょう」
  「残りの半分は、帰る時に覚えればよいのです」

  • 16ページ
アナウンス『以上、来賓あいさつでした』
     『ただいまより、仙試科舉の予選に入ります』
     『受験生は試験会場へ移動してください』

  • 17ページ
係員「仙試科舉終了。お疲れ様です!」
刑普「やっぱりというか…」
  「機甲兵の事、広まってますね」
葛涅「だから私は嫌だったのだ」
  「余計な議論をさせおってからに」
  「「例の件」はすでに決議された」
  「これを。すまんがひとっ走り、機甲兵に渡してきてくれ」
黄亙(…機甲兵?)

  • 18ページ
允玄「仙試科舉は神霊の試験。わざわざ凡間(こちら)に足を運ばずとも」
  「天界で済ませてしまえばよかろうに」
班「良いではございませんか!」
 「陛下には微服出巡の習慣がおありですよね?」
 「はるか天上におわす神明が、人間と接触するなど百年に一度ありますかどうか…このような催しは絶好の機会ともいえるわけです」
允玄「まあ…そうだな」

  • 19ページ
允玄「朕もここに来ねば、彼らに出会えなかったしな」
  「この少年も試験に参加しているというが?」
班「はい。ですが、確か彼は字が不得手…」
 「気がかりではございますが…」
允玄「なに…心配はいらぬと思うがな」

  • 20ページ
魯泉「あ…ご、ごめんなさい!」
呉鎮「いいよいいよ」
魯泉「あ、手伝いま…」
呉鎮「ぶ!」
魯泉「あ!」
神霊1「何だあのガキチョロチョロと」
神霊2「ドジ踏み過ぎだろ」
趙牙「ここは神霊の試験場」
  「人間が来るとこじゃねえだ」
魯泉「う……」

  • 21ページ
魯泉「ごめんなさい! ごめんなさい! ごめんなさい!」
  「ぼく…ほくは…」
黄雷「立てよ」
  「いいか!」 
  「お前はもう神霊にペコペコするな」
魯泉「え?」

  • 22ページ
黄雷「見ろ、ここは廟じゃない」
  「お前は礼拝しにきたんじゃないだろう」
  「ここにいる神霊を相手どるんだ」
  「ヘリくだってる場合か」
  「盤古を助けたいっていうなら」
  「勇気をふるって」
  「勝ちにいけ!」

  • 23ページ
魯泉「……そうだよね」
  「勇気を出さなきゃ…」
  「ぼく、がんばる」
  「だから…」
  「仙試科舉の間は…」
  「もう一回だけ…」

  • 24ページ
魯泉「もう一回だけぼくに……」
  「頭を下げさせてください」

  • 25ページ
魯泉「いこう、盤古!」
盤古「はい!」

  • 26ページ
黄雷「…まったく」
魏恩「まあまあ。心根の優しい魯泉らしいではないか」
守芬「ん?」
霍安「そういうことで」
守芬「霍安、あなた今どこにいたのよ?」
霍安「友達とバッタリな。席を外してた。ボクただの保証人だし?」
守芬「そうじゃなくて…」
刑普「失敬」
  「おい、機甲兵!」
  「執行委員から通達だ。検討した結果…」
  「お前には「あるルール」が付け足された」
  「内容は、紙面にもあるが…」

  • 27ページ
刑普「一回の試験ごとに、お前が使える文字幻術を三つまでとする」
盤古「え…!」
刑普「超えた場合は、即失格だ」
魯泉「ど…どうして?」
刑普「神霊の使う持ち部首は一つだけ」
  「対して機甲兵は膨大な文字幻術を有している」
  「これでは不公平だ。よって、制限を付けさせてもらった」
魏恩「……!」

  • 28ページ
盤古「待ってください! せめて五つに…」
刑普「決まったことだ。伝達係の俺にはどうにもならん」
盤古「ああ——」
魯泉「ば…盤古~~~~~」
守芬「大丈夫よ。こっちには黄雷がいるし…」
  「え?」

  • 29ページ
案内A「甲区の受験生はこっち!」
案内B「乙区はこっちだあ!」
守芬「試験分かれてるの!?」
霍安「あーそういう試験もあったな…」
守芬「これでどうサポートしろと…」
霍安「ま……」
  「一次予選は自力で頑張ってチョ☆」
一同「霍安~!!」

  • 30ページ
ヨーゼフ「オウ、動キ始メマーシタネ」
    「神明ノ試験…今回ノ中国ハ、ベリーベリーラックネー!」
    「セッカクノチャンス。撮ラネバ損損♡」
徐梅(敦煌まで付いてきたはいいけど…)
  (私、あんまり役に立ててないなあ)
  (私が教えられたのは、お店のメニューにあった字だけだし……)

  • 31ページ
徐梅(後はこうしてお食事を用意するくらいしか…)
  (でも、朝は魯泉に渡せなかったんだよね……)
魏恩「徐梅」
徐梅「龍神さま」
魏恩「開幕式は終わった」
  「共に盤古達を応援せぬか?」
徐梅「え」

  • 32ページ
徐梅「私たち、そばで観られるんですか?」
魏恩「うむ、今回の仙試科舉は一般公開されておるでな」
徐梅「あ…」
  「よかった!」
魏恩「ぬ、握り飯ではないか!」
  「ちょうど朝を抜かしておってな。一つくれぬか?」
徐梅「……あ………」
  (言わなきゃ…これは魯泉のだって……)
  「どうぞ、龍神さま」
魏恩「ありがたく!」
徐梅(まあ、もう一個あるし……)

  • 33ページ
霍安「ボクにも一つくれない?」
徐梅「えーーー!?」
霍安「ああそう……ダメ?」
  「だーよなー…人間にとっちゃ瘟神なんざ龍神の足元にも及ばないかー」
  「ボクみたいな穀潰しに食わせる飯は無いと。わかるわかるー」
徐梅「違います! どうぞ…! どうぞ!!」
  「はあ…残りは盤古さんの電池だけ」
ヨーゼフ「オヤ、カメラノ電池ガ…」
    「サ……サンクス」

  • 34ページ
ヨーゼフ「トコロデ試験会場ハドチラニ? 案内シテイタダケルノデースカ?」
魏恩「会場?」
  「ここだ」
ヨーゼフ「エ?」
魏恩「この敦煌市の街が、試験会場となる」

  • 35ページ
鶏「ただいまより…」
 「一次予選のルールを説明する」

  • 36ページ
鶏「まずはこちら」
馬「これはお題板といいます。皆さんにはこのお題板を手に入れ、ここに書かれた問題に解答してもらいます」
 「解答は受験生が。書僮はアドバイスのみに止めてください」
 「書僮以外の者に意見を求めるのはご法度とします」

  • 36ページ
守芬「へ? 書僮が口出していいの? おかしくない?」
  人間の科舉じゃありえないわよ?
黄雷「おかしくないぞ? ゴルフのキャディーと一緒だ。答えるのはオレだけどな!」
鶏「手にした問題を三分以内に解けなくば」
 「その問題は無効。お題板は消滅する」
 「そして…」
 「先に十問をクリアした…」
 「上位五百名が、二次予選へと駒を進めることができる」

  • 37ページ
一同(五百名…)
黄雷「予選だからか、えらく多いな」
守芬「私達は別にいいけど……」
  「問題は…魯泉達の方ね」
黄雷「………!」
守芬(会場が四つに分かれるなんて…)
  (盤古を助けるっていう計画が台無しだわ!)

  • 38ページ
守芬(それに……)
  (盤古は一試験につき、三回しか文字幻術を使えない…)
  (他の受験生と比べると、圧倒的に不利!)
雀「質問無いなら」
 「始めっぞ」

  • 39ページ
神霊1(ま…麻雀牌!?)
  雀だけに…?
  (い、一体何を…)
雀「題板ブッパすっからよ。オメエら、「かくれんぼ」の準備しちょけえ!」
盤古「?」
  「かくれ…?」

  • 40ページ
雀「文字幻術…」
 「發字訣!!」

  • 41ページ・42ページ
盤古「え…!」

  • 43ページ
神霊2「なるほど…」
   「我々にお題板を探し出せと。早いもの勝ちか!」
鶏「その通り」
 「お題板は敦煌市の各所に散らばっている」
 「全力をもって集めてくれたまえ」
 「では…」

  • 44ページ
鶏「仙試科舉第一次予選…」
 「いざ……はじめ!!!」
盤古「……!」

  • 45ページ
神霊3「東をまわれ!」
神霊4「わかった!」
盤古「あ…く……」
  (この一次予選は、足の速さがものを言う…!)
馬賢「………」
  「あれか…」

  • 46ページ
馬賢「仙試科舉に参加する機甲兵ってのは」
羅剛「機甲兵…どんな文字幻術をも使いこなす兵器…」
  「ホントにいやしたぜ」

  • 47ページ
裘青「なんでも口利きした神官がいるそうで。それに…」
馬賢「フン……」
  「機甲兵と農夫のガキか」
  「フハハ…骨のある奴らには見えねえな」
  「つまんねえ試験になりそうだぜ…」

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