機甲盤古 第二十七章
http://www.comibook.com/cb419
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<翻訳者コメント>
※ 妖怪の名前の漢字を探し出せませんでした。
<獾離と言う名前だそうです、入力させて頂きました!>
※ ありがとうございます!
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<獾離と言う名前だそうです、入力させて頂きました!>
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霍安「こいつさあ……」
「ボク達で協力して、やっつけちゃおうぜ……!」
「ボク達で協力して、やっつけちゃおうぜ……!」
- 2ページ
黄雷「協力だと?」
霍安「ボクの札は全身火だるまの妖怪には効きゃしないし」
「「辵」部の字じゃ大した火力は期待できない…」
「となるとだ、ここは盤古にだね…」
盤古「あの、お待ちください!」
「それがし、ただいま仙力を切らしておりまして、文字幻術が使えないのです」
霍安「はあ? んなもん補充すればいいじゃないの」
盤古「それが、そのための品が無くてですね…」
霍安「ボクの札は全身火だるまの妖怪には効きゃしないし」
「「辵」部の字じゃ大した火力は期待できない…」
「となるとだ、ここは盤古にだね…」
盤古「あの、お待ちください!」
「それがし、ただいま仙力を切らしておりまして、文字幻術が使えないのです」
霍安「はあ? んなもん補充すればいいじゃないの」
盤古「それが、そのための品が無くてですね…」
- 3ページ
霍安「こいつのことか?」
盤古「あ…!」
霍安「辰砂……こいつは天界の神官に支給される必需品のひとつで」
「文字幻術のエネルギーとなる仙力を結晶化したものだ」
「あげるよ。全部な」
黄雷「!」
盤古「あ…!」
霍安「辰砂……こいつは天界の神官に支給される必需品のひとつで」
「文字幻術のエネルギーとなる仙力を結晶化したものだ」
「あげるよ。全部な」
黄雷「!」
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黄雷「おい、その量…100回は優に使えるじゃないか! 」
「機甲兵に何てものを…!」
盤古「!」
霍安「瘴気が散り始めた…考えてるヒマは無いぞ?」
「さあ盤古…早く見せておくれよ。お前の力を…」
「ここにいる人間を助けたいのだろう?」
「機甲兵に何てものを…!」
盤古「!」
霍安「瘴気が散り始めた…考えてるヒマは無いぞ?」
「さあ盤古…早く見せておくれよ。お前の力を…」
「ここにいる人間を助けたいのだろう?」
- 5ページ タイトル:棠樾鎭〔3〕
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ヨーゼフ「ゴホ! ゴホ!」
守芬「ヨーゼフ! これで鼻をふさいで!」
(身を隠せたのはいいけど、瘴気は身体に毒だわ…)
(あの神官むちゃくちゃね!)
守芬「ヨーゼフ! これで鼻をふさいで!」
(身を隠せたのはいいけど、瘴気は身体に毒だわ…)
(あの神官むちゃくちゃね!)
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ヨーゼフ「瘴気が消えタ……! 」
霍安「仙力は回復した?」
盤古「はい」
(そういえば、仙力を満タンにしたのは初めてですね……)
(陸文様もそれは避けているようでした……)
霍安「んじゃ、ボクの指示に従ってもらっちゃおうかね! 」
「なあ、「虎神」くん?」
黄雷(チッ……)
霍安「仙力は回復した?」
盤古「はい」
(そういえば、仙力を満タンにしたのは初めてですね……)
(陸文様もそれは避けているようでした……)
霍安「んじゃ、ボクの指示に従ってもらっちゃおうかね! 」
「なあ、「虎神」くん?」
黄雷(チッ……)
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霍安・黄雷「文字幻術…疾 速字訣!!」
盤古「こ…………!!」
「これは…!」
守芬「そ……」
「そうか!」
霍安・黄雷「文字幻術…疾 速字訣!!」
盤古「こ…………!!」
「これは…!」
守芬「そ……」
「そうか!」
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守芬(盤古の弱点はスピード!)
(このままだと文字幻術を繰り出せない。だから……)
盤古(体が軽い…)
(これならば……!)
(あの妖怪のスピードにだって……っ)
(このままだと文字幻術を繰り出せない。だから……)
盤古(体が軽い…)
(これならば……!)
(あの妖怪のスピードにだって……っ)
- 10・11ページ
守芬「……へ?」
魯泉「……」
盤古「お…追いつけま……す?」
霍安「ありゃあ。二人がかりじゃ効きすぎかねえ?」
「虎ちゃん、文字幻術ストップな」
黄雷「…ああ」
盤古「う……」
魯泉「……」
盤古「お…追いつけま……す?」
霍安「ありゃあ。二人がかりじゃ効きすぎかねえ?」
「虎ちゃん、文字幻術ストップな」
黄雷「…ああ」
盤古「う……」
- 12ページ
黄雷「…………」
「ちょっと待ってろ」
「ちょっと待ってろ」
- 13ページ
盤古「っ……」
黄雷(! かわした…)
守芬(…いける!)
(文字幻術の力を減らしても、まだ盤古のスピードが上!)
黄雷(! かわした…)
守芬(…いける!)
(文字幻術の力を減らしても、まだ盤古のスピードが上!)
- 14ページ
盤古「はああああ!!」
15ページ
盤古「魯泉、今です!」
魯泉「よ…よーし!」
霍安『獾離は火の妖』
『なら、わかるよな? 奴の弱点は…』
盤古・魯泉(冰!!)
盤古「魯泉、今です!」
魯泉「よ…よーし!」
霍安『獾離は火の妖』
『なら、わかるよな? 奴の弱点は…』
盤古・魯泉(冰!!)
- 16ページ
盤古「文字幻術・冰…!」
「!!」
「!!」
- 17ページ
盤古「ぐっ…!」
徐梅「魯泉…」
「盤古!」
盤古「魯泉、ご無事ですか?」
魯泉「うん……けど盤古が…」
盤古「へ…平気です……」
守芬(スピードがまだ足りないんだ)
(あとほんのちょっとなのに…!)
魯泉(ぼくの書くスピードが遅いから…)
ヨーゼフ「Oh, no…!」
徐梅「魯泉…」
「盤古!」
盤古「魯泉、ご無事ですか?」
魯泉「うん……けど盤古が…」
盤古「へ…平気です……」
守芬(スピードがまだ足りないんだ)
(あとほんのちょっとなのに…!)
魯泉(ぼくの書くスピードが遅いから…)
ヨーゼフ「Oh, no…!」
- 18ページ
盤古「黄雷さん!」
黄雷「ぼやぼやするなよメカ亀」
「炎撃は…オレが食い止めてやる!」
黄雷「ぼやぼやするなよメカ亀」
「炎撃は…オレが食い止めてやる!」
- 19ページ
霍安(……! 妖気が増した…デカイのが来る!)
黄雷「封魔骰の硬さを…なめるなよ!」
黄雷「封魔骰の硬さを…なめるなよ!」
- 20ページ 台詞なし
- 21ページ
黄雷「今だ、やれ! メカ亀!」
盤古「……はい!」
盤古「……はい!」
- 22・23ページ
盤古「文字幻術・冰字訣!!」
- 24ページ
盤古「や……」
「やった…!」
「やった…!」
- 25ページ
守芬「お疲れ様、盤古。凄いじゃない!」
盤古「どうもです」
徐梅「こ…恐かったわ魯泉……」
魯泉「ぼくもだよー!」
霍安(確かに文字幻術の威力は中々だ…が、こんなものか?)
(機甲兵の力とは、この程度のものだったのか?)
盤古「どうもです」
徐梅「こ…恐かったわ魯泉……」
魯泉「ぼくもだよー!」
霍安(確かに文字幻術の威力は中々だ…が、こんなものか?)
(機甲兵の力とは、この程度のものだったのか?)
- 26ページ
魯泉(事情はどうあれ、黄雷はぼく達を助けてくれた……)
(お礼を言わなきゃ……)
「黄雷……」
黄雷「!!」
(お礼を言わなきゃ……)
「黄雷……」
黄雷「!!」
- 27ページ
黄雷「危ない!!」
魯泉「~~…っ!」
魯泉「~~…っ!」
- 28ページ
盤古「ろ……」
「魯泉!」
守芬「魯泉!」
霍安(まだ倒れないか…)
(しぶといな)
(まあ、なら畳み掛ければいいだけのこと…)
「冰字訣で一気に攻めちゃおうぜ!」
「奴も相当参ってるはずだからな」
「魯泉!」
守芬「魯泉!」
霍安(まだ倒れないか…)
(しぶといな)
(まあ、なら畳み掛ければいいだけのこと…)
「冰字訣で一気に攻めちゃおうぜ!」
「奴も相当参ってるはずだからな」
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盤古「……それはできません。それがしの文字幻術は…」
「同じ文字は2度と使うことができないのです…」
霍安「ああ? 何なのそのクソ仕様!」
「機甲兵でしょうが! 何だってそんな…!」
黄雷(封魔骰が…くそっ! このままじゃ……!)
「同じ文字は2度と使うことができないのです…」
霍安「ああ? 何なのそのクソ仕様!」
「機甲兵でしょうが! 何だってそんな…!」
黄雷(封魔骰が…くそっ! このままじゃ……!)
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盤古「ぐっ…!」
魯泉「!!」
霍安「…ったく!」
魯泉「!!」
霍安「…ったく!」
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霍安「文字幻術・瘴字訣!!」
「仕掛けてきたな。これじゃ、目隠しも安全とは言い難い」
「仕掛けてきたな。これじゃ、目隠しも安全とは言い難い」
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霍安「で、どーすんのよ」
「何でもいいからさあ…さっさとケリつけちゃってくんない?」
守芬「けど魯泉が…」
盤古「霍安様、あなたは「疒」部の神官でしたよね。それならば…」
「「療」字訣を使っていただけないでしょうか?」
「お願いします。それで魯泉のケガを…」
霍安「やだね」
盤古「…………」
霍安「そのガキじゃなくても、書くだけなら誰でもできるでしょうよ」
盤古「しかし…!」
「何でもいいからさあ…さっさとケリつけちゃってくんない?」
守芬「けど魯泉が…」
盤古「霍安様、あなたは「疒」部の神官でしたよね。それならば…」
「「療」字訣を使っていただけないでしょうか?」
「お願いします。それで魯泉のケガを…」
霍安「やだね」
盤古「…………」
霍安「そのガキじゃなくても、書くだけなら誰でもできるでしょうよ」
盤古「しかし…!」
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守芬(いけない……)
(位置を特定されはじめてる…)
黄雷「………」
盤古「黄雷さん、何を…」
黄雷「オレが代わりに書く」
「この状況で、ここに人間を座らせるのはあまりに危険だ」
(位置を特定されはじめてる…)
黄雷「………」
盤古「黄雷さん、何を…」
黄雷「オレが代わりに書く」
「この状況で、ここに人間を座らせるのはあまりに危険だ」
- 34ページ
黄雷「だったらオレが…」
盤古「降りてください」
「それがしは魯泉以外に文字幻術は使わせません」
「それに…あなたは信用ならない」
黄雷「お前……」
「プライドに拘ってる場合かよ! 信用がどうとか…」
「死んだら元も子もねえだろうが!」
「ただ兵器として正しい使い方をするだけだ!」
「それの何がいけない!?」
盤古「降りてください」
「それがしは魯泉以外に文字幻術は使わせません」
「それに…あなたは信用ならない」
黄雷「お前……」
「プライドに拘ってる場合かよ! 信用がどうとか…」
「死んだら元も子もねえだろうが!」
「ただ兵器として正しい使い方をするだけだ!」
「それの何がいけない!?」
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黄雷「……!」
「お?」
「このやろ……!」
守芬「二人とも! 今はケンカしてる場合じゃ…」
霍安「……」
「お?」
「このやろ……!」
守芬「二人とも! 今はケンカしてる場合じゃ…」
霍安「……」
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守芬「あれ? 瘴気が…」
「ちょっと、どこ行くのよ」
霍安「ガッカリだよ」
「さしずめ…張り子の虎ってか? くだらねえ…」
「ちょっと、どこ行くのよ」
霍安「ガッカリだよ」
「さしずめ…張り子の虎ってか? くだらねえ…」
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霍安「興ざめだ。もう勝手にやってな」
「あばよ」
守芬「な……」
「あばよ」
守芬「な……」
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盤古「あ……く…!」
(手が出せない…)
(もう…これでは……)
(手が出せない…)
(もう…これでは……)
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盤古(これでは…皆やられてしまう……)
(力だ…力が要る…)
(少しの間だけでいい……)
(獾離を倒す力が!!)
(力だ…力が要る…)
(少しの間だけでいい……)
(獾離を倒す力が!!)
